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2014年9月22日(月)
結束?混乱?再分裂? 野党新体制が描く野望

ゲスト

海江田万里
民主党代表 衆議院議員(前半)
江田憲司
維新の党共同代表 衆議院議員(後半)
山口二郎
法政大学法学部教授

民主党・海江田代表に問う 民主党役員人事の狙い
島田キャスター
「民主党の新体制がスタートしました。その顔ぶれを見ていきたいと思います。もちろん、代表は留任、海江田さんです。代表代行に高木さんですが、国政選挙担当の代表代行として岡田克也さんが就任いたしました。両院議員総会会長に直嶋さん。政調会長に福山さん、幹事長に枝野さん、国対委員長は川端さん。留任として選対委員長に馬淵さん。さらに、常任幹事会議長に大畠さん。こういった布陣です」
反町キャスター
「俗に、よく言われる民主党6人衆という、岡田さん、玄葉さん、野田さん、前原さん、枝野さん、安住さん。この中から、岡田さん、枝野さん、国対代理委員に安住さんも入りました。その6人衆と言われる人達の党内における存在感をどう捉えているのかということと、その中から、今回3人が執行部の中に入ってきた。そのバランス感覚をどう見たらいいですか?」
海江田代表
「私は、まず6人衆という捉え方はしていません。これ全くしていません。マスコミの方達がそう言っているだけの話ですから、考え方もそれぞれ違いますし、これまでの活動歴も違います。持っている資質も違います。だから、そういうものを1つ1つ、よく考えて、幹事長には枝野さんがいいだろうと。それから、岡田さんは代表もやられた方ですから、私をしっかり補佐していただいて、特に選挙ですね。おそらく参議院の選挙は再来年ですけど、その前に衆議院の選挙もありますから。そういう選挙全般にしっかり目配りをしてもらいたいという思いで配置をしました。それから、国対委員長は川端さん。本当にベテランですので、ベテランの力を借りて、国会で自民党と十分に、とにかくこれまでのやり方というのは、国会で議論をさせないようにしようということ、随分、強引なことをやってきましたから。そういうことに対してノーということを言って、国会は議論の場だから、議論をやろうということを、川端さんに仕切ってもらおうということです」
島田キャスター
「今後の与党との対峙の中で、政調会長というのも大変重要な役割ですけれども、最初から、福山さんという名前は頭にパッと浮かんでいらしたのでしょうか?」
海江田代表
「幹事長を決めることが最初ですから、まず幹事長を決めて、幹事長と相談をしながらということですから」
島田キャスター
「幹事長から福山さんもいいのではないかと」
海江田代表
「幹事長が言ったわけではありませんで、私はもちろん、申し上げましたが、まず幹事長を決めて、そして、幹事長と2人で相談をしてということです」
島田キャスター
「山口さんは今回こういった布陣になったわけですけれども、どう評価されていますか?
山口教授
「それこそ野田さんの解散、惨敗からもう2年経とうとして随分長い間、茫然自失、ショック状態が続いていたんですね。私も、負けたすぐあとから、安倍さんの自民党というのは日本の政治のバランスを崩すから、民主党が踏ん張って、中道的、あるいはリベラルな路線を掲げないと日本の政党政治がおかしくなるということを言い続けてきて、やっと2年近く経って、皆目を覚ましたというか、立ち直って、戦う姿勢を持とうとしているのかなという印象です。特に、枝野幹事長、福山政調会長、この2人は民主党の国会議員の中でも非常に優れた方で、政策もしっかりしているし、理念をはっきり持っている方なので、彼らが事実上、次の民主党を引っ張っていくリーダーとして、こういうポストに就いたというのはとても良いメッセージになったと思いますね」
反町キャスター
「たとえば、よく政策的に民主党というのはまとまれなかったというのが、ずっとこれまでの反省でもあり、前回の時もそうでしたよ。その意味で言うと、たとえば、消費税とか、安全保障に関して、枝野、福山の2人が党をまとめ切れるのかどうか。本人1人1人が優秀かどうか。政策マンとして優秀かどうかではないんですよね。党内をとりまとめる能力についてどうなのかというのが問われると思うのですが、そこはいかがですか?」
山口教授
「枝野さんはいわゆる6人衆と言われながらも、独自の判断であまり党内政局には関心を示してこなかったわけですし、福山さんはもちろん、個人としての主張はあるけれども、非常に視野が広いというか、現在の民主党で理念を活かしつつ、結論として、こういう路線で自民党と対決していくという図式を書くという意味でいうと、私は議論を何度もしていますけれども、非常にうってつけの人材だと思いますよ」
島田キャスター
「海江田代表は6人衆を認めないという発言だったんですけれど、その岡田さんと枝野さんが布陣の中に顔を揃えた。このあたりにどういうことが見られますか?」
山口教授
「岡田さんという方は、1998年以来ずっと民主党の中心で、二大政党という、あるいは政権交代という大目標に政治家人生をかけてきた方なので軽挙妄動をしないですよ。いつも大局を見て、行動をされている方なので、代表代行という位置で重しになるというのは、私は良い人選だと思いますね」
反町キャスター
「枝野さんの先ほどの話に戻りたいのですが、たとえば、消費税でガタガタになっていた時とか、そういう時の枝野さん、福山さんは、党内とりまとめに関して、辣腕を振ったのかというと、個人的にはそういう印象を持ち合わせていないんです。個人的な政策の発信力はすごくやられたし、枝野さんは、『枝野寝ているのか』という、原発事故の時にはずっと出ているぐらいにがんばっていたのはよくわかるのですが、これからとりまとめていることについて、その手腕が見えないところについてはいかがですか?」
山口教授
「政権与党にいた時にはそれぞれいろんなポジションがあって、直接一体改革のとりまとめをやるポジションではなかったですよね、枝野さんは。いろんな失敗をしてきて、それでも前を向いて、もう1回やり直そうという気持ちを皆が持っている時には、割と長い間、民主党をある意味で引っ張ってきて、かつ政治家個人として、発信力のある人がこういうポジションに就くということは、手腕がないと言われればそれはそうなのかもしれないけれども、幅広く周りに人が集まってきやすいタイプだと思いますよ」
海江田代表
「手腕というよりも、山口先生にもっとはやくやれば良かったのではないかというお話をいただきましたけれども、これは本当に現在やっと、あとがないんだということと、一方で、本当に自民党に、このまま安倍政権に独走させていいのか。暴走させていいのかという思いがやっとそういう意味では全党的に1つになってきましたから、その意味では、辣腕を振って何か強引にまとめるということではなくて、皆がまとまらなくてはダメだとねという気持ちになってきたと。その時、誰が役割としていいかということで、私は、枝野さんにお願いをしたわけですよ。ちょうど私と年も十幾つ違います。次の世代にバトンタッチしたという想いも実はあるんです、これは。枝野さんや福山さん、何人かはそういう方達、馬淵さんだってそうですよね。そういう方達に、もちろん、岡田さんもそうですけれども、そういう方達にバトンタッチして、これまでいろいろなことがありましたと。選挙に負けて、誰が悪い、彼が悪いと言ってみたりしていましたけれどもね。現在やっと、そういう意味では、いよいよ自分達ががんばらなくてはダメだと。国民の声を受けてがんばらなくてはダメだという気持ちになってきましたから、そういう時、この党を1つにまとめるには、私は枝野さんがうってつけだと思っています」

消費税10%引き上げの是非
島田キャスター
「臨時国会が、今月29日から11月30日まで開かれることになっているんですけれども、その焦点の1つになるとされているのが消費税の増税問題です。民主党政権時代、2年前ですが民主、自民、公明の間で3党合意というものが結ばれました。消費税10%引き上げに関する主なポイントとしてまとめました。時期と幅については、2015年10月に8%から10%に上げようと。低所得者対策として、10%段階では、給付付き税額控除と軽減税率について検討していこうと、2つ並べました。税率引き上げの判断としては時の政権が判断すると。これが3党合意の基本的なポイントだったんですけれども」
海江田代表
「実はこの3党合意の消費税10%引き上げに関する主なポイントで忘れてはいけないのは、これは野田さんと安倍さんの党首討論ではっきりやりましたけれど、議員の定数削減の話ですよ。あの時は、本当に安倍さんはやると言ったんですよ。だけれど、全くやらない。私達は案を出したんです。現在、国会で、衆議院の議長の下、第三者機関で、あまり自民党がやらないものだから、本当は議員同士でやるべきですけれども、そこに乗ってきませんから、第三者機関ということで、議長が現在、第三者機関にお願いしていますから、その第三者機関が答えを出してくると思うんですよ。まずそれを最大限尊重するということ。それから、もう1つ、これも約束ですけれども、消費税を上げた時は、上げることによって入ってくる税収があります。その税収のうち、その大半は、基礎年金に行くわけですよ。だから、これは社会保障の安定と、もう1つ、社会保障の充実ということを言って、上がったのだから、少しは社会保障が充実したよねと実感してもらいたい。そのためには、私達は消費税の増収分の20%、本当は8%に上がった時で、これは5兆円増えましたから、その20%の1兆円を、その充実のため使ってくださいと、使いましょうという話だったのですが、実際の予算では、その半分の5000億円しか使われていないですよ。そういうものに、使い道をどうするんだということを私達は国会で議論をしたい」
反町キャスター
「まずその議員定数削減が消費税引き上げの前提である、これが、まだ実現されていないという話がありました。そうすると、議員定数削減がきちんと実現する形にならないと10%の引き上げには賛成できない?」
海江田代表
「いや、いや、それとは別です。ただ…」
反町キャスター
「求めていくということですね?」
海江田代表
「求めていく。これはやらなければいけないということです」
反町キャスター
「それと、もう1つ。その増収分の税、消費税引き上げの税収増加分の20%を社会保障の充実に振り向けるというお話がありました。と言っても、いわゆる政府の説明は10%になっても、消費税は22兆円、23兆円になるのですか、1%で、2.5(兆円)とか、2.2(兆円)と言われていますよね。それ全部、社会保障の目的だと言っています。その政府の説明と、海江田さんの話、20%は社会保障の充実に振り向けたい。ここに齟齬があるような気がするのですが?」
海江田代表
「だから、これは消費税の税収だけでは、社会保障の経費には間にあわない。そのことで言えば、消費税の税収は、全部社会保障に使われていますという言い方ができます。だけど、本当にそうですかと。消費税が増税されたことによって、どう社会保障が安定化してきたのですかということ。そこに議論を進めていかないといけない段階だと。消費税が増税されました。そうすると、景気も一時、一定程度、良くなった部分で税収が増えた部分もあります。そうだからと言って、消費税が増税された。若干、税収も増えたという分を、これを景気対策だと言って、消費税を上げるためには、どうしても必要だと言って、公共事業に使ってしまっているのがたくさんあるんです。これは違うのではないのかと。それはきちんと消費税を上げて増えた分は、それだけ全部ではないですけれど、たとえば、先ほども言いましたけれど、社会保障の充実のために、少なくとも2割ぐらいはまわしてくださいよというのは当然の話ですから。そこのところがまわっていなければ、そのお金はどこへ行ったのかということになりますよね。そういうことをちゃんと国会で議論しなければいけないんですよ」

福島知事選&復興のあり方
島田キャスター
「秋以降に重要な選挙が控えています。まずは10月26日に福島県知事選挙。11月16日、沖縄県知事選挙。さらに、その先、来年4月には統一地方選挙があり、2016年の7月には参議院選挙。12月には衆議院の議員の任期が満了します。まずは福島県知事選挙についてですが、主な立候補を表明している方は、内堀さん、井戸川さん、熊坂さんという方々です。その他にも、こういった方々が立候補を表明しているんですけれども、民主党は内堀さんを推しているのですが、自民党も支援することになりました。与野党相乗りみたいな形になってしまったわけですけれど、この状況をどのように捉えていますか?」
海江田代表
「これは私達が相乗りしたわけではなくて、自民党が乗ってきたということです。ですから、ちゃんと民主党は、よく本部と県連がいろんな打ち合わせをしながら、本当に内堀さんは、原発の時も、私は良く知っていますが、一生懸命にやってくれました。だから、そういうことも、彼のこれまでやってきたことと、これからやろうとすること。そういうことをよく県連と本部の間で意見調整をしながら、内堀さんを応援しようということになったわけです」
反町キャスター
「民主党として、先日佐藤雄平(知事)さんが受け入れを表明した廃棄物の中間貯蔵施設の建設容認の方針、佐藤雄平知事が出しましたけれども、これについて、民主党としてはどういう立場ですか?」
海江田代表
「これは本当に佐藤雄平知事の本当に苦渋の選択だったと思いますよ。ただ、それしかなかったわけです、選択肢が。そうした佐藤知事の選択をきちんと支えなければいけないわけで。そういう意味で、国もちゃんとそういうことに対し『最後は金目でしょ』とか、そういう話ではなしに、誠実に向き合うべきですから」

沖縄知事選&普天間基地移設
島田キャスター
「11月16日に沖縄県知事選挙がありまして、これはアメリカ軍の普天間基地の辺野古への移設が争点となります。主な立候補の表明者をまとめましたが、沖縄現知事の仲井眞さん、那覇市長の翁長さん、民主党の沖縄県連の代表の喜納さん。そして、元郵政改革大臣の下地さん、こういった方々が表明をしているんですけれども、民主党の沖縄県連は喜納さんを擁立することを決めたのですが、喜納さんは辺野古移設反対ですよね。これに対して民主党本部というのは、どういう立場をとるんのしょうか?」
海江田代表
「辺野古移設反対と言うことの前に、先ほどの福島の時も、本部と県連とがよく連絡をとりながら、県連はどう考えているんですかと。そういうプロセスがあるんですよ、必ず。ところが、今回の場合は民主党支援でクエスチョンマークがついていますけれども、民主党の本部には全くそういう事前の連絡というものがなくて、私達は現在沖縄には議員が1人もいないんですよ、国会議員が。衆議院でも、参議院でもね。喜納さんは(議員)バッチが付いていませんから。衆議院や参議院で何とか、沖縄で国会議員をつくりたい。そのためには民主党の応援団である連合の人達ともよく調整をし、今度の沖縄県知事選挙にも臨んでくださいと。そういうことをずっと言ってあるんですよ。ただ、そういうことを、今度、喜納さんを決めたというのは、そういう民主党の応援団の人とちゃんと相談をしたかというと、全然相談していないですよね。ですから、そういう手続きで、もちろん、県連の決定というものはよく考えますけれど、だけど、それは県連だけが勝手に暴走していいという話ではなくて、よくそこは本部といろんな意味で何度も意見調整をしながら決めましょうねという話だったんです。そこが突然、そういうことを県連が言ってきたわけですから、これは、民主党は『はい、そうですか』とはなりませんね」
反町キャスター
「そうすると喜納さんでもし本部が『よし、行こう』ということになると、辺野古に対しては、ここで何度も言いませんけれども、民主党政権時の迷走が、また先祖返りするのかみたいな」
海江田代表
「だから、そういうことも含めて、ここはちゃんとよく本部と相談をして、いろいろなこれまでの整合性でありますとか、それから、沖縄県民の思いも大切ですよ、これは。それから、現在選挙の前に杭を打ってしまおうとか、ああいうことには反対ですよ。もっとちゃんと県民の声も聞きなさいということですから、その県民の声を聞くために選挙というのは大変良い機会ですから、そういうことも聞きながら決めていかなければいけないということですから、現在すぐに辺野古移設反対だから、喜納さんを出そうとかいう話ではないですよ」
反町キャスター
「滋賀(県知事選挙)で勝ち、福島で先ほどの海江田さんの話を聞いていると、自民党が相乗りしてきたんですよという話があり、沖縄で…。その意味でいうと、民主党が知事選挙で3タテを食らわせるかどうかという見方にしちゃうわけですよ。ただ、沖縄に関しては、海江田さんが言ったように、非常に民主党、厳しい選択だと思うんですけれども、沖縄に向けての民主党の選択はどのようにあるべきだと感じていますか?」
山口教授
「県民世論を尊重するというのは、まず1つのスタンスですよね。私が、安倍政権と対峙していく中で、現在の強引な、辺野古の移設みたいな手法について、おかしいぞというところから対決の構造をつくるというのはアリだと思いますけれど、ただ、効果的にやらなければダメですよ、それは。反対派の票を散らす形になっちゃうと、これは何をやっているんだという話になりますから」

海江田万里 民主党代表の決意:『再生加速』
海江田代表
「先ほど、冒頭にお話をしました人事の時に、再生加速ということで、これは民主党の再生ということもありますけれども、やはり国民生活の再生という言葉、意味もあるんです。かなり国民生活は、本当に現在円安の流れもあって、厳しい状況になっていますが、そういうものも、それから、雇用の問題。これは今度の秋の国会で大変大きなテーマになりますから。安倍政権は本当に格差を拡大し、それを固定化するんです。子供の貧困化の問題もありますし、私達、民主党というのは分厚い中間層を再生させて、それによって、経済も持続的にちゃんと回復をしていく、軌道に乗せなければいけない。打ち上げ花火ではダメだということです」
反町キャスター
「再生加速の現実味のある野党の再編、基本的な方針はどのような形で臨んでいきますか?」
海江田代表
「ですから、これは、新しく維新の党も発足をしましたから、あとで、江田さんも見えるということですけれども、その人達と意見交換をまず重ねていく。それから、間もなく国会が始まりますから、国会の中では、特に、自民党側が地方創生ということを言っていますが、地方創生というのは、地方分権のない、地方創生はあり得ませんから。これはおそらく江田さんとも考え方、同じだろうと思いますから、そういう共通のところでできるだけ共闘関係を広げていくと。その先には選挙の時にお互い協力し合いましょうということの確認が必要だろうと思います」

維新・江田共同代表に問う 役員人事の背景
島田キャスター
「共同代表に江田さんと橋下さんに決まりました。また共同代表が2人なのかなという印象を持ったんですけれど、1人にする選択肢はなかったのですか?」
江田共同代表
「もちろん、本来は1人です。ですから、我々は暫定的に…しかし、これは民間会社でもそうですから、やっぱり2つの党が生まれも育ちも違う、文化も違うのを一緒にするというのが大事なので、そこは橋下さんとも話して1年間の暫定措置。1年後には代表選をやって一本化しようと決めていますから」
反町キャスター
「1年の暫定期間はどういう根拠で決めたのですか?」
江田共同代表
「別にありませんけれども、1年ぐらいやったら融和すると。橋下さんも、私も代表としては逆にそうしていかなければ、そこでやりましょうと。3か月でもよかったんだけれども、だいだい1年ぐらい経つと皆融和して一体化になるでしょう、そこで1本にしようと」
反町キャスター
「本部は大阪なのですか?要するに、石原、橋下体制の時にも、東京、大阪に2人党首がいて、本部は大阪というのはおかしいね、テレビ会議をやってという話を、散々石原さんをこの番組でお迎えしてもやっていたのですが、何ら変わっていない。そこはいかがですか?」
江田共同代表
「これは変わったんです。共同本部にしました。従来国会議員本部というのが東京にあったんです。だから、大阪が本部だったんです。国政政党でもあるから東京と大阪で2本部制にしましょうと。何よりも我々も理解できる。大阪が発祥の地だから、大阪を本部にしたいと。しかも、来年春には重要な大阪都構想を占う統一(選挙)もくるから、ですから、私はそんなことに拘りはありませんので、これは尊重させていただいた」
反町キャスター
「来年、1年後に代表選挙、ないしは一本化がはかられ、その時には本部を東京に持ってくる可能性は出てくるのですか?」
江田共同代表
「そんな議論はまだしていませんが、たとえば、国政選挙になれば、東京の方に選対本部を置いて、そこで全体をしっかりとまわしていくという話もしています」

党の体制・臨時国会・野党再編
島田キャスター
「維新の党の綱領では『保守VSリベラル』を超えた改革勢力というのがあるのですが、これは具体的にどんなことを言っているのですか?」
江田共同代表
「これは私も橋下さんも拘っている、一致しているところです。保守だ、リベラルだというイデオロギーでの政策判断はやめましょうと、そういう時代ではない。合理的に何が国民本意なのかで判断しましょうということで、だから、我々は保守政党でもないしリベラル政党でもない。イデオロギーでは決しないということをここではっきりしています。何が国民にとって一番いいのかで、合理的に判断する」
反町キャスター
「歴史認識、靖国問題が出てくるとは思うのですが、どういうスタンスですか?」
江田共同代表
「古き良き伝統は守り、かつ、悪しき因習は打破し、当たり前のことです。我々は古来続いてきた伝統や価値観は守っていきたいし、一方で、悪しき因習、既得権益は打破していく」

基本政策の一致は
島田キャスター
「維新の党は53人、野党第2位です。期待すること、危惧することは?」
山口教授
「江田さんがおっしゃった合理主義に徹するという政党は、日本では非常に稀だったので、そこはお話を聞いていて期待をしたいなと思いましたが、他方、維新というのも橋下さんのブームに乗っかって、バブル的に勝ち上がってきた人も大勢いるわけで、軸が何なのかというのが依然として見えない。それと、大阪の地元で橋下さん達がやっていることは、かなり無茶苦茶なことなので…」
反町キャスター
「それは大阪都構想を巡る議論の話?」
山口教授
「そうですね。いろんな議会で結局、自分達が少数派になったら、今度は議会の多数派を無視するみたいなことをやり出して、あれを国全体に広げるというのだったら、ちょっと待ってくれよと言いたくなりますよね」
江田共同代表
「山口さんのおっしゃることも理解できないわけではないですが、やり方等々について。だけど、大阪都構想ぐらいできずして何が地域主権かと。国政に持ち込むとすれば、地域主権改革ですよ。それはしっかりやっていかなければいかんと。せっかく結党したので、私の言葉で説明すると、我々の党というのは、日本人の可能性というか、ポテンシャルを広げることを信じているんですよ。具体的に言えば、民間の活力と地域の底力を信じているんです。それを邪魔しているのは誰でしょうと。たとえば、許認可とか、規制で民間に手枷足枷をはめる官僚が(いる)。わざわざ民間の活力を発揮させないようにしている。それから、地域主権ですけれども、何でまだ中央集権体制なのですかと。何で上から目線で、お上意識で地方の創生なんて言うんでしょうか。今度の臨時国会最大の争点は、地方創生らしいですけれど、専門の大臣を入れて、日本を駆け巡ってニーズを把握するって…そんなことをするよりも、地域のことは地域が一番知っているのではないですか。だから、そこに中央から権限やお金を与え、具体的には市町村長さんが一番地域のことをわかっている、住民がわかっている、そこにお金を与えれば、公共事業しか町興しができないと、市町村が判断すれば公共事業をやればいいし、横浜みたいにそんなことよりはやく保育園をつくってくれよ、待機児童がいっぱいいるんだから、とやればいいし、何で任せないのですかね。これも中央集権体制という永田町の国会議員と官僚がつくり上げた仕組みが、地域の底力を発揮するのを削いでいるわけです。ですから、我々が目指すものはこういう規制だ、許認可だという官僚統制を廃して日本の将来を引っ張っていく。たとえば、医療、福祉、電力エネルギー、農業が将来を切り開いていくんです。何で規制改革をして新しい血を入れていかないのでしょうかと。規制緩和ではなく、我々は規制改革と言っている、そうやって新陳代謝。現在、日本の1番の問題は、人間の体でもそうですけれども、古い細胞の老廃物を排出して新しい細胞をつくらないと、中央集権で、霞ヶ関や永田町で椅子にふんぞり返っている人が、悪いですけれど、新潟県魚沼市のことを1分1秒たりとも考えていませんよ。島根県松江市のことなんて全然考えていませんよ。そういう人達が莫大な権限を持って、許認可(権)を持って、何が地方創生ですかと思いませんか」
反町キャスター
「大阪都構想についての現状については、青写真はできたと言っても、大阪維新の一丁目一番地ですよね。これをなくして、国政の次のステップはないだろうと見ていますが、現状をどう見ていますか?」
江田共同代表
「来年の統一選で大阪府議会、市議会で過半数をとらなければ、住民投票の発議ができません。この前、大阪都構想の設計図は書いたんですよ。総務大臣からもお墨付きをもらったと。だから、これを住民投票にかけるためには、過半数の議決がないといけません。だから、我々の党、地域政党である大阪維新の会は、来年の統一選を最大の政党の目標とし、勝ち抜かなければ大阪都構想は実現できませんから、ここは最大の目標になりますね」
島田キャスター
「先送りになった基本政策3項目、消費税10%引き上げ、原発再稼動、集団的自衛権の行使容認。基本政策の3つは合意できなかったんですよね?」
江田共同代表
「メディアもすぐにそんなこと言うんですよね。できているんです。ただ、新党(結党)間際のいろんな手続きに忙殺されて、決済がとれなかっただけなの。できている、ほとんど。今週中には発表します。ほぼこれは全部一致していますから」

消費税10%への引き上げは
反町キャスター
「秋の臨時国会においては消費税10%の引き上げの是非が、7月-9月期(の国内総生産速報値)が11月の17日に出ると。それを持ってどう判断するかというのがポイントになります。消費税10%については、維新の党はどう判断しますか?」
江田共同代表
「これは反対です。現在のままの景気情勢だと。これは我々も将来の消費増税を否定しません。それは社会保障費の増大で当然増税はいるんですよ。だけど、財政再建というのは経済成長と歳出削減と増税のベストミックスですよ。増税だけで財政再建はできませんよ。だって、1000兆円の借金は消費税400%分ですから、歳出削減と言ったって一般会計は90兆円台ですからいくら減らしたって1000兆円ないではないですか。我々は経済成長というエンジンがなければ財政再建もできないと思っている。だけど、現在の経済状況を見たら4-6月は予想以上の減になりましたけれど、それは反動減なのでよしとしましょう。しかし、7月の家計調査を見ると消費が減っているんですよ。安倍政権は何と言っていたかと言うと、6月にボーナスが出ますから、ボーナスは大企業を中心に上がっていますから、消費はこれで反転するんですよと言っていたではないですか。それが予想外だった。これは明らかで同じような家計調査で10か月連続サラリーマン世帯の実質収入が減っているんですね。これは増税と物価上昇ですから需要が伸びないんです。可処分所得で使えるお金が減っているわけですからね。これは構造的問題です。単なる駆け込み増、反動減ではなくて、私は1997年4月の3-5月の増税時に官邸にいて、経済は生き物だという恐ろしさも感じています。だから、金の卵を生むガチョウ、この経済体力を無視して増税したら、逆にガチョウが死んでしまうので、このタイミングではないだろうと。それから、もう少し言えば、決めた時に国会議員の定数減約束したでしょう、やっていないでしょうと。消費増税は社会保障に充てますと言っていたのに年間の公共事業の予算は補正も入れると10兆円になっているんですよ。従来、毎年単年度5兆円だったんですよ。2倍になっているんです。しかも、調べてみると、2兆円、3兆円、4兆円、使い残して、繰り越しているんです。だったら、何のために消費増税したのか。こういう無駄をしっかり廃していく。国会議員の身を切る改革をやる」

文書通信交通滞在費使途公開
江田共同代表
「それから、文書通信交通滞在費。毎月100万円、1200万円のお金について全く領収書もいらない。現在言われているような第2の給料。例の号泣県議でも問題になった。地方議員はちゃんと領収書を報告しているから、だから、ああいうことがわかった。国会議員はわからない。これだけ増税で負担を求めるのに何でこんなことを許すんだ。調べてみたら、2001年に衆議院議長の諮問機関で公開せよと書いてあるのに無視し続けてきた。だから、これは是非議長にお会いして今度挨拶に行った時に議長の諮問機関で、そういう答申があるんだからやりましょうと、各党に呼びかけますから」

福島知事選&復興のあり方
島田キャスター
「今年は重要な選挙が相次いでありますが、福島県知事選はどのように対応しますか?」
江田共同代表
「今日、結党届を出しましたのでこれからです。うちは福島にも地方組織ありますから、しっかり決定します」

沖縄知事選&普天間基地移設
島田キャスター
「沖縄は?」
江田共同代表
「沖縄も地方組織ありますから。ただ、はっきり政治の責任として言っておきますと、これはご承知のように橋本総理が心血を注いでやり遂げた返還後にいろいろありました紆余曲折。私も県外に移設するのがベターで、国外がベストですよ。しかし、現実問題、候補地はあるのですか。ないのに普天間のこんな町中の危険施設があって良いのかと。ああだ、こうだと言って。ここはもうハッキリ言うと、普天間基地の危険性除去の1点で辺野古に移設するしかない。ただし、辺野古に永久に置くのですかと。沖縄の人にご理解いただくのは辺野古も未来永劫ではありませんと。安全保障の環境の変化や何かで必ず出口戦略、撤去してやっていきますからというのをちゃんと決めないと。本当に、これだと沖縄がずっと背負うのかということになりますけど、我々はそういう考え方です」

江田憲司 維新の党共同代表の提言:『イノベーション(新陳代謝)』
江田共同代表
「維新の党は英語表記も決めたんです。ジャパンイノベーションパーティにしました。イノベーションというのは技術革新と思われがちですが、どんどん広がっていまして、英語圏は経済、社会、政治システムを変えていく。組織体制も根底から変えていくということなので、維新というのは新たなわけですから。全てさっき言いましたように官僚統制を廃して、新しい血を成長分野に入れて、民間の能力を伸び伸びと発揮させる。それから、地域主権改革で中央集権を打破して、地域のことは地域で決めさせて、権限やお金を与えてやってもらう、地域の底力を出していく。これは全部イノベーションです。ですから、それを既得権益、(維新の党は)しがらみがないので、業界団体や労組から一切支援されていませんから。企業献金も禁止していこうとしましたので、しがらみない立場から保守リベラルを超え、合理的に国民のために何がベストなのかだけでイノベーションをやると。安倍自民党もそれらしいことを言っていますけれども、しかし、なかなかこれは言いませんけれども、自民党の支持母体。成長分野も全部規制改革を阻んでいるのは支持母体ですから。私は昔自民党にもいましたけれど、絶対できないと思っていますからね」