プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2015年5月18日(月)
『都構想』否決の波紋 “橋下引退”と与野党

ゲスト

松浪健太
維新の党幹事長代行 衆議院議員
萩生田光一
自由民主党総裁特別補佐 衆議院議員
安住淳
民主党国対委員長代理 衆議院議員

大阪都構想否決 結果をどう分析する?
秋元キャスター
「大阪都構想、住民投票の結果ですけれど、賛成が69 万4844票、反対が70万5585票という僅差で否決されました。投票率66.83%という、2011年の府知事選、市長選同時選挙、大阪ダブル選挙を上まわる高い投票率となりました。昨日の住民投票、出口調査の結果を支持政党別に見ていきますと、自民党支持の方は、賛成が42.7%、反対が57.3%。民主党支持の方は、賛成が22.3%、反対が77.7%。維新支持の方は、96.9%が賛成、反対が3.1%でした。無党派層で見てみますと、50.8%が賛成、49.2%が反対という、このような結果になったわけですけれども」
反町キャスター
「(差が)全投票数の0.8%ぐらいですか、0.8%を切る結果については、これはどうですか。最後の追い上げの時の感想も含めて、このぐらいの感じになりそうだという感触はありました?」
松浪議員
「正直言って、それまでの流れの中で反省点はたくさんあります。公明党との関係とか、様々な構図の問題で、維新対自民、公明、民主、共産…全党との形にというところに反省があるんですけれども、私の感覚としてはよくここまで追い上げたなというのが実際の現場感覚です」
反町キャスター
「萩生田さん、今回の住民投票の結果ですが、70万票、かつかつの1万票ぐらいの差だと思うのですが、どんなふうに感じていましたか?」
萩生田議員
「そもそも地方自治体の形を変える、地元の皆さんの判断ですから、結果は、それぞれ尊重されるべきだと思うんです。ですから、我々は、言うならば、直接の関係者ではない国会議員が、こちらの方がいい、あちらの方がいいと言うのは僭越だろうということで、我々は、直接の運動にタッチをしてきませんでした。しかし、組織的には、大阪府連の皆さんが、大阪都構想には反対だという意志表示をされていましたので、心情的には、党として、そのことをサポートしてきたつもりですので、それなりのいい結果だったのだろうと受け止めています。ただ、現在、いみじくもお話のあったように、維新の党の皆さんはとにかく大阪都構想という明確な未来図を示して、じゃあ、反対をする側というのは、それは同床異夢だったと思うんです」
反町キャスター
「4党?自、公、民、共」
萩生田議員
「はい。ですから、我々が党内でも様々な議論をしたんですけれども、反対をする地元の皆さんの意思は尊重をするけれども、しかし、政権政党の大阪府連として、都構想はダメだけれども、じゃあ、どういう形で大阪の将来というのを示していくのかというのが、責任政党として、この投票が終わったあとにきちんとあらためて府民の皆さんには示すべきだと。行政改革が必要ないというメッセージではなかったんだということを、我が党はきちんと知らしめていかなければいけないと思っています」
安住議員
「僕も直接の当事者ではありませんけれども、テレビを見ていて、関西テレビですか、すごく票が動いて、自分の選挙の時よりもはるかに緊張感があって、面白いと言ったら、失礼ですが。70万票と69票。それだけ逆に言えば、お互い熱心な運動をなさっていても、どちらかに大きく振れたのではなくて、賛否が本当に拮抗していた、悩んでいたということですね、大阪市民の皆さんは。そういう部分でいうと、大きな変化をする時というのは、不安がつきものでしょう。その不安を払拭するということで言えば、もう1つ、説得力なのか、エネルギーなのか、時間なのか、わかりませんけど、それが足りなかったというのが、こういう結果だったのかなということだと思います」
反町キャスター
「一方、官房長官はこういう(都構想に反対とはとれない)話をされているわけです。菅さんはこういう立場で、自民党は、大阪においては、民主党、公明党、共産党と一緒に大反対運動を展開していたにも関わらず、菅さんがこういう発言をすることによって、どうも党の運動において、自民党の方は、4割、6割で、他の政党、たとえば、民主党さんだったら8対2とか、きれいに割れ、ほぼ党の意向に沿って動いているにもかかわらず、自民党(支持層)は4対6といわば股裂きに近いような状況になってしまったわけですが、この地方と中央の意見の食い違いみたいなものというのをどう見ていましたか?」
安住議員
「これはある種、政局的な意味合いも込めて言えば、都合よくどちらになってもいいようにというところも、それは政治家だからあるとは思いますけれども、確かに今回の問題はいろんな教訓もあったし、我々自身も、実は学ぶところもあるんです。直接住民に問いかけて、1つのシングルイシューで、政治生命を賭けて、これを問うと。まして大阪市をなくすという話でもあるし、新しい都をつくる話もあるから、身近な問題で、こういうテーマ設定をした時にどう運動をして、どういう民意があふれていくかというのは、まったく壮大な実験だったというか、私達の党は地元を中心に、これは慎重にやるべきだという意見ではあったけれども、それにしても、非常にいろんな意味で教訓は残したと思います。ただ、自民党も、萩生田さんのお話にあったように、地元の意見は意見として。しかし、東京においては、もう1つの見方として、行革の問題とか、大阪には大阪市の抱える問題も確かにあったわけですから。こういうことをどう改革していくかということに関して言えば、現状維持だけでは収まらないよということは、我が党も思っているんです。ただ、ここまできたプロセスの中で様々な経緯があって、こういう異例のタッグを組んだというのが事実でしょう。そこにはたぶんアプローチの仕方とか、橋下さん独特のアプローチの仕方がいろんな意味で反発があったというのが、松浪さんの言う反省の部分ということなのでしょう」

会見で橋下氏は…
秋元キャスター
「萩生田さん、橋下さんの引退表明をどう受け止めましたか?」
萩生田議員
「気持ちいいぐらい潔いなと思いますけれども、橋下さんの政治手法が、こういう常に対立軸を、敵をつくって、白か黒か、YESかNOか、という政治のやり方をしてきたので、そういう意味で、自分で追い込まれてしまったという結果だと思いますけれど、私は橋下さんが大阪府知事に出た時に、途中で大阪市長に転身しようなんてことを考えて、大阪府知事に挑戦したのではないと思います。最初に政治の世界に入る時は、これは自分の意思というものが極めて重要だし、皆さんの想いというものも必要だけれども、入ってしまったら、これは橋下さんが知事を途中で辞めて、市長に出たのと同じように、これは天に任せるしかないという、私は職業だと思っているんです。自分が何をやりたいとか、何をやりたくないとか、自分がここでブレーキを踏むとか、アクセルを踏むではなくて、私は橋下さんの会見の中で、要らなくなれば去るのみだみたいなことをおっしゃっていたけれど、大阪の人は要らないと言っているわけではないです。これは極めて拮抗した意見なので、それでもし考えるとすれば、手法的に、非常に独特な手法でやってきたけれども、本来、議会という間接民主主義なわけです。議員がいるわけです。もっとこれだけの迫力、エネルギーがあったら、いい意味での議会対策をきちんとやって、大阪都構想が何なのかという、賛成の人も、反対の人も、いろんな角度から議会が議論をしているんです。そのうえで、最終的に住民投票にかけるという手法をとれば、もう少し違う展開があったかもしれないし、我々ももしかしたら反対ではなくて、いろいろ形を変えるということも途中でできたかもしれないけれど、どちらかというと議会を飛び越してしまって、住民を味方につける手法で、この住民投票をやったということが、私はちょっと無理があったのではないかなと思うんです」
反町キャスター
「議会対策を徹底的にやらずして住民投票に行ってしまったところが、もしあったとすれば、それは、たとえば、橋下徹という政治家の、そういう手法がいいよと周りの人間が教え込んでしまったという、そういう可能性もありますか?本人の考えというか、周りがいいよ、市長、それでいこう、という。それとも、維新の党の組織の問題かもしれない。ないしは彼の取りまきの問題かもしれない。それを感じていますか?」
萩生田議員
「もともと大阪維新の会は、自民党の、言うなれば政策勉強会みたいなものですから、そこには党の地方議員の仲間が大勢いましたから、そのうちの1人が松井知事ですからね。そういう意味では、彼らは地方自治としては、中央政治のかなりベテランの人達の周りにいたわけですが、何かもうちょっと違う方法があったかなという気がするんですけれども、他方、現場にいると、大阪特有の事情というのもきっとあったのだろうと思います。それは松浪さんに聞いてみないとわからないのだけれども、私はそういう意味では、半か丁かみたいな政治のあり方ではなくて、もうちょっと、せっかく7年半、いろんな経験をされたのでしょうから、考えるところもあるのでしょうから、何もここで自分だけがさわやかに、きれいに、いい思いをしたみたいなことで終わりにするのは果たして大阪都構想を支持していた大阪市民の皆さんを含めて、いかがなものかなというのがありますね」
反町キャスター
「安住さんは、橋下さんの引退表明をどんなふうに感じていますか?」
安住議員
「僕は首長をやったことがないけれども、財務大臣をやっている時は所管委員会の議員の先生方に相当、周到に根まわしをしたし、特に、野党の議員だった、自民党の先生とか、公明党の先生とか、相当いろんな意味でケアするものです。そうでなければ、そう簡単に法案なんか通らないのだから。そういう点から言うと、確かにこれは議会対策というのは、首長をやると根まわしと妥協の産物もあるかもしれない。しかし、そこで、粘り強く自己実現をはかっていくというか、これまでのアプローチの仕方、さらに言うと、橋下さんの場合はもっと直球勝負だったのでしょうね。だから、究極の手法ですね、住民投票というのは。そこに持ち込めたということは彼の1つの達成感だっただろうし、そういうやり方も1つあるのかなと思って見ていたんです。結果的には、しかし、それでこういう結果になって、1票上でも1票下でも拘束力を持つということを、たがをはめたのは本人だから、それでこの勝負に打って出て負けた以上、ああいう会見というのはやむを得ないのかなと思うんですね。だから、それは、たとえば、チャーチルがいい例で、橋下さんの逆だと思うんです、真逆。60歳になっても、70歳になっても、3回落ちても、また首相を目指して、粘り強くやって、時代に捨てられようと、何だろうと、必ず俺の時代がくると言って、第二次世界大戦を戦い抜いて、国民はまた私を迎えにきたと言う。政治家というのはある種、我々も野党が長いんですけれども、粘り腰と、本当に諦めない姿勢でやっていかないとなかなか自己実現というのは難しいと思います。だから、確かに、萩生田さんが言われたように、さわやかに戦いました、さよなら、と言われると、ちょっと政治で大きな勝負をするという時は、負けもまたありと思ってやらないといけない部分があるのではないのかなと思いますよ」

維新の党の今後
反町キャスター
「現在、橋下さんがいなくなるという前提に立った時、橋下さんを担ぎ上げようとした、もともと日本維新の会のメンバーの皆さんの間で、共有するものとしてはどういうものがあるのですか?何とかせねばいかんともちろん、なるのでしょうけれど、次の代表を選ぶのにあたって、どういうことを皆さんは考えた方がいいのか。いろいろとあると思うんですけれども、そういう共有感というのはどういうものがあったのですか?」
松浪議員
「そこは我々、国会議員ですから、国家があるのみで、国の根本を変えると。橋下代表についても、橋下代表は、ああいうふうにおっしゃっていますけれども、必要な時に必要で、要らない時には要らない、使い捨てだとご本人はおっしゃっていますけれども、この世の中にはリサイクルされるということもありますし、橋下さんはワンポイントリリーフだと、非常時の人間だということですから、非常時はいつ来るかわかりませんので、それは、我々はどんな状況にも当然、備えていかなければならないし。私も国会議員になって10年以上になりますけれども、この間でも、政権交代は2回も起きているわけで、これから不安定化する世界情勢、経済情勢の中で次の日本に耐えうる構図というのを、我々は当然つくらないといけないと考えています」
反町キャスター
「結果的に、橋下さんがいなくなることによって、よく言われていた、二都物語というのですか、東京、大阪の2つで。事実上、2つの間をテレビ電話でつないで議論とかしても仕様がないではないかという話はこの番組でも何十回もやらしてもらったんですけれども、その橋下さん、西の重みが消えることによって、維新の今後の重心は、どこにズレていくのか。そこはどう見ていますか?」
松浪議員
「西の重心というのは正直言って、それは国家として東京一極集中を是正するという意味ではあっても、少なくとも大阪都構想に、橋下市長、松井知事が専念をすると。維新の党についても顧問になったという時点で、そういうこれまで本当に弊害がなくて、面白おかしくマスコミでは(報道)されるんですけれども、その状況も既に国会議員団というもの、我々は党を一本化してきているので、仕組みに変わりはありません」
反町キャスター
「その意味で言うと、別に今後、党運営に支障が出るとはあまり思っていない、現状においては?」
松浪議員
「そうです。構造としては変えるものではないです」

菅官房長官は…
秋元キャスター
「ここからは維新の党と他の政党との関係に今後どんな影響が出てくるのかというのを聞いていきたいと思うのですが、まず自民党との関係ですけれども、今日の会見で、菅官房長官は橋下市長の進退についてこのように発言しています。『橋下さんという人はそういう人じゃないでしょうか。常に退路を断って、政治を進めてきたと思っています。もともと橋下徹さんという人を政治の舞台に引き出す時に、大阪府連の代表の皆さんや市会議員の皆さんからの要請を受けて、私が政界に出ることを説得した1人でありますので、非常に感慨深いものがあります』と、このように発言をしているんですけれど、先週、大阪の二重行政の解消にエールを送り、今日このような橋下氏の進退に触れた発言を菅官房長官はされていますけど、萩生田さん、この発言をどのように受け止められますか?」
萩生田議員
「これは菅官房長官、ご本人の個人的な、シンパシーを持ったご発言だと思いますから、イコール自民党の意見ということではありません」
反町キャスター
「自民党の意見ではないというのは僕もわかります。谷垣幹事長も地元の思いには共感するという話をされて、この選挙戦を戦われるというのか、エールを送りました。ただ、官房長官が定例会見で言うのは、個人の思いで済む話ではないのは、当然そうだろうと僕は思いますけれども、これは自民党というか、安倍政権と言った方がいいかもしれない。安倍官邸の橋下維新に対する期待度、どういう期待があったことに対する裏返しと見たらいいのか。たとえば、安保法制の審議、ないしは憲法改正に向けた、その協力の度合いとか、そのへんの安倍官邸の橋下維新に対する期待度というのはどういうのがあったと見ていますか?」
萩生田議員
「別に、橋下さんがいらっしゃらなくても、維新の皆さんは良識あるご判断をいただける国会議員の方が大勢いらっしゃいましたから、これまでも、その法案の対応についても是々非々でやってきていただきました。たとえば、エネルギー政策みたいに、大きく意見が変わるものもありますけれど、安全保障ですとか、いみじくもおっしゃっていただいた憲法に向けての対応などはいろんな意味で我々と通じるところがありましたので、是々非々で臨む野党という立ち位置では、維新の皆さんに中身よっては非常に、共にスクラムを組んでできることもたくさんあったなという想いは現在でもありますし、橋下さんがいなくなったから急にこういう話ができなくなるかというと、そんなこともないと思うんです。IRなんてまさしく我々と維新の皆さんで国会に提案しているわけですから、これからも健全な野党として、1つ1つ意見を付していただいて、協力できるところはしていただきたいなと思います」

民主との関係は…
秋元キャスター
「民主党の枝野幹事長は『私どもとしても、維新の党の中の事情を十分配慮、考慮しながら、しっかりと調整して自民党と対峙していきたい。政策、理念、あるいは政治姿勢、共通するお仲間がいれば、できるだけ幅広く連携、協力する』と発言しています。昨夜、維新の党の代表辞任を表明した江田氏と民主党の前原氏が今月12日都内で会合を開き、住民投票後の野党連携のあり方について話したと伝えられていますけれども、今回の結果を受けて、維新と民主の関係性に何か変化はあると考えますか?」
安住議員
「この都構想だけは残念ながら大阪の地元では相反する立場でやりましたけど、国政のいろんな問題では、たとえば、筆頭理事と次席理事の立場ですね。維新の皆さんと民主党というのは。そこでうまく連携しているところもあるし、たとえば、予算委員会でも西川農水大臣の問題というのは一緒に共闘してやったりしていますから、そういう関係を積み上げていくことで、率直に申し上げると、民主党に足らざるものを維新の皆さんは持っている方が多いんですよ。若くて、本当にそういう意味では民主党が結党時に持っていたエネルギーを持っている人が結構いらっしゃいます。逆に我々の方は政権運営をした経験があるので、うまくそういうことを混ぜあわせるというか、できれば、現在、自民党の一強ですけれど、これが日本の政治にとって、決していいとは思わないので、国政全般にわたって国民の皆さんが選択肢をもう1つ持つということを、一緒にやれればいいなと思いますね」
反町キャスター
「もう1つというのは、つまり、自民党ともう1つという意味ですよね。第三極という意味ではなくて。ちゃんとした政権交代可能な二大政党制の一翼を担うべく民主と維新がある意味、合従連衡があっていいのではないかと、こういう話ですよね?」
安住議員
「ですから、現在、自民党と公明党の代表が1つの選挙区から出ると、これは黙っていても4割近くをとるような選挙的に言うとそういう構図です。そこに野党が2人も3人も出て、立ち向かえるわけがないんだから。そういうことから言うと、小選挙区制というのは2つの勢力に、極に収斂されていかないと、国民の皆さん実は事実上1つしか選択肢がないということになるわけです。現にこの間の小選挙区も、うちも維新の皆さんも小選挙区で勝ち得た人は1本に絞っている選挙区が多いですから。そういう点から言うと、単なる野合はダメだけれど、国会で様々な共闘をすることによって、もし現在の自民党のやっている政権運営や、地方自治の在り方、そういうことに対して違うものをつくっていこうというのであれば、維新の皆さんであろうと、どの党であろうと、同じ二極の中の枠に入ってやれればいいなと思いますよ」

野党共闘・再編は…
松浪議員
「国会対応等で、前国会において進めたのは私と安住先生が主にそれをやったという面もあるのですが、逆に、我々維新の結党の理由というのは、憲法改正と統治機構改革というこの2本があって、おそらく日本維新の会が結党した時に、我々が獲ったのが54、民主党が57だったんです。ですから、自民党としては野党側が割れると非常に楽に勝てる選挙だった。もしあれが、維新ができていなかった場合にはおそらく民主が170~180を獲ったのではないかというところまではあると思うんですね。我々、構図を変えるということは、橋本さんではないですけれど、身を捨ててつくってきたと。ですから、この期間というのは自民党にとっては本当に動きやすい期間だったと。我々はその猶予は政権には十分与えたと思うんですね。ですから、今度、民主が道州制で政界を再編していくと言うのであれば、我々は、それを思い切ってやる用意は当然ながら否定するものではないし、まさに二大政党制ということであれば、経済状況がどうひっくり返るか、たとえば、国債が暴落するとか、そうなると、政権はもたないわけですから、それに対するその時の処方箋をつくるのは、少なくとも我々国会議員の責務であると思いますよ」
反町キャスター
「第三極にはこだわらないのですか?橋下さんや江田さんは、官公労の問題については大変でしたよ。その人達がいなくなるから民主党と話しあいができる条件が整ったと聞こえる、違いますか?」
松浪議員
「それはないです。そこのところを捨ててしまうと、維新が維新ではなくなる…」
反町キャスター
「それでは民主党とやっていけなくなるのでは?」
安住議員
「そんなことはないですよ」
松浪議員
「そこはわからないですよ。これまでの民主党のままでくっつくということは、それは維新らしさを捨てることですから、そこをどう折り合いつけるのか」

今後の国会運営 安保法制への影響は…
秋元キャスター
「大阪都構想が否決された今回の結果で安保法制の審議など影響があると考えますか?」
萩生田議員
「橋下さんがいなくなったら維新の皆さんが急に考えが変わるというは、政党としてはあってはならないことですから、これまで積み上げてきた価値観の中で協力できるところはしていただける、あるいは対案が出てくるのだとすれば、出てくる。その繰り返しになると思います」
反町キャスター
「橋下さん、江田さん、代表、最高顧問がいなくなることによって安保法制に対する維新の姿勢、これは変わるものではないですよね?」
松浪議員
「まったくないと思いますね。これはもう本当に週何回も何時間も毎回かけて、安保法制に対する我が党の考え方を固めてきているわけでして、これはよく新聞にも最近は自民党、維新、民主という立場でいろんな項目ごとにどういう共通点があるのか、維新はまさに現在、自民党と民主の間にある、僕はバランスのいい案を出していると。ただ、国会運営上、この間の45人委員会、50人委員会、ちょっと専門的な話になりますけれども、50人委員会にすれば、小さな政党も入れるから細やかに意見を聞くべきではないかとか、あれだけたくさんの法案を一まとめにするのではなくて、もうちょっと分割して丁寧に議論をしろと。それから、また、PKOとか、かつては本当に3国会にかけて議論したようなものですから、今回の大阪都法案が、大阪都が議論不足だなんてよくおっしゃるのですけれども、それであれば、返す刀が返ってくるという構図にはありますので、そのへんは我々の意見にも耳を傾けていただきたいなと思います」
反町キャスター
「この国会における民主党の安保法制の戦い方、いろんな攻め口があると思うんですけれども、どこを争点に自民党に対して対峙してくことになるのですか?」
安住議員
「本当に現実的な対応をした法案なのかどうかというのを、まずしっかり議論したいと思います。僕も防衛副大臣やりましたから、極東情勢や世界情勢の中で、日本の役割が非常に増えてきたということは理解します。ただ、一方で、戦後70年の中で、防衛費を増やさないできた国ですね、日本という国は。それでまた外交安全保障上も本当にそういう意味では抑制的にやってきましたから、それが転換されるという時は、相当慎重に議論しないといけませんね。物干し竿1本に10本の法律をぶら下げちゃったのだから、PKOから周辺事態から皆、入っているんでしょう。それでそれをパッケージで、はい、議論してくださいと持ってきたから、我々も、維新も、共産党も、こんなやり方はおかしいから直せというような話をしているわけだから、やり方としては、僕は自民党のためにももっと丁寧に出し直すなりして、1本ずつキチッとやっていけば、たとえば、お話を聞いていると、領域警備とか、PKOについては、ある意味、3党で共通な部分があると思う。僕は率直に思います。でも、それが仮にこうしたからと言って、他がダメなら全部賛成しないで反対しなさいというやり方だもの。僕はこういうやり方は行政府にとっては都合のいいこと。でも、与党である自民党にとっても、立法府にとっても決していいことだと思いませんね。自らの権限や権力を放棄しているようなやり方だから。僕は強く警鐘を鳴らしたいと思いますね」
萩生田議員
「私どもが野党だったら同じことを言うかもしれませんが、そこは国際情勢の中で我が国の果たす役割、時間軸も考えていかなくてはいけない。練りに練って、そういう提案をさせていただいたところなので、それぞれカテゴリーが若干分かれているのはおっしゃる通りだと思います。ただ、きちんと議論に入って、そのうえで反対があれば、反対の意見を言っていただければ、それでいいのではないかなと思います」

松浪健太 維新の党幹事長代行の提言:『道州制』
松浪議員
「これからどんな再編があるとか、政局の話があるんですけれども、この国がどういう形になっていかなければいけないかということを抜きにして、ただ、権力のためだけに話をしても、それはもう国民の皆さんに見透かされてしまうと。安住先生から今日、野党の方は強い二極で、こちらは非自民という話もありましたけれども、こういった根本の話を抜きにしては、これからの日本の政治は動かないと。人口減少にも対応できない。まさに今回、我々維新は、蛤御門の変で敗れましたけれど、維新はやり続けるということで、まさに廃藩置県の原点はここだということですね」

安住淳 民主党国対委員長代理の提言:『強い二極を作る』
安住議員
「僕はちょっとこの先のことということで、強い二極をつくると。選挙制度を含めて、もう1つの選択肢をちゃんと示して、常にある意味で、今度の選挙はそうですが、YesかNoか、また対案があるかどうか、これを常に国民の皆さんに示すのが政治の使命だと思いますので、そういう意味では、新しいステージに入った政局ですので、強い二極をつくっていきたいと思います」

萩生田光一 自由民主党総裁特別補佐の提言:『地方自治の真価、進化』
萩生田議員
「政局と言うと何ですけれど、せっかく地方自治体のあり方について、大阪の皆さんが真剣な議論をし、またこういった投票行動をしていただきました。まさしく、地方分権の時代が進む現在、これからの地方のあり方というものの、本来の地方の真価が問われる時代になってくると思いますから、国政としても地方との立ち位置というものをもう少し深掘りしていきたいなと思いますし、同時に地方自治体が、さらに文字通り進化してもらわなければいけないと思います。今回の橋下さんのとった行動は地方自治のあり方に大きな一石を投じたことは事実だと思います。ですから、これから自分の町の、我々も反対はしましたけれども、現状維持でいいという反対ではないということを、これから地方自治を進化させていくうえで、きちんと見せていかなければいけないなと。そのことを国政と連携しながらやっていきたいなと思っています」