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2015年9月15日(火)
安保法案最大のヤマ場 与野党の当事者に聞く

ゲスト

岩屋毅
元外務副大臣 自由民主党衆議院議員(前半)
井上義行
日本を元気にする会国会対策委員長 参議院議員(前半)
小野次郎
維新の党総務会長 参議院議員
佐藤正久
自由民主党参議院議員 参議院平和安全法制特別委員会理事(後半)
福山哲郎
民主党幹事長代理 参議院平和安全法制特別委員会理事(後半)
宮家邦彦
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

安保法案最大のヤマ場 自公・野党3党の修正協議合意へ
反町キャスター
「非常に驚いたんですけれども、今日の自公と野党3党の協議。これはこれまでの積み上げだと思っていいですか。それとも、今日、急に展開が進んだという、どう見たらいいのですか?」
井上議員
「これまで数多くの協議会で詰めてきました。いきなり今日、電撃的に整ったのではなく、これまで我々は修正の法案を出したと。そして質疑をやったと。そのうえで並行して自公、我々元気にする会、次世代、改革を含めた5党で協議を進めてきたということであります。協議については6回以上の協議を毎週行ってきたということで、今日、最終的な調整が整ったということで、大筋合意をしていただきました」
反町キャスター
「明日、党首会談が10時半から行われ、合意が相整った場合には参議院本会議において、他党は別にしても、元気にする会は、参議院本会議では委員会も含めて、賛成にまわられますよね」
井上議員
「そうです。これは我々の意見をしっかり法的に、私達はずっと拘束力というふうに言っていましたけれども、法的な拘束力の担保ができたということで、この法案の、国会のシビリアンコントロールというものが担保できたということで、採決に臨むということになると思います」
反町キャスター
「岩屋さんと小野さんに、協議がまとまったことについての感想を聞きたいんですけれど、岩屋さん、衆議院では結構ガチャガチャあったではないですか。参議院に行って、こういうことが水面下でずっと続いてきて、今回まとまって、いわゆる与党単独強行でもない。3党が入ってくる。今回のとりまとめ、どんな風に感じましたか」
岩屋議員
「まず合意をしたという事実も、つい先頃まで、私も存じ上げませんでしたが、しかも、今日も本来、佐藤正久さんが出る予定だったので、急遽、私はピンチヒッターで、ここに来ているわけですが、私も116時間の衆議院の審議にずっと立ち会ってきました。もう衆参合計で200時間を超す議論をしてきたと。衆議院の段階でも維新の党さん、あるいは民主党さんも一部修正案を出されるなどして野党の皆さんも努力をしてきていただきました。それが参議院において、さらに継続をされて、今日、5党の合意ということで結実をしたということであって、そういう意味で言うと、井上さんが言うように、何か降って湧いたように起こった合意、できた合意ではなく、それなりの努力を与党も野党も続けてきた。その結果だったということができるのはでないかと思います」
反町キャスター
「野党は国会戦術として、対世論的な戦略としても、要するに、自公が採決を強行したという形をなるべくつくりたいだろうなという印象で、僕らは見ていたのですけれども、与党も逆にそういう言われるのが怖くて、それを避けるというのも、今日の1つの、この合意のベースにあったと思うのですが、強行というところを突き崩された感覚というのは持っていますか?」
小野議員
「見方によると思いますが、私達は、憲法違反だという指摘を受けている分についてソリューション、解決がはかられなければ、本当の意味での与野党の協議が進んだとは言えないので、残念ながら私達は法文に修正を加えない限りは憲法違反の疑いを解消できないということだったので、協議についてはお断りしたということです」
井上議員
「いろいろ国民の間で心配があったと。要は、総理の発言だけで本当に担保ができるのか。それについてはしっかりと閣議決定で尊重するという意思決定をしますので、これは事実上、法案の修正をしているのとまったく同じだと。高村副総裁もこれは事実上、いわゆる修正をしたものとまったく一緒だということも協議の中でおっしゃっていました。私達は政治家として何をしなければならないか。国民の多くの声を、いかに反映をするかというところで、入口、中口、出口と、我々政治家が、シビリアンコントロールによって自衛隊を派遣していくということになれば、国民に安心感が広がっていくだろうと、私は思っています」
反町キャスター
「今日の3党と自公の合意。どう感じますか?」
宮家氏
「私は元役人ですけれど、16年前にちょうど周辺事態法がある時に課長だったんです。その時も修正がありましたよね。あの時も驚いたわけです。現在、役人でも政治家でもないから言いたいことを言わせていただければ、これは政治です。政治過程ですから。それは民主主義の中で選ばれた人達が、そのような議論をして、最後は多数決で決める。その時にどのような多数決を決めるかは、政治家個人で党として考えるわけだから。このプロセス自体は、私はもうこれ以上言うことはないです。ただ、ちょっと元役人的なことを言わせていただければ2つあるんです。1つは、事前承認が入口の議論。これは高村さんもちょっとおっしゃっていましたけれど、できるだけ修正はもちろん、必要だと思います。しかし、グローバルスタンダードというのがありますから。それから、あまり離れた形の運用になると、それは結局ここではいいけれども、そのあとで問題を先送りにするケースがあるのかもしれません。そこはよく見なければいけないのと、それから、もう1つ、昔から存じ上げている井上さんだから言いたくはないんだけれど、シビリアンコントロールとパーラメンタリーコントロールは違います。つまり、シビリアンコントロールというのは、文民に政治責任を負わすべきであって、軍人に政治責任を負わせてはいけない。これがシビリアンコントロールの本当の意味です。しかし、現在おっしゃっているのは、議会が自衛隊の活動についてできるだけ多く関与をすると。コントロールをするという。そのコントロールはいいです。でも、それをシビリアンコントロールの中のパーラメンタリーコントロールと私は呼んで、議会による活動の関与です。コントロールです、制御。これはバランスがないといけないと思う。シビリアンコントロールとパーラメンタリーコントロールは同じようで違うんだということは理解して、何でもかんでも、議会が口を出せばいいとなると、そこは本当に運用がどうなるのかなという一抹の不安がないわけではないし、しかし、全体として見れば、政治過程としてよくぞここまで来てくださったと。私は、この法案が通るべきだと思っていますから、いくつかこれから議論をすべき点はあるかもしれませんけれども、全体としては良かったのではないかと、現在のところ思っています」
反町キャスター
「『我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生、これにより、我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること』。この事態において、自衛隊を出動させるかどうかに関しては全て事前承認が必要になる?」
井上議員
「いわゆる武力攻撃事態を除いた場合です」
反町キャスター
「となると、政府の原案、現在、国会に諮っている政府原案については、これ全てではなくて」
井上議員
「いや、原則です」
反町キャスター
「原則になっていた部分を全て事前承認ということで、要するに、与党側、自公が譲歩したという、こういう理解でよろしいですか?」
井上議員
「そうです」
反町キャスター
「今度、この中口、再承認。これはどういうことですか?」
井上議員
「これは承認を得て、いったん自衛隊の活動が出ていくと。現在の状況では、たとえば、2年とか、あるいは計画によっては3年という、PKOとか、いろいろあります。しかし、半年ぐらいで状況がどうなっているか。2年と半年だと、随分状況が変わっている場合があります。そこはいわゆる半年経ったら、ちゃんと国会に報告をするということを、事実上、政府が国会に対して、こういう状況になっていますということを報告する。それから、自衛隊の、いわゆる期限が来た場合には、ちゃんときちんと承認を取って、自衛隊の派遣をしていくということになりました」
反町キャスター
「いわゆる国際協力において、政府原案は2年でしたね」
井上議員
「そうです」
反町キャスター
「元気、次世代、改革のもともとの要求というのは、確か90日。2年と90日で、自公側は180日でどうですかと寄ってきた。元気、次世代、改革も90日から180に寄ったという。こんな経緯でよろしいですか?」
井上議員
「そうです。我々も90日という高めの球を投げたうえで、我々は1年ぐらいかなというふうな、相手が、自公が言ってくると思ったのですが、我々の、いわゆる半年ということを、今日、実は北側、高村副代表が決めたと。飲んだということでした」
反町キャスター
「2年か。3党は90日と言っていて180日と言う。自衛隊が海外で活動するにあたって、国会承認をあらためて行うとか、報告をするというのが、180日ごとにというのが衆議院の議論においてはあまり短いと、活動に支障をきたすという議論があったと思うんですけれども、この180日という折り目というか、区切り。どう感じますか?」
岩屋議員
「たとえば、PKO(国際平和維持活動)みたいな類の活動であれば、おおよそ安定した状況の中でかなり長期間の活動をすることが見込めると思うのですが、そうではない場合については、確かに事態は刻々と変化をしていくということでもありますから、そういう意味で言うと、できるだけ国会に報告をする頻度を高めておくというのは、それは妥当性のあることかなと思います」
反町キャスター
「飲める部分でもある?」
岩屋議員
「そうですね」
反町キャスター
「検証に加えて、ここで今回、合意された中には活動終了を求める国会決議が出た時、政府は速やかに終了措置をとる。これは、つまり、PKOにせよ、他のものにせよ、自衛隊を海外に派遣した時に、国会決議において帰ってこいということになれば、それがどのような事態であろうとも、終了措置を政府はとらなければいけないという縛りをかけているわけですね」
井上議員
「そうです。今回、法律によって、いわゆる縛りがあるものとないものがあるんです。今回、これは国会がどう考えてもおかしいということがはっきりすれば、政治家として、先ほど、宮家さんも言っていたけれども、政治が、いや、ここはおかしいということになれば、そこを決議したら、自衛隊の任務はそこで終了して戻ってくるということを政府が認めたということです」
反町キャスター
「政府案では、こういう国会決議が出た時は、速やかに終了する措置をとるという項目は、僕は知らないんですけれども、入っていたのですか?」
井上議員
「いくつか規定ではありますが、ないのもあるわけです。だから、いわゆる、いろんな議論がありまして、国会でも、あるいは外でも、いろんな議論があったわけで、その時に、いわゆる不安を払拭するために、国会でしっかりこの活動がおかしいぞということになれば、そこの決議を経て戻って来るということです」
反町キャスター
「実施区域、弾薬の提供、このあたりというのはどういう意味なのですか?」
井上議員
「これは我々というよりも先ほど、小野先生も言っていました。いろいろ野党側、こういう質問について総理も答弁で言っているんです。だから、本来であれば、答弁で確認をするというのもあるわけです、方法としては。しかし、今回の5党の合意は総理の発言を事実上、閣議決定という形にして担保するということです。ですから、大量破壊兵器とか、あるいはクラスター爆弾とか、劣化ウラン。これは移送を行わないということを、国会でも政府側は答弁しているのですが、それを合意の中で入れ込んで、そのうえで閣議を尊重するということになれば、実際は行わない。国民に、いわゆる総理も答弁しているように、いや、これは、実はやらないんだと。要は、法律的に非核三原則、法律上はないけれども、内閣で縛っているわけです。ですから、そういう担保が今回できたと」
反町キャスター
「小野さん、話を聞いていると、この間、3党と自公の合意というのは、内容的には異議を挟むものではないんだけれどもという話になると、要するに、最後、残るのは違憲かどうかという、その1点だけ?」
小野議員
「ですね。たとえば、実施区域、戦闘行為が発生しないと見込まれる場所は、これなんかも憲法に関係をしているんです。つまり、戦闘行為が発生しないと見込まれる場所という意味が、自衛隊員の安全のためという意味もあるんですけれど、同時に日本の行っている後方支援が、武力行使と一体化をしてはいけないという憲法上の制約を満たすかどうかという部分があって、私達はまさに戦闘行為が発生しないと見込まれる場所にすべきだと。ちゃんと法律に書くべきだと言っていますが、法律の条文ではそうなってはいないけれども、実施区域を定めたとして内閣としてはそういう形にしましょうということですから、内閣の方がたぶん安全を、念を押して、慎重にいくためにそうしたんだと説明されると思いますけれども、私達から見れば、それは憲法上の、武力行使と一体化を避けるための努力をしようとしているのだと思うので、そこも1つ前進だと思うんです。ただ、できれば、条文で書いてほしかったと思いますけれど」
宮家氏
「現場にいた人間からすると、確かにシビリアンでもパーラメンタリーでもいいのですが、コントロールをするのが大事です。だけど、たとえば、もし僕が現場にいたら、たとえば、6か月おきに報告。そうしたらすごいペーパーワークになるんです、たとえば。そういう実務的なものを少し軽減してあげないとオペレーションも大事ですから、そんなオペレーションをして、ずっとペーパーワークして、次6か月後の紙をつくっていたのでは話にならないと。そういうような現場の実務的な現実とコントロールの調和をはかってもらえたらいいなと思います」
反町キャスター
「そのへんのところというのは、多少実務的なものへの配慮というのは、これから出てくるものなのですか?」
井上議員
「そうです。我々、90日。政府側は2年というところで、政治として、そこはこれだけの関心を呼んでいる法案ですから、そこをちゃんと、政府も何も悪いことをしているわけではないと。こういう活動を、要は、明らかにちゃんとすると。隠していないということで報告を180日で追いやったということです」

安保法案最大のヤマ場へ 与野党論客らと徹底議論
福山議員
「今日、中央公聴会がありまして、これも強行採決で開かれたのですが、我々審議は大切だということで、中央公聴会に出席しまして、公述人に話を聞きました。公述人からは大変良い話がたくさん出て、圧倒的に採決を急ぐな、強行採決をするなと。それが終わったあと、突然、理事懇談会開いてほしいと佐藤理事からお話があって、明日ですね、午後から地方公聴会が横浜で開かれることになっているのですが、この地方公聴会をやって、そのあとに国会に帰ってきて、委員会で締めくくり総括質疑をしたいと急な申し入れがあったので、それはちょっとあまりも突然で、あまりにも酷いでしょうと、それは合意しようがありませんと言って、協議を断続的に続けたうえで、結果として休憩もしたんです。我々としては我々の話を伝えたのですが、再開をしたあとに非常にかなり厳しいやりとりがあって、我々としては認めようがないと。結果としては強行で、明日の何と5時50分?横浜から帰ってきてから、5時50分に理事会、6時から委員会をやれと、2時間やると、とんでもない。27日まで会期を延長して、この審議を徹底してやってくださいと、理解を深めたいと言ったのは総理ですし、与党ですから、まだ27日までたくさん(時間が)ある。我々としては何でこんなところで打ち切るんだと。審議を逃げるなと。まったく聞き入れなくて、結局、委員長の職権で、強行でやられた。厳重に抗議をしている真っ最中だったんですけれども、この番組があったので、与野党のそれぞれの国対は協議している真っ最中ですが、テレビの前で皆さんに失礼ですけれど、こういうやり方はこれだけ国民の反対の声が広がっている中で、ましてや、今日の中央公聴会のあとで非常に失礼であり、無礼な国民の声を聞かないやり方だと言わざるを得ません」
反町キャスター
「与党側が開催した場合には、それに欠席する可能性もあるのですか?」
福山議員
「それは現在のところ協議していますけれども、欠席する、しないが問題ではなくて、こういう委員会の立て方がそもそも問題です」
反町キャスター
「欠席と言わないところはどう思ったらいいのですか、抗議をしながら、実際、委員会が開かれたら出て抗議をすると、こういう理解でよろしいのですか?」
福山議員
「我々は、締めくくり的総括というのは認めていませんので、明日審議が終局するなんて到底思っていません。まだ我々は昨日の総理の質疑で、PKOの法案で防衛大臣がボロボロの答弁をしたので、我々は集中審議を求めていますし、資料要求も、統一見解要求もまだたくさん残っています。そのことに対しては鋭意これから努力しますと言っていますから、これから努力すると言っているのに何で、終局するのかと言う話ですので、我々としてはまだ審議を徹底的に求めていく。連休だって審議をやればいいんですから。というのが私の現状です」
反町キャスター
「地方公聴会が3時まで、終わってすぐ6時から締めくくり総括を2時間というのは、僕から見てもちょっとはやいなという気もするんですけれど、それはどういう狙いだと思ったらいいのですか?」
佐藤議員
「これまでもいろいろと日程について、福山理事とやりとりをさせていただきました。会期末から27日まで、土日とか、連休を除けば、平日は4日しかない。いろいろ日程を与党としては組まないといけない。会期内に議論の末に一定の結論を得る。これは民主主義のルールとして、特別委員会も本会議も、そういう中で全体の日程を考えないといけない。そういう中で地方公聴会、これは今回の法案については絶対にやらないといけないというわけではない。そこは野党の方から強い要望がありましたので、そこで理事の中で協議をして、ここは野党側の要求を受け入れて、16日に入れ込んだということもあり、そういう中で審議時間も、明日の地方公聴会を入れるとだいたい100時間になる。論点も出尽くしたという部分も我々はあると思っていますので、そういう全体のスケジュール感の中で、明日、締めくくり総括的という質疑、終局に力を入れたいという感覚の中で提案をさせていただき、結果として委員長の裁定で、明日締めくくり総括的質疑を行うというふうに決まりました」

自公・維の修正協議
反町理キャスター
「自公と維新の修正協議、朝8時半からやった。これは結局、物別れに終わったと聞いているが、何がダメだったのですか?」
小野議員
「与党の方からは、1番違うのは、武力攻撃危機事態と私達は日本に対する武力攻撃が想定されている場合だけ米艦攻撃に対しても我々が反撃に出るという規定になっていますよね。存立危機事態というのは、日本に対する攻撃が想定されていないケースまで含まれているので、それについては修正して、外してほしいと言っていたのですが、与党側からは、武力攻撃が想定されないケースは、例外的なものについては国会の事前承認にかけるということで、自衛隊の運用についてはパーラメンタリーコントロールという面はあるかもしれないけれども、我々の問題提起からすれば、それによって憲法適合性の審査もできるでしょうという意味だと思うんですよ。それでどうだと言われたんです。それは多とすると。そういう配慮は。ただ、私達は条文上、憲法違反の疑いがかけられていると。構成要件の部分は削除してもらいたいということにこだわったんです。もう1つは、武力行使の一体化のところで、非戦闘地域という概念を残せと私達は言っていました。それに対して防衛大臣が決める実施区域のレベルで、戦闘行為が発生しないと見込まれる場所に限定するようにするから、それを閣議決定だか、政府の答弁だかで確認をするから、それでクリアできないかと言われたのですが、そこも同じなので、これは憲法上の制約だから、きちんと法文上で明記してほしい。そうではないと運用でしっかりやりますからというのでは配慮は多とするけれど、それでOKだとはいかない。僕自身は最終決断できなかったので、党の執行委員会に持ち帰って、各幹部で相談しましたが、我が党の問題提起はもともと憲法適合性のある安全保障政策の強化ということだから、それが確認されなければ、同意できないと言われたので、その旨を佐藤さんに返事しました」
反町キャスター
「どう感じますか?」
宮家氏
「それは当然だと思いますね。違憲論の議論はおいておいて、オペレーションで考えた場合、政策として考えた場合に脅威、もしくはいろんな複雑な話がいつ、どのような形で出てくるかわからないですよ。ですから、我々は少なくともそれに対応できるだけのシームレスなものをつくるんだと言ってきたわけでしょう。そこでこれを削るなり、何なりするのは、そんなことはしない方がいいと。むしろそういうことがあっても使わない状態があるかもしれないけれども、そういう状態が本当に起きた場合には、その時には使えるようにしておかなければ、日本の国は守れないというのが、僕の個人的な考えです。そのうえでもう1点だけ言わせてください、違憲論とおっしゃるが、では、皆さん、責任政党でしょう。政府に戻った時に、この法案は違憲だから使わないのですか?そんなことはあり得ないと思う。だったら、現在、違憲、違憲とおっしゃっていて、政府に戻ったら違憲なんて言っていません、というわけにはいかないわけだ。重大なことをおっしゃっているんですよ」
福山議員
「現在の話は、与党がたとえ、違憲のものであっても、法律を出してきたら、現在野党にいるものは政権をとったあとのことを想定して、その違憲と言われているものを飲めと言っているのと同じなわけですよ」
宮家氏
「一貫性をとってくださいと…」
福山議員
「ですから、外交安全保障は一貫性がいると。与野党の間で違っても、一定の幅の範囲内でやらなければいけないと、私はずっとそう言っています。その中で立憲主義に基づいて、憲法の枠内でずっと戦後40年以上やってきたことを、今回、安倍政権は数があるからと言って逸脱をするからと、それは逆です。これまでずっと一貫してきたものを、政府与党の責任としてやってきたものを、我々政権交代で引き継いだ時は自民党の考え方を引き継ぎましたよ。だから、極端な話、解釈の変更もこれまで歴史上解釈の変更はいろんな説があるけれども、政府の決まった解釈は1回だけです。自衛隊の文民統制のところだけです。我々は党内にいろんな意見があっても、政権与党になった時には外交安全保障の考え方、特に立憲主義の、憲法の枠内の考え方で1回だと言っている、これまでずっと自民党政権がやってきたものを我々は踏襲しましたよ。それが実は安定性であって、それを突然横入りして、おかしいことをやっているのを、あなた達、将来与党になるのだから、それは先々のこと…というのは、それ順番が逆ですよね」
宮家氏
「そうではない。私は立憲主義とおっしゃるんだったら、それは最高裁が最終的に違憲かどうかを決めるわけですから、それまで国会議員がもし議院内閣制のもとで政府に入られるのだったら、そこはどうされるのですかと伺っている」
福山議員
「そのことも日本が最高裁で違憲判決とか、憲法審査をあまりしてこなかったのは、その事前のところに法制局というものがあって、ここが一定の憲法の枠内だという中での判断をしているという、ある種、司法と行政の間での信頼関係がある中での…」
宮家氏
「そんなの関係ないですよ」
福山議員
「ところが、ずっと法制局が維持してきた考え方を今回の法制局長官がまさに変えたわけですよ。そのことで最高裁判所の元の長官が違憲だと言ったり、今日も裁判官三十何人が違憲だという会見をしていますよ」
宮家氏
「最高裁と法制局を同等に扱うようような議論はやめた方がいい」
福山議員
「同等には全然扱っていません。しかし、そのためのある意味、補完的な役割を法制局がしていたのは間違いないですよね」
宮家氏
「いや、そうではない」

安保法案は違憲か?
反町キャスター
「違憲か合憲かを決めるのは最高裁を待っているのではなく、そのために憲法学者や法制局の意見を参考にすべきという、小野さんはそういう意見でしたか?」
小野議員
「だから、最高裁は無効かどうかを決めちゃうわけでしょう。決まった時は終わりですよ。そうではなくて何を参考にしてどんな法律をつくるかと言ったら、憲法学者の意見も聞かなければいけないし、法制局も政府から中立な立場でこれまでの憲法解釈というものをしっかりと政府に言わなければいけない」
宮下氏
「そんなことは憲法に書いていないよ」
小野議員
「出たとこ勝負で、最高裁にかかった時に無効です、となるのではあまりにも見識として不足していると思いますよ」
宮家氏
「これは行政府が行政の枠内で、そのような意見を考えながら行政がやっていくんですよ。現在、あなたがおっしゃったのは、最高裁に代わって行政の一機関に過ぎない、法制局長官、もしくはその部外にある憲法学者…、それは暴論ですよ、申し訳ないけれど。そういう議論ではないです。三権分立に基づいてあるべきだ」
福山議員
「だから、三権分立において立法府で議論している最中の法案をOBとはいいながらも、最高裁の長官や法制局の元の長官が違憲だと表で表明すること事態が異常事態ですよ。だって、三権分立なのだから。今日も、公述に来られた最高裁の元判事は、本来OBはそういったことに口を挟むのはよくない、しかし、現職は言えないと、三権分立なのだから。我々は危機感を持って発言していると言われている。これは非常に重たい発言だと思いますよ」

委員会採決…野党の対応
反町キャスター
「明日、締めくくり総括的質疑が行われた場合には採決が目の前にぶら下がってくる。民主党としてはどういう戦い方が選択肢としてあるのですか?」
福山議員
「いや、もう変わらず、徹底審議を求めるしかないですよ」
反町キャスター
「採決になった場合、たとえば、衆議院における採決の場においては、プラカードがいっぱい出るとか、委員長席に集まって、やめてくれと言っても、それほど暴力的なものではなく、いわゆる委員長に対する要求ベース。今回も同様の展開になるのか?」
福山議員
「それは、採決を前提の話はしたくないですけれども、テレビですから、冷静に喋っていますけれども、これは本当に酷い話ですからね。全部踏みにじっている。委員会の審議を打ち切ったわけですから。まだ会期がある中で、佐藤理事も公明党の理事も、60日ルールの適用はダメだから参議院で結論を出すという。60日ルール適用がダメなんて、我々も参議院議員だから当然、考えています。60日ルールを決めるのは衆議院側ですから。まさか参議院で審議の真っ最中に打ち切って3分の2なんて、衆議院にそんな権利はないわけですから。我々は60日ルールは適用すべきではない、だからこそ現在審議がちょうど一昨日で60日になった、超えてきても審議をやっているわけだから。審議を続けましょうというのはある種、正論で、こんなところで強行に打ち切るというのはあり得ないですよ」
小野議員
「うちの党は、政府案のほぼ全ての部分について対案を提出していますから。それを徹底審議の中で、政府案よりも我々の方がいいんだということを最後までアピールしたいと思います」
反町キャスター
「退席ではなくて?」
小野議員
「私個人としては、自分達の法案については正当性を論じていきたいし、それから、私達が納得できていない政府案については明確に反対だと言うことを表示するようにしたいと思っています」