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2016年3月21日(月)
『民進党』とは何か? 民主・維新重鎮に問う

ゲスト

平野博文
民主党衆議院議員 元官房長官
江田憲司
維新の党前代表 衆議院議員
伊藤惇夫
政治アナリスト

FNN世論調査 民進党支持率&期待度は
秋元キャスター
「この週末に行われたFNNの世論調査の結果、見ていきたいと思います。民進党に期待しますかという質問。期待するが27.6%。期待しないが68.6%となりました。民進党は将来、政権を担う政党になると思いますか。思うが14.9 %。思わないが76.2%。支持率を見ていきますけれども、自民党が36.7%で、これは前回よりも1.1%増えています。民進党が12.8%ということで、前回の民主、維新の合計より1.7ポイント増えています。比例ではどの政党に投票したいかという質問に対して、自民党と答えた人は40.7%。これは前回よりも0.2ポイント増えています。民進党と答えた人は21.1%。これは前回の民主、維新の合計よりも4.7ポイント増えているということですけれども。まず平野さん、今回のこの世論調査の数字をどのように受け止められますか?」
平野議員
「報道ベースだけでしか、民進党というイメージがないものですから、数字的に言ったらこんなものだと思いますが、比例代表のところが20%台を超えたということは、与党に対してしっかり担える政党になるのだろうなと期待としているところが4ポイントか5ポイント上がっているということですから。これからさらに上げていくように努力をしていかなければいけません。まだ結党していませんから。それからの調査を期待したいと思います」
江田議員
「『比例投票先』が現在でも21%あるということは、私は励ましだと思って受け止めています。これから次第です」
反町キャスター
「比例の投票先21%というのは、ちょっと僕は高いなと思うんですけど、選挙をいろいろとやってきた江田さんの感覚から言うと、たとえば、比例代表投票先の21%というのは、これから選挙が近づくにつれて伸びると思いますか。これは現在がピークで、これから先はジリ貧になっていくとか」
江田議員
「いや、そうなってはダメなので、覚えておられますか、維新の党が一昨年の暮れの総選挙時に、事前の予想は27議席だ、26議席だったんですよ。しかし、蓋を開けてみれば41議席。私、みんなの党を結党した時もそうだったんですけれども、有権者は最後は選択。ここに出ていないのは支持なし層、無党派層。ここがどっと最後乗ってくれるんですね。逆に言うと、現在の無党派層がどっと乗ってくれるようなしっかりとした、安倍政権との対抗軸、それと政策を出せるかどうか。これにかかっていると思います」
伊藤氏
「ポイントは比例代表のところだと思いますが、僕自身の経験で言うと、選挙の直前まで野党第1党が、与党の2分の1を超えていれば、数字がかなり接近戦になる可能性があるんですね」
反町キャスター
「それは、野党第1党と与党の間での接近戦になる。その条件を充分に満たしているのではないですか」
伊藤氏
「それは、逆に言うと、今回、民進党ができるということは、これまで有権者の方から見ていると野党がぼやけていたんです、明確な第1党が。民主党はもちろん、そうなのですが、数のうえでは明確な第1党が見えなかったんですね。今回、民進党ができるということはイコール野党第1党が明確になってきているわけですよ。そのことも含めて、だいたい野党というのは、マスコミへの露出が常に平時は低いですから。ところが、選挙になると、ほぼ同列に扱うんです。そうなると有権者の皆さんがその政党を意識し始めるという傾向があるので、先ほども言ったように、僕の傾向、2対1を超えていれば、かなり良い勝負になる、選挙に関しては。その可能性はあると思います」

民主・維新重鎮に問う 新党名『民進党』
秋元キャスター
「民進党ですけれど、先週新しい党名として決まりました。どういった党なのか。江田さん、民進党の意味というのを教えていただけますか?」
江田議員
「これは読んで字の如く、民とともに進む政党なのだというカラーをはっきりと打ち出して、かつ進という、進むという言葉は進化とか、進歩という意味もありますが、まさに改革、イノベーションを民の立場、官ではなくて、民の立場からしっかりと進めていくのだという。今回、綱領に改革政党、既得権益を打破する、闘う改革の、改革政党という色を出しましたけれども、それを体現する名前として民進党とした次第です」
反町キャスター
「世論調査をかけたではないですか。平野さんにも聞きたいと思いますが、要するに、ショックだったというか、僕が衝撃を受けたのは、維新の党の支持者でも、民主党の支持者でも、無党派でも民主党が良いという人が、民主という言葉に対する拒否感が全部強めに出ましたよね。これは想定をされていました?民主という言葉は皆嫌がるだろうなという想定で、世論調査をかけたみたいな。江田さん、そこまで戦略的に考えたのではないかなと私は思ったのですが、どうですか?」
江田議員
「もともと維新の党が失礼ながら、民主党の解党を求めてきたのは、お互いに解散をして、特に民主党の場合は、政権当時の負のイメージがあるので、それをしっかりと払拭して、過去と決別していただくためにも。別に維新のためというよりも、民主党がこれから政権政党として政権復帰していただくためにも、安倍さんにいつまで経っても、天に向かってブーメランを投げているようなものだと。予算委員会でも、民主党の皆さんが質問をすると、安倍さんが、あんたよりマシだとか、あんたに言われたくないと言われ続けるわけですよ。そういうものを、過去と決別して払拭してもらうためにも、民主とか、略称、民主党はよろしくないのではないでしょうかということを申し上げてきたんですね」
反町キャスター
「民主党という名前に対する拒否感が、ドカンと示されているわけではないですか。忸怩たる思いはあったのではないですか?」
平野議員
「それは当然、ありますし、私個人的にも、この前の選挙は、新たなる結集をしなければダメだと言うのが、私の選挙のキャッチだったんですね。これは二大政党制の一翼を担うためには新たなる結集をしなければならないと。これで戦ってきましたから、その中で民主の拒否度が強くて、特に大阪は酷い結果になったのですから。今回の調査のやり方であるとか、党名を選ぶ選び方というのはいろいろ意見はあると思いますが、私は結果として尊重すべきだと。ただ、私自身は苦労をして、2回、選挙がありましたけれども、決めていく時には1番苦しい中で支えてきた党員であるとか、サポーターでありますとか、そういう方々の声を聞く。これが優先されるべきことと思いますが、これは両党で決めたことでありますから、1つ、結果はよしとするということですが、ただ、1つ、なるほどと思ったのは、若い人の層が民進党に期待をするというところが多いですから、これは民進党をしっかりとそういう政党に育てていくということで、我々は一致団結してやっていく政党名だと私は思いますね」

民進党の『ガバナンス』
秋元キャスター
「これまでに新進党や民主党など新しい政党の立ち上げに携わってきた伊藤さんに民進党の課題について挙げていただきました。そうしましたら、この2つを挙げていただきました。ガバナンスの確立。いかにして『恒星』になるかということですが、まずこのガバナンスの確立、これはどういう?」
伊藤氏
「少なくとも民主党時代のことを振り返ってみると、政党ですから、党内に政策を巡っていろんな議論があってもいいし、方向性を巡って、多少の食い違いがあっても、それは構わないと思うんですけれども、ただ最終的に決まったら従うと。これは自民党がすごくうまいですよね、そのへんは。最近は自民党内で、そういった党内議論はほとんどないですけれど、かつてはギリギリの党内議論、激しい議論をやって。でも、終わると何とかまとまっているというね。そういう自民党が全て良いとは言いませんけれども、民主党があまりにも決めたあとでも従わない、あるいは外部に向かって反対意見を述べ続けるとか、そういうケースが非常に多かった。それが結局、民主党の1つの大きな問題点で、もっと言えば、ギリギリ消費税の問題を巡って党が割れていっているわけですよね。ですから、今度、民進党を立ち上げる以上はそこの部分の反省と学習というのは当然あるはずですから、ガバナンスでも、一言で言うと、喧々諤々の議論はどうぞやってくださいと。ただし、決まったことには皆で、全力で投球をしましょうという、そういう文化がきちんと確立できるかどうかということが課題の1つだと思うんですね」
平野議員
「それは伊藤さんのおっしゃる通りだと思いますね。特に政権交代をした時、その後の3年3か月。いろんな政権を維持していくために、いろんな議論が出てきますが、政権というのは、それをしっかりと支えてもらう与党が、ガバナンスが効いていないと、ガタガタになるわけですから、そういう意味では、今回の新しい民進党というのは、そのガバナンスはしっかりやってもらわなければいけませんし、それを経験した人間は学習をしていますから、問題ないと思いますが、そこの点は絶対に反省として、持って、決めたことはやると」
反町キャスター
「江田さん、伊藤さんの言われたガバナンスの確立。どう感じていますか?」
江田議員
「ちょっと傍から見ている感じでちょっと無責任な批判になるかもしれません。我々見ていると、何かガバナンスの意思決定過程にいろんな会議が屋上屋にあって、執行委員会と常任幹事会の役割の振分けはできているかとか、政調会とネクストキャビネットの権限はいったいどうなっているか。それで統一会派を今年1月から組んで、うちの議員も一緒に合同で政策部会の、政調の部会的に議論をしているんですね。彼らの話を聞くと、部会はすごく活発な良い議論がされていると。ただ、最後部会長一任を取って、そういう平場の議論とは違う方向で何かポンと決まった話が降ってきたりするという話は、これはあまり良くないと思っていて。シンプル・イズ・ベストで、もう少し、まさに新党の規約をやっているので、かなりそういう意識でシンプルにしようと。執行役員会と常任幹事会の役割分担とか、NCと政調の仕切りとか。それができて、しっかり意思決定のメカニズムを通った話はおっしゃるように皆さん、それはいろいろな考えがある、100人以上いると、皆違うわけです、考えは。自民党というのは私も昔、政権を支えて、あそこは悪く言えば、融通無碍、良く言えば、懐が深いというか、いろんな長年の知恵で最後はまとまるんですよ。そういう政党に対し、政権を獲ろうかという政党なのだから、こちらもそういう意味での懐の深さも必要だし、しっかりとした結束も必要なのだろうなと思います」
反町キャスター
「伊藤さん、ガバナンスの確立に向けて民進党、何がポイントになると見ていますか?どうしたらいいのですか?」
伊藤氏
「だから、それは主に民主党サイドの過去の失敗を、反省、学習をしていくかということだろうと思いますし、それと民主党の結党の時にシステム、組織をつくる時に、どことは言いませんけれども、非常にそういうのが大好きな、旧党の方が中心につくっているものですから。かえって複雑になっているんですよ、システムが、すごく。だから、そこは江田さんがおっしゃった通りに、僕はもっとスッキリ、シンプルにした方がずっといいと思いますよ。シンプルにするのはいいのだけれども、江田さんがおっしゃったように、決めたことが決まっていないというケースがよくあったんですね。決めたはずのことが実は決まっていなくて、違う取り決めになってしまったというケースみたいなこともあるので、そこはこれから新しく規約をつくったり、組織図をつくったりされていく過程でできるだけすっきりしたもの、と同時に決まったら従うということですよ。決まるまでは、逆に言うと、どんどんやっていいと思うんですよ」
秋元キャスター
「続いて、いかにして『恒星』になるか。これはどういうことでしょう?」
伊藤氏
「要するに、1992年に日本新党という最初の新党が立ち上がってから、いわゆる新党の時代がずっと続くわけです。その間、50も60も新党が立ち上がった。残念ながら、現状を見るとそのほとんどの政党が自民党にチャレンジをして敗れ去っていっているわけですよね。なぜ立ち上がった新党、50も60もの新党が、自民党にチャレンジしては跳ね返されてきたかということを考えると僕は1つ、これは自民党をおだて過ぎかもしれませんが、現在の日本の政党で自ら光を発する星、恒星と名のつく政党というのは、自民党しかなかったのかなと。それ以外の50、60の政党というのは結局、惑星だったから、恒星の光の反射でしか存在できない、あるいは恒星の周りをまわることしかできなかった。だから、たとえば、自民党を主役の座に常に置いてきたのではないのかと、これまで野党が。自民党とどう距離間をとるとか、あるいは親自民党とか、反自民とか、非自民とか、恒に自民党を、野党が率先して主役の座においてきたからこそ、結局はチャレンジしてもかなわないのかなと。だとすれば今度、僕は別に二大政党制がイコール理想の政治だとは思いませんよ。複数政党制ということで僕は言っているのですけれども。少なくとも与党が緊張感を持つような政党がまずできなければいけない。与党から緊張感を持たれる、自ら小さくても、大きくても関係なく。規模は別にしていて、自ら光を発している星だなと見られるということが非常に大事だし、そういう政党は必要なのではないのかな。だから、まず僕が民進党にお願いをしたのは、自民党の存在を視野の外においてくださいと僕は言っているんです。自民党がこうだから我々はこうだではなくて、自分達が、どういう政治をやるか、自分達が、どういう国づくりを目指しているのか、というのを確立してもらって、それをひたすらまず訴えかけるような、そういう存在になれば、それがある種の『恒星』になるのかなという気がするんですよね。そうならない限り、惑星であり続けたら、結局は自民党に振りまわされるだけ。チャレンジして跳ね返されるだけということになるのではないのかなという気がするんですけれども」
反町キャスター
「与党時代の民主党も惑星だったということですか?」
伊藤氏
「一時的に恒星みたいに見えたのだが、結局自民党のくびきから逃れられなかった。という意味で言うと、自民党の強い磁力の中で一瞬燃え上がったかもしれませんが、結局は惑星に戻ってしまったのかなという気がするんですね」

民進党のビジョン
平野議員
「ちょっと例示が違うかもしれませんが、現在、安倍内閣はグッと右に寄っていると。寄ってきたために対立軸を出すためにどうしても左で出すのではなくて、今度の新しい政党はどこに立ち位置を置く政党なのかということをしっかりと出す。これを綱領でやったり、理念でやったりするのですが、そこを明確に決めた。こういうことですから、これを光るものにしていくことでないといけないと思います。ただ、銀河星からアンドロメダなりに変わっていく、光る政党にすべきということはあるのでしょうけれど。ただ、政党ですから当然、その政党は政権を構想するのだということでなければ、昔の社会党の万年野党ということではありませんから、当然、政権構想をするということは光るんですよ。このことは立ち位置を明確に示すことだと私は思いますから。きっと伊藤さん、なると思います」
反町キャスター
「江田さん、綱領案の1部にこういうのがあります。『我が党は、民進党は、自由、共生、未来への責任を結党の理念とする』と。この文が入っているのですが、この文言から出てくる、たとえば、現在の恒星につながる、自らの立ち位置をはっきり立てていこうというイメージ、自民党の未来イメージではなくて、そういうものというのは、そこは何か訴えたいものは、何か出てくるのですか?」
江田議員
「おっしゃるように、ここからよりも私は綱領で言えば、ポイントは我が党は、生活者、納税者、消費者、働く者の立場に立つと。ここだと思うんですよね。伊藤さんのおっしゃることもわかるのですが、ただ、アメリカでも民主党と共和党があり、イギリスでも保守党と労働党があるように、ある意味で、この二大政党の中で違いというのは普遍化されているところがあるんですよ、政治の世界は。となると、どういう整理になるかというと、自民党は明らかに供給者、つまり、企業とか、業界団体から見た政治です。民進党はまさに納税者とか、消費者とか、生活者の立場から立つということですよ。だから、それがどこに違いが出てくるかというと、現在の安倍政権というのは本当にクリアカットになってきたのは、安倍政権というのは強いものを、さらに強くすれば、そのおこぼれが、社会的に弱い人にくると。強者の論理の政治ですけれども、我々はそうではないと。政治は社会的弱者のためにあるということです。ただ、ここが大事です。日本も資本主義国家なので、自民党と民主党が極端に違うことはあり得ないですよ。日本人というのは相対的ですよ。国際的に相対的には同一性の高い民族ですから、両極端の右や左は獲らないですよ。そういう中での自民党と民進党であるから、たとえば、こう言ったら、わかりやすいですか、成長、経済成長と分配があるではないですか。両方ともあるんですよ。民主党も自民党も。ただ、どちらかと言うと、自民党は成長重視に軸足を置く。我々、民進党は、成長も大事だけれども、分配の方に軸足、重点を置く、このぐらいの違いですよ」
反町キャスター
「それは、江田さんも、それでいいのですか?」
江田議員
「いいですよ」
反町キャスター
「江田さん、これまで僕らのイメージとしては新陳代謝とか、競争政策の強化とか、そういうお考えの方と思っていたのは、これは僕の考え方が間違っていた」
江田議員
「それもちゃんと綱領、政策に入っている通り」
反町キャスター
「新陳代謝を進め、競争政策を強化するのと、分配重視というのはなかなか難しいのでは?」
江田議員
「先に申し上げたように、我々は経済成長無視ではないです。我々も経済成長を目指すと書いてあるんですね。今回の綱領にも。だけども、その果実をどこに分配するかにあたって、安倍政権は、私は予算委員会で何度も指摘をしていますけれど、公共事業を、例年の5兆円を10兆円にもして、2、3兆円余らせている、無駄もやっているけれど、我々はまさに母子家庭。1人親家庭とか、貧困のお子さんとか、非正規の方、障害や難病をお持ちの方とか、低所得者とか、低年金のお年寄りにもう少し光を当てて、もう少しその成長の果実はどちらの方に重点配分する。予算編成というか、予算配分というのは、政治そのものですね。これは権力、政権交代をするということは、この予算の配分を変えるということですよ。ということになれば、それはオール・オア・ナッシングではないですよ。それは安倍さんだって、社会的に弱い人にちゃんと配慮するとは言っているわけだから。だけど、おのずから、そこで重点をどちらに置くか、軸足をどこに置くのかの違いですね」

民進党の消費増税への対応
秋元キャスター
「民進党としては軽減税率が導入されなければ、消費税の引き上げを認めてもいいということになるわけでしょうか?」
平野議員
「これはいろいろ議論ありますが、私ども苦渋の中で、政権の時に3党合意という流れの中で、社会保障というのは大変だということで、社会保障と税の一体改革をということをベースにやってきたわけです。国民に負担を強いるということですから、政府、国会もしっかりとそのことに応えなければいけない。大幅な定数削減と、こういうことを含めてやったうえで国民の皆さんにお願いをしようというところが、3党合意が反故にされ、挙げ句の果てこの2党、自公で軽減税率と。我々には給付型税率とか、いろんな議論があったのですが、3党で合意したことを3党で決めずに自公で決めちゃったということ。それと、総合合算制度ということを入れて、財源を捻出していく。このことが反故にされているというところを含めて、総合的にこういうことではダメだと、こういうことになったのだと私は理解していますし、そうあるべきだと、こう思っています」
反町キャスター
「消費税を巡るすっきりした姿勢、態度というのはなかなか難しいのかなと思うんですけれど…」
平野議員
「消費税は明らかに我が国の機関税率ですから、将来的に見たら当然、国民の皆さんにお願いしなければいけませんという立場にあるんです。ただ、現在どういう状態かというと、上げていくためには3党でしっかり決めたことが、前提でなければならないということと、経済の状況。これを見極めなければいけない。これもあるのですが、経済の状況というのは、安倍政権はアベノミクスで必ず名目3%を含めてやりますと言い切ったわけですが、現実的になってないということですから、経済政策の失敗です。それで逆に国民に負担だけを強いるということについてはダメだという立場ですよ」
反町キャスター
「消費税について、どういう姿勢で臨むべきだと思いますか?」
江田議員
「これははっきりしていまして、我々はみんなの党時代の割と有名なキャッチコピーは『増税の前にやるべきことがある』。ただ、これは増税を否定していない。我々も消費税の増税は将来必要だという認識のもとに、ただその前に国会議員の定数削減であるとかの身を切る改革と、それから、結局8%増税がきっかけに、それまで景気は順調に上向いていたのにこの前、私が予算委員会でパネルを出したのですが、デフレギャップというのが増税をきっかけにまたどんどん広がっていき、現在7兆、6兆もデフレギャップがあるんですよ。という状況で増税しても、税収は上がらないので、何のための増税かと、社会保障財源にもならない、というのが1つ。それから、身を切る改革と、3つ目にはこれは社会保障と税の一体改革にも書いてあるように、ちゃんと消費税収が本当に社会保障に充てられているのですかと言うと、あれはどんぶり勘定ですから特別会計していないものですから、財布は一緒なので、先ほど、言ったような公共事業に誘導されたり、基金に、私はブタ積みと言っていますけれど、毎年5000億円ぐらい返還があるぐらいに無駄に税金を積み上げていたり、それがされていないですね。加えて、ここだけとられるんですよ、メディアの人は軽減税率の導入を前提とした引き上げは認められない、ここだけとられるのですが、この前後にそれは書いてあるんです。これは2月でしたか、3月初めでしたか、両党の税制調査会がまとめている見解です。この前後にはそういうことも書いてありますので、これは民進党になっても、10%増税は現在の段階では凍結という方針を明確に打ち出すということになると思います」

民進党は改憲? 護憲?
秋元キャスター
「民進党としては憲法改正を目指すべきだということなのでしょうか?」
平野議員
「それは違います。この時代の変化に対応することで、現在の現憲法でそれは対応できないとなるならば、憲法改正をして、正していくということは基本にあると思います。ただし、憲法というのは誰に対するものなのか、権力に対する戒めですから、そこをしっかり守っていくという立場の中で、しかし、時代の変化に対応できなくなった部分であれば、絶対に反対だということでなくて、必要なものは変えていく。しかし、極めて慎重になければならないというのは権力者に対する戒めですから、そのことを踏まえて、対応してくべきだと私は思います。そうしますと、反町さんは、平野は護憲派と言いますか、それとも改憲派と言いますか、どちらにとりますか?」
反町キャスター
「護憲にしか聞こえませんね」
平野議員
「違いますね、そこは違う。そう捉えられるから困ってしまうんです」
反町キャスター
「平野さん、改憲派なのですか?」
平野議員
「いや、必要だったら手続きを踏んで変えていくべきだという立場です」
反町キャスター
「自身は必要性を感じていない?」
平野議員
「ですから、私もずっと道州制ということを、そういうことを言っておった時に、現在の現憲法ではできませんから、そういう意味で変えていくところはあると。特に中央集権という言葉をずっと使っていましたから、究極的にはそういうところで不都合が起これば、環境とか、そういうところにもいろんな課題があると思いますから、もしそれが国民の声として、国民が変えるべきだということで、伝えていくべきだと思いますよ」
江田議員
「我々も憲法が不磨の大典だとは思っていないし、指1本触れてはいけないという立場ではないのですが、時代の要請に応じて変えなければいけない状況が出てくれば、変えるべきだという立場ですけれど、簡単に言うと、優先順位が低いんですよ、憲法改正は。国政にこれだけ課題があって。社会制度改革の抜本改革もできない政治家が憲法改正を唱える資格はないと思っているんです。憲法改正は莫大な政治エネルギーが要りますよ。現在、国民が望んでいるのですか。そうではなくて、医療や年金、介護、生活に密着した改革もできないですから。そこに注力すべきだ。現在はそうではないでしょう」

民進党 参院選の戦略
秋元キャスター
「民進党としては初めての国政選挙になるわけですが、何を争点に戦うのですか?」
江田議員
「よく言われるのは安倍政権の違憲の安保法制を強行したり、メディアに圧力をかける言論統制をしたり、こういう安倍政権の暴走にストップをかけるというのが1点。あと原発問題だって安倍さんはどんどん老朽化した原発も含めて再稼働進めていますけど、我々は2030年代に原発ゼロというのをはっきり決めましたので、ただ、私が先ほど言った政治は弱い立場に置かれている人のためにあるのだということ、自民党には昔あったんです、こういう考え方は。しかし、現在は強いものをさらに強くすると、それでトリクルダウンと言って、おこぼれがそういう弱い人にもいくだろう、いっていないという状況なので、そこはオール・オア・ナッシングではない、成長か分配ではない、我々は成長を目指した果実はそういう社会的に弱い人に光をあてて、政権交代をしたら、そこに予算をしっかり配分していきますと私はこれでいいと思うんです。選挙というのは、あれもこれもはダメですよ。シンプルメッセージ。小泉さんとは言わないけれど、あれだけとは言わないですけど、そういうところで訴えていくことだと思います」

参院選の『野党共闘』
反町キャスター
「野党候補の1本化は国民に訴えられる形になるのですか?」
江田議員
「そこは参院選だけなら訴えられます。今回なぜ民進党にしたかというと衆議院も一緒にくるかもしれないからですよ。そこは野党がバラバラで統一戦線を組みました、1点突破ではダメです。衆議院選挙まで同一にきた場合は、政権選択選挙ですから、1つの政党で基本政策をきっちり一致させないとダメです。これは選挙協力というよりも、棲み分けですよね」
反町キャスター
「野合ではないのですか?」
伊藤氏
「野合というのなら、自社さ政権が最大の野合だと僕は思っていますけれども、別にどちらがいいとか、悪いではないですが、まとまらなければ1強他弱状況は打開できないですよ。それをどう考えるかですよ、有権者の皆さんや政党が」

平野博文 民主党衆議院議員の提言:『政権に向けての一歩』
平野議員
「政権に向けて第一歩なのだと。この一歩で終わらずにこれから私は政界再編というのが軸ですから、まず野党結集をしていって、同じ政策理念を持って、大きな政治集団に育てていくための第一歩だ。従って、これは前向きに受け止め、この数に留まらずに国民に期待をしていただく政党に成長させていきたい。こういうことで政権に向けての一歩と書きました」

江田憲司 維新の党前代表の提言:『政治は社会的弱者のためにある』
江田議員
「これは昨年12月の両党の基本政策合意にもわざわざ入れていただきました。私がお願いして、今回の綱領にも入っている通り、安倍政権というのは強いものをさらに強くすれば、おこぼれが弱い人にいくという、そういう、これは限界にきているわけですね。だから、我々は社会的に弱い立場にある方、たとえば、低所得者、低年金のお年寄り、1人親、母子家庭、貧困家庭のお子さんや、非正規、難病や障害をお持ちの方々に光をあて、しっかりとそこに予算を重点投入していく。これをもって進めば必ず自民党に対抗できる政党になれると確信をしています」

政治アナリスト 伊藤惇夫氏の提言:『光=ビジョンの提示を』
伊藤氏
「自ら光を発する星になってほしい。そのために明確なビジョンを描いてほしい。それを国民に提起し続けてほしいなと、そういう意味で書きました」