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2016年7月11日(月)
参院選審判と都知事選 小池・増田両氏生出演

ゲスト

増田寛也
元総務大臣(冒頭)
小池百合子
自由民主党衆議院議員 元防衛大臣(前半)
下村博文
自由民主党総裁特別補佐 特命担当副幹事長(後半)
松原仁
民進党東京都総支部連合会長 衆議院議員(後半)
田﨑史郎
時事通信社特別解説委員(後半)

増田寛也氏緊急生出演! 都知事選出馬への決意
秋元キャスター
「増田さん、今日、都知事選への出馬を正式に表明されましたけれども、出馬するに至った動機、なぜ出ようと思われたのか?」
増田氏
「2週間ぐらい前は、本当に平穏な日々を過ごしていたのですが、先週、区長会、それから、市長会、町村長会、皆さま方が来られて、先週の中頃からスイッチが入ってきましたね。要は、現場で苦労している我々にとって、4年間で3人もリーダーが変わるということ、その度ごとに振りまわされると。本来、都政というのは大変大きな影響力がありますから、国全体に影響力を及ぼすこともあるのですが、基本は、日々の人々の暮らしを豊かにするという、非常にきめ細かい、その作業を、都と、区、市町村で、共同でやっていく話ですよね。ですが、そこが現在本当にやり切れない状態になっていると。そういう話を聞いて、やらなければいけないのかなという気持ちになってきました」
秋元キャスター
「増田さん、今日の会見で、決意を掲げられているんですけれど、まず都民の3つの不安解消としまして、待機児童解消の保育サービス、介護施設・サービスの拡充、災害に強い街づくりというのを掲げられています。3つの成長プランとしましては、ムダのない体制と全員参加型のオリンピック・パラリンピック、外国人観光客の受け入れ体制の整備、持続可能な循環型環境都市を実現。さらに東京一極集中については、地方の憧れの手本となる成長モデルで日本全体を牽引すると話されているんですけれども、私は、個人的にも子育て中ですので、待機児童の問題が気になるわけですが、保育について待機児童の問題、都知事としてどのように解消していかれるのですか?」
増田氏
「現在、待機児童、公称というか、発表上8000人ですよね。ただ、おそらく潜在的にもっといらっしゃるのではないか。ですから、待機児童がどうやって、いろいろ出てくるのか。数字だけではなく、施設、保育園の問題と同時に、そこで働いていらっしゃる保育士さんのことも考えていかなければいかんです。公園の中にそういう施設をつくろうとして、公園利用者とだいぶトラブルになって、結局それができないとかいう、本当に危機的な状況なわけですよ。これまでは事業者、現場の声と、それから、区とほぼ、いろんな問題は区ですけれども、その対立とか、当事者同士の話し合いに委ねちゃって、あまり都がその間に入っていないような気がするんですね。ですから、もっと現場で汗をかく人達と共に、そういうきちんとした話し合いの中に入っていくことが必要だろうと。やり方を現場のその人達に聞くと、いろいろ工夫がまだできると思います。と言うのは、たとえば、土曜日、おそらく土曜日は保育園に預けずに自宅でいいですよということで、ニーズが下がるのですが。でも、土曜日やっぱり必要な方もいらっしゃるから、保育園を開園しているわけですよね。そうすると、保育士を配置しておかないといけないので、その時だけはいくつかの保育園が共同で土曜日は開けると。幼稚園はバス送迎があったのですが、保育園は禁じられたのですが、現在バス送迎は認められたので、広域保育というのができるんですよ。それを組み合わせると、土曜日で非常に疲れていらっしゃる保育士さんも休みも取れるし、それから、利用者側のニーズにもちゃんと応えることができる。まだまだ現場の知恵は、もっともっと出せるような気がしますね。ですが、基本的には全体的に量が足りないと、どちらも。施設も、そこで働く人も。ですから、都心部でも古い団地なんかありますが、そういうところに保育的なもの、特に小規模保育なども含めて、もっともっと全体の施設整備水準を上げていく必要があると思います」

『地方消滅』東京から救う?
反町キャスター
「公約の中に、オリンピックのこととか、災害に強い都市づくりとか、書いてあるんですけれども、オリンピックの話とか、防災対策というのもわかるのですが、オリンピック以降、2020年のオリンピックまでは当然、公共事業も広がるだろうし、そこには雇用もあるだろうし、いろんな都市、オリンピック開催都市を見ると、オリンピック翌年以降の景気の落ち込み等々、ポストオリンピック、オリンピック以降の話。どう見ていますか?」
増田氏
「3つの成長プランの3番目。循環型環境都市ととっているのですが、2020年以降のグランドデザインのことを書いているんです。ですから、オリンピックというのは、あくまでも通過点であって、そこで高まったエネルギーをどうやって、そのあとの東京づくりにつなげていくか。ただ、その時に懸念されるのには2つあって、1つは大変な高齢化。これも2022年から75歳以上が、団塊の世代の人達がそこに入ってきますので。だから、2022年よりも、もっと前に、オリンピック直後にいろんな問題については、手当てが、ある程度できている必要がある。それから、おっしゃられた景気の落ち込みというか、反動のようなもの、そもそもロンドンの時を見ますとオリンピックのエネルギーをうまく、その後のロンドンですとか、ロンドンから世界に出していく仕組みにつなげているわけですよ。ですから、まだ具体的に、それをどこまで都庁の中で議論されているかはわかりませんけれども、総じて言えば、2020年以降のグランドデザインを現在ある長期ビジョンの中でドンドン補っていく。それは経済的な面と、それから、1番心配なのは高齢化、この問題にどう対応していくか。この2つだと思います」
反町キャスター
「当番組にも何度か出演される中でいうと、都市消滅などの話をよく聞きましたよね。豊島区でしたか、ゼロになっちゃうみたいな」
増田氏
「23区の中で」
反町キャスター
「23区の中で。あと様々な、そういう都市部の、いわゆる消滅の問題。ないしはそれ以前の問題として、地方と都市の関係の問題。一極集中には反対のお立場をとってこられたと思うんですけれども、都市の消滅するという問題であるとか、東京一極集中をこれまで批判されてきた立場。今回の都知事を目指すというのを、我々どう受け止めたらいいのですか?」
増田氏
「是非、その点については真正面から、そういった疑問を受け止めて今回の選挙戦の間にきちんと説明をしたいと思っているのですが、たとえば、豊島区、ちょうど小池先生の地元ですが、あそこの高野区長さんというのは大変立派で、何度もお会いしましたけれども、ああいった我々の消滅可能性都市に入るということを、逆手にとってというか、F1会議という20代から30代の女性の会議を何度も開いて、どうやったらその年代の女性の皆さん方にとって、魅力ある豊島区に変えられるのかどうか。たとえば、単身の小さなマンションが池袋周辺に多いのですが、壁を取っ払って、2戸1というのですか、2つをつなげてね。世帯用のものに切り替えるとか。現在いろんなアイデアを実行されているんですね。ですから、私が消滅可能性都市のような提言をしたことが、地方もそうですけれども、東京の様々な問題の解決策の1つは刺激になっている。要は、東京が一極集中ですごく魅力が高まって、良い都市にドンドン地方のエキスを吸い上げてやっていくかの如く見えるのですが、もちろん、地方は黙っていると衰退、人口減が進んでいきますので、それは地方の方にいろんな警戒を促してはいますけれど、東京も先ほどの保育の問題だとか、高齢化の問題、ここまで非常に事態が深刻になるというのは、世界で日本だけ、東京だけがこれだけの極端な一極集中であるが故だと思うんです。ですから、そういった現在のままだと、黙っていると、東京自体も消滅につながりかねないということで、それの解決策というのは、東京が地方とどう全体のパイを広げるか、連携して新しい日本のモデルをつくっていけるのか。その1点にかかっていると思うんです」
反町キャスター
「都市機能の分散みたいな話をされる時に、東京とその他の都道府県の関係なのか、ないしは東京の中でも濃淡がありますね。多摩の方にはもっと人が移っていいとか。機能を少し移転するのがいいのか。いろんな形があると思うんですけれども、都の中で何かを考えていくのか。それとも、都と他の都道府県、岩手の経験もあるので、岩手と東京の間での、いろいろな様々なそういうものを考えるのか。どんなところを、1つ1つの土俵というか、考えられていくのですか?」
増田氏
「まず私が見た限りは、区部でも違いがあり、たとえば、港区がある、都心3区とか、都心6区と、それ以外と。区部の中でも、少しそこの違いを考えないといけない。それから、市部ですよね。土曜日、町村会の皆さんにお会いしましたけど、おっしゃったように格差。東京の中の格差、それについての対応を考えていく必要があって、たとえば、この中で観光のことを随分、提言をしているのですが、海外からの観光客2000万人のうち、だいたい6割が東京に来ているんですよ、1200万人は。あの人達はそれでそのまま帰っていくと、それなりの満足度は得られるのかもしれませんけれども、増えてはいくとは思いますが、東京に来た人達が、たとえば、地方の方に行って日本的な地方の魅力を享受して、そちらから帰っていくと。あるいは逆でもいいです。そちらからインして、東京でアウトでもいいです。両方の連携のプロジェクトをつくると、より魅力が増して、東京に来る人も、それから、地方に行く人も、2000万人から、現在4000万人の目標を立てていますが、だんだんそういった目標に、もっと加速度的に近づくだろう。ですから、大事なことは、東京と地方の連携を、全体のパイを広げるモデルをどれだけ提案し、実行していけるか。ものによって、東京の中でのいろいろな格差だとか、あるいは都市内分権のようなことを考えるべきですし、それから、旅行で、スケールの大きいものについては、もっとダイナミックに遠隔地との連携強化を考えるべきだと思います」
反町キャスター
「ビジョン、いろいろ聞いてきたんですけれど、都知事候補者増田寛也の弱点とはどこですか?ここは何かしなくてはいけないんだよというのはありますか?」
増田氏
「教えていただきたいですけれども。表情も硬いし、喋りもキャスターではありませんし。知名度も劣るし。知名度、パフォーマンスでは負けるのではないでしょうか」
反町キャスター
「これまでの都知事選というものが、たとえば、人気投票によっての、上位の人を選んできたというものに対するアンチ。こういう選び方をしたのではダメだよという想いもあって立ったという、それはちょっと言い過ぎ?」
増田氏
「そこまで私から申し上げることはできませんけど、どういう方が立候補されるかわかりませんけれども、それぞれにそれだけの力をお持ちの方で、いろいろなタイプがいると思うんです。それなりのことだと思うのですが、実務にずっと携わってきたような、私のようなものがそういう中に入って皆さん方からこう見ていただく。どういうものなのかということで判断をしていただく。私が言うのも何か口はばったいのですが、これまでの知事選挙は、どうしても知名度ということが優先していた。それは否めないと思いますし、どうしても選挙には劇場型の、バーンと相手の方に球を投げるようなことも、一方で、戦術であるのですが、私は政策をきちんと議論をして、そのうえで審判、判断を仰ぎたいと思います」

小池百合子氏緊急生出演! 『進退伺い』…真意は?
秋元キャスター
「小池さんは今日、進退伺いを出されていますけれども、これはどんな思いで出されたのですか?」
小池議員
「いや、結局は紙ベースでは出すことはありませんでした。と申しますのも、谷垣幹事長の方からお電話をいただきまして、話を聞きたいということで、今晩6時から、直接お会いしまして、口頭で、短く言えば、進退伺いをし、党の決定をお待ちしますと。ただ、出馬については私は変わりませんということを申し上げました」
反町キャスター
「進退伺いということは、何らかの処分はおりていませんね」
小池議員
「それは今日その申し入れをしましたので、これから党の方でご検討いただきたいと思います。甘んじて受けます」
反町キャスター
「都連が別の人を推薦する中、都知事選に出馬をする。これが反党行為にあたるのかどうかということを、判断を党に委ねたということでよろしいのですか?」
小池議員
「反党行為かどうか。まさに党のご決定ということで、それを待つということですが、ここへ来まして、もう流れは止まらない中において、私も前もって自分で手を挙げているわけですから。逆算しても、どう考えても時間がないということで準備をさせていただいていますので。出馬の意思は変わっていませんし、その準備は進めています」
反町キャスター
「昨夜、自民党に対する推薦依頼も取り下げられましたよね?」
小池議員
「はい」
反町キャスター
「これはどういう?推薦依頼を出して、都連において、増田さんと小池さんの両方があって、ある意味、戦略としてオープンにディベートをしてもらって、どうなのだというのを見せるという手もあったと思うんですけれど、いかがだったのですか?」
小池議員
「そういうオープンでディベートをするかどうかについては伺っていなかったんです、基本的に。それから、その前の夜の9時何分かの会合にも私は呼ばれていませんし、何をどうするかについては伺っていないわけですから、判断材料がないわけですね。そういう中で、むしろ、逆に判断材料とすれば、もう1人の方のための準備というのは着々と進んでいるということ。私は何より参議院選挙においては応援してまわるということで、党の方からここに行ってください、あそこ行ってください、ということについては一か所ぐらい行けなかったところはありますけれども、自公で勝って、安定した日本をというのは当然、同じですので、応援をしてまわっていたわけで。私、昨日は8時ちょうどの、歌みたいですけれど、その時点で参議院選挙も終わったということで、もはや現実に考えて、ご推薦を頂戴するような状況にはないことはこれあり、これは取り下げをさせていただいたということです。参議院選挙の終了ということは節目」

『単独出馬』決意の真意
反町キャスター
「小池の乱とか、女は度胸だとか、いろいろ言われるではないですか。これは勝負をかけた理由というか、ここは絶対、私は勝負しなければダメなのよと思ったタイミングと理由というのを何ですか?」
小池議員
「この首都東京を未熟者ではありますけれども、何とかしたいという強い想いがありました。理由とすれば、アベノミクスも、成長戦略が1番遅れていると言われてるんですけれども、東京にはいろんな特区制度を設けてあったりして。ところが、それをうまく活用されていない等々。非常に時間がかかってはいるのですが、私は、東京こそ経済の面でも、金融などの面でも、その他、社会的な項目で、一国に当たるではないですか、カナダとかね。そういう中で成長戦略の遅れというのを、むしろ東京でこそ実現することによって、日本経済が良くなるし、それから、待機児童というイコール東京問題ですよ、言ってみれば。少子化対策ということが全部そこに詰まっているわけですから。これは私の様々な持っている政策などを含め、ここでやる価値が十分にあると思いまして、それで手を挙げたわけです」
反町キャスター
「ただ、ここに至るまでの様々な都連会合やら何やらで、国会議員を辞めようとか、いろんな形で小池さんの気持ちを知りながらも、周りにだんだん小池包囲網なるものが、徐々にできてくるというものを感じていたはずですよ。このままではダメだなと。この周りの流れの中に乗っていくと、もう私は今回の都知事選も出馬しないままに終わっていくなという部分、その部分というのでスイッチが入ったということですか?」
小池議員
「まずは政治家はダメだと。皆ダメというね。実務家でいくという。政治家は実務家ではないのかという話になるわけですよね。あるOBの議員の先生が、私は出ると言うんですね、出馬するのだというので、電話をしてこられて」
反町キャスター
「それは山口敏夫さんではなくて?」
小池議員
「違います。別な方で。政治家がバカにされているのではないか。それに対抗して自分は出るのだと言って、すごく息巻いて電話をいただいたりして。だから、そこで政治家はダメよというのは、皆うつむいていましたね。俺達はダメだということで。もう少し、いろんなディフィニションというか、定義を決められて、前回の時はとにかく世論調査が高いからということで舛添さんになって、除名された人を引っ張ってきたわけですよ。小泉進次郎さんは正論を言っていたんですよね、あの頃ね。だから、そこも融通無碍で。ですから、そこにお話を通していないということで、手続き論を言われていますけれども、あり体に言えば、相談してもなかなか難しいというのは正直ありましたので。でも、下村さんが1番、親身になって、その方法論については探してくださいました」

『公約発表』東京の未来は?
秋元キャスター
「小池さん、発表されました公約ですが、東京大改革宣言としまして、都政の透明化、行財政改革の推進、オリンピック・パラリンピック関連予算と運営の適正化、災害に強い街づくりを掲げられています。さらに3つの新しい東京をつくるとして、セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティということです。小池さん、新しい東京とはどういうことなのでしょうか?」
小池議員
「セーフシティは、一言で言えば、防災関係ですね。災害、テロ、そういった危険に対しての対策ということです。ダイバーシティは、日本に欠けているのはいろんな意味での多様性ということで、これは男性でも、女性でも、お子さんでも、お年寄りでも、障害を持った方でも、ソーシャル・インクルージョンということですね。言葉では言っているんですけれども、日本はその実現が遅いんですよ。そのことをこの東京において、メリハリの効いた政策でもってやっていくというのが1つ、このダイバーシティの中に込められたものです。その中で、私は現在のところ、女性候補1人のようなので、前もここに出させていただいた時も、女性の2030とか、2020年までに30%とか、私もかなり真剣にやっていたんですね。だけど、まだまだ日本は遅いですよ、はっきり言って。是非この女性を活かすというかな、女性の自己実現というかな、これを本当に真剣にやりたいと思っているんです。そこで待機児童ゼロということを謳い、それから、そのためにどうするか。規制の緩和も必要です。もちろん、安全性、赤ちゃん、ゼロ歳児を預かるということに対しては大変注視もしなければなりません。一方で、いろんな広さ制限とか、いろんな細かい制限があって、それが自由にいっていないということ。それから、韓国人の学校の話もありますけれども、あれは地域のニーズに応じて、子供のところとお年寄りのところとなかなか国では一緒くたにはできないですよね。縦割りがあって。東京都でもあると聞いてはいますけれども、予算の財源がどこから出ているかによって縄張りが決まっちゃう。私はこういうことこそ、東京で縦割りを排した、本当に都民が必要な、そういうものをつくっていくということを、韓国人の学校よりまずそれをつくるというようなことも、1つ案にあるんです。だから、待機児童ゼロというのは1つ。それから、残業ゼロ。残業代ではないです、残業をなくすんです。残業をゼロ。満員電車ゼロとか。ちょっとキャッチーですけれども、でも、私はやりたいことは、ダイバーシティのためには生活そのものも変えていきましょうというメッセージです」
反町キャスター
「現在の日本社会に対する強い問題意識を都政でバーンとぶつけていく。そういう気持ちだと思ってよろしいですか?」
小池議員
「結構です。いろんな政策がありますけれども、それをスピーディに実現してこそ意味があるというように思っています。一議員としての活動、これも重要です。一方で、知事という、その役職でもってスピードアップがはかれる、そう思うんですね。ですから、是非このチャンスというのを、私は活かしたいと正直思いました」
反町キャスター
「戦略で言うと、たぶん自民党は増田さんをやるでしょう。野党4党も他の候補をやるでしょう。組織がない状況ですね。組織がない形で、たとえば、ポスターを貼ることだって、都内に何か所あるか、僕は知りませんけれども、組織、マンパワー、どうなのですか?」
小池議員
「私、最初に、日本新党で初めて、出陣式50人ぐらいしか集まらないんですね。私以外の候補者も。1番で勝つんですね。見えないところにたくさんおられます。今、私はお守りがいっぱい集まって、日本中からいただいていて、東京もそうですけれど、日本中からがんばってください。アラブの春ならぬ、東京の夏。ネットとか、そこは考えようだし、国民の皆さんに、都民の皆さんにしっかりしたメッセージを出していくということで。物量的には圧倒的に負けていますから」
反町キャスター
「それをひっくり返すノウハウは持っている」
小池議員
「言葉ですね。想いですね。ちょっと情緒的かもしれませんけれども。でも、それは政治の基本ではないでしょうか」

下村博文×松原仁 検証!都知事選の行方
秋元キャスター
「自民党都連は、増田さんの推薦を決め、事実上の分裂選挙になるわけですけれども、自民党都連の決断をどう見ていますか?」
下村議員
「これは分裂選挙ではないですよ。小池百合子さんが推薦依頼を出したけれど、自らその後、取り下げたんですね。ですから、自民党に対して、都知事選挙で推薦を依頼してきたのは増田さんしかいない、1人しかいなかったんです。1人しかいない中で、その方を今日、推薦するということを東京都連として決めたということです」
秋元キャスター
「取り下げなかったら、両方考えたということですか?」
下村議員
「取り下げなかったら、もともと参議院選挙の真っ最中に、舛添さんが辞めて、それでそのあと誰にするかという中で、小池さんが意欲を示したと。ただ、参議院選挙は東京だけでなく全国にも、自民党としてマイナス影響になるようなことについて都連としては、これはすべきではないということの中で、参議院選挙が終わってから知事候補については決めるということをしていたわけです。小池さんにもそれはそう伝わっていたと思います。ただ、小池さんがその前に事実上の立候補声明をされたと。私としても、小池さんというのは非常にセンスがあって、政策的ないろんな我々が考えつかないようないろんなアイデア持っていると。優れた政策マンだと思います。ですから、それはそれで大切にしていきたい。ただ、その前の都連執行部に一任された条件として、国会議員から今回選ぶのはやめるというのが前提条件としてあったんですね。それは知事が3回連続で、任期途中で辞めたというのがあって、特にこの2回は政治とカネの問題だと。舛添さんの辞任理由の1つとして公私混同的なカネの問題があって、政治家は、本人は別に意図的に隠すということではないけれども、1つ1つ、チェックしていったら、似たようなことも出てくるというか、必ずマスコミが、それにやっぱり注目をするだろうと。ですから、別に不正をしているということではないですけれど、2020年にオリンピック、パラリンピックがありますから、今回は安定的な、安心できる、信頼できる候補者ということになると、実務能力があって、キチッと任期をやり遂げられるような人を選ぶべきではないかという話があったんですね。ただ、実際手を挙げられたのであれば、公開討論ではないけれども、それぞれきちんと議論し、その中で皆でオープンな形でするということも想定していましたから、最後まできちんと小池さんとしては組織の中の一員として対応してもらいたかったなと思いますね」
田﨑氏
「自民党分裂だと僕は思うんですけれども、小池さんは自民党員ですよね?」
下村議員
「そうですね」
田﨑氏
「そういう意味では、自民党分裂と私達が報道するのはその通りではないですか」
下村議員
「自民党分裂という言い方をした場合、小池さんを支援する国会議員や、あるいは都議会議員、市町村議員、そういう方が出た時には分裂ということでしょうけれども、小池さんが現在1人で手を挙げている段階で、これは今日、自民党東京都連の支部長常任総務会という、都連として党大会支部大会、都連大会に代わる大きな会合がありまして、そこで挙手をしてもらいましたけれど、全会一致で増田さんに決めるということですから。それから、そもそも小池さんが自民党東京都連に対する推薦依頼を自ら撤回をされましたから、だから、手を挙げたのは1人しかいない、我々の組織の中では。そういう意味で、組織という、東京都連ということで考えれば、これはそもそも分裂ではなくて、増田さんしか推薦依頼してこないということですね」
反町キャスター
「小池さんは進退伺いを出しています。これについてはどう受け止めていますか?」
下村議員
「それも潔くないと思いますよ。だって、進退伺いって、小池さん自身が行動していることでしょう。それに対して進退伺いすること自体がおかしいのであって、そこまで覚悟決めているのだったら、小池さんが離党してやるなり、あるいは自民党の所属の党員としてだったら、それはもっと説明責任が必要でしょうから、そういうメンバーですから、来るのが当然なわけですよ。その通知も出していますから、今日あった支部長常任総務会、そういう場に是非来て、なぜ自分が都知事に出たいのか、都知事としての政策というのは我々国会議員、都連所属の自民党議員は誰も聞いたことないわけです。だから、そういう場で堂々と発言・発信することを私はやっぱりすべきではないかと思いますね」

民進『候補擁立』の現状
秋元キャスター
「民進党は元経産官僚の古賀茂明氏に出馬を要請されたということですが、感触はいかがですか?」
松原議員
「私は非常にやる気満々であると思っています。前後でお話をし、今日民進党の東京都連の、私は会長やっていますが、都議会に2つ会派があるんですよ。2つの会派のそれぞれの幹事長、それから、民進党東京都連の選対委員長、この人も都会議員ですね。あと民進党には170人~180人の地方議員がいまして、その地方議員団というのがあってなかなか活動が活発なのですが、その団長さんと、幹事長と、このメンバーでお会いして話をしました。実際、私も当然、要請をする時に握手もしていましたが、非常に古賀さんはやる気に満ちていたと思っています。その後も民進党の関係議員と話をしていましたが、非常に皆、好感を持って、気取らない人だし、その一方において彼は様々な行革を、これまで渡辺さんのもとで様々やってきている。そういった意味で、私は極めて現在の都政の改革には、実務的な部分を含めて、力量があると。先ほど、増田さんが出ていましたが、増田さんとは好対照で…」
反町キャスター
「でも、増田さんも候補者リストに上ってたと言っていましたよね?」
松原議員
「増田さんというのは、そういった意味では、客観性をもった候補者の可能性があるという、可能性は私も感じていたし、事実その名前も選対委員会の議論で、私は出していませんよ、出ていたのも事実ですよ。そういった点では、彼は非常にいいイメージを持っていたのですが、問題は私もどこかの番組でも申し上げましたが、その出方というのもあって、そういった意味で、現在のような形になると、とりわけ参議院選挙前の環境では厳しくなっていったということですね。つまり、今日の話で、古賀さんの話からいけば、古賀さんに関しては、従って、私はこれから汗を流し、いわゆる4党の連立の野党連合、4党の統一的な候補者として非常に相応しいということに評価がなっていくだろうと思っています」
秋元キャスター
「俳優の石田純一さんの名前も、候補に上がっていましたが、なぜダメだったのですか?」
松原議員
「現在、必要なのは実務的な部分を含め、それなり経験を持っている人だろうと私は思っています。私の認識では、古賀さんは都連会長の私としてはいいのではないかと思っていました」
田﨑氏
「もう1人、鳥越俊太郎さんのお名前も上がっていますよね。彼については都連としてはまったく関与していないのですか?」
松原議員
「都連としては古賀さんに本日申し入れをしたということです。今回の都連の決定は当然、党本部も合意したうえでやっていることですから、組織の論理からいけば、民進党の組織の中でキチッとやってきて、私は先週の金曜日ですか、古賀さんを含めて、党本部に協議することを言って、水面下で協議しながら、今日に至っているわけですから、この間の流れからいけば、手続き通りですよ。古賀さんの擁立は党本部も交えてやってきてるわけなんですよ」
反町キャスター
「古賀さんから返事は今日もらっていないですよね?」
松原議員
「古賀さんとしては、野党4党の統一候補になると。それを目指す努力をする」
田﨑氏
「タイムリミットはいつだとお考えですか?」
松原議員
「明日ですよ。明後日ということはありえない。都連としてはきょう古賀さんに要請したと。明日には古賀さんで決定するというふうな基本的には段取りだと。」

『憲法改正』議論は進むか
秋元キャスター
「参議院選挙の結果、改憲勢力が参議院全体の3分の2議席を獲得することになりました。臨時国会では、憲法改正の議論が進むと思いますか?」
田﨑氏
「そうですね。憲法審査会で議論してくようになると思いますけれども、でも、世の中の人の反応を聞いていると、すぐにでも憲法9条を改正するのだと思われている方が結構いるんですけれど、そういう方は自民党内にはたぶんいらっしゃらないのではないかと思うんですよ。むしろ合意が可能なところ、たとえば、大震災が起きた場合、その時、衆議院が解散していたら大変なことですから、暫時任期を延長するとか、割と各党合意が得やすい点から入っていくのではないかなというのが、僕の読みですけれど」
下村議員
「おっしゃる通りですね。法律というのは内閣が出す閣法と、それから、議員立法と言って、超党派の議員が出す法律があるのですが、憲法はそれに当てはまらないんですね。これは3分の2を獲ったということは、衆参で発議要件ではあるけれど、何をするかというのは項目によって憲法そのもの、たとえば、自民党憲法草案があるから、それを全部出せるわけではなくて、1つ1つの条文ごとの話ですから、これはイデオロギー的な対立するような、たとえば、憲法9条とかいきなり出すという考え方はまったくありません。まずは3分の2以上が野党第1党、民進党まで含めて、これだったら憲法改正をしなければいけないよねという部分についてコンセンサスが得られる部分について発議をして、発議しても実際は国民の過半数の賛同がなかったら、憲法改正ができないわけですから、EU(欧州連合)のイギリスの離脱ではありませんけれども、ああいうふうなリスクのあるようなことはすべきことではないと思いますし、誰が見てもこれは改正しなければいけないよねというところから国会で丁寧に議論していくというところの積み重ねが必要だと思いますね」

『野党共闘』の成果は
反町キャスター
「民進党の中にも憲法改正論者はいますが、どのようにその想いを共有されていたのですか?」
松原議員
「3分の2は1つの考え方として、それは選挙戦略上の1つのあり方として、私はあるのだろうなと思いました。ただ、今回の選挙の根本的な争点はそうではなく、格差の問題です。私は、3分の2はあまり強調はしなかったんですけれど、私はそうではなくて、格差の問題、そういうことの方が問題であって、憲法の問題もそれぞれ問題意識があるのも当たり前だけれども、格差の問題、貧困問題、そういった部分から僕らは議論すべきだと言っていました」
反町キャスター
「憲法改正の最初の話としては、参議院の合区の問題の解消から再検討するのはどうだろうか、という自民党からの提案についてはどう感じますか?」
松原議員
「それは議論としては、その議論と言うより全党的な様々な政党を巻き込んだ議論の中で、成熟した議論をしていくべきだと思いますよ。つまり、3分の2を獲ったから憲法改正の発議をするという議論は極めて、私は違うと思うんですよ。そうは言ったって、全部が集まったうえで、憲法審査会を含めて、議論が成熟していかないと。数の力で発議をしようという議論はそもそも好ましいものではないと思っています」
下村議員
「数の力で発議をしようなんてことは一言も言ったことはないです。実際は1つ、1つ項目でやっていったら、私は民進党の中だって、現在の憲法を全部守れと皆言っているわけではないですよ。幅広く衆参の国会の憲法審査会等の中で、3分の2にまとまるような、そういう議論というのを集約して積極的にやっていく必要があると思うわけですね。ですから、民進党もこれだったらできるのではないかというところを、テーブルについて議論を是非していただきたいと思いますね」
松原議員
「議論はしているんですよ。それが成熟したという時期になれば、そういう話になるし、まだそこまでいっていないとことであれば、そこまで続けないといけないということです」