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2014年9月3日(水)
改造内閣と党役員布陣 『新任組』は何を語る?

ゲスト

松原仁
民主党国会対策委員長 衆議院議員
小沢鋭仁
日本維新の会国会議員団幹事長 衆議院議員
山田宏
次世代の党幹事長 衆議院議員
伊藤惇夫
政治アナリスト

安倍政権第2章へ 改造内閣の狙いとは
島田キャスター
「今日発足した第2次安倍改造内閣の布陣をパネルにしました。留任の方もいます。麻生さんが副総理、財務大臣留任です。再入閣として総務大臣に高市さん。法務大臣に初入閣の松島さん。外務大臣は留任の岸田さん。文科省は留任下村さん。厚労大臣に再入閣の塩崎さんが起用されました。農水大臣には初入閣の西川さん。いろいろと名前が挙がっていましたけれども小渕さんは再入閣として経済産業大臣。国交大臣に太田さんが留任です。環境大臣は望月さんが初入閣です。さらに、防衛・安保法制大臣は初入閣で江渡さんです。菅さんが官房長官留任ですね。復興大臣に初入閣竹下さん。山谷さんは初入閣で国家公安・拉致問題担当大臣。沖縄北方・科学技術大臣に初入閣の山口さん。女性活躍・行革担当大臣に初入閣有村さん。留任の経済再生の甘利大臣と、地方創生で再入閣石破さんとなりまして、閣僚18人のうち留任が6人、初入閣が8人。再入閣が4人となりまして、女性の閣僚が5人ということですが、伊藤さんは、今回の改造内閣について安倍総理にどんな狙いがあったのだろうと見ていますか?」
伊藤氏
「内閣改造はだいたい狙いが5つぐらいあるんですね。まず1つは支持率アップですね。2つ目は待機組対策かな。3つ目は内閣の強化、あるいは補強。それから、4つ目が閣内、あるいは党内対立の解消。5つ目がバランス回復という言い方をしてもいいと思います。当初はおそらく、このうちの待機組対策というのが1つ大きなメインだったのかなと」
島田キャスター
「50人以上いたという話がありました」
伊藤氏
「だいたい60人近くいますね。加えて、幹事長をちょっと異動させるのもかなりはやい段階から念頭にあったんだろうと思いますね。ところが、結果から見ると、あまり待機組対策になっていない。初入閣8人ですが、そのうち女性が3人で、男性だけに限ると5人だけしかいないんですね、初入閣が。50人ぐらい待機組がいますから、残りの9割がある意味では不満を持ってしまったという。従って、結果的に見ると内閣の補強という部分と、それから、バランスの回復というんですか、あまりにも政高党低と言われ過ぎていたので、党の方にもう少し重心を移すかという部分。この2つが結果的には見えてきたという感じがしましたよね」
島田キャスター
「当初の狙いとは違ったという感じなんでしょうかね」
伊藤氏
「そうですね。総理自身はおそらく、あまり改造したくなかったんだろうと思うんです。前内閣というのは、非常にうまく回っていたし、617日間1人も大臣が更迭されていないわけですから。顔ぶれとしては非常に理想的な顔ぶれだったと思うんです。しかし、代えなければいけないということになったのですが、最終的には、骨格部分はほとんど代わっていない。つまり、官邸周りといいますか、官房長官や官房副長官等々は、はやくから留任ということが決まっていましたし、主要閣僚も留任された方が非常に多いですよね。ですから、骨格部分を代えないということになると、あとはやれることは限られてくる。その中で新味を出そうとすれば、女性を多く活用するとか、党人事で、私は逆サプライズだと言っているのですが、普通のサプライズは、たとえば、知名度の高い方とか、若い方なのですが、むしろ前総裁を起用するというのは、サプライズはサプライズでも、普通のサプライズとは逆のサプライズかなと思いますが、そのぐらいしかちょっと特徴的な部分をつくり出せなかったのかなと」
島田キャスター
「松原さんはこの改造内閣どう見ていますか?」
松原議員
「女性を多用しているという点においては、女性の社会進出を含め、安倍さんの路線が入っているわけですが、ある意味で高市さんにしても、山谷さんにしても、稲田さん、これは党3役の方ですが、言ってみれば、極めて安倍さんと、シンパシーのある人達であると」
反町キャスター
「政治的な方向性という意味ですね」
松原議員
「つまり、そうです。ですから、安倍晋三女性版みたいな人を、この内閣、もしくは3役に入れてきたというふうな感じで、ある意味で、自分の考え方をさらに強く推し進めようという党になっていると。内容的に見ると安倍さんの来年に向かっての総裁選突破内閣と。総裁選を突破すれば、安倍内閣は万々だと。我々はそこに多くの国民が、独善性に対して若干の疑念を持っていることを総理は御認識をするべきだと思いますね」
小沢議員
「まさに、政権維持のための改造だと。その通りだと思います。と言うのは、骨格が変わっていませんから、まさにそうで、そういう意味でいうともう1つのポイントは、政策的なポイントは、これはもう経済政策ですね。だと私は思っているんです。安倍内閣が何だかんだと言っても支持率がある程度高止まりしているのは経済がある程度好調だから。今度は消費税をやらざるを得なくなっている。ですから、それを谷垣幹事長に、ある意味では丸投げしていると。内閣は麻生財務大臣。それから、党の方は谷垣幹事長。この2人に丸投げして」
反町キャスター
「と言うことは、つまり、2人とも消費税を必ず引き上げるぞという方向性が強いということですね」
小沢議員
「どちらかというと、安倍総理そのもの、あるいはリフレ派というんですが、リフレ派はやや慎重論ですね、実は。だけれども、いろんな政治環境の中でやらざるを得ないということの中でだったらやってよと。谷垣さんと麻生さんがやってよと。こういう感じではないですかね」
反町キャスター
「山田さんのところは、番組的に言うと、自民党よりも右のスタンスを、自民党をより保守的なところに引っ張りこもうという狙いを政治的な目標の1つにおいていると勝手に位置づけているんですけれども、そういうお立場から見た時に、今回の改造というのは与しやすい布陣になったのですか。それとも余計中途半端でわからなくなったというような印象ですか?」
山田議員
「我々は何でも反対という考えはとっていません。ですから、日本の現状を考えれば国家、国民のために本当にチャレンジしていかれる安倍さんであれば応援しようと、こう思っているわけです。ですから、今回の改造はそういうものがあまり感じられないとは思います。これから、相当厳しいことをやらないと。円安になれば輸出が増えるかと思えば、全然増えない。しかも、輸入の物価が上がって、ガソリンやら食品も上がっている、天候のせいもあるけれども。こういった中で厳しい判断を消費税で求められるんだろうと思います。先送りするにしろ、また達成するにしろ、行くも地獄、退くも地獄という、こういう状況の中で、安倍さんがやるべきことは日本の大国家改造ですよ。大行革です。規制撤廃ですね。それがこれまでも中途半端だったけれども、今度の布陣を見て、これはちょっとなかなか応援しにくくなるなという感じはしましたけれども、現在右というお話がありましたけれど、我々は右とか左とかではなくて、より日本の国家、国民を考える。もっと言えば、国を愛する人達のグループでありまして、そういった意味で、安倍さんを応援できるところはしてきましたけれど、これからもするつもりでもありますし、ダメなものはダメでありますけれど、今回の内閣は少しがっかりしたかなと」

自民党導く新執行部 谷垣幹事長起用の狙い
島田キャスター
「新しい党役員を紹介しますと、幹事長に谷垣氏、総務会長に二階氏、政調会長に稲田氏。選対委員長に茂木さんですけれども、もともと安倍総理の胸のうちに、幹事長起用に様々な方の名前挙がったのですが、谷垣さんというのはあったのでしょうかね。どういう狙いなのでしょうか?」
伊藤氏
「そのへんの経緯はわかりませんけれども、過程でいろんな方の名前が浮かんだ事実、ある程度、折衝したこともどうも事実のようですね。サプライズ系とも折衝をしたし、いわゆる実務者系の方とも接触をしている。最終的にバランスを考えた場合に、重石になるような人でないと、というのが1つあったんだろうと思うんですね。谷垣さんを幹事長に指名したのも、安倍総理の狙いというのかな、それは、1つは重鎮である方を党に据えて、党と政府のバランスがとれているかに見せると。実際にそうなるかは別として。と言うのが1つと、それから、もっと単純に言うと、タカとハトのバランスを取ると。安倍政権に対しては常に一部から右傾化という批判もずっと出ているわけですから、それを緩和するという意味合いもあるのかな。谷垣さんは宏池会出身でどちらかというと穏健保守の象徴みたいな方ですからね。3つ目は、対中関係の改善というメッセージを発信したいのだろうなと。二階さんも非常に中国と親しい。谷垣さんも、どちらかというと親しい方ですし、直接外交に関わるわけではありませんが、2人を党4役のうちの2つに据えたということは中国に対するかなりのメッセージだろうと。もう1つ、先ほどおっしゃったように消費増税への対応。党の方、延期派を抑え込んでまとめてくれよというメッセージかなと。だいたいそのぐらいの狙いがあるような気がしますけどね」
島田キャスター
「しかし、党総裁まで務めた自分がと。異例中の異例ではありますよね。どんな思いで受けられたのでしょうね」
伊藤氏
「どうでしょう、野党の総裁より与党の幹事長の方が重いのではないかなという気がしますけどね。部分的にはね」
反町キャスター
「たとえば、総理になっていない総裁であるわけですよ。谷垣さんは。確証がないにせよ、たとえば、議長になりませんかというポストを蹴ったという噂も一時流れました。つまり、何かというと、谷垣さんご自身がまだ総理への気持ちを持っているからこそ、法務大臣も受け、今回幹事長も受け、徐々に徐々にもう一度、総理への道を心の中に積み上げているのかなという観測をする向きも永田町にはあります。谷垣さんの腹の中はどんな感じだと思いますか?」
伊藤氏
「逆に、安倍総理の側は、谷垣さんを幹事長に据えたことで最大のリスクヘッジだと言っているんですね。つまり、幹事長に封じ込めたと。ですから、一蓮托生ではないかと。ただ、逆に、それはリスクもあると思うんですね。おっしゃったことと同時ですが、たとえば、来年9月、総裁選を目指していることは間違いないです、安倍総理が。しかし、その時点での世論の、安倍政権に対する風当たりの具合、それによっては安泰とは言い切れないわけですよ。それも特に景気、経済が中心になるかと思いますけれど。そうなった時にもう安倍さんではダメだよという声が高まってきたとすると、じゃあと見回した時に、谷垣さんか、石破さんというのが浮上してくる可能性は決してゼロではないと思います。その意味で、谷垣さんはもう1回、レースに、今回ご本人が思っているかどうか別として、レースに参加してしまったのではないのかなと。そういう感じを私は持っていますけどね」
島田キャスター
「小沢さんと山田さんは幹事長で、谷垣さんがカウンターパートナーになるわけですが、谷垣さんに対して、どういう印象をお持ちでしょうか、幹事長として」
小沢議員
「昔スタッフとして仕えているんですよ、谷垣さんに。政策集団の中で、自由社会フォーラムってありましてね。その時に、私は仕えていまして、ですから、大変ある意味では、かわいがっていただいて。愛妻家の谷垣さんが奥さんを亡くされて、もちろん、私も葬儀にも行きましたけれども。大変優しいお人柄の人ですよね。そういう関係があるので正直言ってやりづらいなと思っているのですが、ただ、政治家としてそういう意味でいうと優しすぎるところがあるのでなかなか難しい、舵取りはどうかというところがあるのと、ただ、これ繰り返しになりますが、消費税が大変重要な局面になっているでしょう。要は、民主党は公明党と自民党の3党合意をした時の当事者ですよ。松原さんが隣にいて言いづらいけれども、民主党反対しづらいんですよね」
反町キャスター
「引き上げに?」
小沢議員
「ええ。だから、そういったことも含めて、ある意味では絶妙な人事かなと、私は思っていますけどね」
島田キャスター
「山田さんは、谷垣さんは幹事長としていかがですか。どう対峙していくとか」
山田議員
「深い関係はありませんでしたけれど、野田内閣の時にカウンターパートナーが谷垣さんでしたが、野田さんからはよく谷垣さんの話は聞いていました。その時の印象は非常にいい人で、そして、きちんと約束も守る。だけれども、いい人過ぎるということで」
反町キャスター
「政治家でいい人過ぎるというのは、どういうことですか?全然褒めていないですよね」
山田議員
「褒め言葉ではないんだけれども。いずれにせよ、側近の方も少ないんですね。ですから、本当に幹事長として、これから日本が乗り越えていかなければいけない波を、荒波を、越えられるのかどうか。これは非常に試されることだろうと」

改造内閣と党新執行部の課題
島田キャスター
「新しい4役が決まったわけですけれども、当面こういった政治日程が予定されているというのをまとめてみましたけれども、10月には臨時国会が召集されるのではとされています。10月の後半に福島県知事選挙。11月に沖縄県知事選と続きます。そして、12月には消費税率の引き上げの判断があります。来年1月に通常国会が召集されて、4月に統一地方選挙がありまして、9月になってくると自民党総裁の任期が満了となりまして、総裁選が行われる予定です。これを見てみますと、当面この新しい執行部が直面するのが福島県知事選、沖縄県知事選、統一地方選挙。このへんがポイントになってくると思うのですが」
伊藤氏
「今回、留任したある主要閣僚が、数日前ですが、幹事長話になった時に、福島で負け、沖縄負けたらポイ捨てになるのではないのと。その幹事長は誰が受けるんだろうねという発言もしているんですよね。だから、この幹事長というのは、実はすごくリスクを負った幹事長でもあるわけですよね。現実に福島はちょっと複雑な構造になる可能性があるんですけれど、相乗りであるとか、自主投票であるとか。だから、勝ち負けがそんなに明確に出ないかもしれませんが、沖縄ははっきり出ますから。現状で言うと間違いなく自民党側は苦戦をしていますんでね。仲井眞さんの方は。これで負けるということになると、これはかなり政権にとって大きなダメージだし、選対委員長、幹事長は何やっているんだという話になりかねない。谷垣さんにとって、党の執行部、谷垣執行部にとって最初の非常に大きなハードルになるのだろうなと思います」
反町キャスター
「民主党は、沖縄県知事選は翁長さんでいくのですか?」
松原議員
「現在そこは馬淵氏が選対委員長としてよく考えているところだというところですね」
反町キャスター
「安倍政権にダメージを与えるのであれば、現在有利と言われている、翁長さんに乗るのが民主党の選択肢としては当然あると思うんですけれども、ただ、翁長さんは普天間移設の反対者ですよね。当然のことながら民主党政権の時には右往左往して、最終的には普天間、辺野古への移設に関しては止むなしと言うことになったといううえで、今回翁長さんを支えられるのかどうか。単純に言ってしまうとそこがポイントだと思っているんですけれども、そこは党内はどうなっているのですか?」
松原議員
「そこは党内の議論も踏まえ、馬淵さんがきちんと検討をしているということです。私は、そこは職責というか、発言できるところではないので馬淵さんがやっているということですね」
反町キャスター
「議論をする余地があること自体もおかしくないですか。本来これまでに民主党が決めたことで、延長線上でいくのだったら、移設賛成か反対かが論点になっているのであれば、迷いなく仲井眞さんではないのですか?」
松原議員
「ですから、そういったことも含めて議論をしているということですよ」
反町キャスター
「何で議論になるのですか?そこは迷っているところがおかしいと思います」
松原議員
「いや、迷っているのではなくて、選挙というのはどういうふうにして、一番民意が出るようにするかというのを現場との相談でやっているわけですから。別に迷っているわけではないですよ」
反町キャスター
「勝ち負けにこだわっているのか、過去の自分達が言ったことの、その整合性にこだわっているのですか。どちらですか?」
松原議員
「勝ち負けとか、整合性とかではなくて、一番良い、沖縄の姿をどうつくるかで考えているということです」
反町キャスター
「伊藤さんはどう見ていますか?民主党の立ち位置って、非常にここは、まさに微妙だと」
伊藤氏
「松原さんがその職責ではないというのはよくわかるんですけれども、そういうお話を聞いていると、民主党は相変わらずだなと。何をしたいのかわからないねという話になっちゃいますよ。それは過去をどう清算するか。逆に、現在の沖縄の状況はどうなのか。様々考えるのはいいんですけれども、原理原則みたいなやつがあって、そこを貫いて、勝っても負けてもここで行くんだよというのを、かなり明確にはやい段階で、民主党が示さないと、結局、最後までどちらにいくのかわからないという見方をされてしまう」
松原議員
「それはきちんと、そこの部分に関して、現在議論をしているところですから。その結論が出る前に、私が国会対策委員長として語るのは、それはできないということを申し上げている」

改造内閣の狙いと課題 過去最多5人の女性閣僚
島田キャスター
「女性閣僚の大量起用をどう評価しますか?」
伊藤氏
「安倍政権は既に2020年までに主導的役割に女性3割という目標を掲げていますから。ちょうど党役員の稲田さんも含めて政調会長も含めて6人でちょうど3割になるんですね、女性議員の中の割合としては。ただし、少なくとも私の周りでがんばって仕事をしている女性達といろいろ話をしていると、女性枠とか、女性、女性と言い過ぎることが既に女性差別なのではないのと。能力のある人であれば男女関係なく登用すればいいんだし、そういう環境をつくることがまず先なのではないのという意見が意外に強いんですよ。民間企業の中で活躍されている女性の場合というのは。そこと今回の安倍政権のスタンスというのが現場の民間企業で働いている一般の女性の方達とちょっと永田町とズレがあるような気がしているんですよね」
反町キャスター
「民主党の時にも女性閣僚も出ました。女性閣僚は諸刃ですか?それともプラスなのですか?」
松原議員
「女性の社会進出というのは、社会では非常に進んでいますから、シンボルとしての内閣において、私はたくさんの女性が出ること自体は評価されると思います。今回の閣僚人事の中で、私は拉致問題が極めて熱くなっている状況の中で、安直にこの問題を北朝鮮に譲歩されても困るという観点、また家族会、救う会、調査会が寄り添ってという観点では、私は山谷さんの人事というのは評価できると思っています。実際、自民党の中で従来これを扱ってきた古屋さんと山谷さんは最も熱心にやっていますので、内閣というのはどこがやろうとも適材適所が必要ですから、その意味で、私は自分が知っている範囲では山谷さんは適材適所だなと思って見ています」
反町キャスター
「他の皆さんはどうですか?」
松原議員
「実力はそれぞれ見ないとわからないので、たとえば、小渕さんは原発問題の再稼動という極めて複雑な難しい課題を担当するわけですから、ご本人がどこまで取り組んで、相撲をとれるかということになるかと思います」
反町キャスター
「小沢さんは女性の閣僚についてはどう感じますか?」
小沢議員
「基本的には賛成です。EU議会に行ってきたんですけれど、EU議会は、女性が4割ですよ。ですから、そう言う意味では世界水準ということで言えば、3割でも少ないぐらいという話がある。逆に差別だという意見もあるのですが、ヒラリー・クリントン氏が昔有名なことを言いましたよね。『目に見えないガラスの天井というものがあるんだ』という話があるのも事実なので、若干そこは下駄を履かせるというより前に出て行けるように後ろからそっと押してあげることが必要だと思います」
反町キャスター
「女性の閣僚には特別な意識を持ちますか?」
山田議員
「女性にチャンスがこれまでなかなかなかった社会で持ってもらうことはいいことだと思うんですけれど、女性だからと言われやすいのだから、女性というものをこう言っては言葉が悪いのですが、ウリにするような言葉ではないと思うんですね。ヒラリー・クリントンのお話がありましたけれども、マーガレット・サッチャーが首相になった時に、彼女に対して記者があなたをこれからミセスと呼んだらいいのか、ミスと呼んだらいいのかと聞いた時に、マーガレット・サッチャーは、私はどちらでもありませんと。私はマーガレット・サッチャーですと言ったんだけれども、そういう気概が示せるかどうか。この方々に対して、国民はそれを見ていると思うんです。今回ひな壇に並んだから、女性が増えたではなくて、そういう人がこの中から1人でも2人でも出るのか出ないのか、これから先見ていかなければいけない」

地方創生担当相の意義
島田キャスター
「石破茂前幹事長が、地方創生担当大臣を引き受けるにあたって、石破さんの胸中は?」
伊藤氏
「苦渋の決断だったんだろうとは思います」
島田キャスター
「具体的にどういうポストなのでしょうか?」
伊藤氏
「それが現在のところ全く見えません。ただ、1つだけハッキリしているのは安倍総理自身が地方の景気の底上げが全く進んでいないということに対して非常に大きな危機感を持っていることだけは間違いないと思うんですね。私も(地方の)町を見て歩くと、まったく疲弊している。むしろ疲弊が強まっていると。地方はどんどん沈下している状況ですね。それを何とかしないと、アベノミクスそのものがガラガラに崩れてしまう危機感を総理はお持ちです。総理の例の会見を聞いていても、地方創生担当というのがいったいどういう権限を持って、どういうスタッフを揃えて、何をやるのかというのは全く現在のところは見えません。それは逆に石破さんに聞いてみたいぐらいの話ですね」

安保法制担当相の意義
島田キャスター
「防衛・安全保障法制担当相への江渡さんの起用については」
伊藤氏
「あまり存じ上げないんですけれども、ただ、防衛省の方達に聞くとかなり評価が高いですね。防衛省から非常に歓迎されていることは間違いないと思うのですが、ただ、嫌みな言い方をすると役所から歓迎される大臣というのは果たして適任なのかという疑問もあるんですよ。役所から煙たがられている大臣の方がむしろ仕事ができるというケースもよくありますから、そのへんはちょっとよくわかりませんけれどね。ただ、すごく大変な役職だと思います、これは。集団的自衛権関連の法案は来年の通常国会の最大の目玉ですから、野党の皆さんは徹底的にその論戦を挑んでくるわけですし、それに対応するわけでこれは簡単な仕事ではないです。もともと石破さんのために設けたポジションでもあるような感じもあるんですよね。もう1つは、集団的自衛権の解釈変更についてはむしろ外務省が主導権を持っていた節が強いので、この問題は防衛大臣と外務大臣が兼務するような形で対応した方がいいのかなと、敢えて担当大臣をつくるよりも」
反町キャスター
「山田さんの党では、石破さんと江渡さんでは攻め方が変わってくるのでは?」
山田議員
「そうですね。事実上、安倍総理が全面に出てくるのでしょうね。石破さんの場合は、安倍総理と石破さんが、たぶん石破さんがおっしゃったように意見が違っている場合がたぶん出てきかねないという危険性はあったと思います。我々としては安全保障の基本をつくるという意味では石破さんと同じ立場に我々はあります。ですから、石破さんが出てこられた方が話がはやかった、やりやすかったなと思います」
反町キャスター
「松原さんはいかがですか?」
松原議員
「我々としては、集団的自衛権の議論に関しては様々な議論をしているわけであって、特に決定過程において閣議決定を野党の議論なしでやったのはけしからんというところから始まっての議論があるわけです。現在、民主党内では2つの項目で安倍政権が示した事例では、集団的自衛権の行使は必要ないというのが我が党の関係する部門会議での1つの結論になっているわけであって、そういったことに関して我が党の見解と新しい担当大臣の議論をやっていく、こういうことですね」
島田キャスター
「小沢さんはいかがですか?」
小沢議員
「我々日本維新の会は、今年の4月にいちはやく集団的自衛権の部分的容認という話を発表しました。ただ、大事な話は現在の、極東のいろんな国際情勢を考えると、自衛権はきちんと整備しなければいけませんし、そのことが集団的自衛権の部分的容認になるんですけれど、ただ、それがアメリカとか、他の国の紛争や戦争に巻き込まれるようにはなってはいけませんと。だから、歯止めが大事ですよと言って、6項目の条件をきちんとつけたら、その中の1つは、石破さんが言っていましたけれど、他国からの要請という話も含めて象徴的な例ですけれども、そういう条件を6項目つけたんです。歯止めが大事です。ですから、我々は集団的自衛権を容認するとか、しないという議論よりもこの国を守ることが大事。だけど、他の紛争に巻き込まれないために何をしなければいけないかということに議論を移した方が建設的だという言い方で一貫していまして、そういう対応で臨んでいく、維新の会としてはですね」

松原仁 民主党国会対策委員長の提言:『キッチリ熟議』
松原議員
「安倍政権の問題は、様々な物事の決定の仕方にあると思っていまして、自分と意見の違う人に対して説得をしようとしない、もしくは自分と異なった意見に耳を傾けようとしない。そういった部分が、支持率が高いから多少そんなふうに傲慢になるのかもしれませんが、あまりにもこの1年半でだんだん強くなってきているような気がしてなりません。そういった意味では国民の皆さんに対して、たとえば、集団的自衛権の閣議決定に関しても説明が十分果たされたと思っている人はほとんどいないし、特定秘密の時にもそういった説明が十分ではなかった。つまり、説明はしないし、立場が違う人間の話は聞かないし、俺が正しいんだと、それは支持率が高いからだと。支持率が高いのはわかるのだけれど、俺が正しいんだと、説明責任も果たさないということではいけないので、野党としては少なくとも国会において熟議をし、国民の皆さんに国会として説明をする、そのうえでご判断をいただくという作業をきっちりやっていかなければいけない。ですから、第2次安倍内閣でもそういった意味では熟議を求めていきたい。従って、今日も野党国会対策委員長会談を開きました。全政党がほぼ集まった中で我々が言ったのは、熟議をするために臨時国会を早期に召集するべきだと。土砂災害に関する法律を安倍さんが用意していると、広島の件があって。それが用意されているのであれば、たとえば、9月、10月、もう9月ですが、本格的な台風シーズンが到来する前に、そういったものも災害対策特別委員会等でもやるべきだと。そういった法律を一方で用意しながらゆっくりとこれを開会するようであれば、これは言っていることが違ってしまうということも含めて熟議をするために、臨時国会もはやくからやるべきだと申し入れをしたところです。熟議をきっちりやるのが大事だと思います。熟議をしたうえでスピード感があるのはいい。熟議をしないでスピード感を求めることはいけませんということです」

小沢鋭仁 日本維新の会国会議員団幹事長の提言:『正々堂々』
小沢議員
「何でも反対の野党にはなりたくない。こういう話を維新の会の出発の時に立てました。ですから、その時の言葉で言うと是々非々という言葉になるのですが、これは私なりのそれに近い言葉ですが、『正々堂々』にという話にしました。大事なことは、国民のためになることをやってくださいと、これが政治に対する最大の期待ですから、それをきちんと言い続けていく。そうすればどこかの時点で必ず国民の皆さんもわかってくれる。パフォーマンスをし、余計なカモフラージュをしても現在は、国民の皆さんは見抜きますから、そう言った意味では、常に政治家は正々堂々と政党としても明解な論点をきちんと言い続けて行くと言う意味で、正々堂々という話です」

山田宏 次世代の党幹事長の提言:『党利より国益第一』
山田議員
「第2次安倍内閣についていろいろ申し上げましたけど、新しい人もなられたわけですから、私は国のために精一杯がんばってほしい。まずはエールを送りたい。党利より国益第一という視点で安倍内閣と常に向き合って正すべきものは正していこうということでありまして、そういった意味で安倍さんは(そうでは)ないことを期待していますけれども、次の総裁というものに欲が出てくると、かえって短命になる。そういうものはいらない、捨て身でやるんだ、1回限りでいい、今回だけでいいと思った時点で評価されるようになるんだと思います。そのへんがきちんと出てこないようであれば、我々は次世代の党として次の内閣を担っていくだけの力を持っていきたいと考えています」