プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2016年9月26日(月)
秋の臨時国会スタート 与野党幹部が徹底議論

ゲスト

下村博文
自由民主党幹事長代行 衆議院議員
斉藤鉄夫
公明党幹事長代行 衆議院議員
福山哲郎
民進党幹事長代理 参議院議員
小池晃
日本共産党書記局長 参議院議員
田﨑史郎
時事通信社特別解説委員

自公民共幹部に問う! 焦点『経済対策』
秋元キャスター
「まずは補正予算について、皆さんに聞いていきたいと思います。この補正予算案には28兆円規模の経済対策も盛り込まれるということですけれど、まずは福山さん、大規模な経済対策、必要だと考えますか?」
福山議員
「この補正予算は28兆円と言われるんですけれども、実質は3兆円です。現実の問題として言えば、これまでの安倍政権は確かにアベノミクスで税収が上がって、税収増の部分を補正にまわしていたのですが、今回は税収増もなくなったので建設国債を3兆円発行せざるを得なくなったということで、かなり行き詰った状況の中で、大規模だという財政投融資を新たに久々に復活をさせてやっているということで、相当、無理があるなと見ました」
小池議員
「規模の問題、28兆円というそのものがアベノミクス失敗を証明していると思います。中身は非常に従来型というか、従来以上に従来型というか、公共事業全般を否定するものではないですけれど、こういうふうに借金を重ねて大型開発、公共事業をやっていくというやり方は、これまでカンフル剤としては一時的にはあったかもしれないけれど、失敗を続けてきたわけで、こうではなくて、本当に個人消費を温めるような、国民の懐に直接届くような経済対策が必要だと思います」
反町キャスター
「下村さん、28兆円、この経済対策。そのうち、今回の秋の国会でやるのは4兆円とか、3兆円ぐらいだと思うのですけれど、28兆円の全体でいうと、こういう項目がいろいろあるんですけれども、どうしても公共事業が目についてしまうのですが、小池さんの批判にあるような、いわゆる従来型の景気対策の枠を出ていない。公共事業偏重であると、このあたり、秋の臨時国会にかかる補正予算、景気対策、どう見ていますか?」
下村議員
「旧来の公共事業が悪いということ自体がいかがなものかなと思うのですが、今年も台風が随分あって、国民の命、財産を守るという意味では、国土の強靭化というのは非常に重要なことであるし、それから、中長期的な戦略の中で、先行投資として長期的に考えていくということも大変重要なことだと思います」
反町キャスター
「斉藤さん、公共事業の効果というか、いわゆる固い言葉でいうと弾性値みたいな話になるのですけれども、なかなか公共事業の効果がないのではないかというのも出てくる中で、今回どうしても公共事業、未来への投資という名目の中における公共事業を柱にせざるを得なかった。この見方が正しいのかどうかという、そのうえで、この方針、どのように感じていますか?」
斉藤議員
「今回の補正予算、また、今日の総理の演説、キーワードが2つあって、1つは未来への投資。それから、もう1つは、公明党が参議院選挙の時も訴えてきました希望を行き渡らせる。つまり、アベノミクスの恩恵が及んでいないところに成果を及ぼしていく。この2つがポイントではないかと思います。そういう意味で、先ほど、公共事業、従来型云々という話がありましたけれど、今回はまさに観光、日本の将来の大きな産業の核になる観光への投資でありますし、もう1つ、今回、あまり表に出ていませんけれども、老朽化した水道管、下水管の補修ということについても大きな予算をつけました。そういう意味では、地方に行き渡らせる、希望を行き渡らせるという面もあるんです。そういう面からすれば、決して、これまでのような従来型の公共投資ではないと、このように思います」
反町キャスター
「斉藤さん、アベノミクスが順調かどうかというところ、どう見ているのですか?」
斉藤議員
「経済の指標も上向いています。雇用の状況も、非常に良くなっていまして、全ての県で有効求人倍率が1を超えた。これはこれまでないことです。私の地元の広島でも雇用情勢が非常に良くなって税収も増えています。ただ、これまでアベノミクスが目標にしてきたものにはまだ至っていないと。デフレからの脱却が完全に成った。皆さんの心からデフレマインドがなくなったかというとまだ残っている。そういう意味では、デフレからの脱却を完全なものにするために、今日の演説でも、脱出速度を、さらに加速させていくという話がありましたけれども、そういう意味では、道半ばの、アベノミクスを完成させるための今回の予算であると、こう思います」
田﨑氏
「アベノミクスがうまくいっているかどうかというのは、数字の取り方ですよね。だから、いつも与党の方は雇用が改善しているということに重点を置かれて言われますし、でも、野党の方は実質賃金が下がっているのではないかと言う。だから、アベノミクスがうまくいっているのかどうかで総論を戦わせてもあまり進展がないのではないかと思うんです。この補正予算の経済対策規模28兆円と言われていますけれども、もともとは27兆円だったんですよね。フジテレビの報道が正解だったんですよ。でも、それが漏れたので、急遽1兆円上乗せして28兆円になった。一晩でやっているわけですよ、財務省が。だから、もっと予算の各項目ごとに無駄がないのか、これは果たして効果があるのかを、具体的に論争をしないと僕は良い論議にはなっていかないだろうと思いますね」

TPP承認の賛否
秋元キャスター
「安倍総理は成長戦略の柱にTPP環太平洋経済連携協定を掲げ、今日の演説では、農政新時代と銘打ち、TPPの早期発効が大きなチャンスになると述べました。福山さん、民進党はTPPの承認に関してはどのように臨まれますか?」
福山議員
「これはいくつか問題がありまして、まず1つは交渉の中心であったアメリカの大統領選挙で2人の大統領候補共にTPPについては消極的である。オバマ大統領と同じ政党であるクリントン大統領候補ですら、再交渉という言葉を言っていますので、再交渉ということをアメリカが言っている中で、なぜこの臨時国会で慌てるのかというのが1点目です。2点目は、大変大きな問題が出てきていまして、いわゆるSBS米という輸入米と国産米の価格が同程度だから影響はないと、ずっと農水省は主張してこられました、このTPPの審議で。ところが、このSBS米を輸入してくるに当たって調整金というものが存在していて、実は価格に対しては差があるのではないかと。これまで農水省は、TPPの試算を全部、この輸入米とSBS米と国産米を、同程度の価格で影響がないという前提で試算をしていたものが崩れようとしています。農水大臣もこのことについては調査をしなければいけないということと、調整金というものがあったことは、農水大臣自身が最近の会見で認めているので、このことが、まずTPPについては議論の前提になるというのは、これは別に批判のための批判ではなく、全国の農業者の方々は非常に注視をしているので、まずこのことを明らかにしていただきたいと思います」
反町キャスター
「TPPはもともと菅さんが総理の時に言い出したのでは?」
福山議員
「そうです」
反町キャスター
「野田さんもそれなりに進められたと僕は思っているんですけれども」
福山議員
「そうです」
反町キャスター
「民主党政権の時のTPPと、自民党がこの秋の臨時国会でまとめようとしているTPPというのは違うのですか?」
福山議員
「それは、だから、交渉の中身を明らかにしてもらわないとそれが国民の中でどういう影響があるのかがわからないわけで、残念ながら、我々は政権から下野したので、TPPの交渉は自民党政権がやられました。そこのところについては例の黒塗りののり弁が出てきているような状況ですから、それに加えて今回のSBS米の議論が出てきているので、このことは議論の前提にしなければいけないと思っています」
反町キャスター
「そうすると、反対ということではなくて、まず情報公開を求めたい?」
福山議員
「まずはそこから始めなければいけないです」
反町キャスター
「反対かどうかを決めていないと聞こえるんですけれども」
福山議員
「ただ、基本的には重要5品目について、この間の、前回の国会の審議でも、どうも日本の国会決議からは反した状況での交渉だったのではないかと言われているので、そのレベルで言えば、我々としては納得できていない。もう1つ言えば、先ほど、菅さんや野田さんの時にTPPの交渉という話は、まさにその通りなのですが、当時、自民党さんはTPP絶対反対というのを掲げて、選挙に出られていて、安倍政権になった時から交渉に入られたと」
反町キャスター
「与野党で立場が変わると、いきなり言い方が変わる」
福山議員
「ということでなくて、僕は、下村先生もご理解いただけると思うのですが、自由貿易は日本にとっては重要です。当時は自民党政権から我々の政権に至るにあたっても、アジアの中で自由貿易圏をつくっていこうという話はもともとずっと継続していったわけです。それはウルグアイラウンドが止まっているから。その流れの中で、TPPというのが出てきたので、交渉に入らないわけにはいかないですねと。自由貿易を標榜している我が国としては、という話ですが、その時にそもそも反対だと言われて、でも、僕らボロカスに言われましたけれど、現実に交渉をされたのは自民党になったわけですから。結果としては国会決議も含めて、重要5品目を守れなかったというようなことが国会で明らかになっているのに加えて、SBS米が出ているので、まずこのことを明らかにしてくださいというのを申し上げているんです」
田﨑氏
「TPP参加をやられたのは、民主党政権の数少ない成果の1つだと思っているんですよ。それを何かことを忘れて、こう言われているように聞こえるということと、あと交渉経過をオープンにできはずがないでしょう。マルチで交渉をしているわけだから。だから、のり弁になっちゃうんですよ」
福山議員
「田﨑さん、お言葉を返すようですが、逆に、当時、反対だと言っていたことは構わないのですか?それがまず1点目。2点目は、交渉経過を出せないというのは、私も外交担当をしていましたから理解はします。しかし、時の、過去の交渉をしていた農水大臣とか、農業部会長が本まで出して交渉の中身をいろいろ言っているわけです」
反町キャスター
「自民党の西川さんの話ですね?」
福山議員
「西川さんが出している本の中身が事実かどうかぐらいは明らかにしろと。それすら言わないわけです。それはあまりにも不誠実な態度ではないかと私は申し上げている」
下村議員
「基本的にTPPがなぜ必要なのかということを考えた時に、グローバル社会の中で、島国単独で経済成長していくということはあり得ない。実際、今回のTPPはアジア太平洋12か国で世界のGDP(国内総生産)の約4割の経済圏、人口も8億人。それだけでも巨大経済圏をつくるものであるから、チャンスなわけですね。ですから、一般の企業や消費者にとっても、1日も早く、そういう意味での利益を享受するためには、これは日本が率先して、承認して、気運を高めていくということは将来的に日本にとって必ずプラスなことだと思うんですね。ただ、情報公開という話がありましたが、外交交渉は国際交渉ですから、全部オープンにしたら、それは手の内を明かすことだから、不利になるということがあるんですね。それはどこまでどの程度、いつの段階で出せるのかどうかという、そういうバランスとか、それから程度の問題はあると思います。ただ、我々も農業問題は重要な問題で、農業者にとっては不安を感じる部分はあるわけです。ですから、これからTPPの関連政策大綱とか、それから、充実した国内政策。今日も安倍総理が農政新時代に向けてという話がありましたが、これを明らかにしながら今回の臨時国会でTPPについての法案は成立を是非、お願いしたいと思いますから。そういう部分でこれまでの不透明な部分とか、情報公開を丁寧にしながら積み重ねて、理解してもらう。そういう努力をしていくことは大変重要なことだと思います」

無年金者対策
秋元キャスター
「安倍総理の所信表明演説、社会保障に関する部分。まず喫緊の課題として挙げたのが無年金者対策です。来年度中に年金受給資格期間を25年から10年に短縮するとしています。介護離職ゼロについて、これは50万人分の受け皿を前倒して整備するとしています。さらに希望出生率1.8については保育の受け皿整備を加速し、小学生の放課後の受け皿づくりも展開し、子育て支援を拡充、充実していくとしているのですけれども、こちらの無年金者対策についてですが、政府は今日の臨時閣議で年金の受給資格を得るのに必要な保険料納付期間を25年から10年に短縮する関連法案を決定しました。この政策、民主党政権の時に3党合意として、消費税10%への引き上げ時に実施することで成立したものですけれども、福山さん、法案が通れば増税よりも前倒しで実施することになりますけれども、民進党としては賛成されるのですか?」
福山議員
「これは我々がもともとずっと主張してきたことで、政権の時に、このことをどうしてもやりたいと。25年ではない、これだけ働き方が変わっている中で、10年でも、年金受給資格を得た方がいいということをやらせていただいていまして、消費税が先送りされているので実施できなかったことができると。ただし、来年の10月からの支給になっているんですけれども、できればもう少し早くしてほしいと僕ら思っているんですね。そもそもは消費税を上げるべきであった時から短縮するはずだったのがずっと延びていたのが、早くやってほしいと言っていたのですけれども、もう少し前倒ししてほしいなという気持ちはあります」
斉藤議員
「私も3党合意の時、政調会長で、サインをした1人として、本当に感慨深いものがあります。民主党さんも主張をされていた。公明党も年金問題が国会で大きく論議をされる時から、この受給資格期間を短縮しようということを言っていました。ただ、財源がないと。その財源をどうするかということで、消費税を10%にする時にそのお金を使ってやろうということに、いったんなったわけです。今回、消費税が10%になる前に、これを実施するということで、その財源、1年間で六百数十億円必要だと。64万人のこれまでも無年金だった人が、20年納めたのに年金がもらえないという人達にもいくようになるわけですから。これは是非、財源を今回はいろいろなところから寄せ集め600円の予算をつくって実現をするわけですけれど、これはできるだけ早く実施をしたいと思っています。待っていらっしゃる方がすごくたくさんいらっしゃいます。それと、この64万人だけではなくて、今若い人も、将来についても、この恩恵を受ける方はたくさんいらっしゃるわけで、そういう意味では、この無年金者対策、大きくなりうると。それから、もう1つ、10%の時に低年金者対策として6万円というのを掲げました。それも3党合意で入っているんですけれども、それは莫大な予算がかかるということで、なかなかできないと。これは10%になった時ではないとできないかなと思いますけれど、可能性を追求していきたいと思っています」
反町キャスター
「斉藤さん、25年を10年に短縮するというのは、10年で貰える人と25年満期を払って貰う人と当然、金額の差は出てくるんですよね?」
斉藤議員
「はい。もちろん払った。前から、40年ですけれどもね」
反町キャスター
「そこの部分での差があると。10年払っても、25年払っても同じということではない?」
斉藤議員
「ではないということです」

国会の焦点と『先送りの課題』
小池議員
「介護離職ゼロの話もあります。50万人分の受け皿をと言うと、50万人やるのかと思うのですけれども、これは実際には38万人分の整備で決まっているんですね。残り12万人分です。しかも、この12万人分は在宅も含めてです。これは本当に受け皿と言えるのかということはあります。保育も同じで、保育も50万人分の受け皿と言っているのだけれども、既に自治体が建てている計画を足し合わせると、45万6000人分あるんですね。だから、新たに上乗せするのは5万人分ですよ。だから、そういう意味で、すごく大きく見せているのだけれど、実際の願いに応えるものになっていない。しかも、最大の問題は介護にしても、保育にしても賃金ですよ。そこに対する手当がない。再就職支援金というのがあるんですね。再就職をする時にこれまで20万円を貸しつけたのを40万円にする。これでは再就職しませんよ。本当に安定した賃金を一般企業、一般労働者より10万円低いと言われている。そこにきちんと手当をする。野党は5万円賃上げ法案を出したわけですから。是非これに賛成をしていただきたいなと」

社会保障… 財源は?
反町キャスター
「財源の話を聞きたいです。5万円なら5万円で他の民進党がおっしゃる社会保障政策の財源論の話で、岡田さん、前の代表は、足りなければ赤字国債でと言いました。蓮舫さんは、代表選の時にも、行革でまずやって、足りなければその時に考えるという話だったと思います。今度、野田さんは幹事長ですけれど、野田さんが総理の時にご承知の通り、税と社会保障の一体改革で、消費税でとの話があったと思います。前代表、現代表、前総理兼現幹事長、財源に関して、いろんな話をされているんですけれど、民進党は社会保障の財源というのはどこのスタンスに軸を置いて、話を進めるのですか?」
福山議員
「今回、前原さんが代表選でオールフォーオールという話をされて、財源からは、税から逃げないと。あの前提は、消費税なりを10%に上げさせていただきますけれど、それは一定、3党合意が崩れていることも含めて、使い道については我々、もう1回、構築していきたいと。それがオールフォーオールで、受益者を増やしていきたいと。それから、そこに対して集中的に子供に当てはめていきたいと。もう1人の(候補者だった)玉木君は子供国債という発想をされました。もちろん、税としていただくものと、今回だって3兆円は建設国債ですから、結果としては借金をしなければいけないことはあるのですけれど、ポートフォリオを組んで、新たに国民の皆さんに提示をするというのがたぶん今回の代表選挙の大きな意義だったと思ってるので、蓮舫体制の中でも前原さんのオールフォーオールを踏襲したいということも代表は言われていましたので、そういったことを新たに構築していく作業がこの新体制で始まると私は考えています」
反町キャスター
「税から逃げないのですか?」
福山議員
「逃げないと思います」
斉藤議員
「3党合意は崩れていると、福山さんはおっしゃいましたけれど、我々は崩れているとは思っていません。3党合意は現在も続いていると。3党は、消費税を10%にする。その時の財源を使って、このようないろいろな社会保障の財源にしていく。そのこと自体は崩れていないし、自民党さんもそうでしょうし、民進党さんもそうだと、我々は思っています」
下村議員
「先ほど、保育士の問題は、保育士の方が現在25万人いますね。でも、資格を持っていて、保育士でない方が74万人もいるんですよ。それは、つまり、処遇があまりにも低すぎて、保育士の資格は持っているけれども、違う仕事をした方がいいと。ですから、できるだけ待機児童ゼロ。50万人解消するためには質と量。保育所の問題と、それから、保育士の処遇アップをしていかなければいけないということと、それから、先ほどの年金問題もそうですけれども、本来は消費税10%。しかし、2年半先送りされた中で財源問題という意味では、経済成長なくして、財政再建もあり得ないわけですから、アベノミクスの果実とか、それから、財政的な行革の努力も必要ですし。ただ、私個人的には、民進党の代表選挙で、玉木さんのおっしゃっていた、単純な赤字国債というのは反対だけれど、子供国債とか、建設国債はそういう意味での赤字国債ではないですよね。お金をモノに変えたという意味では未来への投資ですね。ですから、子供についても未来への投資だからと、そういう視点から今後、新たな国際的な視点を考えるべき時にきたのではないかなと思います」

働き方改革の行方
秋元キャスター
「働き方改革について聞いていきます。ポイントは、労働制度の大胆な改革として長時間労働の慣行を断ち切ると。同一労働同一賃金を実現するということを掲げたのですけれども、小池さん、安倍政権が進めようとしている働き方改革についてどう見ていますか?」
小池議員
「言っていることは別に反対ではないです。必要なことだけど、具体的に何をやっていらっしゃるのですか。長時間労働を是正すると言いながら、いわゆる残業代ゼロの労働基準法の改正案を今国会に出しているんです。継続審議になっている。あれは、いわゆる残業代、労働時間という概念がなくなる部分もあるし、いわゆる企画業務型の裁量労働制度、これを拡大するわけです。必ず長時間労働になります。矛盾しているではないですか。こういうことをどう説明していくのですかということ。あるいは同一労働同一賃金を実現し、非正規という言葉を一掃すると言うけれども、具体的に何をやるのですか?今日の演説でも、法改正も躊躇なく、やりますと言うけれども、具体的に何をやるのか。何も言っていないわけですね。これは今度の国会で実際に長時間労働を是正し、非正規という、言葉ではなくて、実態をなくすために政府はいったい何をやるのですか。言っていることとやっていること逆ではないですかという意味では、私は残業代ゼロ法案は撤回するのが筋だと思います」
福山議員
「1つは、提案型と言っているので申し上げると、野党側は、長時間労働規制法案というのを提出しています。ちゃんと上限を一応、設けて、月で。逆に言えば、政府が法案を出すのが来年まで遅れるなら、逆に野党側の法案を審議していただきたい。ちゃんと長時間労働の慣行を断ち切ると本当にあそこに書かれている通りに言われるなら、そういった議論に政府側も受けて立っていただきたいと思います。同一労働同一賃金は、短くしますが、難しいんです。日本は、職能給と職務給というので言えば、職能給でやってきたから終身雇用で年功序列だったんです。つまり、ちょっと似通った仕事をしているのだけれども、それはこの人には経験もあるし、マネジメントもしなければいけないし、会社の責任も一応負っているから、その分、職能に入っているからこの分はちゃんと給料を出しましょうと。見かけ上同じ働いているものを同じにするということでやってこなかったんです。でも、日本は働き方が変わってきましたね。ヨーロッパは全部の仕事がすごく分かれている。ここの責任は、ここは単純。それに合わせて、非正規の人も、こことここをやれる人だから、ちゃんとここの部分について渡しましょうというのを、非常に細かく、職務給を細かく分けて、実は同一労働同一賃金というのか、同じ職務をやっている部分に関して同じものを渡しましょうという仕組みをつくっているんです。そこまでやる決意で安倍政権が言われているのか。ガイドラインがまだ出てきてもいないので、ガイドラインの中身もわからないので、いったいどういう状況をつくろうとしているかについては国会でもう少し具体的に説明していただかないとわからないので、小池先生が言われたように、やろうとしていることは結構ですが、野党側の議論にもしっかりと乗っていただきたいと思います」
反町キャスター
「下村さん、この働き方改革というのは、テーマが民進党さん、共産党さんからしてみたら、自分達のネタでもあるわけではないですか。そこに与党がどんな球を出してくるか。向こうは待っているというところで。でも、今国会ではなく、通常国会まわしみたいな雰囲気もある中で、今国会中はガイドラインぐらいまでかなという、その間合い。野党側の想いに対してどのように応えていくのか?難しいと思うんですけれども」
下村議員
「これは労働組合がバックでない、自公、安倍政権がこの働き方改革をするというのは画期的なことですよね。しかし、それは選挙目当てとか、そういうことではなく、我が国のこれからのことを考えた時に、まさにそれが1億総活躍にもつながってくるわけだけれども、人口減少の中で多くの人達が、特に女性ですよね。それから、高齢者の方もそうかもしれない。働きたい人が働けるような環境、核家族の中で子育ても限られた中で。その場合にはワークライフバランスを含めた働き方を変えていく必要があると。しかし、現在のような働き方というのは長時間労働のこともありましたが、たとえば、非正規雇用についても現在、日本は4割が非正規雇用ですけれど、パートタイム労働者の賃金水準というのは、ヨーロッパにおいては正規労働者に比べて2割ぐらい低い状況ですけれども、日本は4割低いですね。大企業はさらに格差があるという意味では、それから、現行の労働基準法において労使合意。これについても上限がないような時間外労働が認められているんですね。このことについても働き方改革実現会議の中で、これからそのあり方について、労基法のあり方について議論をするという意味では、これはたぶん与野党を超えた話でもあると思います。しかし、これからの日本の将来的なビジョン、多くの国民がそれによって快適に暮らすということにおいては今から着手をしなければいけないということだと思います」

『憲法改正』
秋元キャスター
「憲法改正について聞いていきます。憲法改正について昨日テレビ番組で、民進党の野田幹事長が自民党の改正草案について、国民の権利を軽んじ、国のあり方を変える中身としか思えない。撤回から始めないと議論は進まないと話ました。それに対しまして自民党の二階幹事長はすぐ撤回するつもりはないと答えました。下村さん、自民党の憲法改正草案、前面に出さずに野党と協議をしていくようにと、自民党憲法改正推進本部長に進言されたそうですけれども、二階さんの、すぐに撤回をするつもりはない、はすぐにではないですけれども、いずれ下村さんの考えに近ついていくということなのでしょうか?」
下村議員
「これはそもそも野田幹事長の問題提起が間違っているんです。つまり、これから国会における憲法審査会で自民党草案について議論するということではないはずですよ。現在の日本国憲法の中で、改正なり、修正する部分が本当にあるのですかということについて議論をする中で、足りない部分がありますねと。それを今後、加憲という言い方もあるかもしれませんし、あるいは改正するということもあるかもしれません。その中で具体的に憲法そのものを全部変えるということはできないわけですから。条文ごとの中で、この条文のここのところについて、3分の2、衆参で発議要件として賛成があれば、それで国民に審を問う。国民投票をするということでありますから。自民党の憲法草案について国会で議論をするという話ではなく、日本国憲法そのものですから、前提条件が違うわけです。ですから、これについては撤回とか、撤回をしないということではないということです。ただ、政党だから持論は持っています。持っていますけれども、国会で議論をするということではない。聞かれれば答えるにしても、それはメインイシューではないですね」
小池議員
「それは成り立たない議論です。自民党は圧倒的な議席を持っているわけですよ。与党で3分の2、衆参で議席を獲ったわけですよ。その自民党が正式に決定した提案ではないですか。しかも、その中身というのは、憲法の根本原理が変わるわけですよね。9条2項を削除して国防軍を持つ。無制限で、海外で武力行使できる。それだけではありません。緊急事態条項という事実上の戒厳令も敷けると。基本的人権は侵すことのできない永遠の権利と定めた憲法97条を削除すると。公の秩序を、いわば政府の都合で基本的人権を制約できるということ。だから、若干の変更というのではなく、憲法の根本原理を変えるものを最大与党が提案をしているのですから、それに対してちゃんとものを言わないと、というのは、これは当然だと。私も昨日の番組に出ていたから横で聞いていて、それは問いただすのは当然だと思ったし、二階さんが撤回するつもりないとはっきり言った。司会者の方が、これをベースに議論をするのですか、と聞いたら、それを否定しなかったわけです。憲法審査会でですよ。憲法審査会でこれをベースに議論をするのですかと聞いて最後まで否定をしなかったわけですよ」
反町キャスター
「叩き台という言葉が飛び交っているんですよね?」
小池議員
「いや、叩き台とおっしゃっていないですよ」
反町キャスター
「叩き台、ある方は叩かれ台とも言っているんですけれども」
小池議員
「でも、安倍首相はベースと言っている。この自民党案をベースに」
反町キャスター
「叩き台と叩かれ台と同じようで違うのですか?」
小池議員
「違いますよ。ベースということを、それを提案して、それを土台に、3分の2をいかに獲るかが政治の技術だと言った」
斉藤議員
「私は、憲法審査会のずっとメンバーです。その前の憲法調査会から与野党の議論をしてきました。その議論には共産党さんもきちんと入って議論をしてきたわけです。そういう中から言いますと自民党さんの草案はある意味で議論の対象にはなっていません。先ほど、下村さんおっしゃったように、ここで決めたことが2つあって、1つは全体の改正ではない、1つの内容ごとに1回の国民投票で、2ないし3、国民の皆さんに問う。これが1つ。それから、国民の皆さんに国民投票していただくわけですから少なくとも野党第1党は加わる。幅広い合意としてこれを提案しようという議論を、ずっと進めてきています。そういう意味では、あの自民党の憲法草案があるから、私達は議論に応じないというのはあまりにちょっと頑な過ぎると」

『都知事選処分問題』
秋元キャスター
「都知事選に関する自民党の処分問題ですが、自民党の東京都連は党の方針に反し、小池知事を応援した豊島区議5人と練馬区議2人の計7人を離党勧告処分としました。10月末までに離党しない場合は除名処分ですが、一方で、同じく党の方針に反して小池知事を応援しました若狭勝衆議院議員は自民党本部から口頭での厳重注意という処分ですけれども、この違いをどう見たらいいのでしょうか?」
田﨑氏
「実質的にはよく似たものですよ。と言うのは、10月末というのがミソですよ。これは10月23日が東京10区の補欠選挙の投票日ですから、それが終わったあとにこれを設定しているわけですよ。と言うことは、補選の結果によって、戦い方によって、処分を考え直す余地が生まれるという含みがあるのだと思います」
反町キャスター
「離党勧告処分を受けた地方議員の皆さんは、離党届を出して、無所属のまま若狭さんの応援をして、勝ったあと復党願いを出したら、都連が受理して復党を認めると、こんなシナリオですか?」
田﨑氏
「離党勧告処分に対しておそらく区議の方々はこれに応じないまま10月23日の投票日を迎えると。その結果を見て下村さんが判断されるということだと思いますよ」
下村議員
「まず若狭さんは今回の公募に応募して45人応募あったんですよ。その中に最終的に若狭さんが選ばれたんですね。ですから、自民党の公認候補として若狭さんが出るということが決まったということです。小池さんの応援をした豊島と練馬の7人の区会議員に関しては反党行為だということで、私の前の石原都連会長の時に離党勧告処分をし、10月末までに離党しなければ除名というのを決定し、そのあと私が都連会長になったという経緯がありますので、執行部が変わったのはありますが、組織としてのルールはルールですから、衆議院選挙を若狭さん必勝に向けてどう戦うかと、まずは補選の結果を見ながら、トータル的に判断をしていきたいと思いますが、基本的に決められたことは決められたことで、これはキチッと対応していただきたいと思います」
反町キャスター
「この7人の区議は若狭さんの勝利に向けて働くと思いますよ。働いた結果、若狭さんが勝ったら、離党勧告処分は補欠選挙の勝利を受けて見直す可能性があるということでよろしいのですか?」
下村議員
「それはちょっと今からまだ言えないですね。選挙はこれからですから。逆に、小池さんを応援しなかった、増田さんをやった区会議員の方々、たとえば、豊島区だけで9人いるんですよ。この方々を呼んで、話を聞きましたけれど、たとえ、若狭さんであっても自民党の公認候補になれば、これはなる前の話ですよ、自分達が選対をつくって応援をしますよというぐらい組織に対するロイヤリティを持っておられるんです。ですから、9人と5人ですね、豊島で言えば。この人達が一体にやるような体制がどうつくれるかということも考えなければいけないと思っています」

『補欠選挙』と野党共闘
反町キャスター
「東京10区、野党で候補者を1本化できるのですか?」
福山議員
「新しい執行部になりましたので、新しい選対委員長と代表、幹事長の方向でこれから党の中では議論がされると思います」
反町キャスター
「共産党は候補者を予定していますよね?」
小池議員
「はい」
反町キャスター
「この方の出馬に関しては民進党との話し合いによって、様々な選択肢があると思ってよろしいのですか?」
小池議員
「私達は参議院選挙の1人区で、これは大きな効果があったと思っていますし、現在、東京10区でも、福岡6区でも、市民団体の皆さんは安倍政権の暴走を止めるために力を合わせてくれと要望が出ているし、我々はそれに応えたいと思っています。党として選挙協力ということを決めています。それが党首会談で選挙協力の協議をするということを野党4党では確認をしています。ですから、民進党の皆さんから、我々としてはボールを投げているつもりなので、もうすぐ帰ってくると思います。是非、安倍暴走を止める、そういう選挙にしていきたいと思っています」