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2016年7月6日(水)
金正恩と語った男激白 ミサイル発射への執念

ゲスト

古森義久
産経新聞ワシントン駐在客員特派員
平井久志
ジャーナリスト 立命館大学客員教授
藤本健二
故金正日総書記の元専属料理人

『金正日の料理人』に聞く 平壌市民の生活と経済制裁
秋元キャスター
「まずは北朝鮮の市民の暮らしぶりについて藤本さんから借りた幾つかの写真を見ながら話をしていきたいと思います」
反町キャスター
「まずは平壌市内の映像ですよね?」
藤本氏
「地下鉄の入口ですよ、すぐ」
反町キャスター
「後ろにあるのがそれですか?」
藤本氏
「ええ」
秋元キャスター
「これが地下鉄の入口ですか?」
藤本氏
「はい」
反町キャスター
「これは車も、旧ソ連のラーダとか、そういうのではなくて、きれいな車が並んでいるではないですか」
藤本氏
「ええ」
反町キャスター
「並んでいる車の品質はここ数年で、急激に良くなっているという印象ですか?」
藤本氏
「でしょうね。もうタクシーでもドンドン使っていますからね」
反町キャスター
「これは平壌市内の、いわゆる中心部?」
藤本氏
「そうですね。中心部です。金日成広場のすぐ近くですから」
秋元キャスター
「駐車場ですか?」
藤本氏
「ここが駐車場ですね。広場ですからね」
反町キャスター
「北朝鮮では車を持つというのは簡単に持てるのですか?」
藤本氏
「ですから、免許証というのは、だから、構造もできなければいけないです」
反町キャスター
「車の修理もできないといけないのですか?」
藤本氏
「修理できないとダメですから。修理屋がないですから、北朝鮮には」
秋元キャスター
「自分で修理をしなければいけないんですね」
藤本氏
「そうです。停まったら意味ないでしょう。だから、自分でいろいろ修理をして、動かせなければダメですよ」
反町キャスター
「免許証は、つまり、自動車修理工の資格も兼務しているものですか?」
藤本氏
「そうですね。意外とね」
反町キャスター
「それはなかなか厳しいですね」
藤本氏
「厳しいですよ」
反町キャスター
「もちろん、車の値段も当然、向こうでは国民所得と平均収入の賃金と比較したら、すごく大きくなると思うんですけれども、車を持てるというのは、個人所有ですか?企業所有ですか?」
藤本氏
「タクシーは企業ですね。10台から15台は持っているというのもありますのでね、会社も結構大きいですよ。それに対して1人に100ドルずつ毎月、国にあげなければいけない。10人いれば、1000ドルですね。15人いれば1500ドルを国にあげなければいけない」
反町キャスター
「タクシー会社が?」
藤本氏
「タクシー会社がね。それ以上、働けば、初めてそこで収入を得るわけですよ」
反町キャスター
「1台につき月に100ドルを国に、税金みたいな、タクシーを持っていることに対する税金を納めると」
藤本氏
「そうですよ」
反町キャスター
「タクシー1台所有で、月の売上げがいくらあるのか、僕は想像つかないですけれども、100ドル国に税金として納めるのは、北朝鮮の経済状況からするとかなり高負担な印象があるんですけれども、そうでもないですか?」
平井氏
「賃金と比較するとかなり高負担ですね。現在、賃金が月5000ウォンぐらいですから。1ドルにもならないわけですね。現在、1ドルが8000ウォンぐらいですから。ですけれども、タクシーの初乗りが確か2ドルぐらいだったと思うので、ですから、100ドルですと50人分の初乗りですから。タクシーの営業をやっていれば、可能な数字ではないかなという気がしますけれどもね」
反町キャスター
「藤本さん、平壌におけるタクシーは、これは一般市民が乗るのですか?それとも外国人が使うのですか?」
藤本氏
「いや、一般市民も乗りますよ」
反町キャスター
「一般市民も乗る?」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「一般市民が乗るというと、初乗りが2ドルと現在話がありましたよね」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「ウォンで言ったら、1万6000ウォンとか、1万7000ウォンですね?」
藤本氏
「1万7000ウォンになりますね」
反町キャスター
「平均賃金が5000ウォンという話ですけれどね。だから、月給の3倍を払ってタクシーに乗るのかという話」
藤本氏
「バランスがおかしいと思うんですよ」
反町キャスター
「それはどうなのですか?」
藤本氏
「だから、現在、目覚めているんですよ、北朝鮮が。ただ、ちょっと昔は、我々は共産国にいるのだから。食事はもちろん、タダだと。配給が来ますからね。それと病院はタダだと。学校もタダだと。全てそうやって国が面倒見てくれるのだと。そのつもりでずっとやっているのは貧乏人です。自分で、要するに、働くことがいろいろあるんです。ですから、そこで自分の収益を得る。そうすると膨らんでいくから。自分のカバンも膨らんでくる。そういうことですよ」
反町キャスター
「キューバもそういう話をちょっと聞いたことがあるんですけれども。公務員よりも自分で商売をした方が非常に現金収入が良いというね。たとえば、このタクシーの話を聞くと、いわゆる国家公務員、ないしは地方公務員で真面目に働くよりも、タクシーを転がしていた方が日々の現金収入としては遥かに上にいったりする。所得格差というか、所得のねじれというか、それも正しいかもしれないと。でも、日本と明らかに違う所得感覚というのが北朝鮮で起きているのですか?」
藤本氏
「そう。起きていますね」
反町キャスター
「何が1番、儲かる商売?」
藤本氏
「そうですね。儲かる商売ね。儲かる商売がどこにあるのか。市場はすごいですよ。市場なんて青空市場ではないですからね。ちゃんと屋根もついている。ちゃんと市場ですから。国がちゃんと認めたあれですからね」
反町キャスター
「そういうところで、どこからからモノを仕入れてきて、そこで利益をつけて売る方が…」
藤本氏
「ちゃんと席をおいてあげているわけですから」
反町キャスター
「いわゆる労働党の幹部でございますっていうよりも、もしかしたら稼いでいるかもしれない」
藤本氏
「かもね」
反町キャスター
「平井さん、この北朝鮮の現在の経済状況というか、所得に関してどのように見ていますか?」
平井氏
「1つは、これは外国人がタクシーに乗っているのではなくて、一般市民が乗って、しかも、ドルで払っている人達がいるという。だから、そういう中産層が生まれているということは事実として、そうなんですね」
反町キャスター
「中産層と言われても、北朝鮮の中においてはスーパー富裕層ではないですか?」
平井氏
「それは、ですから、スーパー富裕層とは非常に限られた人数ではないですか。結構な人達が、タクシーがまわるぐらいの人達が、そういう階層が新しく生まれ始めているということは事実は事実です。それと、これまで北朝鮮は税金がない国と言ってきたのですけど、たとえば、タクシー会社からそういうふうにして、お金をとっているわけですよ。市場に商店を出せば、その商店のレンタル料という使用料を税金でとっているわけですね。ですから、税金がない国だと言われていた国が現在、所有に関しては、課税はしないけれども、利用税のような感覚の税金が生まれ始めている。それも、外貨不足の中で、北朝鮮の税制が実態的に、非常に変わり始めているということを示していると思います」
反町キャスター
「藤本さんが撮った写真をいくつか、また聞いていきたいと思うのですが、これは何ですか?」
藤本氏
「これは中央棟で働く人達の食堂ですね」
反町キャスター
「中央棟とは何ですか?」
藤本氏
「だから、北朝鮮の中心で働く」
反町キャスター
「公務員ですか?」
藤本氏
「公務員です。公務員食堂」
反町キャスター
「公務員食堂のメニューがこういう感じになっている?」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「白菜キムチが1万9500ウォンというと2ドルちょっとぐらい。250円とか、300円ぐらいだと思うんですけれども。量的にもお皿にてんこ盛りになっていますが、このぐらい出てくるのですか?」
藤本氏
「出てきますよ。キムチというのはそういう量で出ますから」
反町キャスター
「マカロニサラダが1万ウォンというと、120円ぐらいだと思うのですが、これも比較的しっかりした量が」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「エビの刺身も2万4000ウォン。そうすると、だいたい200~300円だと思うんですけれども」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「5000ウォンが平均賃金になるわけですよね」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「エビの刺身が平均賃金の5倍、キムチが4倍、マカロニサラダが2倍。これで20万の給料だったら、マカロニサラダが40万とか、そういう意味ですよね?」
藤本氏
「そうなりますね、計算上は」
反町キャスター
「でも、中央棟ということは、国家公務員の公務員食堂ですよね?」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「公務員は当然、基本的には5000ウォンなり、6000ウォンで生活している人が行くはずですよね?」
藤本氏
「うん」
反町キャスター
「そこで給料の3倍、4倍で、エビの刺身や、キムチの値段が平気でついている。これはどう見たらいいのですか?」
藤本氏
「食べられないのが、普通ではないの」
反町キャスター
「でも、食堂は混んでいました?」
藤本氏
「混んでいますよ」
反町キャスター
「何でそうなるのですか?皆、国から貰う給料以外で?国で貰っているのは5000ウォン、6000ウォン」
藤本氏
「5000ウォンどころではないですよ、貰っているのは。金額が違います」
反町キャスター
「それは国家公務員の人達もサイドビジネスをやっているというよりも、国家公務員の中央公務員食堂に行くような人達はウォンでもたくさん貰っていると思った方が」
藤本氏
「そうですよ。貰っています」
秋元キャスター
「どのぐらい貰っているのですか?」
藤本氏
「ですから、一般的な我々の食堂で計算していくと、厨房長達は、腕の良いのは500ドルぐらい貰うんですよ」
反町キャスター
「500ドル、月に?」
藤本健二氏
「月に」
反町キャスター
「500ドルというと、どのぐらいつくのかわからないですけれど、1ドルが8000ウォンだとすると、400万ウォンですよね」
藤本氏
「だから、500ドル、400ドル、300ドルとドンドン下がっていきますけれども。ですから、技術が優れている人間はそのぐらい貰うわけですよ」
反町キャスター
「では、5000ウォンというのはシンプルな仕事をしている人達であって、それなりに技量やポジションの人はもっと貰える?」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「いかがですか?現在の給与に関して400ドルか500ドル貰っている人について」
平井氏
「たとえば、肉体労働、炭鉱の労働者は高いんですよ、最近。だから、私は1年前に行きましたけれども、私の案内員をしていた人に、お前、給料はいくらだとしつこく聞いたら、彼は5000ウォンだと言っていましたけれど。それはたぶん本当じゃないかなと思いますけれど。彼は、だから、おそらくポジションによる副収入があるんだと思いますね。他にそういう横から入ってくるお金のない人達の賃金は、相当上がっているのだろうと思いますね」
反町キャスター
「一方、街中の写真ですけれども、こういう写真もあります。下には読み仮名が書いてあるんですけれども、初代、2代目を礼賛するものが街中、あちら、こちらにたくさんある?」
藤本氏
「結構ありますよ。お二方はね」
反町キャスター
「これは街中において1年か、2年ぐらいずつで変わっていくものですか?」
藤本氏
「いや、そんなに変わらないです。ですから、ここに金正恩氏が加わるかどうか、それがちょっと違う。だから、白頭山の方へ行くと3人並んでいるのがありますから」
反町キャスター
「これは亡くなってから、こういうものができるのではなくて?」
藤本氏
「いや」
反町キャスター
「存命中にもこういうのができてしまうものですか?」
藤本氏
「そうですね。必ずしも亡くなった方というわけではないですね」
反町キャスター
「さらに、最後の写真ですけれども、これは奥様と娘さん?」
藤本氏
「そうですね」
反町キャスター
「現在、奥様と娘さんは北朝鮮にずっといるんですよね?」
藤本氏
「いますね」
反町キャスター
「今回、会いに行かれたというのはもちろん、あるんですね」
藤本氏
「もちろん、あります」
反町キャスター
「向こうで、お子さんは1人だけなのですか?」
藤本氏
「1人です」
反町キャスター
「奥様と娘さん、平壌でどういう暮らしをされているのですか?」
藤本氏
「暮らしというか、父親のいない、母と娘だけだった、11年間も。そうですよ。ですから、帰って、すごく喜んでいるんですよ。娘というのは、パパなんて言ってね、本当に。ベッドの左側に必ず娘がいますからね」
秋元キャスター
「仲がいいですね。服装を見ていると、割と日本の若い女性とあまり変わらない格好をされているんですけれども」
藤本氏
「変わらないですね」
秋元キャスター
「こういうものが普通に街に売っているのですか?」
藤本氏
「売っていますね」
反町キャスター
「藤本さんが買って、向こうに持っていってプレゼントをするとか?」
藤本氏
「そういうものありますけれど、これは自分で買ってきたものですね」
反町キャスター
「平井さん、どうですか?いろんな写真を見て、北朝鮮の現在の状況、全体としてどう見たらいいのですか?華やかな写真が多いような印象もあるのですが」
平井氏
「平壌の生活水準、経済が良くなっていることは、事実は事実だと思いますね。それと、地方と相当格差がある、これも事実。ただ、1990年代は、苦難の行軍と言われたような、すさまじい経済状況から比べると、中央もかさ上げされているというもの事実だと思いますね。だから、非常に矛盾しているわけですね、政治は独裁が強まっているのに、経済で、市場経済的なものが入ってきて、そのことによって、また、たとえば、労働意欲が刺激されて、かろうじてプラス成長が続いているという。だから、将来、格差の問題であるとか、政治と経済の矛盾というのが出てくるのではないのかという気がしますけれど」
反町キャスター
「経済制裁を日本はかけていますよね?」
平井氏
「はい」
反町キャスター
「こういうものを見たりしていると、どうなのだろう。利いているのかなと思うんですけれども、どう感じますか?」
平井氏
「経済制裁はまだ3か月ぐらいですから、影響が出るのは間違いないですけれど、本当に経済制裁の影響が出てくるのは半年過ぎてぐらいからではないですか。たとえば、原油を止めたら、すぐに出ますけれど、現在の制裁の問題で言うと、北朝鮮の石炭や鉄鉱石の輸出を、しかも、人民生活に影響のない範囲でセーブするというようなことですから、すぐに北朝鮮の一般市民に影響の出るような制裁にはなっていないわけですね」
反町キャスター
「そうすると、経済制裁に関してやっている側、日本の中でも、北朝鮮への経済制裁を積極的に進める側の皆さんは、これは効果があると、はっきり言っている方が多いですけれども、先ほど言われた、生活に影響を及ぼさない範囲。一応ここに文言があるんですけれど、人道目的のためにはどうこうとか、生活に影響を及ぼさない範囲でどうこうとか、こういう注釈がついている経済制裁。自ずと限界があると考えた方がよろしいですか?」
平井氏
「それはおそらく中国の主張が通った結果なので、国連制裁そのものの中に制限がついてしまったんですね。だから、中国が、たとえば、石炭をいっぱい買いだしたら、買わないと北朝鮮の人達の生活に影響が出てくるのだというと制裁違反にならないような、そういうもともとの決議内容なわけですよね。だから、そういう意味では、日米韓の市民が抱いているイメージと現実の間にギャップがあると思います」
古森氏
「皆さんの言うことで私は思っていて、朝鮮半島を外から見ていて、思ったのは、アリスの不思議な世界というか。アリスの、イギリスの童話で、アリスの世界に地面から落ちていくと、いろんな動物とか、人間が出てきて、皆、すごくどこかおかしいですよ。うさぎがドンドン前へ走っているけれども、走っているように見えるけれども、実は後ろに走っているとか。カナリヤが歌を歌っているんだけれど、その歌が全然聞こえてこないとか。要するに、どこかが全部抜けていて。たとえば、藤本さんがお寿司の、世界に誇る日本の技術で、それが認められて北朝鮮の独裁者のところに行ったというのはすばらしいことかもしれないけれど、そこで見ている世界というのは北朝鮮の現実とどのぐらい遊離があるか。平壌という世界の中でも、また、独裁者の、最高権力者に囲われている人は、特殊中の特殊ではないですか。それから、もう1つ、平壌というのは、これは平井さんがおっしゃった、地方と平壌は違うと言うけれども、平壌というのは人工のモデル、これは普通の常識の、皆わかっていて、党と軍のエリートを集めてきて、いろんなものをつくって見せて、写真を撮って、外の世界にばら撒けと。これは明らかなプロパガンダでね。たとえば、平壌の中心部の駐車場という、藤本さんの説明あったけれども、駐車場ががらがらではないですか。空間しか目立たないではないですか。だから、車がどのぐらいあるのか。たとえば、月給5000円の人が乗った途端に1万6000円を払わなければいけないタクシーにどうして乗れるのですか。お話を聞いていると、普通の常識で1+1=2ですということでいくとこれはまったく理解できないことばかりなわけで。それから、もう1つ、敢えて言わせていただければ、北朝鮮は恐怖政治の独裁国家で、国民に対してはアカウンタブルでもトランスペアレントでもない、そういう政府がガッと締めているわけだから。しかも、日本人を拉致して、平然としている人達がリーダーですから。そういうところへ行って、全部事足りたというのは、私はジャーナリストとして、あるいは寿司のプロとして、職業としてプロフェッショナリスムをしなければいけないというのはわかるけれども、その前に日本国民とか、もっとその前には人道主義で、ヒューマニズムで、他人の国の人間をさらっても何十年も返さないという、責任を持っている人達がいるわけで。それに対して、何も人間として感じないということがもしあるとすれば、私は納得、同意はできないよね。だから、こういう問題というのは、そういう基本、出発点、原点は見ておかないと、我々、全部が非常に日本人、日本国民としても大きな間違いを犯すと思うし、おかしいところはおかしいと言わなかったら、ものごとは進まないと思いますね」

最高指導者・金正恩氏の健康
秋元キャスター
「今月1日、韓国の国家情報院が金正恩委員長に関して気になる報告をしています。2012年、公の場に初めて姿を現したころの体重は約90kgだったのが最近は130kgまで増加していると推定されています。そして金正恩委員長は元々暴飲暴食で生活習慣病を発症する可能性が指摘されています。また金正恩委員長は自身の身辺に脅威が及ぶことを恐れていて、不眠症になっているという報告もされているのですが、藤本さんは、今年4月に会ったときに金正恩氏の体重の増加を感じましたか?」
藤本氏
「国内で報道を私も何回か見ています。すごくお腹が出ている映像も出るんですよ。冬のコート着てポコンとお腹が出ているのがあるんですね。ですから、あのぐらいだと130kgはどうだかわからないですけど120kgぐらいはいっているような感じはしますね。そういう映像しか見ていないですね。12年と4月に行った時は2度ともハグしていますから。そんなに皆が言うような130kgなんて全然違いますから。せいぜい太ったって100kgか105kg~106kgですよ。110kgもいっていないぐらいですよ」
反町キャスター
「食べっぷりはどうなのですか?」
藤本氏
「食べっぷりは結構、食べますよね。飲みっぷりもいいですね」
平井氏
「最大の問題は独裁国家ですからね。独裁国家にとっては独裁者の健康は非常に重要なわけでしょう。ところが、自分をコントロールできていないということは言えると思うんですよね。そのことがまず問題ですね。それとそのことをコントロールするように忠告する人達、親族・家族であるとか、それがいない。それを止めることできない。また、周辺の幹部達も彼にそういう忠告や自制するように持っていくという幹部がいない。これは北朝鮮の深刻な危機だと思いますよ。ただ、体重だけではなくて、タバコもすごいですから。現在、北朝鮮は国を挙げて禁煙運動をやっているんです。男性の人はすごくタバコを吸うので、禁煙運動でかなり喫煙率が下がっているんですけれど、その前で本人がプカプカやるわけですから、人民に模範を示さなければいけないわけで、それを吸うのも、隠れて吸うならばともかく、現地指導の映像の中でプカプカ吸っているし、彼の机の前には灰皿がいつもある。ところが、最近パタッと消えたんです、タバコのシーンが。ところが、この6月にまた吸っている、万景台のキャンプ場の視察した時に吸っているんです。子供のキャンプ場の視察に行ってタバコを吸わなくてもいいではないかと思うんです。だから、そういう独裁国家だったら、もう少し本人が自制する能力がなければいけないし、周辺の家族や幹部達にそれを自制させる、そういうシステムがないというのは非常に危機だと思いますよ」

金正恩氏の核・ミサイル開発
秋元キャスター
「最近、中距離弾道ミサイル・ムスダンを頻繁に発射しています」
藤本氏
「報道というのは、その日は報道しませんからね。明くる日ですよ、確か。23日です。報道では、成功したといつものおばちゃんが言うんですけれども」
反町キャスター
「あの人はどういう人なのですか?」
藤本氏
「あの人は昔からのキャスターで、ですから、本当に金正日将軍が信頼していた女性です。要するに成功したと、言っていたのですが、明くる日23日ですね、私達もちょっとタクシーで出かけたんですけれど、その時もう駐車場に、いつも高麗ホテル前にタクシーが駐車するんですけれども、全部どかしまして、女性達を全員担ぎ出して、それで皆はっぱかけて、ダンスやっていました」
反町キャスター
「失敗した時には報道しませんよね?」
藤本氏
「しませんね」
反町キャスター
「どこからか漏れることはないのですか?失敗しているようだよと」
藤本氏
「そういう人間はいないでしょうね」
平井氏
「ムスダンは少し特殊な事情があると思いますね。と言うのは、2007年からこれは旧ソ連の潜水艦のミサイルを改良したものなので、かなり技術的蓄積はあると思われていたんですね。ですから、今年に入るまで1度も発射実験していないですね。でも、それが使えるということで2007年から配備を始め、現実に50基ぐらいもう実戦配備しているミサイルです。それが連続して全然飛ばなかった。それは北朝鮮にとってみれば、有事になった際にグアムを叩けると思っていたのに、叩けないということになったわけですよ。ですから、必死になって、成功させるまでがんばるんだということは、ある意味、当然のことですよね。有事の際にノドンは日本を射程に入れ、ムスダンはグアムを射程に入れるというのは彼らの狙いですから、これが成功した時に、金正恩さんが喋っているのはアメリカの奴らはこれで怯えるだろう、みたいなことを彼も喋っているわけですね。ですから、なおかつ今度は特別高く飛ばして距離を伸ばさないということをやったので、大気圏内の再突入の実験もやった可能性があります。これはある意味で配慮はしたんだと思うんです。と言うのは、4000km飛ばすことができるミサイルですから、普通に飛ばせば日本列島を飛び越えてしまうんですね。それを400kmにして、しかも撃った方向は、日本の方に直接向かない方向でやっていますから、それは外交義務も考えているのかなという感じがします。そういう意味で、彼らにとっては1日も早くこれは成功させなければいけない。だから、技術的に見ても、たとえば、パレードの時になかった羽が今回8枚ぐらいついていますよね。ああいうのは軍事パレードの時はなかったものが、実際発射される時についていましたから、そういうミサイルの安定性みたいなことで改良はしているのだなということは確認できているわけですね」
秋元キャスター
「アメリカにとっても脅威だと思うのですが、どう見ているのでしょうか?」
古森氏
「極めて真剣に対応していますけれど、アメリカが1番気にするのは、まず2つあって、1つは核弾頭を搭載できるかどうかということ。それから、アメリカの本土に届くテポドンの威力はどうなのかということで、グアムは現在、戦略は東アジア、西太平洋におけるアメリカ軍のグアム基地の重要性はすごく現在高くなって、北朝鮮と同時に中国に対する、中国も現在グアム島に届くような特別なミサイルを弾道ミサイルを強化し始め、あそこにはアメリカと韓国の間で共同配備しましょうかという話が出ているTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)というミサイル。あれが配備を一応されているわけですよ。だから、北朝鮮はとにかくアメリカを相手にし、アメリカを抑止できるだけの軍事力を持つことが国威の発揚であり、自分達の存続自体だという、これに全力投球するわけですから。その凄まじさというのはアメリカも十分わかっているから。ただ、現在の段階でまだまだ失敗ということで、言葉に象徴されるように北朝鮮の弾道ミサイルというのは中国に比べたらレベルが低い。しかも、アメリカにはまだまだ来ないし、来たとしてもミサイル防衛で抑えられる。ただ、これは流れですからね。北朝鮮は常にそれを目指しているわけですからね。だから、それを何とかしなければいけないなというのは、警戒心を持っていますよ。現在パニックに陥っているという気配はまったくないけれども、瞬時にして北朝鮮という国家自体を滅亡させるだけの軍事能力をアメリカは持っているわけだから。むしろ我々、日本ですよ、もっと懸念を感じなければいけないのは、心配しなければいけないね」

中朝関係の『今』とその行方
秋元キャスター
「先月30日、北朝鮮の金正恩委員長が中国共産党創建95周年に際し、習近平国家主席に祝電を送っています。7月1日には習近平国家主席も国務委員会委員長に就任した金正恩氏に祝電を送っています。これは中朝関係回復の兆しなのですか?」
平井氏
「党大会が終わって、今度、外交担当者になった李洙?副委員長が中国を訪問し、習近平さんと会談をしたんですね。習近平さんが直接的には言わなかったけれども、核・ミサイル問題に対する、我々の方針は同じだと言って、非核化を求めている。その一方で、我々は中朝友好を高度に重視しているという言い方をしたんですよ。習近平さんはここにきて、非核化の要求と中朝関係重視という、彼らへの併進路線というのを新しく提示して、この祝電の交換というのは、その路線に則られたものですね。そういう意味では、中国は現在、南シナ海の問題を含め、ベトナム、フィリピンともダメですし、インドももともとよくない。台湾で民進党政権ができる。日本は非常に中国との関係を強めていると。そういう中で、北朝鮮の核・ミサイルには反対するけれども、この国と関係が悪化することは、中国にとってメリットではないという判断を現時点ではしているのではないか。制裁についても、中国は政権を揺るがすようなレベルまで彼らが制裁を強化することは期待できないのではないか」
古森氏
「中国と韓国の関係が離れてきているわけですよ。北朝鮮に対して少しあたたかい微笑を浮かべるというのは、韓国との関係がおかしくなってきているから、保険をかける。敵ばかりつくってもしょうがないと。私はそれが1つのファクターだと思います」
反町キャスター
「金正恩委員長は中国に対してどういう想いを持っていると思いますか?」
藤本氏
「あまり好かないんだよね。確かに食材は中国が持ってきますよね。その持って来た分、すぐ地下資源をごっそり持っていってしまう。ですから、中国というのは、そういうところがありますから、気に入らないのではないか」
反町キャスター
「北朝鮮の指導者から見れば、中国というのは期待できるパートナーになり得るかもしれない、防波堤の1つになるかもしれない期待感はあるのですか?」
藤本氏
「期待感はないのではないですか」

故金正日総書記の元専属料理人 藤本健二氏の提言:『保有国』
藤本氏
「私は古森さんと平井さんにお叱りを受けるのではないかと思いますけれども、私はこれに、頭には核が入ります。核保有国です。これだけ騒がしくしていますから、核保有国だということを世界なり、アメリカなりが認めたらよろしいのではないかと思うんですよ。そうすれば静かになると思いますよ、本当に」

ジャーナリスト 平井久志氏の提言:『圧力とともに対話も』
平井氏
「現在、アメリカは先ほどお話しましたけれども、非常に圧力をかけていますね。ところが、昨年の末ぐらいから非常に国務相のOBとか、学者の人達を出して、北側と非公式協議を随分1~2か月に1回ぐらいの割合でやっている。最近も北京でやりましたし、少し前にはストックホルムで、3日間で20時間ぐらいの米朝協議をやっているんですね。圧力をかけながら、日本もここのところ非公式も含めて、日朝協議が切れていますから、現在1番問題なのは彼らが何を考えているかということがよくわからないわけです。拉致問題も含め、私は彼らが何を考えているかということを把握するために圧力をかけながらも協議、交渉でなくても、協議ということは必要なのではないのかなという気がします」

古森義久 産経新聞ワシントン駐在客員特派員の提言:『拉致を忘れるな』
古森氏
「北朝鮮に関しては、核兵器の開発にどう対応するかとか、ミサイル開発にどう対処すべきかも大事ですけれど、日本人の心の問題というとちょっと大げさかもしれないけれども、同胞が不当に拉致されたままずっと帰ってきていないという国民的な悲劇を、北朝鮮と対する時には一刻も忘れてはならないと私は思うわけです」