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2015年3月5日(木)
亀井静香・古賀誠登場 安倍政権の課題に直言

ゲスト

古賀誠
元自由民主党幹事長
亀井静香
衆議院議員 元自由民主党政務調査会長
後藤謙次
政治ジャーナリスト

亀井静香×古賀誠 なぜ続く?“政治とカネ”問題
秋元キャスター
「現在、国会では安倍内閣の閣僚に対し、いわゆる政治と金を巡る問題を糾弾する声が野党からあがり、そのような中、西川農水大臣が辞任。安倍総理や民主党岡田代表に関する新たな献金問題が浮上するなど事態は混迷。予算審議が停滞しています。まず現在の国会の状況をどう見ているのですか?」
亀井議員
「現在の国会は本来の国会ではない。国民から選ばれていても、国民の意思を自分達で政策にしていく、あるいは政府にしてやらせる。こういう機能がなくなっている。国会であっても国会ではない。一方、大政翼賛会的な雰囲気が溢れています。大変、現在、危険な状態だと思います」
反町キャスター
「野党の果たしている役割をどう見ていますか?」
亀井議員
「現在、果たしていないじゃないの。選挙で負けたら腰が抜けてしまっているから」
反町キャスター
「まだ、そこから抜けていないですか?」
亀井議員
「うん。抜けていない。だから、どんなことをしても政権を取り戻すと。国家のために、国民のために、そういう気迫がない。現在の民主党は」
古賀氏
「確かに、現在の国会は本当の国会ではないです。ただ、予算委員会もある意味で1番大事な国の予算を議論するんですけれども、相変わらず政治と金。この問題は古くて新しい、新しくて古い問題で、常にこの問題はいろいろと議論されるのですが、少し細かすぎますね。かつて政治と金なんて言ったら、もっと大がかりなと言ってはいけませんが、そういうことがあってはいけませんけれども。今回のは、皆別に違反しているわけではないんでしょう。だから、こんなことで毎日、大事な予算委員会を費やすというのは、まったく野党もそうですけれど、与党もこんなの突っぱねて大事な予算委員会はしっかりした議論ができる環境をつくってやらないと。国民は笑っていますよ」
反町キャスター
「でも、現在の国会を見ていると、細々というか、いろんなところで、民主党が拾って、政治資金規正法の改正で、結局、古賀さんの言われた小さなところまで絞っていくような流れになりつつあるような印象もあるのですが、どう見ていますか?」
後藤氏
「今回のこの議論は、もともと予算委員会の本チャンで、やるのは終わっているはずですね。本来であれば、自民党の国会対策で言えば、別路線でそれをやると。本線はもっと経済をやる。あるいは我々が現在、非常に国民が心を痛めている川崎の中学1年生殺害事件。こういう社会問題についてきちんと予算委員会の場で議論をすると。安倍総理は教育改革をやると言っているんですから、具体的にこういう教育で結果が生まれたものを、国家としてどう対応をするのかとか。そういう大きな議論がない。守る方も、攻める方もプレーヤーが小粒で、プロ野球でいうとノンプロの試合を見ているような気がするんですね。堂々たる横綱相撲の予算委員会をやってほしいと。議会の華は、予算委員会と言われているんですけれども、私は一昨日、かなりの長時間、予算委員会に入っていましたけれども、眠気を誘う予算委員会で、ほとんど議論らしい議論がないという。まさに国費の無駄でもあるし、政治家1人1人の小粒化というのが、嘆かわしい状況にきているなということを率直に感じました」
反町キャスター
「それはまさに現在言われたみたいに、経済とか、川崎の殺人事件とかそういったことを予算委員会でやらずに、どうしても20万だ、何だと。その情報を知っていたか、知らないかと。そういう話をというのに、その部分に議論が集まってしまうのは、これは、土俵を設定するのは基本的に野党の方ですね。野党の戦術というのはどう見たらいいのですか?」
後藤氏
「現在のところ、人数で圧倒的にされていますから、時間が来れば押し切られてしまうと。それに何とか抵抗しようという意味で、真正面から四つに組まずに、立ち会いに物言いをつけるという印象ですね。ですから、最後の補助金の問題で、自分のところにも矢が跳ね返ってきてしまったということですね」
反町キャスター
「辞任、退任した安倍内閣の閣僚というのは昨年9月の第二次改造内閣以降で、江渡(聡徳)さんを含めて4人になるんですけれど、この閣僚の辞任、退任を見た時に、1つ、過去の例と違うのは、非常に政権の対応がはやい。次の人間がすぐに決まっていくということになっている。これは安倍政権の1つの長所と言っていいのかどうか」
亀井議員
「違う。だって大したことで辞めているわけではないじゃない、中身が。それで辞めさせるなら、そういう人間を最初から大臣にしなければいい。大臣にした以上は、あの程度のことで辞めさせてはいけません」
反町キャスター
「守るべきである?」
亀井議員
「守るというか、辞めさせない」
反町キャスター
「辞めさせない?」
亀井静香衆議院議員
「本人もそれぐらいのことで辞めるような根性じゃダメだな」
反町キャスター
「古賀さんはどのように感じていますか?」
古賀氏
「まったく同じ。皆辞めなくていいんじゃないですか」
後藤氏
「私は、総理の1回目の2006年から2007年の時に、5人の閣僚、お一人が自殺されましたけれども、非常に気の毒でしたが、あの時、安倍総理はいろんな意味で躊躇してしまったんです。累積的に、最後に、参院選の敗北につながったというのがあったので、おそらく1回目の、自らの経験に基づくわけです。果断にはやめに、初期消火を急いでやろうと。ご自身の判断があったのと、もう1つは、小渕優子さん、松島(みどり)さんの2人は解散戦略と非常に密接に絡んでいるんだと思うんです。この問題がずるずるいくと年内解散ができなくなってしまう。その意味では、確か、週刊誌報道が10月16日で、辞任が10月の20日ですから、わずか5日で辞めたのは、まさにそのあとの選挙日程に影響するということだと思います。江渡(聡徳)さんについては、安全保障の、本格的な議論をする時に、任に堪えられるかということも、ご本人が考えただろうし、総理も考えたのだと思うんです。西川公也さんは、これは私の推測に過ぎませんけれど、現職閣僚でたった1人だけ比例区復活なんです。比例復活の人の再任を認めないと、バッチの色に金メダル、銀メダルがあることを認めてしまいかねないということも生まれてしまうので、全員再任ということにしたのかと。西川(公也)さんも昨年から引きずっていたわけですから」
反町キャスター
「そういう形で、はやめに事実上の官邸主導で閣僚をまわしていくと。さらに、解散日程もどんどん官邸主導で、どんどん強気になっていくということは霞が関全体が、大臣を見るのではなくて、官邸の顔を見るようなことになる。それは安倍政権の、ある意味、狙い通りに政局が動いているというような印象なのですか?」
亀井議員
「だけど、そこは官邸とは何かということを考えないと。マスコミがいい加減なんだよ」
反町キャスター
「それが良いとか、悪いとかの話ではないです」
亀井議員
「いや、だから、官邸、官邸と言うけれども、官邸という人間が、官邸というマシンが指令を出しているわけじゃないでしょう。だから、こういう議論をする時に、誰が意思決定しているかという、そこですよ。私は、安倍総理というのは基本的には美しい日本をつくろうと思ったし、現在も思っていると思いますよ。また、外交も、日米関係はできるだけ対等にもっていきたいと。そういう強い情熱があるんです。ところが、総理を取り巻く連中が、皆さん方、どこを官邸と言っていらっしゃるのかなんだけれども、戦争大好き人間、えせ学者、役員のなれの果てみたいな、君側の奸がどんどんならしていっている。そういう状況を『官邸主導だ』と、あなた方が褒めあげるからいかんので、それが本当の意味での、総理の真のアレを汲んでやっているかどうか。逆手にとってやっているんです、簡単に言うと。君側の奸は、総理のそういう気持ち、ちゃんとした気持ちを逆手にとってやることが、結果として逆になっている」
反町キャスター
「よくわからないです。後藤さん、亀井さんの話をどう見たらいいですか?」
後藤氏
「総理を囲む周辺が、総理の気持ちを忖度してやっているんだけれども、実は、その忖度が間違えているということです」
亀井議員
「そう。いや、間違えているというより、うまく逆手にとって利用しているんです。たとえば、日米関係を対等にやっていきたいという総理の気持ちを利用して、安全保障の面についても逆手にとっちゃって、外国にまで、アメリカが戦争する時に自衛隊を出していくというような形で、これが対等だと。対等ではないのよ、これは。中身はアメリカの戦争に日本が加わってくれということでしょう。私は安倍総理の真意はそこにないと思っている」

自民党政治“派閥”の功罪
秋元キャスター
「今日のゲストの二人が自民党の歴史の中でどのような流れにいたのか、主な派閥の系譜という形でまとめたんですけれど、自民党は自由党と民主党の保守合同により55年に結党。旧自由党はいわゆる吉田(茂)学校の流れから、池田隼人宏池会と佐藤栄作木曜研究会に分かれています。憲法改正に慎重なハト派色が強いと言われています。古賀さんは保守本流の宏池会、外務大臣の岸田(文雄)さんに派閥が継承されています。一方、旧民主党系、三木武夫、鳩山一郎、岸信介の3氏を源流に、現在に至る派閥の流れが受け継がれてきています。憲法改正などタカ派色が強いとも言われ、安倍総理が属する細田(博之)派につながる清和会もあります。亀井さんは、その清和会の流れでしたが、自らの派閥を形成し、ご自身が離党されたあとも、その理念は、伊吹(文明)さんと二階(俊博)さんへ継承されています。まず、後藤さん、現在の自民党における派閥の影響力。をどう見ていますか?」
後藤氏
「派閥自体はほとんど形骸化をしています。現在、仲良し集団。ですから、ある面で、そこの道場で鍛えられるというのが政治家のイロハだったんですけれど、そういうところがないためにある面で小学生の集まりみたいな集団になってしまった。私は、派閥の功罪というのは当然あるんですけれども、功の部分がかなりあったと思うんです。しかも、それは単なる利害関係ではなくて、思想的、政策的にも、かなり昔は明確に分かれていて、私は、小渕恵三さんの病気、それから死去というところから日本の政治が大きく変わったと。それまでは大平(芳正)、田中角栄という、いわゆる日韓共同宣言、あるいは日中共同声明。そういう近隣外交を重視しながら、国民に対して非常に、ある面で格差をなくしていこうという広い政治をやったのが、小渕(恵三)さんの死によって森喜朗さんにバトンタッチされ、この時亀井先生、古賀さんも随分関与されたのですが、森さんに。そこから清和会系にいって、小泉(純一郎)さんが登場します。小泉さんは徹底した橋本(龍太郎)外しというのをやるわけです。小泉改革を標榜して、現在の選挙制度を最大限に利用して、郵政解散というところでいわゆる自民党の小泉さん達に反する勢力をある面で追い出してしまった。ですから、現在の自民党の最大の危機は派閥の解消に伴い、あるいは郵政解散に伴って人材が枯渇してしまっている。だから、自民党の、隠れた最大の危機は、私は人材がいないというところにいきつくんだと思います。それは人材育成機関である派閥という、そういう強固な組織がなくなってしまったこと。これは選挙制度にも関わる非常に大きな話ですけれども、私はそう見ています。ですから、派閥の功の部分は残さないといけないという気持ちです」
古賀氏
「その通りだと思いますし、私は宏池会に属していたのですが、加藤(紘一)の乱というのが、非常にハトとタカという言い方は変ですが、バランスを崩したと思います。あれ以来、全部、清和会です。それで残念ですけれども、保守本流と言われている宏池会の責任というのはほとんど果たせていない。私の反省も含めてですが」
後藤氏
「小渕(恵三)さんが亡くなって、半年後の2000年の11月に加藤(紘一)の乱が起きたんです」
亀井議員
「加藤(紘一)さん、宏池会の方に、古賀さんのような野武士というか、そういう人がもっといれば良かったと思うんだけれど、あまりにも加藤(紘一)さんの時に、総理になっていくにはそれを支える人間がいなかった。野中(広務)さんがやろうとしたんです。一緒にやろうと。ところが、加藤(紘一)さんが、残念ながら野中(広務)さんを、ここはアイアンでいけというところを、ドライバーを引っ張り出してやるみたいな、あの人はプライドが高いから、加藤(紘一)さん。そういうことでなかなか政権をとれるところまでいかなかった。あの時は、私は、森(喜朗)さんを守るので必死だったので」
反町キャスター
「あの時は、古賀さんが幹事長?」
古賀氏
「私は国対委員長」
反町キャスター
「野中(広務)さんが幹事長で、古賀さんが国対委員長で、亀井さんが政調会長でしたか、その時は。でも、古賀さんは同じ宏池会の人間として加藤さんの動きというのをどう見ていたのですか?」
古賀氏
「私は、国対委員長として、森(喜朗)総理を支えるというのが最大の使命だと思っていました。宮澤(喜一)先生が大蔵大臣、当時の。大蔵大臣も支えなければダメだと。特にあの時、補正か何か大事な予算をやっていたんです、本予算の前に。これは絶対にあげなければいけないんだということで、宮澤(喜一)先生にもご了解をとって、私は、国対委員長としての職責を、総理を支えるという舵取りをしました」
反町キャスター
「そうすると、本来なら、党内クーデターみたいな形で、もし総理総裁の座を狙うんだとすれば、少なくとも派閥は1枚でいかなくてはいけないですよね。それを派閥の中でのきちんとした根まわしもないままに、加藤(紘一)さんはそのまま突っ込んでしまったと。こういう理解でよろしいですか?」
古賀氏
「そうです」
亀井議員
「とれないのに、とりに行っちゃった」
古賀氏
「それと派閥の中でも、そういった議論とか、そういう状況を把握できていないまま、加藤(紘一)さん突っ込んじゃった」
亀井議員
「加藤(紘一)さんは、もっと、野中(広務)さんの言うことを聞いていれば、当時、森(喜朗)さんもあとからわかったんだけれども、ガンを罹っていたんです」
反町キャスター
「それで入院されましたね」
亀井議員
「それは、総理になったのでわかったんです。そういう状況にいろいろあったから、ちゃんとやっていけば、加藤(紘一)さんはすんなりとれたんだけれど、間違えたんだな」
反町キャスター
「加藤の乱によって、たとえば、清和会と宏池会の政権の交代。党内の大きな右と左のスイングによる党内疑似政権交代のバランスというか、タイミングがズレたという見方でよろしいですか?」
後藤氏
「完全にそこで消えましたね」
反町キャスター
「それは、どういう意味を持っていたと見ればいいですか?」
後藤氏
「1番大きなのは、小泉(純一郎)さんが政権をとられて、毎年、靖国神社の参拝をして、近隣外交が非常に冷え切った状況になってきた。それから、小泉改革というある種、自由主義を軸にした経済運営によって、ある種の格差が日本国内に広がってしまった。それをこれまで党内のバネによってバランスをとりつつきたのが、それができなくなって、一時期、安倍総理のあとに福田康夫総理が誕生し、近隣外交がうまくいくと思ったけれども、時既に、衆参ねじれ国会になっていて、しかも、福田(康夫)さんが、背景が非常に弱かったということもあって、突破できず疑似政権交代の大きな流れも途絶えてしまって、さらに、復活の時に、谷垣(禎一)さんが総裁継続できなかったということで、そこで、また大きな、つまり、2つの節目で、宏池会、木曜クラブ、田中派、竹下派という系譜の、いわゆる近隣外交重視派と言われる人達の力を削がれてしまったということが言えると思います」
反町キャスター
「自民党の人材が枯渇している、いい人材が育ってこない、その1つの原因として派閥がその機能を失っているのではないのかという指摘がありました。どう感じますか?」
古賀氏
「大事な指摘だと思いますね。その通りだと思います。派閥というのは功罪が、後藤さん言っていたようにあるんですけれど、1番コアな部分は人材を育てる、教育の場。これが派閥の1番大事な役割を果たしてきたと思うんですね」
反町キャスター
「党にできなくて、派閥にできる人材教育というのはどう見たらいいのですか?」
古賀氏
「たとえば、昔は派閥の会長が政権に向かってひたすらがんばっていく。それを派でまとまって盛り上げていくと。それがなかなか現在はそのようにならない。派閥そのものが機能を劣化させているというのは間違いないですね」
反町キャスター
「派閥の人材発掘というか、リクルート能力というのは落ちてきているのですか?」
古賀氏
「もちろん、落ちています。ただ、そういう人材が宏池会に、著しく見えてきているというのが安倍政権の急速な右傾化、平和というものに対しての危うさ。こういったものを肌で感じて自らが宏池会で学んで見たいと。こういう、志というのが出てきているというのは1つあるだろうなと」
反町キャスター
「安倍政権の右傾化に対して危惧を抱く人達が宏池会に来てという流れの話になりました。たとえば、現在の安倍政権の中に、宏池会の大臣5人が入っています。5人入っていて、それぞれ皆さんが安倍さんの、たとえば、憲法改正の方向性とか、集団的自衛権に関する議論に関して、かつて我々が抱いていた宏池会のイメージの通りに大臣の職を全うされているのかというと。いかがですか?」
古賀氏
「それは、言い訳ではないけれど、現在の時代、面と向かって安倍政権に、方向がいかに違っていても、こうだということを言える、それだけの胆力というのはなかなか、私達が期待してもそれは無理だと」
亀井議員
「あんたがやれば大丈夫だよ」
反町キャスター
「無理ですか?」
古賀氏
「なかなか。彼らもそういうところはいつか自分の考えを言わなければいけない時がくるということは十分わかっているだろうけれども。だから、外にいても私は言う。それは私のある意味では責任だと思っています」
反町キャスター
「時間のかかる意思決定プロセスが時代にあわなくなっている。だから、トップダウンで一気にやらなくてはいけない時代になった?」
後藤氏
「それはある面、国際情勢の変化が日本に反映したことも事実なのですが、日本の選挙制度が日本人の心情にあっているかというと、違って、4人区や5人区は別にして、3人区ぐらいの中選挙区制で、2:1の割合で勝敗を決めていくというモデレートなやり方であったら、かなりスピードアップしてできると思う。極端な右も左もないという中でやるにはそういう方式でやらないと結局、定数是正をやっても、片方で地方創生を言いながら、片方で人口過疎地帯の議員を減らすという、矛盾する政策を同時に進行している。これもおかしな話で、選挙制度を変えていくというのは非常に必要。もう1つは、1議席に対して執念がある人は無所属でも勝ち残るんですよね。今回の選挙結果を見ると、議席に対する執念、政治家として俺はこれをやるんだというものがある人は、結果として残っているんですね。そういう人達が残れるような選挙制度をつくる必要があると思いますね」
反町キャスター
「それは小選挙区ではなくて、3人区ぐらいのものがあった方が、執念を持った人が国会にあがってこられる?」
後藤氏
「あがってこられる。現在1番の問題は、地方議員になる人がいないんですよ。政治家予備軍、国会議員予備軍がいない。そういった情報を冷静に把握しながらもう1度、政治をつくりなおすという時期に入っているんです」

憲法改正と“戦後レジーム”
秋元キャスター
「憲法改正は自由民主党の党是だと思いますか?」
亀井議員
「あのね、憲法改正、改正と言ったってね、枝葉の部分をちょこちょことやる分だったら各党は賛成するだろうから、それで行きましょうなんて、憲法をそんな次元で扱っちゃいけませんよ。これは国家の基本法だから。民族の魂のキチッと入った、基本をつくっていくということ。その点において、現在の憲法で間違っておるところがあれば、これは間違っているということを提示しないと。枝葉のことをちょこちょこ言ったって、これは憲法改正ではないです、そんなことは。だから、前文も含めて、やるのであれば、そういうことをキチッと提示をして国民に問うということをやるべきだと思うな」
反町キャスター
「古賀さんは憲法(改正)についてどのように感じていますか?」
古賀氏
「私は、憲法というのは我が国の最高法規ですから、常に国政に携わる人、または国民1人1人が現在の憲法について学習して、勉強して、研究するということを怠ってはいけないと思いますね。96条に改正規定があるわけですから。そういう学習だとか、研究は必要です。ただ、その中で残すべきものというものをしっかり基本に持つべきだろうと思うんです。9条ですね、平和主義、主権在民と基本的人権の精神は残すといったうえで、学習し、研究しなければいけない。9条以外にどこを直さなければならないかということは、これから学習するわけですから。そう憲法異論を急げ急げと言う必要はさらさらない」
後藤氏
「安倍総理は、憲法のスケジュールがたぶん頭におありになると思うのですが、マラソンランナーなのか、駅伝の選手なのか、そこは安倍総理自体があまり国民にそこを明示してないです。自分がゴールまで行くランナーなのか、それともたすきをつなぐのか、そこは憲法議論に非常に重要だと思うんです。つまり、一代でやれるような問題ではないという議論提起を国民にすれば、もっと国民もゆったりした議論をたぶんするのではないか。結局、安倍総理の残り任期にあわせて、何となくこう気忙しく憲法論議が進んでいるというのが、とりわけ戦後、あるいは戦中を知っている方々は、そこに非常に不安感を持ってきているということで、じっくりと議論をする土俵を提供しますよという姿勢を安倍総理が示されたら、また議論の仕方がまったく違うのではないかと思いますね」

自民党政治60年と安倍政権
秋元キャスター
「村山談話の経緯をどのように見ていましたか?」
亀井議員
「当時、自民党は連立政権を村山さんと組んでいましたから、それについてはいろいろな意見はあったんですよ。あったんだけれど、これは党として完璧に了解した話ですから、現在になってどうだこうだと言ったって、おかしいのではないですか。そんなことはさりながら、なぜ現在それを変える必要があるのか。だって、自民党政権がずっとそれを引き継いできているのだから。それを安倍内閣において変える、どういうところに積極的な理由があるのか、国際的にも、国内的にも。そういう問題があると思うな」
古賀氏
「これは、そのままきっちりと引き継いでいかなければいけないとおっしゃっていますけれど。村山談話は踏襲すると。これがなくて未来志向というのはあり得ない。歴史観が時の政権によって変わると言ったら、国際社会から孤立します。政権の度に歴史観が変わっていくなんていう、そんな国になっちゃったら大変ですわ」
亀井議員
「村山談話云々を言うからおかしいんです。だから、安倍総理は現時点で自分の考えをバーと出せばいいんですよ。本人は村山談話を継承すると言っているんだから。それとは別にあれではいかんと、誤解を生ずると思うのなら、自分の談話を出せばいいんじゃない」
後藤氏
「村山談話は閣議決定されているんです。小泉談話は閣議決定されていないです。おそらく今度の安倍談話は閣議決定されないですね。つまり、村山談話は上書きされない、そのまま残るということによって、安倍カラーの談話を打ち出していくと。そういう形で、形式的には村山談話を否定することにはならないのではないか。安倍さんは継承しつつ、今後の日本はどうあるべきかと言うところに力点をおきたいのではないでしょうか」
古賀氏
「おっしゃっているような形で出てくるのであれば、それが1番望ましいと思います。だから、そのためにも言うべきことは言っておかなければいけない。だって、安倍さんを支えているのは保守層の人達ですから。談話を出すにしても、ここは強く、ここは削れ、という人がいるかもわからない。そういうことにならないように、安倍さんが立ち往生しないように、我々がきっちりと言っておくと、ああいう強い意見があるではないか、一方で。だから、こういう談話で落としどころはこうしようと、振り上げた拳を下ろせるように、環境(づくり)を我々は努力する必要がある」

古賀誠 元自由民主党幹事長の提言:『平和を考える』
古賀氏
「戦後70年。国会議員1人1人がこれまで歩いてきた戦後の70年の、しっかり歴史を学んで、歴史を鏡にして、さらに平和をどうしたら次の世代につないでいけるか。これをしっかり考えていただきたいと。その1年にしたいね」

亀井静香 元自由民主党政務調査会長の提言:『根っ子を大事にする政治』
亀井議員
「現在、山で言うと、裾野が枯れ果てて崩れているんです。裾野の土を持って頂上に重ねたところで、高い山にはならない。それで今度、全国の中小企業、零細企業の経営者、自治体の市長、何千名になると思いますけれども、その中核として国会議員を超党派で現在のところ50名ぐらい集まっていますけれど、安倍首相根っ子の会で…」
反町キャスター
「何を始めるのですか?」
亀井議員
「あなた、何を聞いているんだ。だから、裾野を強くするんです。中小と零細企業、地方を強くする。農業漁業含めて。そういう政策を政府にやってもらう」
反町キャスター
「地方創生を進める、そんなことと違う?」
亀井議員
「言葉はどうでもいいんだよ。だから、地方を強くする。元気にしていくと。中小零細企業がどんどん仕事が儲かっていく。そのために何をやればいいか。大学の研究室ではないのだから。具体的なことを全国の市町村や中小企業の人と我々国会議員が一緒に考えて、今月の27日に結成します。昨日も総理とその話をしました」
反町キャスター
「どんな反応だったのですか?」
亀井議員
「いいメンバーだなと総理は。名簿を渡したからね。と言うことで、自民党の河村(建夫)創生本部長もこれは一緒になってやりましょう言ってくれていますし、もうこれは党なんて関係ない。党が機能していないんだから。機能していない党を相手にすることないんだよ。そうではなくて、我々がばーっとやればいい」

政治ジャーナリスト 後藤謙次氏の提言:『多様な議論』
後藤氏
「道場破りじゃないが、そんな人が出てこないと、多様な議論。これが1番必要だと思いますね。昔の総務会みたいに灰皿は飛ばなくていいけれども、口角泡を飛ばしてくれよという感じがします。もっと執念で信念を持って発言するという政治家がいっぱい出てきてもらいたいと思うんですね」