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2014年12月24日(水)
第3次安倍内閣発足へ 来る年の政治課題は

ゲスト

稲田朋美
自由民主党政務調査会長 衆議院議員(前半)
福山哲郎
民主党政策調査会長 参議院議員(後半)

自民・稲田政調会長に問う 第3次安倍政権の顔ぶれ
反町キャスター
「安倍総理は内閣をいじろうと思えばいじれたけれど、いじらなかった。どういう思いがにじみ出ているのですか?」
稲田議員
「9月に内閣改造したばかりですね。まだ2か月ということですから、私も大臣時代感じたのですが、1年でも短いんですね。もし1年で自分が辞めていたとすると、ほとんど、公務員制度改革にしても規制改革にしても何も成果がないまま辞めたと思うんですね。最低1年半は必要だと、私は実感としてありますので、9月に内閣改造してから2か月ですから、安定感のためにも、仕事をするという意味でもいいと思います」

経済政策と成長戦略
秋元キャスター
「大手企業はアベノミクス効果でボーナス増加となっていますが、先日、安倍総理は経済界に賃上げを要請しました」
反町キャスター
「企業の経営者の賃上げに対する気持ちはどうですか?」
稲田議員
「だいぶ皆が前向きに言っています。総理も必ず言いますよね。なので、賃上げしないといけないなという気持ちになってきているし、それだけではなくて下請けの方とか、いろんな資材が上がった分を転嫁していくとか、そういういい循環にはなってきていると思います」
反町キャスター
「中小企業の賃上げの状況はいかがですか?」
稲田議員
「中小企業は安倍政権になって景気が上昇しているということへの実感がまだないという方がまだ多いんですね。自分達の経営状況が良くなったという実感にまだきていないという企業の方が多いです。むしろ今回、選挙でまわりますと、消費税をよく延期してくれたと歓迎している。ただし、数字を見ると景気は上がっているんですよ。法人税を払う企業も増えています。ただ、実感として良くなった、賃上げだというところまではきていないというところも感じますね。もうひと押しという感じです。永田町に行って、党内にいると消費税を上げるべきだという声も多かったですね。だけど、地元に帰ると、よく引き上げを延ばしてくれたという声の方が圧倒的に多いですね。そこは中小企業と大企業、都会と地方の間に意識のギャップがあるということは選挙中も感じました」
反町キャスター
「補正予算は大きな分け方として、自民党はトリクルダウンというようなものをやるんだと。民主党はそうではなくて生活者を直接支援するんだと。大きな違いがあると思っていたのですが、そういう時代ではなくなってきているのですか?」
稲田議員
「両方必要だと思うんです。アベノミクスというと輸出企業だったり、大企業を支援し、その給料がずっと落ちていき、最後には末端にまでというようなイメージですが、それとは違う地方だったり、永田町で議論されているのとはまったく違う考えがあるわけですね。そうすると、グローバル経済を意識した、競争という意味での経済と、地方とか、中小企業の人達を元気にするという両方をやることが私は必要だと思います」
秋元キャスター
「アベノミクスの第3の矢。これは現状どこまで進んでいるのでしょうか?」
稲田議員
「私は規制改革担当大臣をもともとやっていました。成長戦略は国がもともと何かをやれというそういうものではないと思うんです。政調会長になってからもいろんな地方に行って、いろいろな中小企業の取り組みを見ていると、すごく成長する芽があるんですね。ただ、私は自分の考えでは、縦割りと要らなくなった規制をやめることによって、出ている芽を大きくしていくということの可能性が日本にはすごくあると思います。規制改革担当大臣時代にはシンガポールに行って、シンガポールは規制も改革されているし、エリートも集まっていると思いましたが、行ってみて日本は絶対負けていないと思ったんです。技術とか、モノづくりの層の厚さはまったく負けていなくて、ただ縦割りで組めていない。新たな分野とか、自分の技術を違った分野と組むことと、たとえば、医療の素晴らしいものを開発しても医療の申請をするためには2年間販売していないとできないとか、そういう規制がありますよね。それによってせっかくの芽を潰さないということが、私は本当の意味での成長戦略なのではないかと思っていて、そういう意味での縦割りの排除と規制改革をしていくことが成長戦略の核だと思います」

社会保障政策の展望
反町キャスター
「消費税増税延期で歳入が減る分は、どこからか持ってきて、たとえば、子供子育てにだけはしっかりと手をうつという総理の言葉も聞いているのですが、介護にあたる人も質的な低下が、量だけは確保するけれども、避けられないのではないか。全体の社会保障に対する歳出の削減が、規模だけは維持しても質の低下は避けられないという懸念の声があったのですが」
稲田議員
「確かにまったく予定通りにはいかないわけですよね。歳入が減ってくるわけですから、その分をどこから手当てをしてくるのかという問題はあります。ただ、お尻は切っているというか、10%上げる時期も明確にしているので、金額自体は決まっている、足りない金額は。その中でも子供子育てだけは、とにかく優先的に全部やるということだと思います。ただ、予定通り上げた時と同じようにできるということにはならないと思います」
反町キャスター
「足りないものをどこからか持ってくるという時の財源は、2017年4月に消費税を上げるのが決まっているから、それまでを埋める財源には恒久財源でなくてもいいのではないか。たとえば、つなぎの国債だとか」
稲田議員
「ある程度そういう選択はあってもいいのではないのでしょうかと思います。優先というか、そこは全部が全部はできません。ただ、ある程度柔軟な発想も取り入れてきて、特に子供子育て、女性の働きやすい環境という意味においては、中核的な政策なので、それとのバランスなのではないかなと思います」
秋元キャスター
「子供子育て以外の社会保障ですが、消費税増税が延期されたことで、年金生活者への月額5000円の給付、年金納付期間の短縮は実施されないことになりました。痛みの伴う改革については国民にどう理解してもらおうと考えているのですか?」
稲田議員
「今言われたことは、10%引き上げ時ということになるのではないかなと思いますね。総理が解散時の記者会見でおっしゃったことで、すごく覚悟を持たれて言われたのが、2020年のプライマリーバランスの黒字化はやるんだと言うことをおっしゃいました。ただ、赤字を2010年に比して半減ということもできるだけ達成するということを言われて、夏までに社会保障も含めた計画をきちんと立てるということまで明言をされたわけです、時期的な問題も。なので、そこは党としても痛みを伴う改革について、きちんと具体的な計画なり、案をきちんと検討しなければいけないと思っています」

憲法改正…どう臨む?
秋元キャスター
「憲法改正について党内ではどういう情勢になっていますか?」
稲田議員
「野党時代に憲法草案を出しました。私も憲法改正にこだわっていて、自民党の党是だと思いますし、安倍総理が憲法改正を旗として出していただいているということはすごく歓迎です。ただ、私は総理とまったく同じ考え方で、憲法改正というのは国民的な議論と理解がないと絶対にできないし、これだけずっと続いているわけですよね。私は国民的理解というものを第1に置くべきだと思いますし、現在、安倍政権は二兎を追って二兎を得るという大きな目標がありますから、それを現在がむしゃらにやっているということだと思います」
反町キャスター
「視聴者からの質問ですが、『近いうちに憲法改正についての動きが加速するのでしょうか』とのことですが」
稲田議員
「私は憲法改正を総理が旗として上げ、戦後レジームからの脱却ということで出されましたよね。それは党としては本当の中核の旗印だと思います。ただ、国民的議論がそこまで進んでいるかと言えば、現在そこには集中していないということだと思います」
反町キャスター
「参議院でも3分の2を獲ってから憲法改正の議論を本格化させるべきだという憲法改正の手順としては」
稲田議員
「私は絶対に数の問題ではないと思います、憲法改正というものは。もちろん、要件がありますので、数は重要ですが、私は最終的に過半数、国民投票ですね。国民の中で最終的に憲法改正が必要だねという議論がもっともっと高まらないと、その機運というのは高まらない。ただ、自民党の党是としての憲法改正というのは私もすごくこだわっています」
反町キャスター
「自民党の憲法改正へのスタンスは公明党となかなか相容れないと思うのですが」
稲田議員
「国民が盛り上がってもいないのに憲法改正というのはなかなか難しいと思いますし、私は憲法改正というのは国民全体の悲願のようなものになってほしいんですね。占領下でできてしまった憲法について、自分達の憲法をつくるという意識が広がっていくということが必要だと思います」

自民・稲田政調会長に言いたい事、聞きたい事
秋元キャスター
「視聴者からの質問です。『少子高齢化対策をどのように考えているのかを教えてください』ということですが」
稲田議員
「少子高齢化という問題は非常に重大な問題だと思いますが、ただ産めばいい、子供を増やせばいいということもまた違うと思うんです。現在、総理が女性の活躍ということを中核に置かれているわけですが、私はそれが地に足のついた政策である必要があると思っていて、外で活躍して3人産んでくださいと言われてもなかなか踏み出せない、もっと女性が活躍しつつ、安心して子育てができる。子供を産めるという環境をつくることではないかなと思います」
反町キャスター
「2060年に1億人をキープするために、出生率は2.07%という数字が出ているわけではないですか。こういう数字が1人歩きするのは」
稲田議員
「危惧を感じます。その数字ありきでとにかくたくさん産みましょう、3人は産みましょうと言われても、産めばいいというものではないという反発を女性は感じていると思います。働きながら3人産めと言われているように感じてしまう人も多いのではないかなと思います」
反町キャスター
「その意味では、人口減少に対するスタンスも考えた方がいい?」
稲田議員
「質が高い環境と言うか、とにかく数を増やせばいいという問題ではないと思います」
反町キャスター
「民主党の代表選挙、蓮舫さんが手を挙げていますが」
稲田議員
「蓮舫さんは行政改革大臣をやられて、行政事業レビューという無駄撲滅を、自民党で始めたものを行政事業レビューという形にされたということはすごく評価をしています。それと私が大臣時代にワシントンで講演をした時にすごく質問があったのは女性が活躍することで日本はどれだけGDPが上がるのですかという、女性の活躍ということにすごく注目が集まっていて、日本は女性の政治家も少ないですよね。女性の政治家であり、女性が活躍しているということは世界からもすごく注目されるので、私は蓮舫さんの思想信条はともかく、行政事業レビューなどはとてもいいと思いますが、挑戦をされるということは前向きに評価したいと思います」

民主・福山政調会長に問う 安倍政権の課題と展望
秋元キャスター
「第3次安倍内閣の顔ぶれはいかがですか?」
福山議員
「何も変わってないなと。それはもう事実ですね。ですから、課題もまったく変わっていませんし、防衛大臣が替わるのは、あることかなと思っていましたので」
反町キャスター
「福山さんの意味で言うと、それは総理が江渡さんを切るという意味?」
福山議員
「もちろんです」
反町キャスター
「現在の経緯を聞いていると、何か江渡さんが辞めたがっていたという情報も多いようですけれど」
福山議員
「それはわからないですね。それは結果としては政治ですから。裏で何があるかはわかりませんけれど、ただそれぐらいこれから先、来年の通常国会で防衛大臣というのは1つのキーなので、中谷先生というのは専門的に非常にお詳しい方ですし、防衛庁長官もやられていますし、お人柄もいいですし、我々としては非常にやりにくい(方が)防衛大臣になりましたね」
秋元キャスター
「第3次安倍政権の最大の課題は何だと思いますか?」
福山議員
「あの選挙でアベノミクスが争点だと自ら言ったわけですから、アベノミクスだと思いますけれども、経済不確実性が高まっていますので、株価は上がっていますが、為替もこの間、いきなり116円まで円高にいったと思ったらまた120円台に戻った。市場は急激な変化が1番マーケット関係者にも、外の経済環境的にもよくないので、非常に不確実性が高まっているのと、原油安は日本の経済にとっては一面いいんですけれど、それは裏返してみれば、新興国の経済が簡単に言えば、原油の需要が落ちていることで、もちろん、シェールガスの問題もあるんですけれども、全体として原油の需要が落ちているというのは経済的に言うと先々非常に減速傾向にある。それは日本がアベノミクスで円安になっても輸出が増えないことと、さらにそのことがより数量として円安でものが売れない可能性があるので、日本の経済にとっては痛し痒しですから、こういったことをしっかりと注意しなければいけないのと、安倍総理が賃上げを要請されるのは非常にいいことだと思いますが、実際に現在のGDPがマイナスに振れていること、先行き不透明感から言って、賃上げするという企業が実際今年の春に比べてどの程度あるのか。それから、実際に輸出もそうですけれども、消費が上がってないということは、マクロ的に言うと経済の数量が、モノが売れてないわけですから、設備投資も含めて、モノが売れなければ設備投資しようとは経営者は考えないので、そこの不確実性と安倍政権がどう向き合っていくのか、海外と全部つながっていますし、私達は今回の選挙でアベノミクスに対して一応異なる立場で国民の皆さんにいろんなものを伝えてきましたので、経済は生き物ですから、そこは注視しながらいきたいと思います。早速介護報酬の引き下げという報道が出てきています。今日も実は我々は国会が始まったので、厚生労働省を呼んで確認したんですけれど、介護報酬を引き下げるのは実は初めてのことで、これだけお年寄り増えていますし、介護施設にいらっしゃる方がたくさんいらっしゃるので、実は介護で働かれている方の賃金が安くて、将来に渡ってもなかなか賃金が上がらないということで、我々の時に一生懸命賃上げをやってきたわけです。今回、引き下げとなると、物価が上がって、厚生労働省は何とか賃上げ加算をやって、賃上げは確保したいと言っているのですが、詰めていくと、それは事業者の判断ですと言って、結局逃げられて、今日事業者の団体4団体ぐらいに聞いたのですが、介護報酬全体が下がると事業所の経常とかが悪くなりますから、当然介護職員の方の給料も下げざるを得ないというのが、全ての団体の…」
反町キャスター
「全部そうでしたか?」
福山議員
「全部そうです」
反町キャスター
「厚労省は別途賃上げを打つから介護労働者の賃下げにはつながらないという説明をしています」
福山議員
「しています。今日詰めたら事業者の判断だということと、その賃上げを担保する何ら強制力はないと。給料が下がるだけではなくて、サービスの低下にもつながる」

代表選の現状と行方
反町キャスター
「まず民主党代表選の意義、福山さんはどういう意味を今回の代表選に見ていますか?」
福山議員
「党員サポーターに参加していただいての代表選です。これから3年間の民主党の代表を決めるわけですから、党内の在り方や、政策決定の仕方、どういう政策でこれから国民に訴えていくのか、野党との再編のあり方、このへんのことはしっかりと議論をして、それを国民また党員サポーターに聞いていただいて、それで投票していただく。3年ですから、次の参議院選挙、状況によっては衆議院選挙まで睨みますので、全員がきちんと一致をして、現在の状況で言えば笑われるかもしれませんが、次の衆議院選挙をこの人を総理候補として戦うんだという機運をつくるための代表選だと僕は思いますので、いろんな方が出馬に意欲を示されているのは、非常にいいことだと思いますが、残念ながら、うちは130人ちょっとしか議員がいないので、20人の推薦人を集めるのも大変ですよね。ですから、その努力を現在それぞれがされているということですので、こうやって名前が上がっている方以外にも今日の夕方以降にもいろんな方が出馬を探っているという話も入ってきていますので、1月7日の公示まで、それぞれがご努力いただくことかと思いますが、何とか明後日国会が閉じるまでに一定の方向性は国民にお示しをした方がいいかなと私は個人的に思っています」
反町キャスター
「一定の方向性というのは26日までに出馬予定者はちゃんと手を挙げてくださいと?」
福山議員
「手を挙げた方がいいと思います。それで年末、年の瀬、誰なんだというよりは、この人で代表選を戦うんだということは国民にお示しをしたうえで年が明けた方が、私はいいかなと思っています」
反町キャスター
「マスコミ的に自主再建派か、野党再編派がという大きな分け方をしていますが、岡田(克也)さんは自主再建派か、野党再建派か、どういう考えだと思いますか?」
福山議員
「私は野党再編派がどういう考え方なのかよくわからなくて、結果として野党が一緒になるにしても、我々の考え方を示さないと野合だと言われます。それから、現在、我々は国民に何をしたい政党なのか、何をする政党なのかということが届いていない部分があって、その部分を柱としてしっかりしなければいけない。そうは言っても、我々は15年間野党をやり、与党も3年3か月経験させていただいた歴史があるので、自負を持ってしっかり議論していただきたいと思います。やみくもに党名を変えるとか、そういう議論は、私は軽々にはしてほしくないなと思います」
反町キャスター
「福山さん的には、岡田さんが1番安定感があるという感じですか?」
福山議員
「それぞれ皆さん、特徴があると思います。岡田さんはふさわしい方の1人だとは思います」

どう考える? 経済政策
反町キャスター
「安倍さんは総理になった時から、デフレ脱却、強い経済とずっと言いながらも、特定秘密保護法とか、集団的自衛権に関する限定容認とか、経済と言いながらも、安全保障がチラッチラッと出てくるというのがこれまでの傾向として見えるのですが、総理の会見、政権の特質をどう見ていますか?」
福山議員
「当初の2年間は、3本の矢の1本目と2本目が成功して、株価も上がり、1年目は賃金も一定の賃上げがあって、一定のアベノミクスが成功の軌道に乗りかけているというような自信もおありで、支持率が高かったので、逆にそこは外交安全保障の問題で、ご自身のやりたいことについてエネルギーを注がれたと。これはあるべき姿だと思いますが、一方で今年アベノミクスに対してかなり黄色信号が点ったと。もちろん、消費税を上げたことも大きいですけれども、そのあと予想以上に消費税の反動減がさらに続くと。GDPも予想以上に悪いと。もう1つ、全国津々浦々、つまり、地方に届いていないということが地方から大きな声で上がった。今回実は民主党が検討したところは、たとえば、北海道、長野、新潟、東北、非常に地方の米価が下がっているようなところでいうと、我々は検討させていただいたんですね。ですから、総理の会見でもあったように、全国津々浦々に届けると。まずそれをしないことには、アベノミクスは成功だという状況評価にならないと。そこが今度の場合に、経済第1といったニュアンスが強く出たのではないかなと率直に感じました」
反町キャスター
「野党民主党として安倍政権のここを攻めていくというのは?たとえば、景気で攻めていくのか、安全保障とか、外交で攻めていくのか?」
福山議員
「景気は重要ですので、この年末でどのくらい(消費が)戻るのかが1つの大きな論点ですね。これまでGDPは(個人)消費が6割以上占めていますので、国民が安倍総理を勝たせて、なおかつ安倍さんを信じて消費をしても、先々アベノミクスは大丈夫だという状況になるのか。将来不安で消費が戻ってこなくてアベノミクスにさらに黄色信号が点るのか。これは国内経済だけではないと思います。世界経済とリンクしていますから、そこは注視しながら、しかし、問題点は我々指摘していかなくてはいけないので、今回我々野党第1党としての立場をはっきりさせていただきましたので、そこはしっかりとまずは経済論戦をやっていくというのが第1です。第2は安全保障、日中、日韓との関係改善、さらに言えば、ウクライナ問題。拉致の調査報告書が9月のはずが先送りになって、年内だと言われたのが、年内もありそうもないですよね。この問題も安倍政権として大きく掲げたわけですから、一定の成果を出していただきたい。拉致被害者のご家族を含め、国民の想いでしょうから、それに対する期待も安倍政権にあったと思いますし、そういうことに対してもしっかり成果を出していただきたいと思います」

どうなる? 安保法制
反町キャスター
「民主党は、安全保障法制に対してはどういうふうに」
福山議員
「国民の皆さんが1番心配されているのは、領空、領海に対する日本の守りだと思います。我々は領域警備法を先の臨時国会で提出した。実は日本の領域、領海の守りは集団的自衛権とは関係ありません。それは個別的自衛権ですから。まずそこをやることが重要だと思いますし、安倍総理が習近平首席と会談をされたことを含め、そうは言っても日中関係改善かと言ったら、向こうは尖閣にまだ入ってきていますし、そこについては向こうも硬軟を織り交ぜていますから、日本も領域、領土、領海の守りをかためることについて、現在の政府が自衛隊法を含め、どういう形で海上保安庁の能力強化を出してくるのか。周辺事態法としてどういう形で出してくるのか。全然まだ見えていないです。このことについては法律を見なければわからない。日米のガイドラインも12月までにまとまるはずが解散のおかげで先送りしたと。沖縄の衆議院選挙の結果は4選挙区全敗です。このことに対してどういう形で日米ガイドラインが出てくるか。ガイドラインの中でアメリカは日本にどの程度求めてきているのか。そこに沿って法律が出てくるのか。ガイドラインというのは憲法の解釈の範囲内、日本の法制の範囲内というのがもともとですが、解釈を変えたことをどういう形で反映してくるのか、外にいる我々にとっては見えません。防衛省、外務省に聞いてもそこは詳細がわからないので、先ほど出た経済政策も税収増がどの程度なのか見えないし、プライマリーバランスの改善についてもどういう絵を描いているのか見えない。全部ブラックボックスに入っているので、これが通常国会になれば、表に出てきますので、そのことに対して我々はしっかりと構えをつくっていきたいと思います」

安倍政権の課題と展望
反町キャスター
「視聴者からの質問です。『①給料のアップ、賃上げを具体的にどのように民主党だったらしますか?②消費税を上げずに社会保障の継続は可能でしょうか?』とのことですが」
福山議員
「我々の時、いろんなご批判をいただいたんですけれども、実は3兆円を公共財源、無駄遣いを減らしてつくったんです。これによって実は介護報酬とか、医療の診療報酬を上げて病院の経営を改善したり、介護の方の給料を上げたりしているんです。今回も実は同じ厚労省の中でやろうとすると財源は限界があるわけですけれど、たとえば、今回の補正予算でも使わなかった留保金を2兆円ぐらい補正に使ったりするわけです。つまり、どういう形の予算の組み替えによって優先順位をつけてやるのかということだと思いますので、それは財源の持っていき方で考えられると思います。たとえば、先ほどお話が出た法人税も、2%引き下げるとなると約1兆円いるわけですね。それを1.5%に抑えてその分をこちらにまわすということは、それはできるわけですから、つまり、そこは予算の中での工夫によって可能だと思います。消費税を上げない状況で社会保障を維持するのはなかなか厳しいです。ただ、なおかつ借金で…」
反町キャスター
「民主党は今回の消費税に引き上げに関して先送りはよしとしたけれど、2017年4月については、いつ上げるのかということは言っていないですよね?」
福山議員
「言っていません。これは何故かというと、要は、経済情勢が見えないので、現在以上にひょっとして経済が悪くなっていたら、上げられない状況になるのに、現在の場合で言うと、悪かろうが良かろうが、国民の生活が傷んでいようが傷んでなかろうが上げますという話ですから、それは逆に言うと、経済に対してより悪いアクセルを踏むことになるので、それは逆に現在のGDPの様子がどういう形で改善していくのかを見届けないことには、消費税を上げる期間を決めてしまうというのはなかなか難しいのではないかと現在は考えています」
反町キャスター
「いわゆる3党合意の基本というのは崩壊しているという立場ですか?」
福山議員
「これは微妙ですね。自公もどう考えておられるのか微妙だと思いますので、これも通常国会に自民党、民主党、公明党の中でどういう形で3党合意を整理していくのかというのもの1つの課題になってくると思います」