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2015年5月13日(水)
民主・岡田代表に問う 安保法制…野党の出方

ゲスト

岡田克也
民主党代表 衆議院議員(前半)
小野次郎
維新の党幹事長代理 参議院議員(後半)
小池晃
日本共産党副委員長 参議院議員(後半)

“安保法制”民主党の戦略 安倍首相の米議会演説
秋元キャスター
「安倍総理がアメリカ議会で行った演説ですが、『日本はいま、安保法制の充実に取り組んでいます。この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟はより一層堅固となります。戦後、初めての大改革です。この夏までに成就させます』と述べています。問題点はどこにあるのでしょう?」
岡田代表
「最後のところはこれまでにない表現です。国内ではかりますなどという表現をしますが、だけど、成就させますと言うのは、やりますと言っているので、国会で議論する前から夏までに法律を成就させますと。どんな議論が深まったとしても、とにかく夏までには強行採決でも何でもいいからやるんだと断言されたわけですから、自民党の国対は困っていると思います」
反町キャスター
「官邸側は、これまでの表現を逸脱していないと。決意表明であると言っているのですが」
岡田代表
「はかると、やりますは言葉が違います。明らかに違います」
反町キャスター
「国際情勢、日米同盟の強化とか、ロジックを展開すると思うのですが、そこの部分は?」
岡田代表
「1番大事なモノが抜けているんですね。それは我が国が日本国憲法の下で自らが攻撃を受けた場合は反撃するが、海外において武力行使はしません、これまでは。そのことについて現在もその制約は、憲法は変わっていないので、あるはずです。集団的自衛権だって憲法との整合性をとるために制限つきだと。私はその論理が成功しているとは思わないが、現在の政府、与党はそのように説明するしかない。だけど、そんなことはアメリカの議会の中にまったく出てこないです。つまり、我々はこういう憲法の下でこういう考えでやってきた。海外での武力行使は基本的にはしません。その制約はきちんと守っていただきますと。そのうえでの同盟ですよということをきちんと話すべきだと、しかし、そこが抜けているので、あまりよくわからない人が聞いたら、普通の国としてアメリカと一緒にやってくれるんだなと、そういうふうに誤解されても仕方ないですよね」

日米同盟のあり方
反町キャスター
「日米同盟の強化について、民主党のスタンスはどうなのですか?」
岡田代表
「日米同盟は、特に日本をとり巻く安全保障が変わる中で、日米同盟を深めていくことは重要だと、そのように考えているんですね。ですから、総理の演説全てを否定しているわけではないです。しかし、大事な日本国憲法の、70年歩んできた日本の歴史をまったく説明せずに、あれもやります、これもやりますと言って、全部広げてしまった。そういう印象です。日本の国益を踏まえて、この範囲でしかできませんと。しかし、同盟が大事なので、私達がこのあたりまでやるとか、そういうバランスのとれた演説なら良いのだけれど、皆、裸になってしまった感じですよね。それは、私は実際にやっていく時に、たとえば、自衛隊の能力、予算の問題もあります、それから、国民感情もあります。いろいろできないことが出てくるわけですよ。この時にあれっとなったことの方が日米関係はヤバイと思います」

関連法案の問題点
秋元キャスター
「民主党は集団的自衛権の行使には反対?」
岡田代表
「その前にこれは束ね法というのですが、10本の法案、それぞれ大事です。PKOとか、自衛隊法とか、これを1つの法案にして出してくると。何を議論しているか、国民から見たらわからないではないですか。普通1本の法案だけだって100時間くらい時間が必要なのに、10本まとめてきて、1000時間やるのかと言ったら、やらないです。だから、これは国民にどこまで理解していただこうと思っているのか、根本的な疑問ですね」

集団的自衛権の行使
反町キャスター
「集団的自衛権の行使については?」
岡田代表
「これは我々もいろいろと議論しました。集団的自衛権と呼ばれるものを未来永劫的に否定するつもりはありません。だけど、現状を見た時、新3要件ですが、あまりにも曖昧すぎて、総理はペルシャ湾の機雷掃海の話とか言っておられわけですが、こんなの国民の権利が根底から覆されるとか、我が国の存立が脅かされるという話ではなくて、経済的に大変な状態になるということですから、そこまで総理自らが広げている1番の例がそれですから、これは制限になっていないということが1つと、ペルシャ湾が出てくるように、本当に何がその時必要なのかが説明されていないと。制約になっていない、必要性そのものがわからないということでもって我々は必要ないというように言っているわけです」
反町キャスター
「未来永劫反対かと言えば、そうではないと?」
岡田代表
「どういう事案が出てくるかはわかりません。たとえば、軍事技術もサイバーとか、宇宙とか、いろいろな方法がこれから出てくるわけですね。集団的自衛権という考え方を使わないと我が国を守れないと、そういう場合が将来絶対ないとは言えませんから、そういう意味で、我々はイデオロギー的に反対しているわけではないです。その余地は残していると。だけど、現在のこの説明ではとても必要とは言えないということですね」
反町キャスター
「修正案を出して、自民党に飲んでくれという、やり方をするのですか?」
岡田代表
「現在はそういう考えではありません。だって10本の修正案出しようがないでしょう。そのへんをどうするかは党内で議論しますが現時点では具体的に修正案を出すとか、そういうことを決めたわけではありません。まず幅をもって議論していきましょうという考えです。これは国会の役割ですから。派遣法は2回も国会に出てきているし、我々は反対と言いますが、これだけ中身のあることですから、そもそも論も含めて国民の前でちゃんと議論しましょうと」
反町キャスター
「民主党は手続き論における反対ばかりのイメージが伝わってきます」
岡田代表
「現在は演説をやったばかりですから。様々な議論がこれから出てくる、中身も議論も」
秋元キャスター
「この10本の法案がもし1本ずつ個別に出てきたとしたら、数本は賛成できるものがあったと考えられますか?」
岡田代表
「ただ、現在のところ、我々もいろいろ議論してきましたが、それぞれ問題があるんですね。ただ、問題があるから相手が全然歩み寄らないかと言えば、私は歩み寄る余地がお互いにあるかもしれないと思っています。それは相手次第でありますから。それを頭からダメですと言ってしまったら豊かな議論にならないではないですか」
反町キャスター
「組織防衛に入っていませんか?」
岡田代表
「私は党内議論にほとんど出ました。北澤調査会長から発言はしない方がいいと言われて。ほとんど出ましたが、なかなか見応えがある議論でした。国民の中でも議論が分かれているわけですよ。そういう議論も1つに集約して、我々の1つの議論に至ったということです。もちろん、個々の問題について問題あるという結論ですよ。だけれど、問題があるから議論しないということではないということです」

新3要件は歯止めになる?
秋元キャスター
「自衛の措置としての武力行使の3要件ですが」
岡田代表
「中略に書いてあるのは、国民の権利が根底から覆されると書いてあります。ペルシャ湾と安倍さんは1番に言われますので。ホルムズ海峡で機雷が敷設されて、それが国民の権利が根底から覆される、国の存立が脅かされるというのはどういうことですかと。油が来なかったら、こういうことですかと。油が一時的に来ないからと言って、我々には備蓄もあります。それから、いろいろな国内的対応も可能です。それから、中東以外からもらうこともできます。国の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆されるというのが、一時的に油が供給されないことによって経済的理由によってここに該当するとしたら何でもできてしまうと。一方、法制局長官は、第1条件はどういう事態ですかと言ったら、日本自身が攻撃を受けたのと同じくらい大変な事態が国民に降りかかった時だと。油の供給が制限される時はそうなのですかと聞いたら、詰めていくと、餓死者が出る事態があるのではないかと。餓死者ではなく、凍死者の間違いだと思いますが。そういう非常に現実的には起こらないようなケースを持ち出してくる。そういう事態になった時、始めて集団的自衛権を行使しようということなのですかと聞いたら、そこもはっきりしないと。こんなに大事なことなのに説明が二転三転する。最後はその時の政府が総合判断するしかないと。それでは何のために憲法があって、何のために法律があるのかという話ですから。よりしっかり議論して明確にしてもらいたいと」
反町キャスター
「キチッとした歯止めをもっとがっちりかけていなくてはいけないよというスタンスの違いという理解でよろしいですか?」
岡田代表
「こんなにいい加減なことで軍の発動を認めている国がありますか。これまでは日本自身が攻撃を受けた時と、これははっきりしているんですね。日本自身が武力行使をされた時だと。日本が武力行使されていない、それに代わるのがこの新3要件ですから、非常に曖昧でかなり自由度をもって自衛隊が武力行使できてしまうということになるわけですから。私はよくよく考えないと本当に何のために憲法があるのかということになると思いますよ」
反町キャスター
「シーレーンなど経済的危機に関しては集団的自衛権を発動要件にすることには反対なのですね?」
岡田代表
「経済的危機で認めるのは、私はおかしいと思います。法制局長官だってそれに等しいことを言っているし、公明党はそのことをもってこの新3要件を認めたわけですから。公明党だって違うお考えだと思いますよ」

国会審議にどう臨む?
秋元キャスター
「審議入りの日程については?」
岡田代表
「私はまだ政府から説明を受けていないのですが、閣議決定していないからと、金曜日ぐらいになると思うのですが、おそらく関連資料全体は電話帳みたいなボリュームだと思います。それを週末読んで、週明けから党首討論で国会審議を始めますよというのはむちゃだと思いますよ。日にちがどうかということは言いませんが、それなりの準備というのは要りますよね」
反町キャスター
「安保法制の議論というのは、野党の中でも差が際立つと思うのですが、民主党としてはどういう姿勢で臨むのですか?」
岡田代表
「たぶん26分くらいしかないですね。安倍さんお得意の長い話だと思います。なるべくポイントを突いたやりとりにしたいと思います」
反町キャスター
「安保法制の審議において批判野党を貫くのか?それとも提案型の論戦を臨むのか?」
岡田代表
「批判ではないです。まず政府の考えていることをきちんと説明させるということですよ。批判ではなくて、むしろ問うわけです、国民に代わって。たくさんあるわけですが、それぞれに見解を求めていかないといけないと思います」
反町キャスター
「問うたうえでどうするのか?」
岡田代表
「それは相手がどう答えるかによるわけです。納得いく答えがかなり出てくるのか、それともほとんど出てこないのか」
反町キャスター
「納得できない答えが出てきた時に、こういうふうに直すべきだとか、そこは?」
岡田代表
「問う時には我々の考えを言いますが、おおよそそれがかけ離れた答えしか返ってこなければ、向こうが拒否しているとなりますから」
反町キャスター
「その場において、こういう形で修正してほしいと提案することはあるのですか?」
岡田代表
「それは相手次第です。どのくらいの説明をするか。安倍さんは今年の夏までに成立させますと言っていますが、もともと議論する気はないと思っています。だから、どちらが審議拒否をしているのかという話です」
反町キャスター
「民主党の方からこういうふうにしてはという提案をするのではない?」
岡田代表
「提案の前にここの整合性をどうとって説明するのですかと問う。現在の政府や安倍さんの答えは関係ないことを長々と話してきちんと答えていないんです。だから、それがきちんと揃えば、それがなるほどという説明なのか、納得がいかない説明なのかによって、方向性が変わってきます。なるほどという説明がたくさん返ってくるのなら、我々もそれを前提にいろんなことを考えなければならないと思います。でも、現在の安倍さん、内閣の対応を見ていると、そういうことにはならないかもしれないなと思います。70年間ずっと国会を積み重ねてきた、いろんなものが変わる時ですから。たとえば、専守防衛は変えませんと言っています。しかし、専守防衛とは何かと。これまでの国会の説明では、日本が侵略を受けた時だけ日本が対応するのが専守防衛ですと。そうしたら、それはもう変わっているではないですか、新3要件で、既に。だから、何で変わらないという説明が、私はまったく理解できないです。そういうのを誤魔化さずにこう変わりましたと説明するところからまず始まるのではないですか、と言っているわけです」
反町キャスター
「政権与党を経験したわけではないですか。反対だと後ろ旗振るだけではなくて…」
岡田代表
「後ろ旗を振っているわけではなくて、納得できないことには賛成できませんから。だから、納得できるかどうかですよ。それはちゃんとした説明がなされるかどうかですよ。後ろ旗振って何でも反対と言っているわけではないと。相手がどのように誠意をもってやってくるかどうかわからないのに、こちらからどうだ、こうだという話ではないと思いますよ」

野党連携の可能性
反町キャスター
「野党共闘、野党連携については?」
岡田代表
「問題があることは事実ですから、厳しく対応しなければならないのは間違いないです。反対という意味ではなく、厳しく問いただしていくと。共産党も、当然理屈で討論するわけですから、そういう意味では共通の基盤に立って協力することもあると思います。全てそうだと言うつもりは、私はありません。しかし、相手は強大で強引ですから、その時にお互いに野党は協力して、維新も含めていろいろな党が協力し対応していかないと、勝手にやられてしまうと、そういう危機感はありますよ」

岡田克也 民主党代表の提言:『国民の理解と信頼』
岡田代表
「私が大臣の時にいつも言っていましたが、外交もそうですが、安全保障ならなおさらです。国民が必要性、覚悟をもったうえで進めていかないとあとからこんな結果になったのというと、それだと安全保障は根っこの生えたものにならないと思いますので、国民の理解と信頼の基盤のうえに立った確固たる安全保障政策をやっていく必要があると。そのための国会審議だと思います」

“安保法制”維新・共産の戦略 集団的自衛権の行使
秋元キャスター
「安保法制関連法案について、維新の党はどう考えていますか?」
小野議員
「総論的に申し上げると、維新の党は、党をつくった時に自衛権に対する見解というのをつくっていまして、密接な関係にある他国に対する攻撃の結果、我が国に戦火が及ぶ蓋然性が相当高く、国民が被ることとなる犠牲も深刻なものになる場合にはそれを阻止して我が国を防衛するために自衛権を行使することは憲法解釈でされるというふうに結党の時につくっているんですね。そういう基本的な理解に基づいて、あとで出てくる新3要件の時には私達なりの考えを申し上げたいと思います」
小池議員
「これは憲法違反の戦争立法だと私達は批判しているわけです。大きく3つの大問題があると思っていて、1つは、アメリカの戦争支援、後方支援で、あとで議論になりますが、これまで行かないと言っていた戦闘地域と言われていた場所まで行くということで、これは自衛隊員が殺し殺される危険というのはあります。2つ目に、PKO法の改正でPKO以外の活動も含めて実際に戦乱が続いているような場所まで行って、任務遂行のための武器使用もすると。これで言うと、結局、アフガンの復興支援部隊、あれは3500人近い死者を出していますよね。そういう危険な活動に自衛隊が加わっていくことになる。3つ目には、集団的自衛権そのもの、これから議論になる新3要件で日本が攻撃もされていない時に実際武力行使をすると。これは歴代自民党政権ができないと言っていたことを、憲法を変えずにやろうということですから、これは憲法破壊の暴挙だと私達は思っています」

新3要件は歯止めになる?
秋元キャスター
「この新3要件はどこに問題があると考えますか?」
小池議員
「全部問題ですよね。要は、他国に対する武力攻撃ですよ。そこがこれまでと違うわけですね。自国に対する武力攻撃であれば、これは誰だってわかるというか、判断の余地はないですよ。しかし、他国に対する武力攻撃で、そこで抜けているところは、我が国の存立が脅かされ、国民の幸福追求…根底から覆されると。根底から覆されると誰が判断するのですか。これはもういくらでも拡大解釈できる。それから、他に適当な手段がないのだったら、曖昧だと。それから、始める時もそうだし、いったんこれが始まると、結局この3要件で言うと、これを排除し、国民を守るために単に適当な手段がないとあるんですね。私は、国会で質問して、これを排除しとは何ですかと。他国に対する武力攻撃と。そうすると、他国に対する武力攻撃が排除されるまでやり続けるということになったら、1回始まったらこれ止めどもなく戦争が進んでしまうということになる。しかも、特定秘密保護法があるわけですから、自国に対する攻撃であれば、これはもう疑問の余地ないと思うけれど、他国に対する攻撃、しかも、ホルムズ海峡でという話ありますよね。それを徹底的に国会の場で明らかにしろと言ったって、特定秘密ですとなったら、いったい誰が検証するのですかと。歯止めになるのですかという点で言えば、私はこの3要件は何の歯止めにもならない。決定的なことは他国に対する武力攻撃。これを認めてしまったことですよね。結局、これでいくと、アメリカがこれまで集団的自衛権で行使してきた戦争というのは、ベトナム戦争、あるいは旧ソ連のアフガン、あるいはチェコスロバキア侵略。これが集団的自衛権でしょう。結局、だから、集団的自衛権というのは侵略戦争になるんですよ。これで日本が加わっていくということは、結局、他国のやる侵略戦争に自衛隊が加わっていくということに私はなると思います」
小野議員
「大事なところは中略と書いたところです。そこが、1番欠けているのは、日本は平和憲法持っているんだし、専守防衛ですから、もしこれまでの狭い意味の個別的自衛権で足りないというなら、どう延長してくかと考えた時には、これが大事ですよ。我が国に対する武力攻撃が発生し、又は発生する明白な危険があるから、わかりやすく言えば、隣の畑、隣の家に火をつけているやつがいると。30分後、1時間後には家まで燃えてきてしまうと。だから、出動するんですよというならいいんですけれど、政府の3要件の中略になっている部分は、何の危険があるかと言ったら、石油が来なくなる危険とか、経済的なリスクのことを言っているんですよ。それではこれまで平和主義、平和憲法、専守防衛と言ってきたことと全然違う次元の世界になってしまうと。我々は経済的理由だけで戦争を始めてはいけないと。我々に火の粉が及ぶんだと、戦火が及ぶんだと、その明白な危険があるから反撃をするんですよという。そうでないとこれまでのロジックと全然違う」
反町キャスター
「新3要件として、維新としては『これを排除しなければ我が国に対する武力攻撃が発生し、又は発生する明白な危険が切迫すると認められるもの』を追加すれば、認める?」
小野議員
「(自民党は)納得しないでしょう。これぐらい厳格にしなければ。これまでの平和主義の憲法は変えません、これまでの解釈の流れにありますと。流れの中にないですよ、この説明では。私達は、日本の防衛のあり方が、国際情勢が変わった、安全保障環境が変わった、もうちょっと広い視野で考えるべきだと言うなら、我が国に対する武力攻撃が発生する明白な危険があるという事態があるというのが条件として必要」
小池議員
「戦後の大転換ですよ、安全保障政策の。それを、憲法を変える手続きすら踏まずに、1つの国会で通してしまう。こんな乱暴なことを許せるかというところでは多くの野党は一致していると思います」
反町キャスター
「手続き論でも維新の党は反対しますよね?」
小野議員
「もちろん、それはそうです。法律をまとめた、中に我々が賛同できることが入っていても、全体としては賛成できなくなります。それを敢えて政府、与党側はやっているわけですよ。そういうやり方に対しては、やり方自体に反発を感じますよ。それでは、じっくり議論しようというやり方ではないではないかと」

“安保法制”後方支援活動 恒久法か?特措法か?
秋元キャスター
「国際平和支援法案、この自衛隊の海外派遣が恒久法になること、これについてはいかがですか?」
小野議員
「基本的に、私達は我が国自体というか、我が国の自衛、防衛に関することについては極めて慎重に考えるべきだと。と言うのは、今回の法制は両方またがっているんですよ。国際協力という国連に対する協力のこと。国際的な貢献、国際的な協力については、基本的にはこれまでより積極的にやるべきなのではないかなと。他の国がやっているような協力は我々もできるようにすべきだと思います。恒久法についても、これまで特措法というのですか、その都度つくってきた法律で認められてきたような活動の範囲を予め恒久法というのですか、それとセットされたものでつくっておく範囲について協力できると思います。ただ、この際とばかりにてんこ盛りみたいに、これまでやらなかったことをやりますという考え方が出てきているので、それはちょっと余計なものをおろしなさいという感じですね」
反町キャスター
「今回の恒久方についてはこのままほぼ…」
小野議員
「これまでやっていなかったことをやれるようにする分について、我々はダメという考えです。これまで特措法で認めてきた活動を1つの法律にまとめましょうという限りにおいては、我々は協力します。しかし、これまでやってなかったことを今度できるようにしますよということについては調子に乗りすぎでしょうと。2つのことやろうとしているんですよ、政府は。つまり、これまで特措法だったものを恒久法にするということを表に掲げていながら、実はこれまでやっていなかったことを今度できるようにしましょうとしているから、そちらはダメだと言っているんです」

活動地域の問題点
反町キャスター
「具体的にはどういうところをやろうとすると維新の党はダメだというのですか?」
小野議員
「戦闘地域(の問題)もあるでしょう」
秋元キャスター
「共産党はいかがですか?」
小池議員
「今度の仕組みでいうと、これまでに戦闘地域と言われていたところにも出ていって後方支援するわけですよね。これまでは非戦闘地域に行っていた。イラク、サマワに行っていた。しかし、あそこだって危険だったんですよ。あの2年半で14回攻撃されて、迫撃砲ロケット弾が23発打ち込まれていると。行った方も本当に紙一重だとおっしゃっているし、実際に棺まで持って行っているんですね、現地には。それを今度は、これまでは非戦闘地域だと言っていたものを、それでも危険だったのに、今度は戦闘地域と言われた場所にも行くと。現に戦闘が行われた場合には撤収すると言うけれども、それを誰が判断するのですかと。現場の指揮官が全部判断するのかということになりますよね。私どもが国会で質問したら、そこは戦闘現場になる可能性はあると認めたわけですよ。その時どうするのですかと言ったら、武器を使用すると言ったわけです。結局、そうなれば応戦することになるわけですから。こんなことやったならば、これは海外での武力行使ということになっていく。自衛隊員には実際に戦死者が出る。あるいは人を殺すことになりますよね。私達は、これは恒久法だろうと、特措法だろうと結局、後方支援というのは兵站活動ですから、ロジスティックスですから、そうなれば、これは国際法的に見れば、武力行使と見なされるわけで、攻撃対象なわけですよ。だから、そういう意味では、後方支援そのものに大問題があると思っていますけれども、しかし、それでもこれまでは危険なところには行きません、非戦闘地域だけですと言っていたものをその歯止めさえ取り払うということになるわけですからね。これは限りなく危険な世界に入っていく。そういうことをきちんと国民に説明していないですよ、現在、安倍政権は。これ本当に大問題だと思います」
反町キャスター
「そうすると、恒久法にすることには?」
小池議員
「これは反対ですね。恒久法にすること自体とんでもないことです。この問題で言えば、根本問題はこれまで非戦闘地域と言っていた歯止めすら取り払って、戦闘地域まで出て行くということ。決定的にこれまでの歯止めを取り払うことになると思います。危険です」

野党連携の可能性
反町キャスター
「共産党は今回の安保法制に関して野党共闘、野党連携の条件を、どう考えているのですか?」
小池議員
「当然、野党がこの問題で、これを阻止するために、力をあわせることを呼びかけているし、条件を示すということではないですね。この法案に反対するという1点で協力しようではないかという呼びかけを既にやっています」
反町キャスター
「維新の党がその戦列から離れているという印象を受けますが、いかがですか?」
小池議員
「どうでしょう。たとえば、審議のやり方に反対。こういったものを一国会で通すということなどが許されるのかという、いろいろな水準での共闘というのがありますから。そこは柔軟に、とにかくこの法案を今国会で通すことには反対だということで力をあわせていければいいと思います」

小池晃 日本共産党副委員長の提言:『正々堂々』
小池議員
「政府の方にもきちんと国民に対して、これだけ日本の国の形を変えるようなものですから、しっかりと説明すべきだし、変わらないんだ、安全だというような誤魔化しはやめてほしい。我々も正々堂々論戦で、この問題を正面から突いていきたいし、現在、世論調査をやっても反対の声が多いです。それと、今国会で通すなという声は圧倒的です。そういう声に応えてがんばっていきたいなと思いますし、野党の共闘も是非実現し、是非食い止めるための、国会の責任を果たしたいと思っています」

小野次郎 維新の党幹事長代理の提言:『切れ目VS歯止め』
小野議員
「切れ目のない安全保障ということを政府与党は使いますけれど、切れ目のない安全保障は、響きはいいですよ。そのために1番大事なことは、私達は準備していますが、領域警備上と言って、平時だけれど、日本の海域にたくさんの外国の船が入って来るわけでしょう。そういうことに対して海上保安庁、あるいは自衛隊が有効にそれを阻止する。そういう体制をつくるためには領域警備法が必要ですよ。そういうことが大事で、でも、地味だからそういうことはやらないという。何をやろうとしているかと言ったら、歯止めのない軍事同盟というか、際限ない軍事同盟の方に頭が、世界のことで大きくなっちゃって、まず足元のことをやるべきだと。本当に切れ目のない安全保障とおっしゃるのであれば、議論も、本当に今日、明日、現在、必要なことを何かと。政府として国民に対して安全、または独立、安全を保障するために必要なことは何かという議論をしていくべきだと思います」