プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2015年9月9日(水)
『安保反対』の新次元 『シールズ』と『ママの会』

ゲスト

武見敬三
自由民主党安全保障調査会副会長 参議院議員
西郷南海子
安保関連法案に反対するママの会発起人
諏訪原健
SEALDsの中心メンバー

安保反対の新たなうねり? 『ママの会』の発足と活動
秋元キャスター
「安保関連法案に反対し、全国的な運動を展開する市民団体、ママの会とSEALDsがどういう団体なのかというところから、聞いていきたいと思います。まず西郷さんが発起人のママの会についてですけれども、正式名称は、安保関連法案に反対するママの会で、子育てをする母親達が中心となって、今年の7月4日に発足しました。これまで国会での抗議活動ですとか、国会議員や地方議員への働きかけ、フェイスブックを始めとするSNSでの情報発信、さらにはホームページで署名、メッセージ集めなどを行っているということです。7.26戦争立法反対、ママの渋谷ジャックでは全国からおよそ1500人が参加。また、8.27ママの国会大作戦、メッセージ提出集会で1万9489人のメッセージを民主党の蓮舫議員、社民党の福島瑞穂議員らに手渡したということですけれども、西郷さんは3人のお子さんのママでいらっしゃるということで、普段の生活もなかなか大変だと思うんですけれども、そういう中で、どういうきっかけでママの会を立ち上げられたのでしょうか?」
西郷氏
「本当に5月ぐらいから新聞の見出しが全部、安保の問題になってきていまして、私の娘も新聞に載っている首相の顔を見て何をしているのというような、どういう話なのと、子供自身も興味を持つんですね。現在4つです。でも、こういう子供は別にうちの子だけではなくて、フェイスブックを見ていると子供達がすごく不安がっているというママがたくさんいらっしゃるんです。そういう声というのを、何かの効果を狙ってとかでなく、現在これを可視化させなければならないという、そういう想いでこの会を立ち上げました」
反町キャスター
「始めたと言っても、フェイスブックで、私は今日からママの会を立ち上げますと宣言をされた形になっているのですか?」
西郷氏
「そうです。フェイスブックページ、私の個人名は、最初は出していないんですけれど、安保関連法案に反対するママの会、学者の会はありますけれども、学者よりママの方が多いだろうと。だって、そのへんの町にいっぱいママが歩いているではないですか。ここのサイレントマジョリティが動かない限りは、民主主義なんて言っても、どこの話ということだと思うので、生活の中から声を上げていこうと」
反町キャスター
「西郷さん、ご自身としては、7月4日にフェイスブックを立ち上げる前から、政治的なものに対する関心は強かった?」
西郷氏
「私は、もともと興味が…、京大の法学部に入学したんですけれども、入学してすぐに自民党の新憲法草案というものを知りまして、立憲主義が根底から覆されるということが本当に、現実にあり得るんだなというのを目の当たりにしまして、そこから、私はずっと関心を持っています。そもそも憲法というのは、普通の法律は政府が国民にこれをやってはダメだよというものですけれど、憲法はベクトルは、まるで逆ですね。下から上に向かって、これはやらせないというのを先に決めておく。これが立憲主義です。しかし、自民党の新憲法草案ではそういった国民の権利というものが全て公の秩序に反しない限りという形で、全部、留保がついていくわけですね。それは完全に立憲主義からの逸脱だと、私は思っていまして、安倍政権は第1次の時から、こういうスタンスを見せていたと思いますけれども、これは私達と相容れないという立場で、今日、ここに駈けつけたという形になります」

学生グループ『シールズ』
秋元キャスター
「続いては、諏訪原さんが中心メンバーの学生グループ、SEALDsについて話を聞いていきます。自由と民主主義のための学生緊急行動。これの英語の頭文字をとってSEALDsということですけれども、もともとは特定秘密保護法に反対する学生有志の会SASPLという組織が前進で、このSEALDsは、今年の5月に発足したということです。これまではデモやSNSによる情報発信、それから、インターネットでシンポジウムなどを配信するという活動を行っています。8月に入ってからは大きな広がりを見せていまして、23日には、全国60か所以上でデモや集会を行い、SEALDsやママの会などが参加した30日の戦争法案に反対する国会前抗議行動では主催者発表によりますと、およそ12万人。警察当局による発表だとおよそ3万人が集まったということです。この日は、民主党の岡田代表、日本共産党の志位委員長、社民党の吉田党首、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢代表ら、安保法案に反対する野党の政治家も参加しましたが、諏訪原さん、SEALDsに参加している学生というのはどんな人達なのでしょうか?」
諏訪原氏
「僕らがよく一言でいうのは、普通の学生というのを使うんです」
反町キャスター
「学生だけ?」
諏訪原氏
「OBとかはいます。SASPLの時に関わってくれていて、そのあと引き続きという人もいますけれども、基本的には学生、僕も含め、学生のメンバーが運営してくれているわけです」
反町キャスター
「高校生はいない?」
諏訪原氏
「高校生は高校生で別のをつくっちゃったんです。僕らより勢いがあるぐらいで」
反町キャスター
「共通項とは何ですか?皆さんの」
諏訪原氏
「それは難しいですが」
反町キャスター
「危機感?皆が、だって、集まるって共通項は何かあるでしょう?」
諏訪氏
「そうですね。危機感というのは大きいと思うんですね」
反町キャスター
「危機感というと日本を取り巻く安全保障環境に対する危機感、皆さんにはないのですか。たとえば、北朝鮮とか、中国とか」
諏訪原氏
「そういうわけでは…」
反町キャスター
「その危機感と、安保法制ができることによって、自分達がどうなってしまうかという危機感というのは皆さんの間では、どう整理をされているの?」
諏訪原氏
「前提としているのは、安全保障環境が激変しているのはというところに対しては、もう1度、よく見ないといけないという。ずっと安全保障環境が変化しているというのは、よく言われてきたことであり、それがどのぐらいの重要度を持っていて、また、対応するうえで、どういう対応策を練るのが妥当なのかというところはよく吟味をしないといけないと。そう考えています。そういうものは危機として認定して、僕達も感じるところはまったくないわけではないし、また、僕達自身、安全保障の問題とか、自分達の自由や命とか、財産とかを守るということは当たり前のこととして、大事なことと思っている。だからこそこれはよく考えて、しっかりとした形で決めていかないといけないという形で、僕達は現在の形には反対をするという形をとっています」
反町キャスター
「現在の安保法制のスキームには反対だということですね」
諏訪原氏
「はい。現在のところは基本的にそういう形です」
反町キャスター
「特定の政党に対する関係性。ここはどうですか?」
諏訪原氏
「これは、僕らは絶対に超党派でやろうというのは決めていて、と言うのは、たとえば、僕らが民主党と言った瞬間に、民主党支持者ではない人が離れていってしまうわけです。それは他の党に対しても言えるわけですけれど、僕らはまず現在起こっていることに対して反対をしないといけない。そこで細かい方向性によって分断されてしまってはいけないと思う。そういう意味で、むしろ僕らは、野党に対しては手を結べるところは手を結んでいこうと言える」
反町キャスター
「政党に働きかけているわけね」
諏訪原氏
「僕らはどちらかと言うとスタンスとしては場をつくってあげるという、たとえば、国会前のスピーチでも議員を呼んだりする。そういう形で、僕らが場を提供する。利害関係、政党同士はあると思うので、そういうところをたくさん場をつくっていって、そういう絵をどんどん出していくということは意識してやっている。だから、絶対に特定の政党と組もうということにはならないです」
反町キャスター
「それは、でも、安保法制に反対する政党に限定?」
諏訪原氏
「そうですね。もちろん、手を結ぶというか、協力関係をというのはちょっと自民党さんとはあんまり会っていただけなかったりとかもあったりするんですけれども、そうです、基本的には。でも、どこに対しても訴えかけようと言うのは、やっています」
反町キャスター
「どこに対しても?」
諏訪原氏
「基本的には」
反町キャスター
「自分達の将来的には、就職とか、ないしは実社会と対峙した時、こういう運動をすることが自分にとっての不利益になるかどうか。そういう心配は皆さんはないのですか?」
諏訪原氏
「自分にとって、もしかしたら不利益になるかもしれないんだけれども、それによって、これからの僕達が、生きていく社会というものが現在、まさに形成されようとしているという時に、それに対して僕らは黙っていられないです。それをつくっていくし、それから担っていくし、そこに住んでいるのも僕らだから、それは自分達の手でつくっていかないといけないと強く思いますし。そういう自分達の思っていることを言うことに対して何らかの統制が働く社会だとしたら、それはまずおかしいだろうと。そこからつくり直していかないといけないんだろうという、そういう話で、そこに対して、だから、僕ら自身の人生はどうなるか別としても、そういう長い目に見ていくことに賭けていきたいという感じです」

『安保法案反対』の理由
秋元キャスター
「ここからはママの会とSEALDsがなぜ安保関連法案に反対するのか。具体的に聞いていきたいと思いますが、安保関連法案に反対するSEALDsのパンフレットから抜粋したものですけれども、『集団的自衛権を行使できるようになり、戦争に参加する可能性が高まる。後方支援という名目の参戦により、自衛隊員と国民のリスクが高まる。そもそも憲法違反で、議論の仕方さえもめちゃくちゃ』ということですけれど、武見さんは、このSEALDsの主張、いかがですか?」
武見議員
「まったく違うんです。今回の集団的自衛権の解釈というのも、非常に防衛を基本として、現在の憲法の専守防衛の枠組みの中で、ギリギリの解釈の変更に基づく、新たな法整備になっていますから、それは極めて、今日の憲法の解釈の中でできるギリギリのところであるだろうと思います。同時に、実際に現在、日本の隣の国である中国というのが、残念ながらここ20年ぐらいの間に、42倍ぐらい軍事費も増やして、現状では日本の3倍の防衛費です。しかも、特に海洋に向けての新たな拡張政策というのが半端ではない。加えて、北朝鮮で怖いのは、本当に未熟な指導者が実際には現在、独裁者として君臨してしまっていて、側近の人達でさえ、粛清されるという。今時ちょっと考えられないような政治体制が現実に存在している。いつ何時、極めて不安定な状況になるかわからないと。しかも、北朝鮮というのはノドンという日本全体を包含する1300kmから1500km以上の射程距離を持つミサイルを300基持っていて、実際に、過去9年間の間に、3回核実験をやって、弾頭に装備できるような原子爆弾の小型化というのに成功をして、ミサイルに装填をして、核弾頭にしているわけです。おそらくそう遠くない将来に北朝鮮という国はこの300基のノドンの相当の中に、こうした核弾頭を装備することも可能になってくるでしょう。そういう時に、果たしていつ何時暴発するかわからない。日本の国の国民というのを、たとえば、東京にノドンが飛んできた時に、どうやって守るのか。これが政治の世界で最も真剣に考えなければならない1つの脅威であると。こういった時代状況にどうすれば自国民の安穏とした生活を守り、生命を守り、我が国の安全というものを守っていくことができるのかどうかということを本当に、深刻にきちんと現実を冷静に見極めながら、そうした対応策を練らなければならないと。そのような中、たとえば、対ミサイル措置にしても日本のイージス艦だけで対応はできません。従って、米軍との連携というものが、そういう時には必要になり、集団的自衛権が、その中で行使されることはまさにやむを得ない状況になっていくわけです。しかし、現状では、それは違法行為になりますから。違法行為にならないように法整備をしようと。ただし、それはあくまでも我が国の平和主義というものを基本に置いて、紛争解決することに武力を行使することはないという原則をきちんと持ちながら、こうした安保法制をすることによって、いざという事態にはきちんと対応できる体制を整えておくという、まさに、戦争か平和ではなく、その両者にきちんと対応できる国としての形を整えるというのが、現在だと思います」
諏訪原氏
「まず東京にノドンが飛んで来たらどうするかというところは、これは個別的自衛権の話で、米軍との協力は必ずしも必要なのかということについては現状認識というのはしっかりしないといけないと僕は思います」
武見議員
「迎撃ミサイルの能力です」
諏訪原氏
「それは。そのうえで先ほど、最初にご指摘があったのは専守防衛の枠組みのギリギリの中でという話が出たところ。これまでの専守防衛の考え方というのは、何らかの攻撃が我が国に対してあった場合に、それに対して防衛をするということが可能であるということです」
武見議員
「違います。専守防衛の中で、国会でもきちんと答弁がされていますけれども、たとえば、日本に対するミサイルによる攻撃が行われる、そういう直前の状況下において、ある一定の予防攻撃というのは、専守防衛の中で実は認められているんです」
諏訪原氏
「予防攻撃が認められている」
反町キャスター
「策源地攻撃と言うんですけれど、明らかに、たとえば、ある国が日本に対するミサイル(発射)を用意されていて、必ずこちらに来るとわかった時点で、それを叩く権利を日本は持っているという話です」
諏訪原氏
「それは理解しています」
武見議員
「国会の中でも、それは与党がきちんと説明しています」
諏訪原氏
「それは個別的自衛権の中での話だと。ただ、出てくる話というのは、結局、これまでは個別的自衛権というのが一部認められていて、そのために自衛隊も持っていた。そこで出てくる話というのが、すぐに集団的自衛権が必要だという話になってくる。このあたりが僕らにとってはよくわからないところで、本当にそうなのか。僕は1回ちょっと自民党の議員の人と話をしたんですけれども、そういう機会があった時に、そもそも集団的自衛権を使うケースなんてほとんどないとその人は言っていたわけです。だから、心配ないんだということを言っていて」
反町キャスター
「その人の実名をあげたら、まずい?ここで」
諏訪原氏
「まずいのではないですか」
反町キャスター
「内輪の話、クローズの話?」
武見議員
「それはまったく現実と違うんです」
諏訪原氏
「自民党の中での認識はちょっと微妙なところがあるのではないですか。それは」
武見議員
「ですから、我が国に対するミサイル攻撃というのが従来、ある種過程の議論として、国会で議論をされていた時よりも、切迫した脅威になってきました。これはその答弁が行われた時点では、北朝鮮は核実験はやっていませんでした。それから、その分、ノドンまでミサイルを持って、しかも、300基も持ってそれをいつ何時、核弾頭として発射することができるか。まさに直前の状況にまで現在成り始めようとしています。そうすると、申し訳ないけれども、日本の現在の迎撃ミサイル体制だけでは、これだけのミサイルから守り切れません」
諏訪原氏
「それを用意しようという発想にはならないのですか?迎撃ミサイルを」
武見議員
「一国だけでは対応はできません」
反町キャスター
「300のノドンに対抗するだけの、対ミサイルを?」
諏訪原氏
「1つの考え方。そういうふうにはならない」
武見議員
「自分達だけで全部そういうミサイルに対応できるような、ハリネズミのような、本当に100%、自国民を守れる迎撃体制は無理です」
諏訪原氏
「米軍がいれば守れる?」
武見議員
「より確実に守ることができます」
西郷氏
「先ほどの武見さんが脅威にどう対応するのかというのは、これまでの憲法解釈でいけば、専守防衛の枠内に収まる話だったと思うんですね。今回は集団的自衛権という話で、日本に攻撃の意思がない国に対して、他の国が攻撃をした場合、そこに対して日本が攻撃をするという話ですよね?」
武見議員
「いえ、違います。今回の集団的自衛権というのは、極めて限定されているんです。その限定されているが故に現在の現行憲法の解釈の枠の中でできるギリギリなものです。だから、我が国の存立が本当に、根底から脅かされて、国民の生命だとか、あるいは自由及び幸福追求の権利がさらに根底から覆される明白な危険。そういうのがあって、他に適当な手段がないと、必要最小限の実力行使にとどめて対応をするという考え方で、しっかりと枠がはめられているからこそ、この集団的自衛権が限定的な形で、憲法解釈の範囲の中で行われているわけです。もしこれがこれ以上に広がった場合には、これは当然、憲法の改正をしなければできなくなります」
諏訪原氏
「現在、要件が認められているから、限定的だという話があった。これまでの枠組みだと、たとえば、ミサイルが本当に向けられていると、あるいは飛んできたという状況という、ある種、存在論的な要件があったわけですけれども、たとえば、明白な危険があるとか、あるいは他に適当な手段がないというのは、これはどういう認識をするかによってまったく変わってしまうと」
反町キャスター
「時の政権の判断です」
諏訪原氏
「そうなってしまう。それというのは、つまり、この先にどういう政権が誕生するかわからないですけれども、その先にいろんなところで、いろいろなことが行われてしまう可能性、極端に言えば武見さんが想定されているものでないものが起こってしまう可能性というのがあるのではないかと」
反町キャスター
「その話を煮詰めてしまうと政治に対する信頼になってきてしまいます」
諏訪原氏
「いや、信頼の問題もそうですけれど、人の支配的になってしまう側面が必ずある。なってしまう」
反町キャスター
「つまり、今回の安保法制というのは、その意味で言うと、政治、ないしは政権の判断の幅がたぶんこれまでより広がるんです。状況判断は危機に瀕する危険性があるから対応をしようと。こういういわば即応性を高めるためのフリーハンドを政治に与える部分。フリーハンドとは言えない、多少の遊びというか、余裕を与える部分というのが法制の軸と考えた時、これにとことん反対していく背景には、たとえば、自民党政権ではなくても、どこの政治が政権をとろうと、その政治に対する信頼感。それがないと、たぶんこの法案には賛成しにくいのではないかなと思うんです。そこのところで」
諏訪原氏
「信頼の問題ではなくて、だけど、この先、いろんな政権が誕生する可能性があるということではないですか。そうしたらどんな政権が現れたとしてもこの法があれば、しっかりと歯止めがかけられるんだというものをつくっておかないと根本的に意味がない。そうじゃないと、何か起こってからではまったく遅いという話になって」
反町キャスター
「歯止めがないと思っているということですよね。歯止めに関してだけ一言聞いていきます。どうですか?」
武見議員
「歯止めは明確にはっきりとあって、国会の事前承認とか、緊急時の場合には事後承認もありますけれども、こういったものがある。それから、この3要件は、かなり厳格です。実際にこの3要件によって、私が想定される有事というのは、朝鮮半島の有事とか、あるいは東シナ海における有事とか、そういうような状況が明確に想定されますね。ただ政府がそういった事態を仮定して具体的に国名をあげ、具体的に戦闘状況を想定して、だから、必要だということを政府が露骨に言う場合、それがいったい隣の国と、不必要な対立を生むことがありますから、そこをきちんと説明するのはなかなか難しいというのが政府の立場です。私の場合はそういうのと関係ありませんから、自由に発言ができます」

政党・政治家との距離感
秋元キャスター
「デモはこれはSEALDs側から声をかけたということなのですか?」
諏訪原氏
「そうです。基本的にスピーチ、国会前でもそうですし、いろいろな凱旋デモもそうですし、そういう時にはいろいろなところに声かけて、政治家だけではないんですけれども、役者とか、アーティストも含めていろんな人に声をかけるようにして、政党をこういう形でいろいろ呼んでいるのは現在の安保法案に対して反対しているという、1つの絵をつくっていく。僕らはこういう言い方するとアレなのですが、僕ら、政治家というのは徹底的に利用していかなくてはいけないと思っている。そういう意味で、こういう場を提供してあげているとまでは言わないですけれど、そういう発想でやっているという結果がアレという感じ」
反町キャスター
「結果的にそういう場を設けて野党の4人が手をつなぐことによって、野党の人達は、我々に、要するに、この間見たでしょう、SEALDs、ママの会が我々と一緒に行動を共にしていると、そのように野党の応援団のように言われることについて、そこはOK、しょうがない?」
諏訪原氏
「応援団ではないですよ、お前らしっかりしろよというのが僕らですよ。野党の態度でしっかりしてない人達もいるではないですか。そういう人達に対してお前らどうしたいんだ。国民は言っているぞ、お前らはどうしたいんだというのを僕ら言っていこうと。徹底的に利用しようという立場です」
秋元キャスター
「それにしても野党の皆さんの写真は笑顔というか、ちょっと嬉しそうな表情をしているようにも見えるんですけど」
諏訪原氏
「彼らがどう考えているか知りませんよ。僕らはこういうスタンスです。そういうことをやっていかないといけない状況だということですよね」
反町キャスター
「ママの会も2万人ぐらいの署名を出していましたですよね。たとえば、ああいう運動として署名の提出先、あれは野党に出しているんですよね?」
西郷氏
「あれは、全部の政党に取りに来てくださいという連絡は差し上げていまして、でも、来てくれたのが野党だけだったということですね」
反町キャスター
「自民党にも出したかった?」
西郷氏
「私は安倍首相にメール、FAX、手紙、全部を使って、この27日に会いたいですというふうに…」
反町キャスター
「会いたいとは、どこで?」
西郷氏
「ご本人はたぶん忙しいので、とにかく受け取ってください、と持っていったんですけれども、もちろん、ご返信もなかったし、秘書室に電話したら担当者はいないと。担当者はいないので、いつ来るのですかと聞いたら、来週です、みたいなやりとりが先月あって、でも、明日10日ですけれども、自民党本部が遂に受け取ってくれると。昨日、私は電話したんですけれど、議員は誰もこないですよ、と念を押されましたし、人が集まると困るから5人ぐらいまでで、と言われたんですけれども、玄関の外で受け取ると」
反町キャスター
「自民党の事務方の人が、職員の人ですよね、おそらく。バッジが出てこないということは」
西郷氏
「もし明日来てくださるのだったら、嬉しいですけれど」
反町キャスター
「要するに、そこで自民党に対して2万人のママの会の署名を渡す?」
西郷氏
「そうです」
反町キャスター
「自民党は耳を傾ける組織ですか?」
武見議員
「当然です。自民党というのはすごく幅の広い政党で、いろいろな意見を吸収する装置があるから長いこと多数党として実際に日本に存在し得るんですね。ですから、そういう意味では、同時にそうあるべきだと私は思いますから、皆さん方の意見が例え、我々と違ったとしても、そうした意見をちゃんと聞くという、そういう謙虚な姿勢というのは政党として持つことが必要だと思います」

『ママの会』『シールズ』に聞く 今後の活動と目標
秋元キャスター
「もしこの法案が成立した場合は、その後のママの会の活動というのはどういうものになるのでしょう?」
西郷氏
「現在、私達は安保関連法案に反対しているんですけれども、成立してしまえば法案ではなくなるので、この法律の廃止に向けての運動を始めていきたいと思っています」
反町キャスター
「そうすると、参議院選挙が視野に入ってくる感じになります?」
西郷氏
「もちろん、そうです」
反町キャスター
「それは、安保関連法の廃止を目指す政党を支援するママの会みたいな、そんな感じ?」
西郷氏
「選挙に関してはそうなると思いますけれども。先ほど、中国が、北朝鮮が脅威という話があったと思うんですけれども、先日、私達のところに中国の国営放送が取材に来まして、向こうから見たら日本の方がすごく脅威に映っているという話をその方はしていて、もしかしたら国の上はそう見えるかもしれないけれども、やっぱり子供を持つ親としてかけがいのない存在は自分の子供だけではないというのは、自分が生んで気づいたことですね。たとえば、中国であったり、アメリカであったり、お母さん達とつながって。アメリカは軍産複合体になって抜け出せなくなっていると。そういう中で居場所のなくなった若者が軍隊に入り、また、イラクに行きというような社会の構造ができてしまっている。どうやったらこれを断っていけるのかという話を、ただ選挙にどう入れていくかだけではなく、そういう社会の構造自体をどうやったら断っていけるのかという議論を本当に国境を越えてやっていきたい」
反町キャスター
「中国にもママの会をつくって、連携すると」
武見議員
「もしそういうところできちんと連携し、中国にママさんの会でアジアの平和をきちんと皆で達成しようという自由な議論をすることができるネットワークをつくってくださったら、これは日本の安全保障上とってもプラスですよ。ものすごくプラス」
諏訪原氏
「先ほどママの会がどうしていくかというところにあったように、これからも反対し続ける、この安保法案についてもというのはもちろんですし、そのためにもちろん、政党に訴えかけるというのも1つの手段でしょうけれども、社会の側にそういう自由とか、民主主義を重んじる、あるいは防衛は大事だよということでもいいと思います。そういうものの根をつくっていくことは、この国の方向性云々は別としても、民主主義国家としてやるということはすごく重要なことだと思う。そういう意味では、そういうカルチャーをうまく生み出していくみたいなことに対してアプローチできるような、だから、これからも僕らはやれる方法を何でもやるということですけれども、大きくはそういう方向もあり、政治に実際訴えかけるということもあり、いろいろなものトータルでやっていきたいなというところで、それはまた考えていきたいということでもあるというところです」
反町キャスター
「日本は選挙による代議制民主主義と言われているけれども」
諏訪原氏
「なるほど、なるほど」
反町キャスター
「参議院選挙に向けて何か具体的なアクションを起こすというのは?」
諏訪原氏
「これはあると言っていいと思います。SEALDsの中で選挙というものを意識しているところがあって、と言うのは、民主主義の社会における大きな基盤というのは選挙というのはある種、当然の議論ですよ。だからこそ、選挙という形で結果を出すということは1つ重要だと。それはもちろん1つあり、でも、選挙でいつも民意が問えるかと言うとなかなかそうもいかないと。こういった声を現在あげるみたいな形というものも、そこは両輪だと思うんですね。選挙で審判を仰ぐと言う発想とは違って、伝えられるものは伝えていくということが重要であり、これが僕らの考える民主主義だという話になってくる」
反町キャスター
「政党に対する注文はもっと言った方がいいのではないですか?」
諏訪原氏
「それはそうですけれども、現在は超党派でやろうという中でやっているし、この先々もどこかの政党と組もうということになるかというと、そうはならないと思うんです。僕らはこういうことを思っていますよと、これだけの人が思っているということを伝えていくのが、とりあえずの僕らの役目というところです」

安保関連法案に反対するママの会発起人 西郷南海子氏の提言:『だれの子どももころさせない』
西郷氏
「これから派遣されるかもしれない自衛隊員もやはり誰かの子供であり、彼らがもしかしたら向けざるを得ない武器の向こうにいる人も誰かの子供であるという立場から、どうやったらそういう衝突が回避できるのかというのを真剣に考えていきたいというふうに思っています。命には代わりがききません」

SEALDsの中心メンバー 諏訪原健氏の提言:『民主主義は止まらない』
諏訪原氏
「選挙して終わりかというとそうではなくて、いろんなツールを使って、より民主主義的な社会をつくっていくということはこの国にとって必要だと思うし、そういう意味で、僕らができること、あらゆることをこれからもやっていきたいし、そんな社会に現在実際なってきているんですよね。そういうものに期待していきたい、そう思います」