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2017年1月4日(水)
菅義偉官房長官に問う 激動の世界と外交戦略

ゲスト

菅義偉
内閣官房長官 自由民主党衆議院議員
田﨑史郎
時事通信社特別解説委員

菅官房長官『安倍政権2017』 トランプ政権発足と日米関係
秋元キャスター
「安倍総理は年頭の会見でも世界地図全体を俯瞰しながら積極的な外交を展開していくと話しています。こちら今年の主な政治日程ですけれども、外交について、安倍総理は12日からオーストラリアやフィリピンなどを訪問する予定となっています。20日にはいよいよトランプ政権が誕生しまして、今月下旬に日米首脳会談が行われるのかが注目です。延期されていました日中韓首脳会談ですけど、2月にも開催されるのではないかと言われています。さらに昨年の日露首脳会談で、安倍総理は、早期にロシアを訪問するとも明言していました。また、韓国ではもともと12月に行われる予定だった大統領選挙が早まる可能性があります。その他、5月にはG7サミットとか、11月にはAPEC(アジア太平洋経済協力)なども予定されています。まずは菅さん、この日米関係についてですが、20日にいよいよトランプ氏がアメリカ大統領に就任しますが、このトランプ政権の行方をどう見ていますか?」
菅官房長官
「トランプ次期大統領ですけど、Twitterでいろいろなことを発信していますね。ただ、ご自身が20日に大統領に就任しますから。それから先どのように動いていくか。そうしたことをまだ、注目を私もしている段階。ただ総理と就任前に会談できたことが、これからの日米関係にとって極めて重要な機会だったと思っています」
反町キャスター
「20日に就任後にはこれまでの壁をつくるとか、メキシコでつくった車にはすごい関税をかけるぞみたいなことを僕ら暴言と言うのですけれども、そういうものが20日を過ぎたら、人が変わったようにおとなしくなるという、そういう意味で言っていますか?」
菅官房長官
「いや、それはないと思います。実は、私、昨年の暮れにトランプ政権に極めて近い方と会談をしたんですよね」
反町キャスター
「日本に来ていたのですか?」
菅官房長官
「来られた。その人が言っていましたのは、いわゆるトランプ次期大統領というのは既存のメディア、ここは自分の意見がなかなか素直に反映されないと。ですから、最初から自分の言葉で、Twitterで、たとえば、今言われましたけども、メキシコとの国境に壁をつくると。これはただ思いつきで言ったわけではなく、戦略的に練って、インナーと言われる人達と戦略、戦術を練ったうえでのTwitterだと言うんですよ」
反町キャスター
「トランプ大統領就任後に総理と会うというのは、今月末は1つの可能性として、我々は見ていてよろしいのですか?」
菅官房長官
「総理が17日ですか、会談をした時に、大統領に就任したら早い機会に会談をしたいということで、両首脳は一致をしていますから、そこの調整をしています。ただ、まだ調整段階で、いつということは決まっていません」
反町キャスター
「日程がほぼ決まっているオーストラリア、フィリピン、インドネシア、ベトナムかどこかですよね。周りますよね。そうすると、そういう国々を周って、総理は何をお腹に溜めて、アメリカに行ってトランプ新大統領にぶつけるのかということですが、ここはTPPのことが全部を占めているのではなく、中国というのもあるかなという、南シナ海の状況に関しての、総理はそのへんの雰囲気を掴んでトランプ新大統領にぶつけるのか?TPP、たぶん20日で就任式、就任を終えた直後に僕は入らないよともしトランプ氏が言うにしても、こういうもので、我々、アジアの国々、オセアニアも含めて、TPPに対する期待度はあるんだよとトランプ氏にぶつけるのか。何を目的に、新大統領に対して日本の政権は向き合っていくことになるのですか?」
菅官房長官
「まず大事なのは、首脳同士の信頼関係。この関係をつくるというのは、極めて大事だと思いますよ。そういう意味で、各国の首脳の中で次期大統領に会っているのは、ある意味では、総理だけですから、そういう中で今回、就任をしたあとに会談して、信頼関係と同時に経済政策とか、まさに日米同盟、こうしたことについて全体情勢というものを、忌憚のない意見を、交換をするということは極めて重要だと思います」

日露関係と北方領土交渉
秋元キャスター
「日露関係ですけれども、安倍総理は昨年12月の日露首脳会談において、プーチン大統領と会談を行うため早期にロシアを訪問したいとしているのですが、菅さん、この早期というのは、これはいつ頃を予定していますか?」
菅官房長官
「そこは決まっていません。20日から国会が始まります。ですから、日本は国会等の了解を得なければ、海外にこれは出ることができませんから、国会等の関係を見ながら、早期にということになってくるだろうと思います」
田﨑氏
「今年の前半、おそらく4月か5月、6月あたりに安倍総理はロシアを訪問されて、そこで昨年暮れの日露首脳会談で下拵えしたやつを、たとえば、元島民が北方領土に自由に行けるようになる。そういう実りを実際にもたらすことに、今年前半になるのではないかなと思いますね」
反町キャスター
「来年、大統領選挙ですよね?ロシア」
田﨑氏
「はい」
反町キャスター
「2018年ですよね。来年ですよね?」
田﨑氏
「安倍総理の総裁選もそうですね」
反町キャスター
「だから、そのへんの大統領選挙、プーチン大統領、選挙をにらむと、現在の時期というのはそういう環境づくり、雰囲気づくり。そうかと言って、領土を渡すという雰囲気は一切、出せないという、そういう雰囲気で見ていますか?」
田﨑氏
「まだ領土問題というのは時間がかかると思うんですよ。それをもっと実体を進めようということで、その実体を進める局面が今年出てくるだろうと思います」

混乱『韓国』との関係は?
秋元キャスター
「ここからは安倍政権の東アジア外交について聞いていきます。まずは日韓関係についてですけれど、昨年の年末、釜山の日本の総領事館前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されました。菅さん、この新たな少女像設置されたことについて、どのような印象を持っていますか?」
菅官房長官
「ここは、いわゆる日本の領事館の敷地内ですね。国際的にも違反ですよね。ですから、政府としては、これは事務次官から、さらに駐韓国の大使から強く抗議しました。極めて遺憾なことだと思っています」
反町キャスター
「慰安婦問題を巡る、日韓の間の様々なやり取りというのも、スタートした時には、韓国側はよく日本は片づいたと言うけれども、国際世論はそうは見ていないみたいなことをよく言っていました。官房長官の立場から見て、現在の慰安婦問題を巡る日韓のそうした対立と言いますか、せめぎ合いというのは、国際世論から見た時に、どう見えていると感じますか?」
菅官房長官
「それは、国際世論は大きく変わったと思います。私ども、就任した当時は米国はじめ、日本が悪いのだという圧倒的にそういう議論でしたね。韓国のロビー活動がたぶん成功をしたんですよ。私ども、ここは絶対に日本の名誉とか、そういうものから、しっかり是正してもらわなければいけないという形で、この日韓合意、約1年間かかったのですけれども、をして米国が合意について瞬時に極めて高い評価をしたわけですから、そうしたことを私達は考えながら、この合意をしたということですね。ですから、米国の世論そのものは、私ども就任をした4年前と比較して大きく変わっていると思っています」
反町キャスター
「官房長官会見でも慰安婦少女像の問題は毎日のように出ていたと思うのですけれども、その意味と言うのは、韓国、記者に対して言っているというよりはアメリカ世論、国際世論を意識して話になっているのですか?」
菅官房長官
「そこは、私の会見の時、歴史問題というのは、米国をはじめ、国際的に、ある意味で、日本はロビー活動、完全に負けていましたから、そういうことのそれぞれの諸国、特に米国に私どもの真意を理解してもらうような、そういう想いを込めながら発言していることも事実です」
反町キャスター
「官房長官会見というのは、アメリカ議会に対するロビー活動の意味もあるというような、ちょっと言い過ぎですけれども、でも、そういう意味もあって、アメリカ、国際世論に対する働きかけもやっていたという、こういう理解でよろしいですか?」
菅官房長官
「いずれにしても私の会見というのは、日本政府の公式会見ですから、そうしたことを十分考慮しながら発言をしているということです」
反町キャスター
「一方、歴史問題でいうと年末、稲田防衛大臣、靖国に行かれました。稲田防衛大臣の靖国参拝、どう受け止めていますか?」
菅官房長官
「ここは個人の意思だったと思います。ですから、政府としてコメントするような話ではない、こう思います」
反町キャスター
「特に中国、韓国からは想定通りの反発、批判というか、ハレーションが起きていると思うのですけれども、そこの部分については、特に稲田さんに対して何か注意するとか、そういうことではないですね?」
菅官房長官
「特別ありません」
反町キャスター
「事前に相談があったのですか、あれは。今日行きますけど、みたいな」
菅官房長官
「事前には、当日は知っていました」
反町キャスター
「では、ある意味で言うと、稲田さんにしてみたら、官邸からダメと言われたらやめてもいいという覚悟で聞いているはずですよね?」
菅官房長官
「いや、そういうことではないでしょう」
反町キャスター
「えっ、違うのですか?」
菅官房長官
「だって個人の参拝は自由ですから。それについて私の立場でとやかく言うことではないと思っています」
反町キャスター
「田﨑さん、稲田さんの参拝をどう見ていますか?」
田﨑氏
「僕は余計なことをやったなと思っていますけれど。だって、気持ちはわかっているわけですから。でも、防衛大臣という役目上、行くことの、政治的、とりわけ海外に対する影響というのを考えなければいけないですよね。考えたうえでやられているのでしょうけれども、自分の想いを先に立ってしまった。僕は稲田さんという政治家に対してちょっと新しい認識をしなければいけないかなと思っているところですね」
反町キャスター
「我慢ができないという意味で言っていますか?」
田﨑氏
「そうです」
反町キャスター
「でも、官房長官は個人のことだからと、敢えて事を荒立てない姿勢をここで示されていますが、これはどう見たらいいのですか?」
田﨑氏
「それは閣内において、この野郎と言うわけにはいかないでしょう、立場上」
菅官房長官
「いや、信教の自由。そういう中で他の閣僚も行っていますよね。そういう中で、私は聞かれたから、そういう答弁をしたわけです」
反町キャスター
「ちょっと、嫌な話と思いながらも言わないみたいな、そういうところ?」
菅官房長官
「いや、いや」

強行姿勢『中国』との関係
秋元キャスター
「年末から年始にかけ日本の安全保障に関わる新たな動きがありました。12月25日、海上自衛隊は、中国海軍の空母『遼寧』など6隻が沖縄本島と宮古島の間を通り、西太平洋に向けて航行したということを確認しました。領海侵犯とか、危険行為はなかったということですが、中国の空母が太平洋に進出したのは初めてのことです。その後、『遼寧』は南シナ海で元日から戦闘機の発着など、本格的な訓練を実施しています。菅さん、今回の空母の動きをどう受け止められていますか?」
菅官房長官
「我が国は、こうした動きというのは常に最大の警戒を持ちながら監視しています。その中で、日本はしっかり監視しているんだよと。そういうことはわかるような形でシグナルを送っています」
反町キャスター
「これみよがしに空母を移動させて訓練するというのは中国がもともとこれまでずっとやってきた海洋進出の一環だという見方もある一方、トランプ次期大統領が蔡英文総統に対して電話で、1つの中国にこだわらないみたいなことを言ったとか、中国、北京の人達を逆撫でするようなことが影響しているということは?多少は気にしているのではないかなと思いますが、いかがですか?」
菅官房長官
「そこはわかりません、正直なところ。ただそうしたことについては、私達は、国民の皆さんの生命と平和な暮らしを守るのは政府の責務ですから、そこは常に最大限の警戒の中で監視をしている。そこは申し上げておきたいと思います」
反町キャスター
「台湾の問題はすごく微妙な話で、トランプ次期大統領は1つの中国にこだわらないという話を、Twitterとかで発信をするとワッと広がるわけではないですか。日本も日中国交正常化とか、台湾との断交も含めると様々な歴史の経緯があって、未だに日本の政界の中にも親台派と言われる方々がいますよね。台湾との関係、アメリカにある米台、台湾関係法に値するような、日本と台湾との関係法をつくった方がいいという人がいる中で、トランプ大統領の誕生によって日本と台湾との関係を見直す契機になるかどうか、そのへんのところはどう見ればよろしいのですか?」
菅官房長官
「正直言って、トランプ次期大統領が電話会談をしたと、そう発信しましたよね。そこについて全て計算のうえで、戦略、戦術を考えたうえでの、私はTwitterだったと思いますよ」
反町キャスター
「トランプ大統領は、たとえば、日本に対する配慮とかはまったく関係なくて、中国を見た時に台湾とこういう話をしたと発信したら、北京がどう反応するのかを見ながらやっているという意味ですね?」
菅官房長官
「それは当然そうだと思っています」
反町キャスター
「それに日本が振り回されて、我々も台湾と何かやった方がいいと考えるタイミングでは、全然ない?」
菅官房長官
「いや、日本は日本の立場。それと日米同盟をしっかりしていく。基本が、まったくぶれることなく、きちんとやっていくということが大事だと思いますよ」
反町キャスター
「田﨑さん、台湾の問題をどう見ていますか?」
田﨑氏
「でも、ああいう具合に、中国に対してモノが言えるのは、世界最大の軍事大国であって、経済大国であるアメリカだけですよね。日本が同じことを言ったら、がちゃんとやられてしまいますよ。だから、アメリカがそういう態度に出る。トランプさんが出るうえで、11月の安倍総理とトランプさんの会談というのは、非常に大きな意味を持ったのではないかと思います」

どうなる? 日中韓首脳会談
秋元キャスター
「延期になっていました、日中韓首脳会談について、2月にも開催されるのではないかという見方がありますが、菅さん、首脳会談開催はいつ頃になりますか?」
菅官房長官
「まだ、そこは現時点においては決まっていません。と言うのは、韓国の、現在の政治状況の流れをもう少し見守る必要があるのではないかなと思います」
反町キャスター
「ある外交関係者の方などに聞くと、臨時代行の首相が来ても、中国の首相が来ればいいではないか。安倍総理と中国首相との間での会談が行われれば、それで十分だという人も中にはいました。官房長官の話を聞いていくと落ち着くまでということはだいぶ時間がかかる?要するに、朴槿恵さんを待つという、そういう意味ではないですよね?」
菅官房長官
「どういう展開するかということをもう少し見守ったうえで、という形の方が自然ではないでしょうか。ただ、いずれにしろ現時点においてはまだ何も決まっていないというところが正直なところです。調整はしていますよ」
反町キャスター
「調整はしている。幹事国は日本ですよね?」
菅官房長官
「議長国ですから。はい」
反町キャスター
「それは、3か国の首脳会談の議長国として各国、両国に話をしながら、タイミングをはかっているという…」
菅官房長官
「そういうことです」

どうなる? アベノミクス
秋元キャスター
「続いてここから経済について聞いていきます。昨年末の日経平均株価、第二次安倍政権が誕生した2012年から年末の株価としては5年連続の上昇となりました。現在の株価の状況、そして1ドル118円という為替の状況がありますけれど、どうお考えですか?」
菅官房長官
「私は、株価とか、為替について、官房長官の立場で言及することは控えることにしているんですね。会見でも毎日みたいに聞かれるんですけれど、株価は低いより高い方がいいと、そういうことですし、それで私達の仕事は経営者の皆さんが日本国内で安心して企業活動が行うことができるような、そういう環境をつくるのが政府の役割ですから。そういう意味で、一時、政権交代前、八十数円でした。日本でいくら製造業が効率良くやっても利益を上げることができない。そういうような状況でしたね。そうではなく、そこについては過度な為替の動きについてはしっかりと対応していくということは大事なことではないかなと思っています」
反町キャスター
「株価よりも為替の方に神経がいっている感じですか?」
菅官房長官
「と言うのは、為替の動向によって株価が決まってしまうみたいな、確かに、九十何パーセント連動をしていますよね。そうしたことについて政府とすれば過度な動きには、そこはしっかりと監視というのですか、そこに注目をしていくと、ここが大事だと思いますよね」
反町キャスター
「年末の何かのインタビューで、官房長官は為替の危機管理をちゃんとやっているのだと。これまで日本は為替の相場に翻弄されてきたと話しています。これは、過去の政権があまりにも為替について無関心だったとは言いませんけれども、注意を払う量が少なかった。こういう意味で言っているのですか?」
菅官房長官
「いわゆる投機筋が営利目的のために為替を動かしていると。そういう一方的な流れについては、政府としてはしっかりと注視しながら対応する。ここは当然のことではないでしょうか」
反町キャスター
「具体的にどうやるのですか?それはあまり言えない?」
菅官房長官
「そこについてまで発言をしたら…」
反町キャスター
「まずいですよね?」
菅官房長官
「ただ、これまで日本の財務省、金融庁、日銀、この3者で、会合を開いていなかったんですよ。それぞれの立場で皆やっていましたけれども、しかし、ここはやあり日本として過度な動きについてしっかり対応するという意味合いも込めて、見える形で3者会談というものをやるようになったんですよ」
反町キャスター
「そういったものが、いわゆる投機筋とかマーケットに対して日本政府は何かあったら動くぞ、黙っていないぞという、そういうシグナルとしてちゃんと伝わっているか、メッセージとして…」
菅官房長官
「そこは伝わり始めていると私は思っています」

成長戦略と『インバウンド』
反町キャスター
「いわゆるカジノ法案ですけれど、カジノ、統合型リゾートをつくるということが外国からの客を呼び込むパワーになるのかどうか、世論調査をかけると、カジノという言葉に対する抵抗感があるのですが、そこはどう感じていますか?」
菅官房長官
「ですから、実態をなかなか説明し切れていないということだと思います。たとえば、シンガポールはカジノ施設はほんの数パーセント。そういう中でレジャー施設があるとか、あるいは文化・芸能とかがあるとか、いろんなものがあって人が集まる中で、確か5、6%ですかね、施設の中でカジノということです。これは127か国にあるんです。先進国でないのはたぶん日本だけではないかなと思います。ですから、私達、観光立国を目指して様々なことを行って、観光客の方を増やしていますね。そういう中で、1つとして、私はあって然るべきだと思います。ただ、この法案というのは、プログラム法、議員立法で成立したんですね。ですから、それに基づいて政府がこれから実施法を政府がつくっていくんです。その時に、衆参で付帯決議がありました。そうしたことをしっかり踏まえて、実施法をこれからつくっていく形になると思っています」
反町キャスター
「ギャンブル依存症とか、風紀の問題とか、悪いものがくるのではないかという話になっていますよね。そこは説明不足なのですか?」
菅官房長官
「まだ説明不足だと思いますよ。それと全国にいっぱいつくるような、そういう雰囲気もありますよね。これも上限を決めて何箇所かという形、これも付帯決議で、目安を示しなさいということですから、そういうことをこれから政府として検討していくということですよね」
反町キャスター
「日本人も入れる施設をつくるべきだと思いますか?国によっては外国人だけとか」
菅官房長官
「それはいろいろなところがありますよ。シンガポールは非常に高い金額で入場制限をして、入場するためのカード、奥さんが入れないでくれと言えば入れないとか。 そういう仕組みをつくって、確か二親等以内と言っていましたけれども。入口で拒否するという仕組みとか、いろんなことを研究して行っていきたいと思います。付帯決議には、カジノだけではなくて、既存のパチンコとか、競馬とか、競艇にも依存症対策というものをつくるようにと。そういったものにも政府としてはしっかり対応していきたいと思っています」
反町キャスター
「この法案を与党が通したことをどう見たらいいのですか?」
田﨑氏
「かねてから維新の会が強く要求していたという現実はある。一方で、自民党内にも導入してみればいいではないかという意見も強かった。そこが合体した結果、ドタバタ感はありましたけれども」
菅官房長官
「民進党の中にも、2人いるんですよ」
田﨑氏
「そういう人達も含めて推進派の人はいるんですよ。カジノ法案、IR法案がダメかと言うと、社説は全部反対ですよ、僕はいいのではないかなと。と言うのは、世論調査をしますと、男女による差が非常に大きいですよ。男性は賛成派と反対派で反対派が少し上回っている程度。女性が反対、賛成の差が倍ぐらいあるんですよ。男性ならいいと思うところでも、女性はダメだという面が割とあるんですね。やってみる価値はあるのではないかと見ているんですよ」
反町キャスター
「これが日本に外国人観光客を呼び込むメインエンジンになるのですか ?」
田﨑氏
「そこはわからない」
菅官房長官
「メインエンジンではなくて、1つの娯楽ということはあって、そこは、私はなると思っています」

『自公連立』協調と摩擦
反町キャスター
「カジノ法案について、連立与党である公明党のワン、ツーが反対票を投じる。心配しなくてもいいのですか?」
菅官房長官
「これは議員立法ですから、自由投票にしたのですから、それは意思でそういう結果になったのではないですか」
反町キャスター
「自公の連立に影響は?」
田﨑氏
「自公の連立に影響は与えないと思っています。選挙で結びついた関係なんですよ、自民党と公明党は。今回の事態を見ていて、僕の見ている限りは、公明党の支持母体の創価学会は強い反対をしていないですよ。むしろ山口代表と井上幹事長が強く反対したという印象を持っています、取材上。2人は昨年暮れの臨時国会で成立するまでにいかないと。見通しが甘かったんですよ。直前まで自民党は無理しないだろう、それは公明党に配慮するだろうと思って、山口さんや井上さんはいたわけですよ。自民党から見ると、公明党は大事ですけれども、維新の会もあるわけですよね。両方見ているわけ。それは公明党の読みが甘かったのだと思いますよ」
菅官房長官
「ただ、自公というのは、野党の時も一緒でしたから。そこの信頼関係は、これは与党として連携してやっているということは申し上げておきたいと思っています」

『2017年の安倍政権』
秋元キャスター
「夏には都議選が行われますが、小池都知事は自らの政治塾に参加している中から候補者を擁立する考えを明らかにしています。小池都知事の動きというのは、自民党にとっては大きな脅威になりそうですか?」
菅官房長か
「脅威というか、小池さんはまだ自民党ですよね。そういう中で都会議員の選挙というのは、それぞれ地域の代表を選ぶわけですから、そこはいろんな意味で、地域の皆さんの声を反映していくという、そこが大事だと思いますよね」
反町キャスター
「都議会の状況をどう見ていますか?」
田﨑氏
「6月下旬か7月に都議会議員選挙があるわけですね。そこで小池印がついた候補者が過半数を超えるかどうかが最大の焦点ですよね。小池印がつくということにおいて有利に働くだろうと思っている人が現在は多いわけですね。だから、都議会自民党が分裂したりするわけですね。その数がさらに増える可能性もあるわけです。一方、都議会公明党は、都議選前と都議選後で対応を変えてくる可能性があるんです。都議選前は小池さんの敵対勢力とみなされるとアウトですから、それは協力的にやっていく。都議選が終わりますと、次の衆議院選挙はいつだという話になっていくわけです。衆議院選挙において、東京12区では公明党の元代表で重鎮の太田昭宏さんが小選挙区で当選されているわけですね。そこの自民党の都会議員は現在、幹事長の高木啓さんですよ。彼が協力しなければ、太田さんの当選も難しくなる。公明党は都議選が終わったら、衆議選挙に移るとすれば、小池さんとの関係も変わってくるのではないかと思うんです。(小池さんに)さよならと言わないまでも距離を置いていくと。大阪都構想に対する公明党大阪本部の対応が変わっていきましたでしょう。選挙に有利か、不利かということを敏感に感じとって動くのが公明党でもあるんですね。だから、そこは政治としては当たり前ですけれども。あまり一本道で見なくてもいいのではないかなと思っています」
反町キャスター
「菅さんは都議会の動きをどう見ていますか?」
菅官房長官
「官房長官の立場で地方議会に対して口を挟むのは、そこは控えたいと思います。先ほど言いましたように、地方選挙というのはそれぞれの地区をどうするかという、そこが焦点になるのではないですか」
反町キャスター
「小池ブームが都議選である程度の成果を収めた時に、それが国政選挙に加速して広がっていくのかどうか」
田﨑氏
「その可能性は低いと思うんです。都議会議員選挙を戦うにしても地域政党ですよね。かつ小池さんは自民党員なわけですよ。小池さんの言動で都議会自民党は敵としていますけれども、安倍政権、自民党全体は敵としていないですね。そこは割とうまく立ち回られている。選挙の時は、自民党支持層の半分の人が小池さんに投票しているわけですから、そういうのを計算したうえで、なかなかの勝負師だな、やり手の方だと見ていますよ」
反町キャスター
「小池新党が国政にまで伸びてくる可能性、いかがですか?」
菅官房長官
「そこはまったくよくわかりません。ただ、私達は現在、政権を担っているわけですから、国民の皆さんに約束したこと1つずつ実現していくという、それに尽きると思いますよ」
反町キャスター
「菅さんは前回の都知事選の時に増田さんを担いで小池さんとガチッと向き合った方です。小池さんは当選したあと、官邸に来て、総理とにっこり握手をされている。意外と小池新党の今後の流れとか、自民党との向き合いというのは官房長官と小池さんの関係、ここがポイントではないかと、そんなことはないですか?」
田﨑氏
「1つの要素ではあるんです。官房長官以外にも、いろんな自民党議員の方、小池さんと接点のある方に小池さんの評価を聞くわけです。二階幹事長にも聞きました。それは割と冷静に見ている人が多いですよ。あの人と一緒に仕事をしたいと強く希望している人は僕の取材対象の中にはいなかったです。小池さんは勝負師、喧嘩がめっぽう強いですから。その方にあれこれ歯向かってもしょうがないと、現在は。落ちるのを待とうという気持ちではないですか」
反町キャスター
「政治家・小池の判断はどうですか?同じ政治家として。勝負のかけ方とか」
菅官房長官
「結果として当選されたわけですから、そこは判断されたのではないですか」

どうなる? 衆議院解散
秋元キャスター
「衆議院の解散総選挙のタイミング、安倍総理は今日の会見で記者から質問を受けて、解散の2文字は4日間、考えていないと言っていましたが」
田﨑氏
「まったく考えていないというのは、ちょっと嘘っぽいですよね。ずっと考えていたと思うんです。その中で『ない』という結論を導き出されている。『ない』という期間は、1月解散、2月総選挙の可能性は極めて低いですし、そのあとは定数削減の法案を成立させなければいけないですね。それが成立しますと、小選挙区のうち100ぐらい、3分の1ぐらいの選挙区が変わるわけですね。境界線の変更もあるわけです。それの定着の時間もありますから、僕の見立てでは、早くて11月解散、12月選挙、むしろ来年2018年中の可能性の方が高いかなと勝手に推測しています」
反町キャスター
「区割の変更の周知期間はどのくらい必要なのですか?」
菅官房長官
「法定上、確か1か月ですよね」
反町キャスター
「1か月で選挙というのは、議員心理としては無理ですよね?」
菅官房長官
「なかなか難しいと思いますよね」
田﨑氏
「4月に区割審の答申が出て、6月18日に会期末を迎える国会で成立させ、それから周知期間が1か月。選挙準備は大変ですから、3、4か月はかかるだろうという見立てですね」
反町キャスター
「総理は年明け4日間、解散の2文字は1度も考えていないと。菅さんは年明けの4日間で解散を何回ぐらい考えたのですか?」
菅官房長官
「私も考えていないですよ」

菅義偉 内閣官房長官の2017年の抱負:『挑』
菅官房長官
「固定観念への挑戦という話をしました。やはり挑むという1文字にさせていただきましたよ」