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2016年12月13日(火)
菅官房長官が緊急出演 ▽ 朴氏弾劾と韓国司法

ゲスト

髙初輔
弁護士(前半)
加藤達也
産経新聞元ソウル支局長(前半)
菅義偉
内閣官房長官 自由民主党衆議院議員(後半)


前編

秘書官『懲らしめてやる』 韓国大統領府と検察
秋元キャスター
「今年8月に亡くなった金英漢氏が、生前に残したメモというのが公開されました。その中の一部の部分です。訳しますと『産経を忘れてはダメだ。懲らしめてやる。リストをつくり、追跡し処断するよう情報収集、警察、国家情報院のチームを構成するように』と書かれているんですけれども、まずは加藤さん、このように産経と名指しもされていまして、こういったメモが大統領府から出てきた。こういったことに関して、どう感じていますか?」
加藤氏
「驚いたというより、むしろ恐ろしい思いがしたというのが率直なところですね」
反町キャスター
「民情首席秘書官というのは、どの程度の権力を持っている人ですか?」
加藤氏
「分掌では検察と、警察、それから、情報機関を統括、指揮すると。その政策を統括、指揮するという形になっていますね」
反町キャスター
「そうすると彼が、たとえば、警察…。国家情報院というのはどういう組織なのですか?」
加藤氏
「国家情報院というのは、かつてのKCIA、中央情報部の後継機関ですね」
反町キャスター
「そういう警察やKCIA、情報機関に対して、はっきり言ってしまうと、加藤さんをガチッとマークするような体制をつくれということを、ここで言っていると。こういう理解でよろしいのですか?」
加藤氏
「そういうことだと思います」
反町キャスター
「髙さん、この手書きのメモについて、どういう印象を持ちましたか?」
髙氏
「印象と言っても、実は昨年の12月に無罪判決が出た時の、その記憶ですけれども、加藤さんが、現場の方で、韓国の方で中継を結んで、お話をさせていただいた。その時に、加藤さんが実際つけられているという経験談と言いますか、そういうことをおっしゃっていたわけですね。それを、いわば根拠立てるというか、実際にそういうことなんだなと。非常に薄気味悪いという印象はしましたね、これに関しては」
秋元キャスター
「この他にも、5日、6日にこういう発言もあるのですけれども、高さん、どう見ていますか?全体を通して、どういうことが読み取れるのでしょうか?」
髙氏
「徹底的に、産経新聞という報道機関を朴槿恵大統領に対する名誉棄損と言いますか、名誉棄損、あるいはセウォル号事件の当日にいなかったのではないかという疑惑を含め、コラムに書かれた。それについてとにかく追及をしなければいけないという、その意識が露骨に表れているなと、狙っているなという感じがしましたね」
反町キャスター
「加藤さん、僕らのまとめたメモを見ても、この状況のまま事態が推移していたというのははっきりと感じますか?」
加藤氏
「そうですね。たとえば、ここのフリップにまとまっていないですが、8月20日、水曜日、17ページと書いてあるのですが、これを見ますと、8月の20日というのは、私が2回目の検察の取り調べを受けた日なんですね。その日の検討事項という中に、駐韓国外信記者クラブ、一連の連判状を提出すると、こう書いてあるわけですね。連判状を持ってくる、あるいは持って来たので、これに対して対応しなければいけないということ。それから、もう1つは、外長官と書いてあるんです。外長官というのは、おそらく外務部、外交部の長官だろうと思うんです。8月20日、2度に渡って取り調べをしてみたのだけれど、産経側が謝罪をするつもりがないと。なので、これは本格的に国を挙げて対メディア戦。国内にいる対メディア戦略、外務部の長官、それから、プレス、取材のプレスパスを出す体育部の次官などの会議でも、これを話題として出して、政府の体面とか。過去の事例をじっくりと研究する。それから、調査についての全般的な妙案はないだろうかと。そういうところまで書いてあるんですね」
反町キャスター
「そういう経緯で、だんだん政府側の緊張が高まって、圧力が高まってくるような経緯を聞いていると、青瓦台にしてみたら最初バチンとやれば、ごめんなさいと言ってくれば、それで収めたのだけれども、謝らないものだから、だんだんと向こう側も焦ってきて、どう詰めていこうかというのが浮き彫りになっている感じを受けるのですが?いかがですか?」
加藤氏
「その通りだと思います」
反町キャスター
「検察と権力の関係というものの日本と韓国の違いをどう感じますか?」
髙氏
「私の個人的な感覚ですけれども、日本よりも権力側、政権側に非常に近いという感じがします。1つは日本の場合ですと、検察組織も、いわゆる準司法組織。裁判に非常に関わりがあるので、準司法組織としての清廉性とか、あるいは公平性とか、厳格性をもちろん、持たなければいけないと考えていると思うんですね。何か立件をする際にも非常に厳格に判断をして、間違いのないものだけ、それがいいか悪いかは別にして、間違いのないものだけを起訴する、検察側としては。ただ、韓国の場合はいろんな理由があってのことだと思いますけれども、日本の場合よりも無罪率が高いんです。倍以上あるんですね、無罪率が。そういう意味では、それに対する批判として、韓国内部でも、言ってみれば、どちらかと言うといい加減な起訴をしているのではないかという批判が検察に対してもあるんですね。そういう意味では、その点ちょっと問題ではあるんですよ」
反町キャスター
「いい加減な起訴というのは、たとえば、今回メモに出てきたみたいに民情首席秘書官からの要請によって、特別なチームが組まれて、その場においては有罪にする確率があまり高くないとわかっていても、言われたのだからとりあえず拘束をしよう。とりあえず引っ張ろうということによって、それが、要するに、最終的に無罪になろうとなるまいと、車に卵を投げつけられたりしたように、見せしめとは言いませんけれども、検察にしょっ引かれることによって、これによって十分社会的な制裁を加えるのだという、そういうツールになっている懸念を、僕は感じているのですが、いかがですか?」
髙氏
「あると思いますね、そういう側面が」
反町キャスター
「加藤さん、権力にべったりとは言いませんけれども、権力の言うことを聞く検察が今回、崔順実氏のことについては共謀罪と言いましたよね。これをどう見ていますか?」
加藤氏
「韓国の検察というのは大統領の権力が、就任から間もないころは、大統領の方を見るんですね。大統領の権力が任期満了に近づいてきて、落ちてきますと、今度は大統領よりも国民を見るんですね。国民の世論を見て捜査をする。一種ポピュリズム検察という、こういう傾向がみられるんですね」

朴大統領の弾劾審査は
反町キャスター
「髙さん、前回出演時に、今回の弾劾要件をいろいろ検討をした時に、要するに、弾劾に値するだけの十分な罪状としてあるのかどうかを、もう1回聞きます。どう感じていますか?」
髙氏
「今の段階で弾劾事由が立証されているかと言うと、ちょっとまだ立証には不足をしているという感じがします。具体的に、職権濫用罪の強要を、どのような内容の強要だったのか。それがまだはっきりとわからないですね、具体的な証拠としては。そのへんからして、強要についてはどうもはっきりしないというところからして、そこはちょっと留保されますよね。あと公務上秘密漏洩罪、これがありますよね」
反町キャスター
「原稿を漏らしたやつですね」
髙氏
「そうです。あれについても、要するに、朴大統領の関与の仕方が具体的にはっきりどうなのかというのがはっきりわかりませんので、今の段階でどうこう言うことはできませんが、ちょっと証拠が乏しいのではないかと。あと第3者への賄賂、供賄罪ですか。第3者供賄罪については贈賄側と目される企業側が全部否定をしているわけです。具体的に言われている3つ、サムスンですとか、ロッテ、あるいはSKですか、このグループに関して具体的に言われていることがありますけれど、あれについても具体的に朴槿恵大統領がどういう職務行為を、職務行為はありますけれど、その職務行為を朴大統領がどのように、いわば対価性を持たせたのか、これがはっきりしないですね。その意味では、非常に立証としてどうも苦しいという感じはします」
反町キャスター
「髙さん自身はそう感じながらも、弾劾すべきか、ないしは棄却すべきかどうかを決める憲法裁判所というのが、憲法裁判所だって司法の一機関ですよね。憲法裁判所の、裁判官の9人のうち6人以上が賛成しないと。すれば弾劾ということになるんですけれども、憲法裁判所がどういう…。髙さんが言うように難しいねという判断を下すのかどうか。どう見ていますか?」
髙氏
「私は、結論的には正直に言って五分五分ですと言いたいところですけれど、私の個人的な感覚からすると、たぶん棄却するのではないかという感じがします」
反町キャスター
「犯罪要件としては十分ではないよと」
髙氏
「今の段階では。また新しい何か証拠が出てきたら別ですけれど今の状態でいけば」
反町キャスター
「朴大統領が、韓国憲政史上、初の弾劾された大統領にはならずに済むのではないか」
髙氏
「という感覚はありますけれども」
加藤氏
「実は、私も証拠を厳密に見ると弾劾されないのではないのかなと。罷免が成立しないのではないかと。世論が、たとえば、罷免できなかったら、どうなるかと言うと、これは、多くの部分の人達は大反発をすると思います。ただ、朴槿恵さんがこれまで何度かに渡って謝罪をしてきましたね。謝罪のボールを投げた相手というのは、朴槿恵さんを、お父さんの代から、心から信頼をしてきた人達、30%ぐらいの世論はコンクリ―ト支持層と呼ばれている人達がいたんですね。ここに向かって投げて、如実に変化が見られているんです。時間をかければ反朴槿恵の考え方、あるいは朴槿恵さんを許さないと言っていた人達の中には、保守バネや、朴槿恵バネが働いて、そんなにかわいそうなことをしなくてもいいではないかという思いが出てくる」
反町キャスター
「4%まで支持率が落ちていますけれども、ここからじわじわ戻してくる可能性もある?」
加藤氏
「あると思いますね」
反町キャスター
「その時、たとえば、髙さんが言われたみたいに、裁判を長引かせた方が、熱が冷めていいのだよという話、ある程度、最初180日でしたか、憲法裁判所で最終的に棄却になった場合に、反朴デモ100万人とか、200万人という人が集まったわけではないですか。その人達が憲法裁判所の周囲を取り囲んで、何かをするのではないかという、それはどう思います?」
加藤氏
「そうですね、憲法裁判所の判断に対して起こり得ると思います、デモは。ただ、規模であるとか、内容の激しさですね、これは相当変化すると思いますね。軽い方に変化するのだと思います。これは時間が経って、だんだん韓国の中にも、今回のデモが大騒ぎになったのはもしかすると北朝鮮を信奉している親北勢力の煽りがあったのではないかという意識が少しずつ広がっているんですね。ですので、最長で180日の間に、ドンドン北朝鮮に対する危機の意識が広がっていく。朴槿恵さんもかわいそうだから、やめようではないか、このへんでもういいのではないかという人達も一緒に混ざり合って圧力、ガスが少し下がってくるのではないかという、そういう見立てが世論についても言えるのではないかなと」
髙氏
「集会等に関しては法律がありまして、憲法裁判所の100m、あるいは200mでしたか、それを取り囲んではいけないと。中に入ってはいけない」
反町キャスター
「加藤さんの車が囲まれて、卵を投げつけられたのは、憲法裁判所ではないから、あれはいいのですか?」
髙氏
「あれは集会ではないから」
反町キャスター
「集会ではない。でも、何十人もいましたよね?」
加藤氏
「そうですね」
反町キャスター
「あれは集会ではない?」
髙氏
「と思いますよ」
反町キャスター
「抗議のために押し掛けたというのは集会ではない?」
加藤氏
「集会ではないです」
反町キャスター
「それで、いいのですか?ちょっと違う…」
髙氏
「集会は届け出をしなければいけない。届け出はしていないと思いますね」
反町キャスター
「そうすると、届け出をしないで、急に押しかけた時には止められない?」
髙氏
「実際は、止められないでしょうけれど。昔、大法院長が、加藤さんみたいに、5、6個の卵を投げられたことはあるんですね」
反町キャスター
「それは集会にはならなかったのですか」
髙氏
「集会ではなかったです。保守系団体の50人ぐらいの人が押しかけてやったんです」
反町キャスター
「そのぐらいの数だという言い方も変ですけれども、何百万人、何十万人ではなくて、50人、60人の人達が来るというぐらいだったら、憲法裁判所はそれに恐れをなしてとは言いません、国民の声だと判断をして、棄却ではなく、弾劾だと、先ほど聞いた世論との向き合いで、裁判所が多少世論に配慮をするという、そういうリスクはないと思ってよろしいですか?」
髙氏
「私はないと思います」
加藤氏
「そうですね。憲法裁判所は比較的、法律と証拠に則って出す傾向があるのではないかと思うのですけれども、相当、保守政権が崩れて、次に左派政権が誕生するということについて憲法裁判所は危機意識を持つと思うんです。そういう意識も判決に作用するのではないかなと思います」
反町キャスター
「そうなると、棄却されたらどうなるかと言うと、朴政権の任期がありますよね?最後まで勤め上げるということですよね?」
加藤氏
「ただ、4月までに辞めると宣言をしているので、これをどう…」
反町キャスター
「あれはでも、与野党の間で然るべき合意ができればという前提条件ですが、どう見たらいいのですか?」
加藤氏
「あれは与野党共に大統領選挙に向かって走り始めていますので、合意の枠組みはつくるつもりはないですよね、もはや」
反町キャスター
「朴大統領の前提条件というのは、いわば巧妙とは言いませんが、条件が満たされない前提で、満たされたら辞めるよ、4月に。満たされていないから辞めないし、棄却もされたから私は残りの任期を邁進するよということになりますよね。どうですか?」
加藤氏
「朴槿恵さんの物言いというのは非常によく練られていると思うですね。だから、様々な可能性の間にある空白に落ちるようなポテンヒット的に政権が生きながらえるようにうまいものの言い方をしているんですね。これまでの対国民談話、取材の中でもそうです。ですので、空白、責任をとらなくてもいいようなところにものが落ちて行くというのも狙っていると私は思うんですね」
反町キャスター
「非常に芸術的に狭いところに落とすとか」
髙氏
「おそらく朴槿恵さんは辞任はしないで、このままいくと思います。任期満了まで含めて。現在の段階で訴追議決書を受け取った以降は、辞めることはできないという、辞任ができないという解釈が成り立つんですよ」
反町キャスター
「職務停止中だから」
髙氏
「だから、それを盾にとって辞めないということもあり得る。その意味で辞めないで、いわば憲法裁判所の、いわゆる審理、審判を見守っていって、どんな結果が出るかということをじっくり見ていくのではないでしょうか」


後編

臨時国会あす会期末 IR法案の成立は?
秋元キャスター
「会期末を迎える臨時国会ですが、審議されてきた重要法案について聞いていきます。IR法案について最新情報が入っていますので、そちらから。明日の会期末を前にカジノを含む統合型リゾート、IRを推進する法案は与党が一部を修正し、先ほど、参議院の委員会で自民党などの賛成多数で可決されました。ただ、法案は衆議院に差し戻されることになり、与野党の攻防は山場を迎えているということです。IR法案を巡っては、自民、民進両党の参議院国会対策委員長が今日、断続的に対応を協議しました。自民党はギャンブル依存症対策の拡充など法案を一部修正し、衆議院に差し戻すことを条件に民進党議員が委員長を務める内閣委員会での採決に応じるよう提案しました。これを民進党も受け入れ、先ほど、委員会で採決が行われ、自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決しました。採決では、民進党や共産党などは反対をしました。また、これに先立ち、参議院の厚生労働委員会では年金支給額の新たな改定ルールを盛り込んだ年金制度改革法案が可決しました。与党は明日の参議院本会議で、年金制度改革法案とIR法案の修正案を可決させる方針です。ただ、IR法案の修正案は衆議院に差し戻されるため、民進党などは廃案を目指し、内閣不信任決議案の提出も視野に徹底抗戦する構えを崩していないということです。一方、自民党は、野党の出方次第では会期の再延長も辞さない構えで、与野党ギリギリの攻防が続いているという、こういった最新情報が入っているですが、菅さん、まずはこのIR法案についてはこれで成立の目途は立ったと思いますか?」
菅官房長官
「この法案というのは議員立法です。私ども、政府が提出した法案ではないです。ですから、たとえば、民進党の方も法案の提案者に名前を連ねています。その中で、今回の法律というのはプログラム法というやつですか。こういう形で大枠のことを法律で。このことが可決をしたら政府側でそれに基づいて法案を提出すると、そういうことになっています」
反町キャスター
「その意味で言うと、段取り的な話で現在の原稿に基づいてやると年金改革法案はそのまま、衆議院から送られ、参議院で可決成立する。それはいいですけれど、こちらのIR法案に関しては、参議院の方で修正をされて、委員会の採決立ち会われたと。それが結局、衆議院に戻るではないですか。明日、最終日ですね。明日、参議院の本会議をやって、そのあと法案が衆議院に差し戻されて、議連で処理を決めて、委員会に落とすのか。ないしはいきなり本会議にかけるのか、いろんな段取りもあるのでしょうけれども」
菅官房長官
「国会のことですから、国会に我々、政府とすれば、お願いをするという」
反町キャスター
「1日でいけるのですか?」
菅官房長官
「これまではそういう方向ではなかったでしょうか。これまでの法案」
反町キャスター
「これまで、参議院で修正して、衆議院に戻った場合というのは、比較的…。IR法案は、衆議院で5時間半しか審議をしていないと野党は言うではないですか。参議院にきたら10時間ちょっとぐらいやったのかな。だから、それと同じぐらいの審議をしたらいいのではないかと野党の人達、言っている人もいるのですけれども、その必要はない?」
菅官房長官
「官房長官の立場ですから、国会の委員会のことは国会で決めていただくと、そういうことだろうと思います」
反町キャスター
「先ほど言われた、これまでのやり方はそういうことだったというのは、与野党が合意して、衆議院に戻ってきたものはそのまま本会議にかけてもおかしくないと」
菅官房長官
「そういう例というのはあったと思いますね。思っていますけれども」
反町キャスター
「一方、それに関しては、野党側は民進党の野田幹事長以下、それなりに腹に溜めているものがあって、それはちゃんとした審議をやろうよとか、審議なしで本会議にかけるのであれば、ということで、不信任決議やら、何やらというところではあると思うのですけれども」
菅官房長官
「でも、今日、参議院で整然とした形で採決されましたから、まったく、そういう意味の、国会運営上の瑕疵はなかったのではないでしょうか」
反町キャスター
「運営上の瑕疵はないわけです。ただ、民進党の中の話になってしまうのだけれども、民進党は、要するに、このIR法案の衆議院の採決においては退席しているわけですよね。参議院にきて修正をして、修正部分というのは民進党の意向を汲んでの修正、民進党の意向を汲んで、ギャンブル依存症対策の実施、もう1つは5年以内に法案の再検討と、この2つの大きな修正を与党が飲んで…」
菅官房長官
「はい、どういう経緯できたかはわかりませんけれども、このことが修正されたということは事実です」
反町キャスター
「修正をされて、やったということは、参議院の民進党が納得した部分というのが、衆議院にまわって、衆議院の民進党がそこをまた改めて反対だとか…。そこは話として、僕はなかなか理解しづらい部分もあるのですけれども、どう感じますか?」
菅官房長官
「私が申し上げる話ではないですね、民進党の中(の話)だと思います」

再延長の可能性は?
反町キャスター
「一方で、この流れでいくと不信任案を出されると、もちろん、全部止まってしまうわけですよ。不信任案の審議時間というのも、フィリバスターというのか、長い時間演説することによって時間をかけようと思えばかけられるではないですか。様々な議事進行上において野党側が手法を持っていることは、結果それによって14日を跨いでしまうリスクの中で、たとえば、会期の延長の話、これは二階さんが言っている話かな。二階さんが、たとえば、今日の記者会見の中でも、必要となればせっかく国会を延長して、今日まで議論してきたこと、最終的に処置できていないわけだから、あらゆる方法を想定していると、こう話しています。これは会期延長もしてでも必要な法案、この場合に言うのだったら、IR法案をきちんと成立させるべきだという主旨だと思うのですけれど、会期延長の可能性についてはどう感じていますか?」
菅官房長官
「国会をどうするかということは国会で決められることですね。政府がそうしたことに発言は、これは慎まなければならないと思っています。ですけれども、今日の委員会の処理ですよね。整然とした中で、IR法案、年金法案というのが採決をされたのではないでしょうか」
反町キャスター
「その意味で言うと、野党の抗議に受ける形で会期延長を考える材料というのが現在、整っていないという主旨の発言ですよね」
菅官房長官
「私どもの立場からすれば、そう思いますよね。それとまた明後日から日露首脳会談を控えています。島民の皆さんと総理が先日、お会いしました。かなりご高齢の方も多いわけですけれども、そうした皆さんの思いを胸に交渉をするわけですから、そういう環境に、私ども現状というのは、そういう状況だろうと思いますよね」
反町キャスター
「かつて菅さん、官房長官会見で、IR法案に関して必要な制度上の措置に関してこのような話をされています。『犯罪防止、治安維持、青少年健全育成、依存防止等の観点からも制度上の措置の検討も必要』と話されています。今回のこのIR法案の一部修正、ギャンブル依存症対策の実施というものも大きな柱として盛り込まれているですが、修正の方向性については、これはもともと議員立法と言っても、自民党の方々も含めて…」
菅官房長官
「自民党の皆さん、賛成の方が多いです。だけれど、他の政党の、いわゆる議員立法というのは、反町さんもご承知のように、各政党で必要だと思う人が集まって、提案をするわけですから。ですから、先ほど、申し上げましたけれども、民進党の方も提案者の名前が入っていますから、そういう意味でできた法案ですよね」
反町キャスター
「そうすると、この修正は官房長官として、菅さんとしても納得できる修正であると?」
菅官房長官
「内容は、私は、当然のことだと思いますよね」

あさって日露首脳会談 北方領土で進展は?
秋元キャスター
「ここからは外交について話を聞いていきます。まず今月、重要な首脳会談を控えていますけれども、このようになっています。明後日の15日は山口で日露首脳会談が開かれます」
反町キャスター
「何と言ったらいいのですか、安倍内閣としてなぜこのタイミングで、日露問題、北方領土を含めた日露問題に手を出したのかというところを聞きたいんですよ。つまり、これまでこの問題、日本側が4つはうちのものだと言い張って、ロシアはそんなの冗談ではないよと言い張って、いわゆる70年間ずっと平行線だった、基本的にはですよ。そこの部分を、いわば日本側が多少の遊びというか、可能性、柔軟性を持って、いろんな、しかも、多方面にいろんなカードを出しながら話をしようではありませんかと問いかけている部分もあると僕は思うのですけれども、結果的に敢えて柔軟な姿勢を持って、ロシア側に向き合うことと言うのは、政権にしてみたらうまくいかなくて当たり前とは言いませんよ。でも、うまくいかない場合、なぜ手を出したのか。かえって向こう側が領有の主張を強めたのではないかという、リスクを持ってチャレンジしているようにも見えるのですが」
菅官房長官
「それはうまくいく、いかないで、やるやらないのではなく、隣国ですよね。その隣国と70年以上、平和条約がないわけですから。私達はそれを前提として、いわゆる問題になっている問題を、4島の帰属を解決して平和条約を結ぼうと。日本としては当然のことだと思いますよ。これまで話し合える環境までなかったと思いますよ。現在は首脳同士で信頼感、会談する度に重ねてきていますから、ようやくそうした問題を話し合えることのできる状況になってきたから、このような15日からの会談があると思っています」
反町キャスター
「安倍首相は『私の世代でこの北方領土問題に終止符を打つ、その決意で首脳会談に臨みたい』と言いました。私の世代というのは、安倍さんの世代というのは20年、30年かかってもという…どういう受け止めをすればいいですか?」
菅官房長官
「そこは考え過ぎではないですか。そこは1回の会合ですぐ解決するような生易しいものではないですよね。ただ、そういう問題を話し合う環境がようやくできて、前に進んでいく、そういうことなのだろうと思います」
反町キャスター
「経済協力と島の問題はどう見たらいいのですか?」
菅官房長官
「日本とロシアというのは隣国ですからお互いに経済協力はあって然るべきですよね。そうしたことがなかなか行われてこなかった。そういう意味で、経済もお互いがWin-Winの関係、そういう経済だと思いますよ」

真珠湾訪問の裏側
反町キャスター
「広島にオバマ大統領が来られました。広島とハワイというのは太平洋戦争、日米間の戦争で象徴的な場所だとした時に、安倍首相がハワイに行って、慰霊するという、この日米の親密さを中国とか韓国とか、歴史問題についてもやもや感を持っている国に対してのシグナルというか、メッセージになるのではないか、これは深読みし過ぎですか?」
菅官房長官
「深読みし過ぎ。自然体で、日米の首脳がそうした訪問をできるようになるほど、同盟関係が成熟してきている、こう思いますよね」

辺野古移設問題は
秋元キャスター
「沖縄県による辺野古埋め立て承認取り消しに対して国が違法確認を求めた裁判で、最高裁が判決を出すことが決まり、国の勝訴確定の見通しになりました。これに対して『翁長知事は確定判決には従うが、これからも辺野古新基地はつくらせないという信念をしっかりと持っていく』と述べています」
反町キャスター
「翁長知事は敗訴になるかもしれないということに関して、対抗措置が残っていると。知事権限を行使することによって、辺野古への移設を止めようという話をされていますが、これについてはどう感じていますか?」
菅官房長官
「まだ判決が出る前ですから、お互いに和解案にもとづいて行っていることですから、それは当然、和解案の中に書かれていることですので、判決に基づいて、そこは誠実に対応していくということは、法治国家として当然のことではないでしょうか」

菅官房長官に問う 衆院解散は1月?
秋元キャスター
「年明け早々の衆議院解散の可能性というのは?」
菅官房長官
「よくいろいろなところで聞かれるのですが、解散というのは、総理の専権事項ですよ。それは安倍総理が解散すると言えば、解散。しないと言ったら解散しない。それ以上でもそれ以下でもないですよね。私もここ数か月、解散の話を、どこに行っても言われるのですが、ですから、解散というのは偏西風みたいなものだという発言をしたんですよ。偏西風というのは1年中吹いているんです。強くなったり、弱くなったり。そういうものだろうということを言ったのですけれども、いずれにしても、総理ご自身の判断ですけれども。私達は、総理を先頭に経済政策や、まさに1億総活躍社会、そうしたものをつくるために全力で取り組む、ここが極めて大事だと思います」
反町キャスター
「憲法改正に対するこだわりというのは、働き方改革とか、経済とか、優先順位というのはどうなっているのですか?」
菅官房長官
「最優先は経済ですね。デフレ脱却、日本経済を再生するという熱い想いというのはまったく変わっていませんし、それに基づいての様々な対策を行っているわけでありますし、参議院の争点はアベノミクスを加速させるのか、後戻りさせるのか。それが最大の争点だと総理自身が参議院選挙前の記者会見で言っています。それで勝たせていただいて、是非、大胆で総合的な経済政策をやらしてほしいと、そういう形で参議院選挙を勝たせていただきましたね。それにもとづいて現在、事業規模で28兆1000億円、13.5兆円の予算措置で行っているわけですから、そうしたことを1つ1つ実行に移していくと。そうしたことが大事だと思っています」
反町キャスター
「来年、自民党の党大会がありますよね?」
菅官房長官
「3月です」
反町キャスター
「党大会において総裁の任期延長の話が出てくるという話もあります。任期延長を考えた時に、その前に解散をすることによって、カチッとした自身の気持ちも含めてやることが、その後の経済対策に対する弾みになるのかどうか。ここはどう見たらいいのですか?」
菅官房長官
「まず参議院選挙で、今年4月ですよね、国民の皆さんから信をいただいたうえですから、そうしたことについてしっかり行っていく。また1億総活躍社会という昨年、総裁に再選されたあとに打ち出していますから、そうしたこともしっかり行っていくと。そのことというのは国民が望んでいるのではないでしょうか。憲法については私ども自民党のまさに立党の精神ですから、総理ご自身がよく話されていますけれども、国民議論が深まることが大事。そう思っていますし、現に国会に憲法審査会がありますので、そこでまず議論していただく。そういうことが大事だと思っています」