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2016年2月9日(火)
陳情と口利きの実態は 献金とワイロの境界線

ゲスト

矢嶋康次
ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト(冒頭)
宗像紀夫
元東京地検特捜部長 内閣官房参与
飯島勲
元首席総理秘書官 内閣官房参与

長期金利 初のマイナスに いま市場で何が?
反町キャスター
「10年国債の利回りの動きが今日、話題になっています。1月の29日に黒田日銀総裁が何度目かのバズーカでマイナス金利を導入しますよと。2 月16日からですね。導入すると言ったあと、また、ドーンと落ちて、今日遂にマイナスになったという。10年国債が初めてマイナス金利になった、この現象。これはどういう状況で、どのように我々は受け止めたらいいのか?そこのところから」
矢嶋氏
「市場としてはそんなに驚いていないですね。要は、予見された話で、こうなるだろうという話です。今回、日本銀行が入れたマイナス金利というのは、実は日本の金利はいっぱいあるんですよ、期間に応じて。期間が長いほど、お金を借りるのは金利が高いはずなので、右上がりのカーブになるんですけれども」
反町キャスター
「短いのに比べると、長いほど金利が高くなると。これが金利のカーブですね?」
矢嶋氏
「はい。今回出たマイナス金利というのは、出発点のところを、思い切り下げてマイナスにしますという話なので、全体の金利がどんどん下がってきています。先週、8年、9年ぐらいの金利までマイナスになっていたので、ただ、10年というのは、これは1番、市場取引が多いので、注目されると言う意味でニュースになっていますが、だんだんこれからもう少し赤いカーブのところが下がってくると11年というところがマイナスになってきます。そういう意味では、今回、10年がマイナスになった。それほど驚きではないと」
反町キャスター
「予測された事態?」
矢嶋氏
「そうですね」
反町キャスター
「そうすると、2月16日にマイナス金利を正式に日銀が導入するのですから、これはまだ金利にはマイナス金利を導入する前からその導入をしますよ、と言っただけで、ここまで落ちているわけではないですか。2月16日以降、さらにどんどん落ちていって、15年も、20年の国債もマイナス金利になるリスクがあるのですか?」
矢嶋氏
「市場というのは、その時に発表されたものに対しての思惑に対して、どんどん動いていきますから、そういう意味では、思惑がある程度完了してきているので、16日になったからといって、また、下がるというものではたぶんないと思います」
反町キャスター
「官房長官も会見で言っていたんですけれども、住宅金利が下がるなど、経済に好ましい影響を与えるものだろうと。日銀の、10年の国債がマイナス金利をつけたことについて、好ましい影響を与えるものだろうと前向きな表現をされているんですけど、我々はこんなに良くなったと喜んでいいものなのですか?」
矢嶋氏
「このへんが難しいところで、政策にはメリットとデメリットがあります。そういう意味では、現在、金利が全部下がっているので、個人の方からすると、長いところの住宅の金利は安くなります。一方で、預金の金利は、ほぼゼロになりますし、MMFみたいな少し長めの金利でも、ほとんど解約状態になっているので、運用ができないという形になります。そういう意味では、同じ個人をとっても良いところと、悪いところがあるので、実はマイナス金利政策というのは、効果の部分が少しあとから出てきて、どちらかと言うと副作用というか、マイナスのところが大きく、これが預金の金利のマイナスとか、そこが現在どうしても先に出ているということですね」
反町キャスター
「そうすると、1月28日に導入すると言いました。2月16日、これから導入されます。それ以降、いつ頃なるかわからないけれども、効果が出るまでの間、暫くマイナスの、今回のこの事象も含めてマイナスの現象がいろいろ起きてきて、現在、本当にこの政策を導入して、マイナス金利を導入して、良いか、悪いかいろいろ議論があったではないですか。その議論というのは、これは失敗だったのではないかという話もずっと続くわけですよね、おそらく」
矢嶋氏
「はい」
反町キャスター
「いつかの段階で、何か事象が好転してくると、やって良かったという議論がくるかもしれない。そこの節目というのはどういうタイミングで出てくるのですか?」
矢嶋氏
「おそらく金融機関が運用のスタイルを変え、そんなに毎日、毎日変えられないですよね。そうすると、たとえば、役員会にかけてとか、そういうのを考えると、3か月に1回ぐらいそういうのがあって、徐々に変わって、3か月後ぐらいに、民間の貸し出しが増えているとか、株の保有が増えているとか、ベンチャー向けの融資が増えていると、そういうところを見て、だんだん経済のお金のまわりが変わって、初めて評価が出るんだと思いますね」
反町キャスター
「3か月、3か月で6か月ぐらいは見なくてはダメ?」
矢嶋氏
「なかなか、すぐには表れないと思います。当初、実は狙ったのは金利を下げることで、アメリカの金利が変わらないとすると、日本の金利が下がることで、日本の円を売って、ドルを買うという意味で、円安。円安になれば、株高になるのではないかということを狙ったんですけれども」
反町キャスター
「円安、株高がくると皆、思っていたのではないですか?」
矢嶋氏
「はい」
反町キャスター
「現在、逆の現象が起きています?」
矢嶋氏
「そうですね。現在、残念ながら、日本の要因で、円高、株安になっているわけではないですね。全部、海外の要因で。アメリカで景気がよろしくないという話だとか、ヨーロッパの方で少しシステム不安の話が出ているという意味で、相対的に、円が買われやすくなってしまって、円高になってしまって、輸出企業を中心に現在、業績の下方修正がどんどん起きていますので、株安がどんどん進んでいると。そういう意味で、ちょっと日本銀行がかわいそうですけれども、一生懸命にやって、1回、円安、株高に振ったんですけれども…」
反町キャスター
「1日、2日で終りましたよね」
矢嶋氏
「そうですね。そのうちにニュースが出てきて、国内では高い波を抑えきれなくなっているのが、現在の状況ですね」
反町キャスター
「そうすると、日銀がマイナス金利を導入したこと自体(の評価)を、決めるのは早い」
矢嶋氏
「早いと思います」

日本経済の先行きは?
反町キャスター
「たとえば、アメリカの立ち直りを待つとか、原油のもう少し値段が上がってくるのを待つとか。そういう外的な、いわゆる日銀、ないし日本政府が手出しできない要因が、状況が好転するまで見てみないとわからない。本当に良かったか、悪かったかを決められないとか、そういうことなのですか?」
矢嶋氏
「ただ、外で待っている状況ではダメなので、現状の流れを変えないといけないという話だったので、たとえば、ベンチャーに対して、現在、人工知能とかがすごいではないですか。そういう意味では、政府の規制緩和とか、そういうのを一気に進めて、そこにお金が流れるようにしてあげるとか、そういう施策を合わせてやらないと、日本銀行の施策だけではある意味、歯車の初めを動かしただけで、それを動かすのは民間企業であり、政府の規制緩和であり、他の要因にだんだんなっていくので、そこのスピード感が現在、問われていると思いますね」
反町キャスター
「1億総活躍とか、もっと前の、いわゆるアベノミクス三本の矢の、三本目の成長戦略ないないという議論がずっと続いてくる中で、結局、またそこに戻っちゃうわけですか?」
矢嶋氏
「そうです、結局、そこです。だから、ここ何年間、同じ議論をしていて、そこのスピード感が結局ない中で、この日銀の施策をやったことに対しての評価というのを、日本銀行に言うのも、確かにありですけれども、日本全体として、どういう評価を受けるかというのは結構、スピード感というのが大事になってくると思いますね」

『政治とカネ』の実態 政治家・秘書への陳情
秋元キャスター
「飯島さん、小泉元総理の主席秘書官を務められていた時に、実際どういう陳情があったのでしょうか?」
飯島氏
「これは、生まれる前からあの世まで、人間が生まれる前から死んだあとまで、あらゆる陳情があります」
秋元キャスター
「死んだあともあるのですか?」
飯島氏
「そう。たとえば、生まれる前だと大したのではないけれど、大事な孫ができる。子供が生まれる。できたら、何何病院の何何先生に診てもらいたいとか、そういう患者の紹介というのか、産婦人科なら産婦人科。こういう陳情もありますよね。私は、入学とか、交通違反はやらないのですが。それから、死ぬまでの間、いろんなことがあるわけですね。多種多様な陳情がありますから。死んだあとというのは何かと言ったら、あの世に行ったあとというのは現在、三十数年から事例がないと思うのですが、たとえば、弘法大師とか、よく言いますね。あの弘法大師とか、何何大師とか、あれは何かと言ったら、大師号とか、国師号とかあって、これは天皇陛下から授かって貰うんですよ。つまり、死んでから100年ぐらいは、国師号とか、大師号を貰えないんですよ。死んですぐは。こういうあの世の陳情まであるということです」
反町キャスター
「その大師とか、国師とか、名前の下に何とか大師とかがつくと、あの世に行ったあとに?」
飯島氏
「生前の一般は、死亡叙勲とか、戦争叙勲とかありますけれど、坊さんの世界も、あの世に行ったあと、素晴らしい開祖の、宗教の開祖だからと言って、どれだけやったかという、信者の数とか、いろいろなので、天皇陛下が国師号を与えるとか、大師号とか。亡くなる前から大師号ということはないですよね」
反町キャスター
「それは親族の方とかが、うちの家族の亡くなった人間に対して、亡くなったあとに、何とか大師とかいう、その称号をつけてほしいと。それを政治家に陳情に行くと?」
飯島氏
「政治家に来るし、いろいろな動きがあるわけですよ。だから、何とか宗がありますね。浄土真宗とか、曹洞宗とか、いっぱい宗教団体は1300ぐらいありますけれども、それなりの影響力のある団体の開祖という、それがあるわけですね。だから、そうでなくても、陛下の使いが、勅使が、お寺に来れば、来た段階で、勅使門というのをつくりますよね。ところが、あれだけ有名なお寺だけで、勅使門がないところもありますね。だから、そういう課題があるわけですよ。そういう世界もあるので、あらゆる陳情がありますね」
秋元キャスター
「個人的な出産する病院を紹介してくれとか、本当に個人的なものでも陳情というのはありなのですか?」
飯島氏
「ありますよ」
秋元キャスター
「いいのですか。それは、別に?」
飯島氏
「いいのですかって、悪くないじゃない。知っている医者だったら、こういう人が言っているんだけれども、頼みますよと。だって、病院によっては、VIPの患者カードと、一般カードと2種類あるところもありますよ。有名なところで。全然、扱いが違うんですよ」
反町キャスター
「宗像さん、一応、確認ですけれども、現在のような話でも、たとえば、対価を、報酬を受け取らなければ、それはペナルティにならないということになるのですか?」
宗像氏
「なりませんね。陳情というのは、要するに、お願いごとをする一般国民が政治家、あるいは国会とかに向かってやるわけで。だから、陳情とは何かと言うと、実情を述べて、善処をしてくれということで、一定の事項について、お願いをすると。飯島さんがおっしゃったように、プライベートな、個人的な事柄を含めて、政策的なこと、あるいは自分の業界団体のこと、自分個人のこと、自分の個人会社のこと、いろんなことがあって、いろんな刑事事件になってくるのは、自分とか、自分の会社とか、そういった方のために何かをやってほしいと国を動かす、政策を動かす。そういうことをやる場合に、あるいは公務員を動かす、それにお金が伴うと問題になると。伴わなければ、何を頼んでも、それは相手が受け入れるかどうかなの話ですから」
飯島氏
「先ほどの影響力のある人が、マクロ的に、政府の審議委員になって、その自分達の業界のスケールメリットがあるように、1つの法案をつくる、改正させるという陳情も、結構あるわけです。そこに、この関係した議員のところへ、特定の、単年度で政治資金が流れることもある。どう見たって立派なことをやったみたいになるけれども、一歩間違えたら疑獄に行ってもおかしくないですね」
反町キャスター
「それは物事を頼まれて、何かしらの対応をした年に、いきなり、政治資金が増えた場合。これは何らかの陳情処理をしたことと、政治資金が急に増えたこと。この1対1の対応になっているのではないかという疑いが生じる。そういう意味で言っていますか?」
飯島氏
「そう。以心伝心でね。ということがあるわけですよね、結構。細かいことは言えないですけれども。業界のためにと。これは与野党、問わずありますよ」
反町キャスター
「宗像さん。特捜にいた時の話は、なかなか話しづらいと思いますけど、現在の飯島さんが言われたみたいな、政治家が活動をしています。通年、たとえば、100万円だったら100万円、政治資金報告書に記載しています。政治家に、大きなプロジェクト。たとえば、何か法案でも、道路工事でもいいですけれど、それに関与したと思われる時期にいきなり政治資金が増えた。これは目につく動きになるのですか?」
宗像氏
「これは現在、おっしゃっていることは、ある行為を頼んだ。それに対する対価性があるかないか、結びつきがあるかないかというところです。ですから、そういうことを頼まない時に、毎年100万円ずつずっとやっているというと、それは、個別の行為ではなくて、その人の政治的な信条とか、政党の、要するに考え方、施策に対して、あるいは自由主義社会を守りたいから、それを守る政党に献金をするんだと。そういうことになるんですけれども、ずっと100万円ずつやっていたのが、あることを頼んだと。その次から500万円に、次に増えていると。これは対価性が出てくるんですよ。逆に、我々、特捜時代にやっていて、ある議員があるところに絡んできたんだけれども、それですごくいろんなことをやって、政治献金と称して貰っているんだけれども、前からずっと貰っているわけですよ。そうすると、全然区別がつかないのではないか、対価性も捉えられないではないかと。本人の認識もそう思わないではないかということで、事件にできなかったというのがあります」
飯島氏
「アメリカと日本とは全然違うんですよ。アメリカ、現在、大統領選ですよね。どの候補者がいくら大量に集めたかで、大統領選挙、勝つか負けるかが政治資金で、献金の額でだいたい見えてきますね。これは何かと言ったら、大量にお金を集め、その代わり、大統領になったら、こういう話を聞けよと。そういう事前の1つの妥協であるわけです。日本の場合というのは、それがなくて、私が、竹下内閣の時に、小泉元総理が初入閣した時に、率直に言って、当時40年以上経ちますけれども、いろんな攻勢があったの。後援会に入りたいと言ってくるわけですよ。億万長者になれるぐらいくるんですよ。だけど、私は、あくまでも若い大臣で、将来あるから、大臣を辞めたあと入会してくださいと言ったんです。辞めたあと、すごく支持者が増えるなと内心思っていたら、1社も入会しなかった。橋本内閣でまた大臣になっても、真っ先にくるわけです、入っていなかったから。おそる、おそる。同じことをまた言って、辞めたら1社もこない。総理大臣ならこないのもわかりますよ、おそれ多くて。こういうのが現実ですよね。私は、だから、政治資金パーティもやったことないし、日本の場合というのは何らかの以心伝心というか、対価で捕まえる側と捕まらない側の、同じ陳情でも法令違反にならない状態で、影でする場合、甘利さんの秘書みたいにバカみたいなことをやって、ダボハゼみたいに捕まってもおかしくないような行為。同じ陳情でも、処理のパターンがいくつもあるんですよ」
反町キャスター
「処理のパターン、一応、紙を用意しました。処理の方法として、与党議員の場合と野党議員の場合が違うかもしれない。合法的な処理と違法的な処理によって違うかもしれないよという話。まず与党の議員と野党の議員。陳情の処理の仕方。どう変わってくるのですか?」
飯島氏
「いろんな例があるんだけれども、1番わかりやすいのは、たとえば、マンション。どこかの業者が建てますと。与党の場合、それがスムーズにいくように陳情処理をすると。パーティ券を買ってもらうとか。それは単純な状態で現実にあるわけです」
反町キャスター
「建築の許認可等を自治体とか、官公庁に頼むと」
飯島氏
「そう。建築確認が落ちても、たとえば、野党の場合だと過去、いろんな、私の知っている例だと、住民運動で捨て看板を出して、建築反対と、来るなとうんと騒がせる。太鼓叩いて。野党の場合」
反町キャスター
「反対運動ということですね?」
飯島氏
「そう。マンション建設反対。眺望権があるから反対という、よくあるでしょう。突然、静かになる時があるんですね。野党の議員の場合、騒いでおいていて、実は野党の議員にも支援者がいるわけですよ。土建屋さんから、畳屋とか、水道屋とか。悪いけれど、俺が、ちょっとまとめるから、悪いけれども、水道はここのところを孫請けで使ってくれと。わかりました、よろしくお願いいたしますと言って、手打ちをして、住民運動が終わりと。マンションが建つこともあるわけです」
反町キャスター
「宗像さん、現在の話、両方ともセーフですか?」
宗像氏
「そういう陳情を行って、そういうことが行われて、お金を受け取ることとかがなければ」
飯島氏
「だって、日頃から世話になっている人だから、よろしくとか。あるいは、この合法か、違法かというのは確かにあるのだけれども。たとえば、与党の議員が直接的に、ストレートに、高級官僚に、こういう依頼があったけれど、どうだと投げる。可否の判断は別にして、投げるだけで終わる人、結構、常識というのがある。それを具体的にこうだとやる必要もない。あと先生にいろいろな法案で世話になっているから、知恵を出せということもある」
反町キャスター
「陳情にもいろんなものがあって、それにどう対応するかどうかということで、非常に政治家として、政治家の秘書として危ない橋になるリスクもありながらも、陳情を受けるわけではないですか。受ける、受けないはどうやって決めるのですか?」
飯島氏
「勘だよね。来る人間がこれは何か裏があるのではないかといった場合、寝かすんですよ、私の場合。すると、煙が出てきて、火が出てくるんですよ。1番困るのは、秘書からの陳情、すると、先生が知らないのに。絶対、あの先生はやらないけれども、名の知れた人が来る場合、答えはどうするかと言ったら、議員に直に答えを言ってやるんですよ。すると、裏があったりすると秘書は怒られたり、クビになりますよ、個人的に。あと夕方から、放課後といったら悪いけれども、仕事が終わったあと、外で、ホテルのロビーとか、いろんなところで会うのは、よく密談しているのもいますよね。あんなの、おかしいですよ。従って、1つ、見極め方があるんですね。何年か見ていると、女の子が、全部ユニクロではないけれども、突然、エルメスのスカーフをやったとか、株を持ったというと、何か、にんじんが、女の子だとぶら下がったのではないかと思いますよね。あるいは男が、突然、服装とか、集団行動がなくて、独自な行動をとりだしたとか、言った場合、危険水域だよね。そういうのは注意して、会わないとか。いろいろありますよね」

陳情の現場で何が…
秋元キャスター
「政治家もしくは事務所に陳情があって、お金を出された場合は、どう対応するのですか?」
飯島氏
「私はもう絶対にそういうのは聞かないで返しますよ。酷い話が、テーブルあるでしょう、下から新聞紙をこう、まわりをきょろきょろしながら出す時があるんですよ。だから、私は議員会館、現在どうなっているかはわからない。扉、トイレの前でしょう。そこの前ドア開けっ放しですよ。変なやつだと気になって、ドア締めようとするんです。こういうのは要注意で、一切受け流して返す。冗談ではないですよ、はい」
秋元キャスター
「政治資金パーティというのはどう開かれるものなのですか?」
飯島氏
「政治資金パーティは、私が秘書時代、務めた時は、事務所で1回も小泉事務所は政治資金パーティやったことがないんですよ。100%やってないでしょう。大臣中は入会させない。すると大変苦しい。人によっては一匹狼って言われるわけですよ。自分の食い扶持しかないですから。小泉元総理、官僚出身の政治家の場合、まったく変な陳情がない、大企業が育ててくれるんですよ。宮沢喜一とか、ああいう福田赳夫とか、最初当選した時から5人扶持、10人扶持、ワーッと官僚出身が集まるわけです。そうでないあれで、議員というのは100万円をもらうといったら、相手の企業は税法上300万円から400万円計上して、捻出しなかったら、脱税犯でやられるんですよ。つまり、それを出すやつというのは裏金とか、変な金ですよ。だから、毒饅頭が入って、捕まったというのがあるわけです。官僚システムで毒饅頭はないです。そういうところから集めなかったら、無理しちゃう。名前は言えないけれども、まだ前職でいっぱいいますよ。だから、そういう人というのはかわいそうですね」
秋元キャスター
「パーティ券というものは、政治資金パーティの参加券と考えたらいいのですか?」
飯島氏
「本当の政治資金で、パーティで何かやるからということで、集めるだけと言う場合が多い。1000人集まったら、200人分くらいの飲み物を出しておけばいいと。あとは立たせておけば、領収書を切れば。発起人が少ない議員というのは素晴らしいね。発起人が多いところは、発起人の人脈で(集める)。そうではなくて、まったく自分の名前でやる人、そんなことをしない人は相当な政治家だと思う。現在そういうのは少なくなっている」

『政治献金』と『ワイロ』の違い
反町キャスター
「法的な正義は問われないけれども、道義的な責任はどうなのか。宗像さんはどう整理しているのですか?」
宗像氏
「現在みたいな場合でも、法的責任を問われる場合があるんです。つまり、純粋な政治献金か、反対給付を求めて政治献金と名乗っているだけなのか、だから、要するに、病気見舞いに200万円を持って行ったとか、300万円を持って行ったと言ったなら、病気見舞いにはならないではないですか、普通は。だから、大臣就任で、たとえば、1000万円を持って行った。これは法外な金額になるのではないですか。だから、そういうものに名を借りて出しているのか、本当にその浄罪を、その人の主義主張とか、政策に共鳴して出しているのか。ですから、色がついた反対、つまり、給付を求める対価性があるものなのか。だから、前提として、賄賂罪とか、斡旋罪というのは物事を頼むというのが前にあるわけですよ。物事を頼んで、それに対する謝礼、現在の甘利さんの事件でも一緒に行っている人は何か陳情に行って、それの謝礼で出したとか、そう言っているわけだけれども、そういう一方の供述だけでは決められないので、その場面、金額、それまでの政治献金のやり方とか、両者の関係とか、あらゆる中で、それが反対給付を求める。要するに、仕事の謝礼なのか、職務の謝礼なのかどうかということを決めていくので、ただ政治資金として届け出てれば、領収書があれば、賄賂とかにならないかと言えば、そんなことはないです。実際に過去でも政治資金で届けられている人でも賄賂罪で摘発されているのがいっぱいあるんです」

どう見る? 政治資金の流れ
秋元キャスター
「政治資金の流れ、このお金の流れについてどう考えていますか?」
宗像氏
「日本の場合は、政党助成法という法律があって、諸外国に比べてもすごく金額が多い。最近の例で言うと、320億円という。それだけの金額が出ていて、これは最初に決められた時、コーヒー1杯250円、これを国民1人の数。だから、日本の総人口に合わせ、250円をかけて、政治資金の額を決めて出しているわけですね。だから、だいたい320~330億円になるわけですけれども、これだけの金が出ていて、出ているのは企業や団体から貰わないで済むようにしようという発想でやっているわけですよね。これは諸外国、文明国と比べてもすごく多いですよ。1番多いぐらいです。だから、そういう意味では、政治家の資金管理の団体、政治団体には企業からこないようにしようという、現在のやり方は合理的なのですが、政党とか、支部とかには出せると。政治家個人とその政党支部の関係が、言ってみれば、似たような形、個人の財布と言われるような形にもなっているので、そこのところをどう見るかというのが最大の問題ですね。ですから、企業団体献金を禁止しても意味がないではないかと。そちらの方に入ってくるのではないかという、そこのところは問題点としてはあるのだろうと思います」
反町キャスター
「政治資金の管理の流れ、どういう思いで見ていますか?」
飯島氏
「私個人は政党助成金というのは廃止すべきと。自民党が1番多いと言うけれど、議員の1人頭の計算で言ったら、自民党の場合衆議院で291名とか、参議院113名とか、ありますから、12月31日、せっかく政党の議員の確定値でこの額が決まるわけです。それは同じですから、だから、何で自民党が多すぎるかというのではなくて、議員が多いから、1人頭の政党助成金は同じですからね。これは問題ないと。ただ、世の中、あらゆる分野において、規制、法律があれば、それにどうやって引っかからないように対処するかという抜け道ではないけれども、必ずそれを考えるんですよ。どんなことを規制して、透明性を高めたと言ったって、現在の政治家1万円の状態でも表に出さなければいけない、ですね。私はそういう意味で言ったら、こういう手段というのはやめて、わかりやすくやればいい。縛りをかけて。1円以上、全部領収書は表に出せとか、ただ、それ以前に国会議員として、この日本をこうするとか、ああするとかという政策があって、それに対して一生懸命やると。外交だろうと言った場合は、国民は許してくれる。現在ほど国民1億3000万人いて、1人1人の民意というのは多様化しているわけです。この中で政治家として1つにまとめて、政策遂行するのは大変なことです。お金もかかるんですね。だから、そういう意味で言ったら、こういうあれが話題になるようだったら、それだけ政治家の質が低すぎるということです」

宗像紀夫 元東京地検特捜部長の提言:『裏金が諸悪の根源』
宗像氏
「いろんな事件が起きるのは表の透明性を持ったお金ではなく、裏から渡される、アンダー・ザ・テーブルのお金だと。ですから、政界にいろいろな事件が起きないようにするためには裏金を受け取ってはいけないということが基本だと。政治資金規正法の1番の根幹は資金の流れの透明性、これが1つ。それと、変なところから入ってきてはいかんよと。外国人から受け取っちゃいかんとか、いろいろな赤字の会社から受け取っちゃいかんとか、規制があるわけですけど、まずは透明性の確保。前のときも申し上げたんですけど、それが基本になければいけないと。ですから、裏金が諸悪の根源だということを政治家1人1人、秘書も含めて自覚して、政治を行わなければいけないと思って書きました」

飯島勲 元首席総理秘書官の提言:『鬼は外 福は内』
飯島氏
「ちょっと次元が違うんだけれども、この前、節分があったから慌てて書いたんだけれども、自分に利益にならないのは出ていけと。自分に福が来る、利益誘導だったら、まさに鬼は外、福は内というのがこの社会の実態。ただし、あらためて言うと、世界中の国会議員の中で日本の国会議員というのはすごく透明性があり、清潔な方です。だって、新聞を見てくださいよ。桁違いでしょう。ところが、日本の閣僚は秘書が帳簿をつけるのをちょっと間違えただけで、閣僚がクビになるんですよ。こんな世の中ないです。だから、一応、自分の雇い主は国民だという自覚があれば、違うということ。雇い主は国民だと。そう思えば悪いことできませんよ」