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2014年11月18日(火)
消費増税先送りと総選挙 首相の決断は

ゲスト

枝野幸男
民主党幹事長 衆議院議員(前半)
野田毅
自由民主党税制調査会長 衆議院議員(後半)
鈴木哲夫
政治ジャーナリスト

民主・枝野幹事長に問う どう見る?消費税増税延期
秋元キャスター
「昨日発表されました4月から9月期のGDP速報値です。-1.6%で、マイナスとなりました。今日の安倍総理の決断をどのように捉えていますか?」
枝野幹事長
「ほとんどが予想された通りのお話でした。唯一、大方の予想と違っていたのは、解散の日が19日ではなくて21日だったと。中身はそこでしょうね」
反町キャスター
「消費税増税の引き上げの先送りについて、民主党はこの間、決めたんですよね。あれは理由とか、背景というのは、今日の総理の発言と、表側はピチンと同じ?別にあわせているとは言いませんけれども、同じ理由だということですか?」
枝野幹事長
「我々にとって大きいのはあの時、3党合意で自民党にもお約束をいただいた、消費税は社会保障の安定充実に充てるという約束。国民の皆さんに負担をお願いする以上は、身を切る改革として、国会議員の定数80削減。これは党首討論でお約束をいただいた。これが断行されていないではないかと。にもかかわらず、第2弾の引き上げをするというのは、まずそれだけでも認められるものではないだろうと。そのうえ、今回の数字だけが注目をされるのですが、昨年10月から12月のGDPも-1.6%ですよ。その後の1月から3月は、消費税増税前の駆け込みでプラスになる。その直後は、その反動でマイナスになる。これは予期されていることですが、実は全体のトレンド、流れとして、実は昨年の秋から日本の経済はマイナス成長のプロセスに入っている。消費税の影響ではないですね。そうした状況の中で、なおかつ特に家計が傷んでいるという中では、国民の皆さんにお願いをできる状況ではないなということです」
反町キャスター
「消費税に関して、自民党と民主党のごちゃごちゃした感じというのが、ずっと続いているんですけれども、鈴木さんから見て、たとえば、現在の民主党は、野田内閣の時に上げることを決めたけれども、その後、選挙で大敗したものをずっと引きずりつつある中で、ようやっとここに来て、いろいろ理由があるにせよ、先送りというものを容認し、現在、総理との対決姿勢を強めている。この民主党の消費税をめぐる、ここまでの変遷をどのように見ています?」
鈴木氏
「私は一貫して主張していましたけれども、もう3党合意を、民主党は破棄していいと思っています。かなり過激な言い方ですけれども。それは何かというと、まさに、現在枝野さんがおっしゃったように消費税ではないですよ、これは。社会保障と税の一体改革。つまり、社会保障のために消費税を上げるということを国民は選択した。たとえば、今日の総理の言葉でも足りなかったのは、要するに、10%を見送ることによって社会保障はその間どうなるのか。そういうところをもっと語らなければいけないのに、そこがない。つまり、消費税とセットになっているのは経済ですよ。一方、社会保障制度は、もう民主党は一生懸命に反対していたけれども、強硬採決で、介護の要支援1、2とかも、強硬採決で決めていったりしていると。つまり、こういうところで、3党合意の、社会保障のために苦しいけれど、消費税を払ってもいいかなという国民の声を反故にされているわけです。だから、民主党が本当に破棄してでも、そこに責任野党とか、いろいろ考え方があるけども、それは置いておきますけれど、だから、やるべきだったということ。それから、枝野さんが今おっしゃって、まったく取材していて同感なのは、消費税が、この7-9月の数字を下げた。消費税が、消費税がとレトリックがつくられていっているけれども、実はアベノミクス第2の矢の、特に財政出動はまったく逆に地方のいろんな民需を圧迫しちゃって、うまくいっていなかった部分があるわけです。でも、消費税に全部被せてしまうと、アベノミクスは正しかった。消費税だけが悪くしたというどんどんレトリックに入っていっているような気がして…」
反町キャスター
「消費税を除いたアベノミクス本体の失敗を、隠しているのではないか。そういうニュアンスですか?」
鈴木氏
「そうです」

どう見る?アベノミクス
反町キャスター
「アベノミクスの効果がどうのこうのという話。確かにGDPの速報値を見ていても、よく見ると駆け込み需要を除くと右肩下がりにゆっくり落ちてきているのではないかという印象があります。ただし、基本的にはここ来て株価も1万7000円になっていますし、民主党政権の末期から比べれば倍になっているわけですよ。それを考えた時に、はっきり申し上げると、民主党がこの間、もし政権を担当していたら、民主党政権で1万7000円台まで株価を押し上げていたのかどうか。仮定の話ですけれども、民主党だったらアベノミクスに代わって何ができたのですか?」
枝野幹事長
「まず株価が経済の先行指数だったという時代は終わっているんです。実際に株価がこれだけ2年間に渡って大幅に上がったのに、国民生活は良くなっていないです。昔は株価が先行をしていました。株価を見てもしかたがないです。実際に、民主党政権の実績はどうだったのか。経済がダメだったのか。ダメだったと言われ続けました。しかし、民主党政権の発足時から辞めるまでの3年3か月。この間で、実質GDPは5.5%弱。5%以上伸びているんです。ところが、安倍政権。良い、良いとされていますが、実質GDPは、この2年間で、実は1.5%程度しかないんです。この実績というのはしっかりと受け止めていただきたい。株価で2年、最初の3か月、半年ならば株価先行していますとわかりますが、2年経っても株価に実態経済が引っ張られていないどころか、株価は右肩上がりなのに、実態経済はGDPのグラフのように下がっている。ここがまさに古い経済の見方としているズレですよ。ここを変えないと経済が良くならない。我々は何をしたのか。実は、かつては社会保障というのは経済にとっては邪魔だけれど、やらなければならないことだった。現在違うんです。人口が減っていって、高齢者が増えている中では、皆さんが消費をしてくれなければ消費が伸びるはずがない。と言うことは高齢者の皆さんの年金、医療、介護。こうしたところを充実させれば、もらった年金を節約する必要ないです。貯蓄のある高齢者の皆さんは元気なうちに、全部は崩せないにしても、ちょっとずつ崩していっていいんですよと。こうしなければ消費は伸びません。もう1つは、少子化対策です。子供の数が少ないのは、経済のための子供ではないですが、経済にとっては大きなマイナスですよ。安心して希望する方は子供を産み育てられる。それは、間違いなく消費につながるんです。我々は速攻薬ではありません。でも、そういったことをじわじわと前に進めていく中で、途中で東日本大震災という経済の大きなマイナスありましたが3年3か月で5%以上の実質GDPを伸ばしました。安倍内閣は2年間で1.5%のようです。これははっきりしていると思います」
反町キャスター
「株価が上昇をしているアベノミクス効果。一部上場企業には出ているんだけれど、それがきちんと皆さんのところまで届くまでまだ少し時間がかかりそうです。これは最近の自民党の常套句です。いわゆる、トリクルダウンというやつですね。その大企業を元気にして、それが関連企業にいって、それが皆さんのお手元に、ちょっと時間がかかるんですよと。この説明は嘘ですか?」
枝野幹事長
「これも時代遅れです。かつて大企業は伸びる時というのは、輸出数量が伸びたんです。仕事が増えたんです。ですから、工場を増やして、正社員の数を増やす。下請け、孫請け、中小企業も仕事が増える。仕事が増えるから収入が増える。というプロセスを辿っていったわけです。ところが、円安で、これは円安になれば当然円で換算した時の売上げ、利益が増えます。だから、儲けが大きくなっていますが、輸出数量が伸びているかというと、これまた2年間伸びていません。つまり、大企業そのものもそうだし、下請け、孫請け、中小企業の仕事の量は増えていないです。仕事の量が増えていないですから、そうした人達に豊かさが滴り落ちるということになっていない。むしろ、円安の副作用で燃料代とか、調達する資材とか、そちらが値上がりをしてむしろ苦しくなっている。これが残念ながら、この半年ぐらいで明確になってきた実情です」

どう見る?解散総選挙
秋元キャスター
「枝野さん、今回の解散総選挙をどのように捉えていますか?」
枝野幹事長
「消費税について信を問うということであるならば、これは先送りをせざるを得ないというのは、党によって理由は違いますけれど、これは全部揃ってしまっているので、国民には信を、意思表示のしようがないんです。敢えて言えば、その1年半先送りした先には必ず上げますと。リーマンショックのようなことがあろうと、東日本大震災のようなことがあろうと上げるというのは、それはおかしいのではないかなと思いますので、それが争点にと言えば、争点かもしれません。それから、アベノミクスについては、2年前に4年の任期で300を超える議席を、国民の皆さんが選択されたんです。少なくともあと2年間は問題点を指摘していきます。だけれど、力強く推進をしていく力を既に与えられているのに、それを大幅に減らしても、勝ちという、そのロジックの中で信を問うというのはちょっと理解ができません。敢えて言えば、300以上の議席を与えられるほどの支持を得ているものが現在、信を問うて、大きく減らせば、少なくとも修正は必要です。こういう民意だと受け止めるのが本来だと思います」
反町キャスター
「その数を減らしてでも解散するという、この総理の判断、真意はどこにあると見ていますか?」
枝野幹事長
「それは、まさにアベノミクスの限界が明らかになって、経済が残念ながらこのまま行くとずるずるした下り坂になっていく。先に行けば行くほど選挙をやれば不利になるので、2年も待てないと。現在、数を持っているけれども、現在ならば、まだアベノミクスに対する期待でそれなりに勝てるのではないかと考えたとしか思えない」
反町キャスター
「大義がないと野党の皆さん、異口同音に言うんですけれども、非常に露骨な言い方をすると、政党政治の勝ち負けで勝負をかける時に大義がないと言って文句を言っているのは、準備していなかったということの裏返しで、悔しがっているだけにも聞こえるのですが、そこはそうですか?」
鈴木氏
「解散は伝家の宝刀と言われますが、権力者、総理大臣ですね。権力を維持していく、もしくはやりたい政策を遂行していくために、解散カードというのは自由に切っていいと。総理は解散については嘘をついてもいいとまで言われている。どのタイミングで切ろうといいと思うんです。安倍さんがここでというのであれば、大義があっても、なくても切ってもいいと思いますよ。いいと思う。だけれども、客観的に見て、逆の言い方をすると、現在、解散カードを切るのは、安倍さんにとってプラスになるかなと考えると、プラスになる話はあまりないのになぜやるのかと。ここが今回の解散が不思議なところだと思うんですよね。枝野さんもおっしゃっていた、反町さんもおっしゃっていた話でいくと、これは実質、追い込まれ解散ですよ。この先に良いことは何1つないと。現在やるのが一番傷が少ないと。解散は、たとえば、外交ですごく点数を上げて、これをもって解散をするという、そういう、いわば正攻法というか、強気なカードだと思っていたんだけれど、今回の理屈はどう考えたって追い込まれて、もう先より現在がましだからやろうと。これ自体は、何か不思議でしょうがない。ただ、取材をしていると、10月30日に枝野さんと安倍総理が予算委員会でやりあっていた。あれがたぶん安倍さんの中では、気持ちが、感情が、最高潮に達した、1日だったと思うんですよ。それまで本当に閣僚スキャンダルが、これは正直言って、安倍さんに気の毒なぐらいレベルが低く、それを毎日、毎日…今日ぐらいは、党利党略をやめて議論しましょうと、安倍さんが枝野さんに言った。枝野さんは諦めるはずないですよね、野党だから。バーッと言った。そうしたら、火が着いちゃって、ある意味で思想信条の話にまでいっちゃった。その日、官邸に戻って近い人達に、現在選挙をやって、民主党が潰せるんだみたいなことを、安倍さんは呟いたというんですね。安倍さんの、いわゆる自分の身内、つまり、閣僚スキャンダルとか、そういうもので感情的にはかなり高ぶっていっていた。そういう中で、枝野さんが悪いと言っているわけではないですよ、火を点けちゃった可能性はある。それと、官邸が世論調査をやっていて、独自の。これが圧勝だというんですね。こういうものも全部あと押しして、要するに、1回リセットするんだという思いが、ガーッといったと」
反町キャスター
「与党の幹部が今回の解散劇を、鈴木さんの話の延長線上みたいな話で、火遊びをしていたら大火事になったと言っている人がいるんですけれども、まさか、解散しないだろうと思って、どうだ、どうだと閣僚のスキャンダルをちょろちょろやっていたら、向こうが、ボウッと怒ったものだから、火だるまになってしまったという印象があります。この印象はいかがですか?」
枝野幹事長
「私は、幹事長になる直前ですけれども、安倍さんが党利党略で考えるなら、12月9日投票でしょうと申し上げました。その後、幹事長のオファーがあって受けましたので、はやければ12月9日投票のつもりで、幹事長をお引き受けしていますので、むしろ、私の想定よりも選挙が遅い。これは国民の視点だったら違うでしょ。国民の立場はこんな時にやるのだったら、何をやっているんだという話だから、正しいことではないけれども、党利党略で安倍さんがお考えになっているのなら、もっとはやいぐらいと思っていましたので、予想通りに党利党略で早い解散をされたんだなということで、予想通りです」
反町キャスター
「火を点けちゃった自分の責任とは言わないけれど、自分の質問だったと?」
枝野幹事長
「火を点けようが、火を点けなかろうが彼が党利党略で考えれば早くやると。もちろん、これだけ短期間で選挙ですから、いろんなものの機材、ポスターにしても、何にしても、どの党にしても、どの候補者にしても、短い期間でやるわけですが、選挙に備えていただくという意味では、きちんと備えてきたつもりでいます」
鈴木氏
「そこですよ。だから、枝野さんが原理主義者だったら、いやいや待てと。もう1回、全部やるぞと言うかと思ったら、実は、影でこそこそ、言えないでしょうけれども、本人は。よしやっていいよとやって。そのへんが、自民党は見破れていないんですよ」

現実的な選挙協力は
枝野幹事長
「地域事情を考慮しないといけないということ。それは、地域の中での関係、あるいは積み重ねが大事であると。これはやっているつもりです。それから、選挙協力と私は言っていないです。言っているのは選挙区調整です。政権を目指す。連立政権を組むみたいなことで選挙を戦うならば、政策を詰めてやらなければ、政権をお預かりしても無責任なことになります。今回やっているのは、あまりにも巨大与党の状況の中で、国会の緊張感が失われて、やりたい放題になっている。あるいはアベノミクス、株価が上がったのはいいけれども、こちらを忘れているよねという話がある。そうしたことに対しては国会の中に緊張感をもたらして、安倍さんが見ていないところの国民の声がしっかりと国会の中に届き、それで与党もある程度取り入れざるを得ない。こういう状況をつくりましょうという選挙だと思うんですね」
反町キャスター
「たとえば、東京なら、東京10区の民主党支持者に対して、ここは民主党を立てません。維新の候補を立てます。民主党は立てませんということについては民主党の候補者、支援者に対しての選択肢は与えないことになりますよね。そこは自民党よりは維新がいいでしょう。そこに入れてくださいよという、いわば党の都合で、自己都合で自分の党の支持者に対して妥協を求める。こういう理解でよろしいですか?」
枝野幹事長
「選挙というのは常にそうです。あらゆる選挙で、自分とぴったり100%意見の一致する候補者に投票したいと思ったら、自分が立候補するしかないです。どんな政党、どんな候補者が出ても、自分とは違いのある中で、相対的にベターな候補者を選んでいただくというのが、代表民主制の基本ですから。そうしたことの中で幸い衆議院選挙は2票制です。民主党の支持者の皆さんには、自民党よりもベターだと思ったら、それはそちらに入れてくださいと、小選挙区は。でも、比例代表はまさに野党の中でどの党が一番力を持つべきか。それは比例代表で入れてくださいと。きちんとその意思表示をしていただく、そういうシステムになっているのですから。それは、他党の支持者の皆さんにとっても、ここは自分の支持している政党の候補者が出ていない、民主党しかいないなと。それは、自民党よりベターだと思ったら、自民党の政治にブレーキをかけたい。それは小選挙区に入れてくださいと。でも、比例代表はそれぞれの党の主張に従って、民主党以外の方に入れて投票されるのを、それはそういう自由はあるし、権利もあって、それによって少なくとも国会議員の議席の3分の1以上は決まるのですから。そのことによってその声は1票、1票反映されます」
反町キャスター
「もう1つ、そのパターンでいった時に、先ほど、政権を狙う選挙ではないのだからという話をされました。と言うことは、つまり、現在、55の民主党が、100ぐらいまで、ないしは90、そのぐらいまで増やすことは意識した選挙だから、現在みたいな手段を使うのだけれども、その次、ないしはその次の次、いつ、くるかわかりませんが、次は240を狙う選挙になる時には、今回言われたような手段は使えない。言葉悪く言うと、2枚舌の選挙戦を、将来に向けた、時間差の2枚舌の選挙戦を国民にこれからやるぞという。これはいかがですか?」
枝野幹事長
「何で2枚舌ですか。だけど、今回の選挙は我々も野党第1党として、この機会に政権を変えたいと思ったら、有権者に対する受け皿として我々は過半数を取り得る、その候補者は立てます。これは野党第1党としての責任です。ですから、もし本当に…」
反町キャスター
「150を超えるということですね」
枝野幹事長
「当然です。現在こそ政権交代だという皆さんが、大挙して民主党に入れていただければとれるという、そういう選択肢をしっかりと提示します。ただし、現実問題として、3年3か月の政権に対する皆さんのご批判もあれば、一気にそこまで信頼回復していない可能性が高いということの中では、むしろ現実的にしっかりと現在の与党の暴走にブレーキをかけてくれという皆さんの方が多いのではないかと我々は思っているから」
反町キャスター
「つまり、非自民の連立を視野に入れた選挙戦だ。候補者調整ではないと?」
枝野幹事長
「違います。もしその次の選挙の時、まさに、他の党と組んで政権を目指すという時にはかなり緻密な政策合意をしなければいけない」
反町キャスター
「今回は、とりあえず数がほしいから握るんだけれども、この次は本気だから待っていてねと聞こえますよ」
枝野幹事長
「政権をとらせていただけるのであれば、単独政権を目指します。だから、過半数の候補者を立てます。だけど、国民の皆さんは民主党政権を望んでいる方が、現在、残念ながら、我々に過半数を与えていただけるほど回復しているとは、残念ながら思っていないので、皆さんの受け皿として過半数を立てますが、同時に、民主党政権まで戻す気はないけれども、もうちょっとブレーキをかけたいよねという皆さんの選択をしっかりと反映できるようにするのが、今回同時に責任だと思っている。しかし、基本的には、政権を目指す時はさらに踏み込んだ政策合意がなければいけない。そのことも十分にわかっています。もし選挙後に連立ということであるならば、それは緻密な政策合意です」

どうなる?野党共闘
秋元キャスター
「野党共闘についてはどのように考えていますか?」
枝野幹事長
「国民の皆さんの中には、国会がこういう状況では自民党以外の皆さんの、国民の声がほとんど届かない。そういう大変大きな声があると思っています。国会、政治に緊張感をもたらすためには野党が一定程度の影響力を持たないといけない。そういう皆さんの声に応えるためには野党の乱立を避ける。でも全部はできません。それぞれの党の立場があるわけですから、でも、そのことに最大限努力をするというのが、野党第1党の私達の役割だと思って現在その努力を最大限やってもらっています」

みんなとの連携は?
秋元キャスター
「みんなの党の浅尾代表は『あらかじめ民主・みんなということで限定することなく、幅広く枠組みをつくっていくと、その1つが民主・みんな(の合流構想)ということだ』と発言されています」
枝野幹事長
「いろんな構想が、こういう局面、いろんな方から出て参りますが、現在、別にみんなの党から機関決定で民主党と合流と、そういった話を受けているわけではありませんので、現在、民主党とみんなの党の間でしているのは、先ほどのいわゆる棲み分けの話。ただ棲み分けをするにあたっても、こういうところで現在の安倍さんにブレーキをかけてもらわないといけないよねというその重要な項目については共通させた方がいいよねという政策協議をさせていただいているという中ですので、その中でいろいろな構想があるということだと思います」

維新との連携は?
反町キャスター
「橋下さんは民主党の中の官公労を支持されている人に強い抵抗感を隠さない人なのですが、共同代表を務めている維新の会との連携は?」
枝野幹事長
「まず民主党は官公労に支援されている団体ではありません。働く皆さん、官民トータルの連合という皆さん、これは我々自身の綱領にも生活者、納税者、消費者、そして働く人達の立場に立つ政党は我々だけですから、敢えて言えば。そうした皆さんに、働く皆さんが官民共通して協力関係にある、当たり前なこと。官公労だけ特出しするのは、明らかに実態が違います。そのことを申し上げたうえでそれぞれの党は選挙が近いところで、それぞれの党のお立場でいろんなご発言があります。各政治家1人1人にしてもいろんなご発言があります。それの1つ1つに野党第1党である民主党の、しかも、幹事長である私が何かコメントをすると言うのは、それはむしろまとまるものがまとまらなくなる原因ですので、コメントはいたしません」

消費税増税延期と解散総選挙について 言いたい事、聞きたい事
反町キャスター
「視聴者からの質問です。『民主党政権に国民は一度NOの判断をしました。現在私達のやり方は間違っていなかったと主張すれば、また元に戻すつもりなのかと民主党に投票する人は出てこないのではないでしょうか。前は、ここは間違っていた、今度はこうやるという新しい主張をした方が良いのではないのでしょうか』とのことですが」
枝野幹事長
「我々は、政権運営、ガバナンスについては反省点がたくさんあった。ですから、しっかりと党内をまとめて、決めるべき時に決めて一致結束して進めていく。これはこの間、むしろ自民党よりも我々の方がしっかりできていると自負をしています。それを国民の皆さんに伝えていきたいと思います。目指していた政治の方向性。これは、我々自信を持っています」
鈴木氏
「民主党の一番マズかったところは、憲法、外交、安全保障。こういうところでの議論を避けてきたわけです。それはいろんな人が集まってきたから、それをやるとバラバラになっちゃうから。それは政権をとるまではよかった。だけど、とってこうなったら、そこからまた議論をする必要はあるし、あとはトップの指導力ですよ。だから、そういう意味では申し訳ないが、海江田さんのこの一連を見ていて、これでいいのかなという疑問はつくと思いますよ」

自民・野田税調会長に問う どう見る?消費税増税延期
秋元キャスター
「消費税増税を決断しました総理の決断をどのように見ていますか?」
野田議員
「不退転の覚悟をなさったということで、デフレから脱却をして、日本経済を再生するという大目標。もう1つは、社会保障の財源をしっかりと確保する。財政再建を果たすという大変両立するのは難しいテーマを何としても両立させるんだという固い決意をしっかりとあらためて国民に訴えたというのが総理のお話だったと思いますね。だから、そのためには、ただ決意だけではなくて、消費税の引き上げ時期を…そのままやるなら法改正いらないです、予定通り来年10月であれば。だけど、これを18か月、再来年の4月まで延ばすとなれば、法改正がいるんです。つまり、税法改正。法律改正を伴うことを年明けにやるということだから、あらかじめその思いを強く国民に問う、訴えるというのがカギだということになるのでしょうかね」

消費増税延期の影響は?
反町キャスター
「安倍さんが公明党の山口代表と会って、1年半後上げる時に、軽減税率を同時に導入する、その約束をしたのではないかと言われていますが」
野田議員
「私はされていないと思います」
秋元キャスター
「先送りによる財政再建にどのような影響があると思いますが?」
野田議員
「基本的に1年半分の税収がそれだけ入らなくなるということですから、この部分をどうするかというのは当然のことながら、予算編成の中でより歳出の中身を厳しくチェックするというのは当然あると思います。ただ、経済の状況が総理もおっしゃるように落ち込んでいけば、税収だって落ち込むわけだから必ずしも予定通り入るとは限らない。かつてあるんだけれども、増税減収というのが。そうならないようにしたいという思いが強くあった。そのへんは我々は予定通りの税収が入るように、この後の展開を持っていくと。その手前の段階は経済対策にしっかりと力を入れることによって消費税以外の税収についても少し上に出てくるようなことも、できればそれはそれで財政は助かるということになりますね」
鈴木氏
「そもそも消費税というのは、社会保障との一体改革ですよね。社会保障も消費税を上げたからといってそれで全部賄えるわけではない。当然社会保障だって、たとえば、給付減だとか、負担増だとか、そういう仕組みも変えていかないといけない。でも、消費税を上げることによって社会保障をもう1回しっかり見直していくんだよというのが大義ですよね。本当に今日の総理の言葉を聞いていても、常日頃不満に思うのは、社会保障と消費税の問題があまりセットで語られない。じゃあ、これを見送ったことによって、社会保障はどうしていくのでしょうか。10%の導入がズレたことによって、その間の景気云々というのもあるんだけれども、その間に社会保障をどういう形で、どこまで進めますか。ここが聞きたいわけですよね」
野田議員
「この前の社会保障の一体改革のプログラム法に基づいて予定しているいくつかの課題があるわけです。今回は選挙によって、終わってから、あとどうするかというのを組み立てなければいけません」
反町キャスター
「その話し合いの土俵は、もう3党協議というのは崩壊しますよね?」
野田議員
「これは事実上、残念ながら、我々は呼びかけてきたのですが、民主党の中で必ずしも十分な合意ができていなくて、現在のところいつでもやりましょうと呼びかけはするのだけれども、この1年あまりはできていないのが現実です。ですから、これはこれで給付の中身はどうするのかですから、できれば社会保障の制度論というのは、どちらが政権をとっても…ということだけはやりたい。これは一番大事だったのですが、この選挙が終わってから、もういっぺん、そのへんも民主党の皆さんも、どう考えるのか。主張をするだけではなくて、一緒につくり上げていくという建設的な作業に是非入ってほしいと思うんですよね」