プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2014年12月16日(火)
総選挙…野党敗因分析 どうなる?民主・維新

ゲスト

渡辺周
元防衛副大臣 民主党衆議院議員
片山虎之助
維新の党国会議員団政務調査会長 参議院議員
後藤謙次
政治ジャーナリスト

民主・常任幹事会終了 代表選の行方は
秋元キャスター
「民主党は選挙前の62議席から11議席増やして73議席だったのですが、海江田代表が落選しました。と言うことで、今日の夕方、常任幹事会が開かれ、代表選について話し合われました」
反町キャスター
「現在の民主党の党内の温度、状況。まず、そこから聞きたいのですが、どのように見ていますか?」
渡辺議員
「たとえば、私ですが一昨日、選挙が終わって、昨日今日と。正直、皆さん、地元にまだいて、それぞれの支援者のところにお礼のご挨拶まわりをしているところです。ですので、現在、永田町モードに切り替わっていないというのが本音のところなんですね。もう1つ申し上げると、この特別国会の24日、25日、26日、この3日間で、正直これは、安倍政権のもう1度、首班指名と組閣ということになりますね。そうしますと、現在野党が慌てて首班を決めてもあまり出番がないので、来年の通常国会からが勝負だと思えば、今回の選挙のいろいろ候補者調整もしました。できたところ、できないところがあります。野党再編というけれど、何ができ、できなかったかということを1回総括する。もう1つは来年の統一地方選挙が4月にすぐ来ます。年が開ければ。その声も聞いたうえで、民主党をどうするかということのために、少し猶予がないと、この1週間で、まだ永田町モードに切り替わっていないので、慌てて、今度の代表を国会議員の中で決めるというのは、ちょっとこれは時間的にも、また物理的にもスポッと身が切り替わっていないから難しいと思いますよ」
反町キャスター
「渡辺さんは党員サポーターも含めた、いわゆるフルスケールの党大会での、23万の党員サポーターの票も入れた新代表選出。そのプロセスが望ましい。時間をかけてもそうやるべきだと」
渡辺議員
「時間をかけてと言っても、通常国会を前に、私達は、現在はわかりません。1月の3週目ぐらい、民主党が1月17日に党大会を既に決めてあります。1月18日が自民党。だけど、そのあとに通常国会が始まるとなれば、17日が、私は1つのリミット。あと1か月ですけれども、ちょうど。そこまでの事務的な作業、党員サポーターに対して投票をお願いするというのは党の職員もあげて懸命にやるしかない。間に合わせるしかないので、そのうえで、2回、2年前の選挙、今回、民主党が自民、公明の圧勝の受け皿になり得なかった中で、我が党はどうするかということを、しっかりと党内民意をまとめたうえで、路線は決めるべきだと思います」
後藤氏
「私も今回じっくり決めた方がいいと思う方なんですね。今回、民主党の負けというのは、実は2年前に海江田さんを(代表に)選出した時から始まっていたんだと思うんですね。海江田さん、申し訳ないですけれども、小選挙区で落選をして、復活当選した人が代表になったことから、常在戦場という言葉がありますよね、衆議院は常に戦争だと。ところが、ずっとこの2年間を見ていますと、民主党は常在内紛だったんですね。内紛の連続で、結局そこに安倍さんにつけ入る隙を与えたということだと。今回の選挙は、安倍さんの解散権行使の仕方もありますけれども、民主党が呼び込んだという面も大いにありますね。民主党の候補者が揃っていない、準備が整っていない。このタイミングで勝てるというのが、安倍さんの判断の大きな要素ですから。そこはきちんと二大政党制が基本の選挙制度なのに、一大政党制になっているところに国民の選択肢を奪っている責任は非常に民主党に大きいものがあると思いますね」

野党再編の可能性
反町キャスター
「選ばれる新代表はいわゆる自主再建か、野党再編かというのが大きなポイントになると思いますか?」
後藤氏
「私もそう思います。特に、橋下徹さんという人を睨んだ場合に、橋下さんは、労働組合に対して、非常にある面で敵意を持っていますから、労働組合依存型の民主党でいくのか。それとももっと広く野党再編を目指し、一度解党的な出直しをするのか。そこは誰を頭にするのかと、非常に大きなポイントだと思いますね」
反町キャスター
「渡辺さんはそのへんをどういう感じで見ていますか?」
渡辺議員
「たとえば、大阪1つをとった時に、顕著な例だと思いますけれど、どうしても民自公VS維新という構図になっています、大阪では。しかし、国政選挙になれば、これは自公対民主あるいは維新という形になっていたわけですね。ですが、ここはたぶん最後に残るところだと思うんですね、本音で言えば。しかし、今回のことで民主と維新が統一公約をつくりましょうと。選挙協力もやりましょうということでやってきたわけですから、ある意味では一緒になるということを前提に選挙準備をしたわけですので、それは温度差があります。地域によってなかなかすぐにできないところもありますが、そこをしていかなければ統一地方選挙、あるいは次の参議院選挙、再来年のです。ここに向けていったいいつになったら、あなた方は本気で受け皿をつくる気があるのだと、本気度が問われます。私達は政策を軸にしながら、でも、もう1回ロマンと言うか、かつての民主党と自由党、少々着ているものも色が違うし、もともとの空気も違う。だけど、民由合併して平成15年の選挙を戦った時に、プチブームが起きたんですよね、プチですね。それでも、野党が1つになることによって、彼らはちゃんとやぐらを何とかつくろうとし始めたと。選挙の前でやると間際と言われますけれども、まだ国政選挙に時間があるとすれば、本気で取り組まないことには、結果としてまた何もしないうちに、時間が1年も2年も経ってしまったということになりますね」
反町キャスター
「渡辺さんは、野党再編の代表を民主党が率いるべきだという考えですか?」
渡辺議員
「はい。実際、前原さんの名前を出せばですが、解散が濃厚だなという時から、かなり水面下では、海江田代表に対してギリギリまでやったんです。民主党と維新、みんなの党も含めて合併すべきだと。浅尾さんは、私とも前原さんとも会いました。そのうえでどうするかということもやりましたし、ギリギリまで統一名簿ですね。最終的には、1つの名簿をつくって、次の選挙は臨んだ方が…」
反町キャスター
「それは維新、民主、2つだけですか。生活も入っていたのですか?」
渡辺議員
「生活は入っていませんが、ただ、あとからもし入るのであれば、そうだと。そこはかなり具体的に代表に対して、あるいは枝野幹事長に対して、今度選挙になれば、ギリギリまで統一名簿をつくる。1つの統一政党をつくると、かなりギリギリまで模索した」
反町キャスター
「片山さん、民主党を軸として、もしかしたら野党の統一名簿ができたかもしれないという。いかがですか?」
片山議員
「前から野党の政調会長会というのをやっているんですよ。それを、この前の国会からもう少し密度を濃くやろう。こういうことで毎月、全野党の政調会長会をやっていた。その第1党が民主党、第2党が維新の党ですからね。バイで、それが全体を仕切るという意味ではないけれども、リードするようなことをやろうと。そういうことの中で、共同提案だとか、共同の修正とか、各法案の。そういうことがいくつかできてきたんですよ。私は大変良い傾向だと思っている。そういうことを積み重ねていって人間の信頼関係が生まれてくれば、これは一緒になろうか、ならないかの議論になるので、そこでかなりやったんですよ、民主党と。こういうことで選挙になったので、まとめようではないかということで、共同で提案したものを中心に議員立法。それを共通の政策というか、公約というか、5項目まとめたんですよ。それを発表したんです。これは一緒につくったわけです。自然にできたものを、これを両方と見做しますということを発表したので」
反町キャスター
「それは重ねる部分ですよね。いわば両方で共同、共通でやっていける部分ですよね」
片山議員
「これは維新の党の公約であり、民主党の公約で。それは中はまったく一緒と。それは同時にこの前の国会で、議員立法で出したものですから。そういうまとめ方なので、その中にいろんな件があるんですよ」
反町キャスター
「それぐらいまである程度、地盤整備ができたという前提に立った時に、今度の民主党の代表選、新しい代表、どちらの路線の人がくるかどうかにもよるのですが、新代表によって民主党と維新の接近というのは加速すると思いますか。それとも統一地方選挙とか、参議院選挙を見た時にもう1回、党派色が出て離れるのではないかとか、いろいろな見方があると思うのですが、どうですか?」
片山議員
「それは人によっては加速するでしょうね。それは頭から野党再編しないとか、もう解党しかないとか、私は決め打ちはおかしいと思う。自然にいろんな共同作業、共同行為をやっていって、信頼関係ですよ。もう1つは、政策が一致していないからダメだと言うけれども、細かい政策が一致するわけがない。どこの党だってバラバラですよ。自民党だって、悪いけれども、民主党だって、維新の党だって。一番基本的な、理念や政策は一致しなければなりませんよ。あとそれを人間的な信頼関係で補わないと。そういうことでないと野党再編なんてできませんよね」
秋元キャスター
「選挙前にこの番組に出演された、生活の党の小沢代表ですけれども、こう述べています。『僕は統一体ができたら、絶対この選挙も勝ったと思う。絶対勝った。間違いなく勝った』と」
反町キャスター
「後藤さん、この小沢さんの発言、この発言の中身と、あと小沢さんがこれを言っているという、この2点。いかがですか?」
後藤氏
「非常にある面で皮肉にも受け取れるんですけれども、この制度をつくったのは、実は小沢さんです。つまり、この大きな政党に有利な選挙制度をつくった小沢さんが民主党を出ていってしまった。そこがご本人にとって非常に矛盾なわけです。ですから、小沢さんに言われたくないよという気持ちも若干あるんですけれど、言っていることは正しいと思います。あと小沢さん自身がどういう対処をするかということをちょっと見てみたいと思いますね」
反町キャスター
「実際、この統一体という言葉は小沢さんのボキャブラリーだったんですけれど、統一体ができれば、この選挙は勝てた。ないしはこれから先も統一体でなければ、逆に言うと勝てない。こういう小沢さんの見方というのはいかがですか?」
後藤氏
「今回は、私はそうは思いませんね。今回、安倍総理がこの道でいくと。この道しかないと言った時に、民主党からこの道もあるよという提示がなければ、ダメだと思うんですね。人はいるけれども、政策が伴っていないものは、それはいくら言っても空念仏に終わってしまいますから、その両方が(必要)。今回、両方なかったですね。人の選択肢もなかった。政策の選択肢もなかった。当然、自公が圧勝する、そういう素地があったと思いますね」
反町キャスター
「小沢さん、うちの番組でこういうことも言っているんです。『僕のことが嫌だというなら、僕は入らなくてもいい』と。先ほど、渡辺さんは恩讐を超えてと言いましたが、恩讐が満ち満ちていることを、小沢さんは一番よくわかっていて、俺がいたら嫌だというんだったら、入らなくてもいいよというところまでは、小沢さんは番組のうえではここまで言いました。このぐらい小沢さんというのは、もし統一体というものがあるにしても、野党統一に向けての何だろう、キーでもあり、障害でもある。こんな存在ですか?まだ」
渡辺議員
「ただ、今回の選挙では、小沢さんの選挙区には野党は候補者を立てていないですよね。前回、民主党は立てたんですけれども。今回は立てていないと。それは岩手県では4つある選挙区のうち、生活の党2つと民主党2つとで棲み分けたというか、そこは潰しあう敵は自公政権だということは、前回とは違って今回はかなりできたところもあります。それでこういうことをおっしゃったか、私もこの番組のこの時間を見ていませんので、わかりませんが、ただ、生活の党のサイドからは、小沢さん抜きでも合流するというようなことは可能なのかという打診は、個人レベルではあったという話は聞いています。それはまだ解散風が吹く前です。しかし、どこかで恩讐を超えなければ、これは敵がどこにあるかと言えば、自公ですから。先ほどおっしゃったように、別に2年間、内紛をしていたわけではないのですが、別にそれはしていませんけれども、党の中で大義を見失うと、いったい誰と戦っているのか、誰と戦うのかということは、野党ですから自公と戦って、政権交代を目指さなければ何にもならない。しかし、党内の抗争ととられることとか、あと、お互い野党間で正直、国会対策レベルではいろいろありましたけれど、それは小さなことで。でも、最後はまとまらなければいかんと。それから、1つ申し上げたかったのは、民主党の体制固めが遅れたのはどこか前回、自民党が勝ち過ぎた。これは2012年の政権再交代選挙ですよね。その時にですね、民主が250だったところから、グワーンと50台に落っこちた。さすがに、前回、自民党が勝ち過ぎたので、やや楽観的に、今度は振り子が振れて、自民党を勝たせ過ぎた、行き過ぎだ。だから、民主党に戻るだろうという、やや楽観的な見方が党内にあったことは事実。ですから、どことなく我々(野党)第1党が待っていれば、他の党が集まってきて少しずつ大きくなるのではないかというのは、否定できなかったと思いますね」
反町キャスター
「民主党には、そういう気持ちがあったのですか?野党第1党だから、いれば向こうから寄ってくるみたいな」
渡辺議員
「最終的には野党第一党効果で、そこはあったと思うんです」
後藤氏
「僕は、民主党は落選した方に非常に冷たかったという気がするんですね。ケアが非常に悪い。自民党の場合は、確か落選者も当選者と同じだけの活動費を毎年支払ってきた。民主党は非常に公認を絞ったために、いざ選挙の時に130人ぐらいしか候補者がいなかったんですね。落選者というのは、いわば最強の挑戦者なんですよ。そこを大切にしていなかったところが、今回ツケに…」
渡辺議員
「でも、支部長クラスで、いわゆる次の選挙でも公認した人にはちゃんとこれまで通り支援していました。ただ、あるところからなかなか次が埋められなかった。そこにはどこか、他の党との選挙協力も含めて、ここは空けておくべきなのか、どうなのか。しかし、現職が2人いるところは時間が経てば経つほどそれぞれ活動をして、根が張っていきますから。いまさら、生木を裂くように、お前はこちらの選挙区に移れとか、あなたが比例区にまわってくれとか、できるかと言うことは、時間が経ってきたらできなくなりますよということがあったんです。ですから、どこかそこに選挙準備が遅れたということ。解散の時期を見誤っていたところは、おそらく来年の通常国会後だとか、来年の11月の、晩秋の自民党の総裁選前あたりではないかとか、いろいろ、こういくと最短だと、我々にとっては最悪の時点で、解散だったということが当然、自民党も野党の体制が遅れているということはあったでしょうから、それはあれだけの、まさか200とは…」
片山議員
「かちあったんですね、割れる前。小沢さんが出る前。56になったでしょう。それは自民党の仲違いよりももっと酷いですよ。だから、今度はかなり返るだろうというのが、普通の。それが抜けた根拠だけれども、そうではなかったということは、民主党に問題があると思いますよ。それから、小沢さんは選挙に勝つことが至上主義です。勝ってどうするのかということがない。選挙は勝てばいいというのは、終わりじゃないと思うんですよね」

共産党躍進の要因
秋元キャスター
「野党が伸び悩む中、共産党だけが議席を大幅に増やしているんです。選挙前、共産党は8議席だったんですけど、13議席増やしまして21議席となっています」
後藤氏
「今回、有権者で自公政権に反対する人達はブレーキ役を求めていたんだと思いますね。野党サイドのブレーキ役は共産党に求めたと。与党内のブレーキ役を今度、公明党に求めたと。これは公明党の躍進の1つだと思うんですね。あともう1つ投票率だったと思うんですね。先輩から学んだ、いろんな選挙の呼び方の1つに、杭の法則というのがあるんですね、杭というのは池の杭。池の杭は水面が下がると出てくる。水面が上がると沈んでしまう。つまり、水面が上がってくると強いのは民主党。浮動票があって、浮かぶわけですね。杭の党は日本に3つある。自民党、公明党、共産党。組織票がしっかりしているところは投票率が下がると杭の部分が自然と上に出てくる。今回、その現象が現れた、1つが共産党だと思うんですね」
反町キャスター
「共産党が今回躍進した背景には非常にはっきりとした反対姿勢。明確な対立軸を示したというのが、もしあるとすれば、今回は民主党というのは、その意味で言うと、社会保障にしても、消費税にしても、安全保障にしても、渡辺さんが言ったように、エッジを利かせた方が良かったのか。もしくは与党を経験して、政権まで担当した政党があそこまではできないよという、ここの部分はどうなっているのですか?」
渡辺議員
「おっしゃる通り、与党の時との自己矛盾を起こしてはいけないというのが、まず1つあります。現実問題として遡ってみると、実は民主党政権の時にこれを賛成したよね、まとめたよねと言われると、矛盾を抱えた時に答えられないねと。ですから、ある意味では、現実的な政策で自民党とそんなに違わないところもあった。しかし、これは政権を経験したわけですから我々としては言い訳できないというのが1つ。それと、共産党の躍進の中にはもちろん、投票率のことも、もちろん、おっしゃいましたけれども、野党側が候補者を立てられなかった。しかし、共産党は全部、有名な方も無名な方も含めて立てた。ですから、選挙区で、唯一自公で入れる以外は共産党しかもうないではないかという、不戦敗の選挙区をつくってしまったというのは、維新も、私達もそうですけれども、結果として共産党に票が行った。野党の政策で唯一聞いたのは共産党だけだからというのが、比例に連動をしたということも当然あったと思いますよね」
反町キャスター
「片山さんも、政策的には、維新も、その意味でいうと、共産党みたいに、何でもかんでもとは言いません、でも、がちゃがちゃ反対していくというポジションはとれないですよね」
片山議員
「それはとれないですね。とれないけれども、共産党的な、変わったというか、尖ったというか、人に嫌われるというか、ある意味では。そういうことをやろうではないかということになっているのでね」
反町キャスター
「今度の選挙で、これ以降は…」
片山議員
「いや、だから、たとえば、身を切る改革なんか、いろんなことを言っているでしょう。そういうことで、財源を出して、これを、たとえば、教育に向けるとか、医療、介護に向けるとか。そういうことの1つの考え方に至ろうじゃないかというのは、やっているんですよね」

野党はどう体制を立て直すのか
秋元キャスター
「野党は候補者調整を行いましたが、結果が芳しくなかった。その要因をどのように分析していますか?」
渡辺議員
「正直言って時間が足りなかったということですね。何よりも現職同士がいるところは非常に難しかったと。たとえば、私は、静岡県ですけれども、静岡3区では民主党と維新の現職の方が比例に移られた。民主がその支持層を何とか取り込んで比例復活をしたのですが、静岡1区、静岡市を中心とするところでは結果的には民主の元職と維新の現職が調整がつかなくて、結果として両方食いあうような形です。上川さん、大臣のところですが、もともと厳しいところに来て、野党の候補がお互い票を取りあったと。そういうことが、あるところでは調整ができ、同じ県でもあるところではできなかったと言うことも考えると、正直時間がなかったということ。それから、もっとはやくからこういうことを想定して、状況で情勢を分析して、やっておくべきだったということは、非常に悔いが残りますね」
秋元キャスター
「民主党からまず100議席という声もありましたけれど、政権を目指さず、100議席を狙うというスタンス、これがその敗因につながったという考えはありますか?」
渡辺議員
「優勝を狙わなかったらベスト8に入れないわけで、最初から初戦突破とか、ベスト8でいいみたいな話をしていたら、残念ながら優勝までいかないですね。ですので、この2年間、私にも責任はありますが、候補者を立て、先ほど落選組で厳しかったということをおっしゃっていましたけれども、決してそうではないのですが、常在戦場というのであれば、ここの選挙区は他の野党と話をして、ここを立てますから。その代わり、ここをおたくはどうですかという綿密な作業を2年間やっておけば、もっと候補者は立てられたということは悔いが残ります。最初から100などという数字、もちろん、選挙が始まってしまえば、だいたい電話調査等の具体的な数字が出てきますので、このへんかなというのはありますが、しかし、最初から低めにターゲットを決め、このへんとれればなんてことでは敗北主義となってしまうのではないかなと。かつて全員が当選しても政権がとれないという、たとえば、社会党、中選挙区時代、全部候補者が立っても過半数に満たないではないかと。全員通っても政権がとれないではないかということで、最初から立てられなかったという時に、本気ではないと思われたのと一緒で、連立政権を目指すのであっても、我々は維新ともっとはやくから、あるいはみんなの党は解党してしまいましたけれども、しっかり組んでいれば、また違う結果になっていただろうとは思いますし、リアリティが違う、現実感が違ったと思うんですね、野党の迫力の」
後藤氏
「今回の特徴の1つに、安倍さんがアベノミクス解散と、自ら固有名詞を冠した解散をやったわけですけど、民主党から海江田政権をつくろうではないかという声が1回も上がらなかったんですね。政権を競いあう衆議院選挙で党首の名前が連呼されなかったというのは初めてのケースではないかと思うんですね。それ自体から、今回民主党のある種の敗北が決まっていたと言う気がしますね」

総選挙を総括する 民主…伸び悩みの原因
反町キャスター
「野党1本化は194選挙区、勝てたのは42選挙区。勝率21.6%でした」
後藤氏
「浸透度がある人を調整することを、思い切って執行部が権限を振るわなかったのがいけなかったと思います」
渡辺議員
「小選挙区の持つ特性ですよね。たとえば、候補者がギリギリで決まった大阪の平野さんのところの佐藤ゆかりさん。地縁、血縁があったかというとないと。知名度はあったけれども。しかし、小選挙区という特性で、政党を選ぶという選挙になれば、その候補者になじみがあるか、なじみがないかということに関係なく、オセロゲームのようにひっくり返るわけですから、最終的には与党が強いというような傾向が出るのであれば、そこはそういうことをわかったうえで、候補者を先に埋めて、しっかりと運動させておくべきだったということはありますよね」

維新…1議席減の背景
秋元キャスター
「維新の党としては今回の選挙結果をどのように受け止めていますか?」
片山議員
「それは不本意です、すごく勝ちたかった。しかし、よく善戦したと思いますよ。負けは負けですよ。しかし、マイナス1ということは、現状維持ということなんです。だから、それは皆よくやったということにしなきゃいかんと思うけれど、私は残念ですよ。我々は80から立って、80ぐらいとりたいと、こういうことですよ」
反町キャスター
「自公に対して一枚岩にならなければいけないと、ずっと言っていますよね。その感覚は今回の選挙でさらに強くなったという理解でよろしいですか?」
片山議員
「一強他弱の政治情勢でいいことは生まれませんね。だから、一強他弱を是正して、自民党を勝たせ過ぎないようにということは常に訴えたので、野党のチェック機能が働きませんわね」
反町キャスター
「その意味で言うと、民主党の代表選挙がこれから浮上してくるのですが、いわゆる先ほどの話ですと、自主再建派なのか、野党再編派なのかというと…」
片山議員
「だから、決めつけをすぐあなた方はやるからダメなのよ。両方あったらいいんだよ。自主再建派なのかもしれないけれども、ケースによっては当然、野党再編にも与すると。そういう良さがあると思います。岡田さんはまったくそういうことが視野にないですか、私は知らないけれど、あなたが言うから。他の方や、前原さんや、細野さんは、野党再編一辺倒ですか、それは様子を見てやるわけですよ。決めつけない方が私はいいと思うな」
反町キャスター
「橋下さんが出たと出ないとでは違ったのですか?」
片山議員
「私は出るべきだと思いましたよ。新風を巻き起こすことになるんです。話題性が出て、関心が高まって、維新の党としては大変なプラスだった思いますよ」
反町キャスター
「東京と大阪の間の二都物語というのは、江田さんと一緒になっても続いているのですか?」
片山議員
「前よりは少なくなったと思いますよ。常時一緒でないというマイナスはあるわね。ただ、コミュニケーションの仕方ですよ。それを変えていけば変わってくると思いますよ。その努力をしているから」
後藤氏
「今回の選挙戦を通じまして、江田さんと橋下さんが交互に党首討論に出てくるんですね。個性が出てしまうので、本当に1つの党なのかなと、有権者の側から見ると」
片山議員
「そういう意見は、私にもありましたね」
後藤氏
「一本化はないのですか?」
片山議員
「もともと創業者は橋下さんだから、もっと橋下カラーを出した方がいいって私は言ったんです。ちょっとそこはなかなか難しいね、共同代表そのものが。ただ、2つの党が一緒になりましたから。共同代表はあるのかなと思いましたけれど、これはご承知のように暫定的なものですから。1年で解消しようということになっていますからね」

野党…今後の国会の臨み方
秋元キャスター
「この状況で、野党が国会でどのように存在感を出していけばいいのでしょうか?」
後藤氏
「なかなか非常に厳しいですね、選挙の直後の特別国会を経て初めての通常国会ですけど、圧倒的に3分の2があるわけです。ですから、ピンポイントで政策ターゲットを絞ってやるということしかないと思います。とりわけ国民の関心の深い消費税の問題、あるいは賃金の問題、ある種集中的にやらないと、結局は数の力で分散され、あっという間に国会が終わってしまうと。しかも、統一地方選挙がある時は、国会全体の空気として、はやく予算を上げましょうということになるんです。その分、与党に対してさらに有利に働くという状況ですから、ますますポイントを絞らないと野党の存在感は薄らいでしまうと思いますね」
片山議員
「言われる通りですよ。巨大与党ですから、一番向こうの弱いところを、集中して共同してやるべきなので、1つは消費税がああでしょう。平成29年4月はいいんだけども、景気条項を落とすと言うんですよ。今回はでしょう。それを重視して、伸ばしたんです。その平成29年4月は景気のことは一切考えない、首尾が一貫しないというか、説得力がないわね、これが1つ。それから、同一労働同一賃金補償の、我々は維新の党が中心になって、民主党も一緒になって国会に出したわけですよ。廃案になりましたけれども、これはやらなければいけませんよ。現在のいろんな賃金問題含めて、雇用は確かに増えていますが、非正規ばかりが増えてんだ。だから、同一労働同一賃金というのは、これから労働関係の大きな法案だと思います。だから、こういうものは質問もするし、通していくということが是非必要ではないかと思いますよ。それから、集団的自衛権が出たでしょう。いずれにせよ、これはもう議論しなければいけませんが、野党もちょっと足並みを揃えるのが…」
反町キャスター
「一丸になって自公に対峙するわけにもいかないですよね」
片山議員
「問題は、私は民主党だと思うので、私どもの方は言い方はともかく、実態は皆納得していますから」
渡辺議員
「集団的自衛権についてはある程度、我々も整理をつけた部分があって、たとえば、自衛権を与党がどこまでの範囲で考えているのか。安倍さんと自民党が同じ考えか、公明党と同じ考えかがわからないわけですね。アメリカが自衛権の発動だ言えば、日本が自衛権を同じように、自衛権と判断して、集団的自衛権を行使するのか、相手がイスラム国でもやるのか、そういうことをまったく議論が深まらない間にやってしまって、これは国会論戦で当然追求していきますから。ただ、手続きについて閣議決定でやったことは、今回の選挙でそれも含めて国民は認めたのかということについては、決してそれも含めて安倍政権を支持したわけではない。そういう声もありますから、この問題については必ず。ただ、問題は、与党がどこまで謙虚で野党に質問事項を譲るかということだと思いますが、結果的にこの数の配分でいきますと、また与党ペースでどんどん進んでしまう」

渡辺周 民主党衆議院議員の提言:『国会に信頼と緊張をとりもどす』
渡辺議員
「これは焦点にあまりならなかったんですけれども、小渕元大臣の話とか、信頼ということが揺るぎました。ですから、私達は取り戻すということ。それから、残念ながら緊張を、私達は今回の選挙結果では議席差で言えば緊張関係にないのですが、しかし、是々非々で望むうえで、我々が反対をする。あるいは建設的提言をする。それは世論と連動したもの、世論に共感を得られるもので、例え、反対するにしても。そういう意味でのなるほどと。これは世論も含めてちょっと襟を正して聞かなければいかんという緊張感。これを私達野党は質の部分で、しっかりと国会で論戦をはって、安倍内閣の行き過ぎたところがあれば止めると、防波堤になるという姿勢で臨みたいと思っています」

片山虎之助 維新の党参議院議員の提言:『身を切る改革』
片山議員
「身を切る改革の断行というのを、この選挙で言ってきたのですが、だいたい前の総理の野田さんと、安倍さんで決めたわけでしょう。消費税を上げるのに、上げるというのは5%から上げるのに。今回8%にはなっていますけれど。10%が問題になってるんだけれども、身を切る改革をやると。1つのシンボルが国会議員の定数削減ですよ。何もやっていないではないですか。そういうことを公に約束して、できないようなことじゃダメなので、野党を中心にやらせないと。それは当面、国会の定数削減と再編のカットぐらいやらないと。まだ他にいっぱいありますよ、公務員給与の削減もありますし、特別会計や基金の無駄遣いもあるんだけれど、とにかく国民が政治を信用しないわ。国会を信用しない。だがら、与党がやりたくないなら、自民党や公明党はやったけど、野党がやらないと。身を切る改革の断行ですよ。そのためにはうまいこといっているけど、やりたくないんですよ、皆、身を切られるから、痛いから。だから、やらなければいかんと思いますよ。それが国民の政治に対する信頼を取り返す、私は所以だと思う」