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2014年9月2日(火)
内閣改造・党役員人事前夜 首相の胸の内を知る男

ゲスト

鴨下一郎
自由民主党幹事長特別補佐 衆議院議員
萩生田光一
自由民主党総裁特別補佐 筆頭副幹事長 衆議院議員
飯島勲
内閣官房参与

あす内閣改造・自民党役員人事 最新情勢をキーマンに聞く
反町キャスター
「今回の党役員人事と内閣改造。通常は党役員人事をやった翌日に改造というのが、いわゆる余裕のある通常のスケジュールだと思うんですけれど、今回は1日で、午前中に党役員をやって、午後に人事となっていますが、これをどう見ていますか?」
飯島氏
「1つ言えることは、これまで、小泉内閣でも1回も漏れなかったのですが、今回、流れています。テレビ、新聞、通信社、同じです、ポストの表が。これを何ぞやと見ると、もしかしたら権謀術数を考え、ガス抜き、あきらめの報道かな。どういうことかと言えば、17プラス1です、閣僚数。本来は17の閣僚と総理大臣で18。ところが、復興庁ができた。復興庁は復興が終われば消滅しますから、それまで1ポスト別枠であるわけです。つまり、17プラス1という状態の中でそれでも表だけで21名います。そうすると、埋めるところがないですね。だけど、1人1人、留任だ、留任だと発表しておくと、60人近くなれる人がいるのですが、官邸から見たら、なれる人と、自分から見たら務まる人とは、ちょっと別なわけです。なれる人からみたら何で俺を採らないときますから、空きポストをずっと眺めていかなければいけない。そうすると、あきらめざるを得ない。留任がこれだけいるでしょう。さらに、決まったポストがどんどん出てくると自分はどうするんだということで、あきらめ組がどんどん増えてくると思う」
反町キャスター
「それは官邸から見た時、1日で党役員人事、内閣人事までドーンとやる時には、そのショックを事前に情報をリークすることによってショックを緩くする。そういう意味があるのですか?」
飯島氏
「そう」
反町キャスター
「この飯島さんの見立てをどう感じますか?」
萩生田議員
「飯島さんがおっしゃるように1日で党役員と内閣を一遍にやるというのは、ここ最近では初めてのことですね。正直言って、事務手続きは大変ですよ。我々は事務方ですから、明日の段取りも今日先ほどぎりぎりまでやっていましたので、そういう意味で言うと、飯島さんおっしゃるようにダメだった時のあきらめですね。はやいなと。党役員人事を前日にやりますとね、夜中のうちにいろんな動きがこれまでありましたので、そういうことを含めて、そうなのかなという一面もあるし、まだ、幹事長が言われていませんが、どうやら3役のうち2人はほぼ決まったような報道ですよね。まんざら外れていないのではないかと言われていますので、そうすると、現在3役でせっかく女性2人活用していたのが、1人になるとマイナス1ですよね。ですから、女性活力社会と言いながら、結局、党役員は1人減ったのではないかという間違ったメッセージが流れないためにも、内閣とパッケージで発表しようという想いももしかしたら、あるかもしれません。相談したわけでもありません」
反町キャスター
「現在の安倍政権の1つの特徴として、官邸が非常に強くて、政高党低みたいな、官邸が強くて、党がそれに引っ張りまわされているようなイメージとよく言うのですが」
鴨下議員
「いや、それは議院内閣制において、政府と与党、あるいは自民党とは一体のものですから、総理総裁は1人ですから。だから、それで全体のバランスをとって、1日でやるというのは不思議なことではないですよ。それと同時に、たとえば、これまでだと、派閥が俺のところのこれを大臣にしてくれと推挙をして、どうするという調整をしていたのですが、今回はそういうのではなくて、安倍総理がある意味で、自分のリーダーシップで決めていく。こういうような意味では1日で十分やれると。こういうことなのではないですか」
反町キャスター
「官邸がますます強くなる?」
島田キャスター
「今回、党の意見というのが一切吸い上げられていないというふうに考えてもいいのですか?」
鴨下議員
「いや、議院内閣制においては党と政府というのは一体のものですから、総理も総裁も同じ人物ですから。だから、何ら不思議はないと思います」

石破幹事長 入閣受諾の背景
島田キャスター
「今回の人事を巡って大きな注目を集めたのが、石破幹事長の動きです。石破幹事長は先月25日にラジオ番組に出て『安全保障法制担当大臣は安倍総理と考えが100%一致する方がやるべき。地方でも勝てるようになって、初めて政権奪還が完成する。これから先の知事選挙も私としてはやりたい』と言って、幹事長続投の希望をここで表明したわけですね。29日、安倍総理と会談後は、『これから先も安倍総理を私が全力で支える。組織人としてトップの決定に従う』と。これで入閣を受け入れる意向を語ったとされています。これはどういうことだったのでしょうか?」
鴨下議員
「丸く収まったと言うのが実際でありまして、もともとそんなに両者が何らか喧嘩をしていたとか、そういうことは全くないわけで、むしろ、マスコミが先行して憶測で、こうじゃないのか、ああじゃないのかというのが両方が錯綜して、いかにも幹事長と総理があまり仲が良くないと見えましたけれども、石破さんにとってみれば、最後の結論です。全力で支えるというのは、これは幹事長になった時からずっと言い続けている言葉ですし、それに偽りはないと、私は傍にいてよくわかります。さらには、仮にどんな立場になってもそうするんだということについて、今回またあらためて言ったということで。そもそもこんな大騒動はなかった」

石破幹事長の処遇
反町キャスター
「総理ないしは、総理周辺から選択肢の1つとして示されたという安全保障担当大臣に関して、ある幹事長経験者の人から聞いたことがあるんですけれど、幹事長というのは閣僚5人分だよと言った人が昔いました。与党自民党の幹事長というのは絶大な権力、やりがいがあるポストです。石破さんは、選挙にも勝ち、滋賀で負けたとは言えちゃんとこれまで国政選挙をコントロールしてきた。その人が今度の人事にあたっていわば役職にもついていない安全保障担当大臣、いわば、矛盾でいうのだったら、盾のポジションになる。それが果たして幹事長の処遇としていいものかどうかという議論が、石破さんの周辺であったという話も側聞しているんですけれど、受け止めとして、安全保障担当大臣はどうだと言われたことに対しては、皆さんはどう感じていたのですか?」
鴨下議員
「賛否いろいろ多々ありました。ただ、石破さんにとってみると、安全保障というのはライフワークだと常日頃から言っていますから、ライフワークについてしっかりと自分なりに自分の意見を通したいというような想いはあったことは確かだと思います。ですから、幹事長として与党の中をまとめるという任務は当然やるべきことで、しっかりとやってきたんだと思いますけれど。ただ、これから自分が安全保障に関しての担当大臣として答弁すると、時に、過去ずっと10年間言い続けてきたことと、それから、現在答弁すべきこととの間でもし齟齬があった時に本人はつらいのであって、そういうことでいろんな意味で逡巡はあったのだろうと思います」
萩生田議員
「確かに、ラジオ番組でのあの発言は、ちょっと私もビックリしましたが、もともと石破幹事長は安全保障の手続論としては、基本法先行というのは、党内でも周知の事実だったので、そのことの、もう一度確認の意味での発言をされたんだと思うんです。だから、その担当大臣をやるのは嫌だみたいなことではなかったんだと思うんです。また、文書になってしまうと、知事選挙も私としてはやりたいとつながっちゃうんですけれども、ラジオの放送の中ではかなり間が開いて、私もやりたいことだみたいな発言だったと思うのですが、私は政権与党の幹事長が外に向かって辞めたいという方が大変なことであって、続ける意欲を示すことは決しておかしなことではないと思うんです。しかも、それは総裁の人事権を飛び越しての発言だとは私は受け止めなかったです。と言うのは、滋賀の知事選で負けて、党勢を立て直さなければいけない。福島という大事な知事選挙が控えています。これは、党本部としての対応はまだ決めかねておりますけれど、地元とのいろいろな調整もしなければならない。沖縄については既に舵を切った。こういう状況の中で本当に日本にとって極めて大事な首長選挙の2つの中で、これを私は辞めて誰かに委ねるんだという方がよほど党の幹事長としては無責任な発言であって、私はその厳しい選挙を自分が先頭に立って戦っていくんだということを内外に示したことは決しておかしなことではないと思っています。それと、たまたま7月末の、お二人の昼食というのは、報道では何か安保担当相を頼まれたと言われていますけれども、たまたま私は仕事柄、両方のお話を聞いていますが、総理も別に頼んだまでのことではないですね。安全保障については、我が党では石破先生が非常に政策通ですから、石破幹事長が答えてくれるのが一番安定感があっていいよねという会話や、あるいは現在私が申し上げたように党務を含め、来年の統一地方選挙までが政権奪還の道半ばだという緊張感を持って党運営をしてきました。そのことは今年の党大会の大きなお題目でもあったので、そういう2つのことをこれからどうしようかと、ある意味では人事のキックオフをナンバー1、ナンバー2がこれから相談しましょうという会話だったはずですね。しかし、それを何となく幹事長更迭なのではないかと受けとってしまった一面がもしかするとあって…」
島田キャスター
「誰がどう受けとったのですか?」
萩生田議員
「たぶん幹事長がそう思ったのか、幹事長が周辺の皆さんに相談をしたのか、そのへんはちょっとわからないですが。そのことで何となく問題が大きくなっちゃったというのが正直なところで、私は正直申し上げて最後まで幹事長が留任すべきだということを主張してきましたし、その方が党運営としてはいいのではないかと思っていらっしゃる先輩方も大勢いらっしゃいましたので、基本的には幹事長留任を前提に内閣改造、党役員人事をやるということが、まだ7月の段階では、総理総裁はそういう頭でいらっしゃったのではないかと私は思っていました」
島田キャスター
「それがどうしてそうならなかったのでしょうか。それは何ででしょうか?」
萩生田議員
「どうしてなのですかね」
反町キャスター
「それは、つまり、総裁と幹事長の直接のコミュニケーションではなく、周りの人達がいろいろと拡大解釈をお互いすることにすることによってエスカレートした結果、総裁は幹事長の圧力に屈したのかと言われないためにも、幹事長を、石破さんを動かさざるを得なくなった。石破さんは石破さんで、あなたは幹事長をやっていた人がやりたくもない、筋の通らないようなポストをやるのかと言われて、そこだけはやりたくないけれど、他だったらお受けしますというような、よくわからないぶら下がりをやらざるを得なくなったみたいな。その周りの人間が、様々にそれぞれの立場でもって拡大解釈することによって、今回の騒動があった。こういう理解でよろしいですか?」
萩生田議員
「夏の間は、政治の記事がなかったですからね。マスコミの皆さんにとってはこんな格好のネタはなかったのではないかなと。そういう中で多少、尾ひれ、背ひれが前後ついていったというのが正直なところだと思います。お二人の間には、そんな齟齬はなかったと私は思っていますし、また今日そのことは解決していると思っていますので」
反町キャスター
「そうすると、うまくという言い方も変ですけれども、安全保障担当相、冗談じゃないよという感じが、石破さんの周りからドバッと出てくるような、あの展開。最初の一発目のあの形がもしなければ、淡々とキャッチボールで済んでいれば、石破幹事長留任という選択肢は安倍さんの中にはあったのかと。そこはいかがですか?」
萩生議員
「そこは具体的に聞いたことがないからわかりませんけれど、改造をする前に、基本軸はいじらないという発言を私は聞いています。基本軸というのはまさしく官房長官、幹事長ということだろうと思います。そういう点では時間の変化の中でいろいろ変わってきたのではないかなと思っています」
島田キャスター
「今回の石破幹事長の動きと、落ち着きどころ、これをどう見ていますか?」
飯島氏
「これはまさに、側近、鴨下先生、萩生田先生、両者のあれ(話)を足して考えればわかる。1つ言えるのは、お互いのぶつかり合いみたいな報道をされていました。マスコミ的にそれが報道事実と仮定すれば、安倍総理は幹事長のままにしておきますよ。希望通り。なぜかと言ったら次の総裁選に出るかもしれないという人材でしょう。それが幹事長をやっている。幹事長をやっていた場合には先を見た政局で、仮にですよ、沖縄の知事選、福島知事選とかが仮になかなかうまくいかない。選挙だからわかりませんよ。仮に、おかしな答えが出た場合、来年、統一地方選挙のこととかを考えたら、自分がやりたいと言ってやらせておいた場合、政治的に考えたら、幹事長に対する不信任というか、とんでもないというあれが出てきますね。そうすると、総理総裁は助かりますよ。1人潰れる可能性もある。これはリスクが大きい。しかし、そういうことではなく、お互いに話し合って、幹事長がそこまで言ってもそうじゃないということを考えると、私はソフトランディング、選挙が仮におかしかったとしても、可能な幹事長という構想が出てくると思う。総裁選に出る競争相手かもしれないという場合には、ある種傷がつくポストが一番いいんですよ。安倍さんはそうではないでしょう。現在の報道は、相当な太っ腹で、幅広い構想で捉えていった場合、幹事長をやるというよりも、総裁選に出た先生でしょう、石破幹事長。そうすると、あらゆる総理を除いて18のポストがあったら、森羅万象で、どこのポストだって、よしやろうと。これが政治家です。国民は見ていますから。そのくらいの太っ腹があって、初めてがんばれと慕う政治家もいれば、そういうあれがあると思うんです。だから、私は、今回win-winの形で着地して、安倍総理も太っ腹だし、石破幹事長も大局的に見て、挙党一致体制で、全力で支えるというのは信頼すべきだと思うんです」
反町キャスター
「新しい幹事長が明日決まりますよね。その新しい幹事長が、たとえば、福島、沖縄の知事選挙で負けた場合ですよ、自民党が。それは新しい幹事長だから責任が問われずに済む?」
飯島氏
「石破幹事長よりは軋轢が少ないですよ、間違いなく」
反町キャスター
「現職の幹事長で、2回国政選挙で勝った人に対して、安保法制担当大臣という役所がつかないようなポストをオファーするという、この安倍さんの姿勢というか、やり方については?」
飯島氏
「これはもしかしたら、会話も何もない、材料がない、マスコミの報道から推察した場合、間違いなく、少なくともテレビで実況をやっていましたが、2日集中審議ありました、集団的自衛権。これを補佐する大臣の答弁ではなくて、安倍総理自身、最初から最後までやっていました。ぶっつけでやったんです。これ(集中審議)のあれ(答弁)というのは大変な思いだと思う。同じ思いの状態で、精通した状態だったら、それは目の前に行ったら何人かいるでしょうけれども、自分が全部背負っちゃうと、他の委員会とか、立ち上がれなくなっちゃいますから、一番熟知していなくても安心して答えられる幅広い状態。つまり、マスコミ報道によっては、安倍さんとちょっと差異があるような、考えがあるという報道もいっぱいありますけれど、そんなの政治家ですから。そうでしょう」
反町キャスター
「だって、自公協議、ずっと石破さんがやっていたわけですからね」
飯島氏
「そんなに問題はないんですよ。だから、冗談じゃない、辞めるからと。このマスコミ報道は100%信じたくないね。それは鴨下先生に聞いてくださいよ」
鴨下議員
「後段の話は、私も飯島参与おっしゃる通りで、最終的には、総理もかなりの負担でしたよね。あの集中審議で、本来的に防衛大臣だとか、外務大臣だとか、そういうところに野党も聞いてくれればいいんだけれども、全部総理に聞いていて、こういうようなことで言うと、総理の心の動きはわかりませんけれども、想像をすれば、もしかすると、変わってしっかりと論理的に答えてくれる人が隣にいてくれたらなと、割合とシンプルに最初はお考えになったんだろうと思います」
反町キャスター
「結果的に、飯島さんが言ったwin-winになったんだ。要するに、最終的な決定的な対立を、安倍さんも石破さんも避けて、こういういわば、柔らかな決着を選んだのではないかと。ここの見立てはいかがですか?」
鴨下議員
「それは真にその通りで、それは石破さんも、もちろん、安倍総理もその2人が何か諍いをしているような、そういうような形が国民の皆さんに触れたり、党を支えてくれている人達にそういう感じを与えたり、これは絶対に避けるべきだという、そういうような意味で2人ともすごくそういう危機感を持っていますから、だから、いざとなって、そういう報道が先行し始めたところで、これはまずいと、お互いに、しっかりと話をした。だから、石破さん外へ出てきて、総理との会見の後、すがすがしい気分だと。まさに私は、それは国民に対して、あるいは自民党を支えてくれている人達に対しての2人の責任だと。こういうふうに思って…」
反町キャスター
「ただ、石破さんの周辺とか、石破さん本人の意見かもしれないのですが、最後、総理と会う直前ぐらいまでの段階では、無役でもいいのではないかと。徹底的に、ここは自分達の主義主張をやるんだという意見も中にはあったと聞いていますけれども、そういう一時グーッと燃え上がったものというのは石破さんと安倍さんの会談のあと、スーッと確かに収まるものですか。皆さんはそれで納得されているのですか?」
鴨下議員
「飯島参与がおっしゃったように、最後はそうやっていってまとめようというようなことで、皆政治家ですから、単に自分の思いだけではなく、国民の皆さんのいわば、いろんな期待を背負っているわけ。こういったことでうまくまとまって、収まるところが、win-winで収まったと」

安倍首相と石破幹事長の関係
反町キャスター
「来年の9月に自民党の総裁選があります。要するに、今回の安倍さんと石破さんのせめぎあいというのは、別にポストがどうのこうのというわけでも何でもなくて、来年9月の総裁選を見た時にどういうポジションをとることが、それぞれ有利な立場に立つのかというのを見越した、せめぎあいの部分がすごく大きかったと、勝手に思っているんですけれども、来年9月の総裁選は、安倍さん、石破さんはどういう形で流れていくだろうと見ていますか」
飯島氏
「これはまったく政治家ではないから、私はわかりませんが、ただ、今度の総裁選の大変なことは地方票と議員票が対等になったということだよね、持ち点が」
反町キャスター
「決選投票ですね」
飯島氏
「そうです。そうすると、考えようによっては前回も点数の計算というか、重さが違って、仮に同じだったら、石破総裁誕生となった」
反町キャスター
「これは、前回、その1回目の投票においては、地方票は、安倍さんが87票、石破さんが165票だったんですよね。決選投票で、国会議員票のみで、安倍さんが石破さんを破ったと。これが今回からの決選投票で、地方票もカウントされるということになるという、こういう変化があらわれるということですよね」
飯島氏
「これを考えたら、攻める、攻めるで、がんがんやったって構わないんですよ。しかし、石破さんを、一方で安倍さんから見たら、幹事長とかで潰れる材料を散らばせることも可能だね。これは政治のぶつかり合いです、表で握手して、裏で蹴飛ばすぐらいの。だけど、そういうことのない状態で収まるということは、この安倍政権というのは、決してゴマをするわけでもなんでもない。参与とか、そういうのを抜きにして考えたって、外面的な評論をすれば、たいしたものだと。そういうのはまだ先、統一地方選が終わって、そのあとで考えればいいではないかと。これは安倍総理が最も信頼する萩生田特別補佐にしても、石破さんの近くにいる鴨下さんにしても、お互いになあなあではなくて、やる時は一緒にやろうと。これが自由民主党の、幅広いウイングのある政党ですよ」

新幹事長に谷垣氏起用へ
反町キャスター
「谷垣幹事長はいかがですか?」
飯島氏
「仮に、明日の結果はわかりませんが、総務会長に二階さんがなったのはすごいですね。これまで安倍内閣で予算委員長をやっていた当初年度予算。普通は4月の第1週7日過ぎれば給料の問題があるから暫定予算を組まなければならない。だけど、そこらへんの4月の第1週までに通るかどうかと言ったら過去のだいたい政治ですよ。それをとんでもなくはやく成立させましたね。過去において総務会長をいろいろ経験している。私は、本当に実務型以上の表裏何でもできる総務会長が誕生したところをいけば、幹事長は本当に人柄と言うか、どういう状態でも構わない、失礼だけどね。ただ、総裁経験者が幹事長というのは、自由民主党の歴史の中では珍しい。考えようによっては、政権で宮沢元総理大臣が閣僚になったということもありますからね。それでもすごいです。安倍内閣の体制を考えると、第一次安倍内閣も第二次安倍内閣も当初も今回も結果として、党領袖から、総裁選経験の戦った人から、党を政府で全部抱え込んだ人事ですね。こういうのは2度も、今回もそういう状態で着地させるとすればすごいなと私は思います」
反町キャスター
「来年9月の総裁選で、谷垣さん、石破さんが安倍さんに対して挑戦者になり得る可能性が出てくるのですか?これで」
飯島氏
「率直に言って、敵なし内閣だと。国際情勢を見て、国際政治が明日どうなるかわからない。そういう中で、先進国で一番安定的な総理大臣が安倍さんですよ。こういう中でデフレ脱却とか、諸々抱えてやっていかなければいけない今度の内閣改造です。挙党一致でやっていく。私は、安倍さんに対して、党内で安倍さんを下ろして、次の総理総裁をというのは現在から起き得るはずがない。選挙があるから頭を代えるということは現在の一強多弱で、そういうことはないと思います」
反町キャスター
「谷垣さんの印象は?」
萩生田議員
「穏やかな方ですよね。特に、私は野党時代に落選中だったので外から来ては谷垣総裁に文句を言って随分失礼を申し上げたんですけれど、反論もせずに受け止めていただいた。そう言う意味では、非常に腹の据わった方だと思います。穏やかな幹事長もよろしいのではないかと思います。特に、二階さんが、総務会長に座られるということであれば、本当に重厚な新役員ということになるのではないでしょうか」
島田キャスター
「政治家としては、やはり打診をされたら、ここは受けるということになるのでしょうか?」
鴨下議員
「自分達が選んだ総裁にやってくれと言われたことについてはしっかりと自分の任務を果たすというのは当たり前の話と言えば当たり前。どんなに苦労なことでもやるということだろうと思います」
反町キャスター
「安倍、谷垣の関係はどんなふうに成り立ち得るのか、どんなふうに見たらよろしいですか?」
萩生田議員
「思想とか、政策とか、そういう違いは当然おありになると思いますけど、しかし、党の幅の広さをしっかり維持しながら、自民党が前に進んで行くうえでは、ある意味、安倍総裁と若干スタンスやウイングが違う方が幹事長になられるのは、決しておかしいことではないと思いますよ」

新ポスト・大臣補佐官とは
反町キャスター
「大臣補佐官とは、大臣になれなかった人に提供されるポストというか、そういうイメージはありますか?」
飯島氏
「それをやったら支持率が下がりますよ、はっきり言って。だって1つの役所に、大臣、副大臣だけでも大変な数ですよ。部屋をつくるだけでも大変ですよ。そこへいって、補佐官に部屋と秘書官をやったらどうしようもない。特命大臣も多いでしょう、本当に。特命大臣で一番大変なのは、何人かのかたまりで内閣府の官房長1人ですよ。人の裁き方から何から大変。これが補佐官になったら、部屋や秘書官、車、情報をどうやって上げるか。これを考えたら暫くは置かないのではないのかなと見ているんですけれど…」
萩生田議員
「党内でも大変な議論がありまして何のために置くのか、またどう任命するのか。先ほどお話があったように大臣が必要とあらば、置くことができるというのが実状なので何か、あたかも18閣僚に補佐官が18人つくような報道もありますけれど、そうではないです。大臣が置くとなれば、何のテーマで補佐官を置くのかということを国民にも明確に知らしめる必要があると思います。ですから、何となく当たり前に居座って、そこに人をどんどんあてるという人事の場所ではないですね。ですから、かなり抑制的にこの制度を使おうというのが、最終的に我々が法律を認める時の条件だったので、飯島さんがおっしゃったように行革の視点からも考えなければならない。これだけの人を1人置くとなると、周辺のスタッフも置かなければならないので。それから、大臣、副大臣、政務官のラインとどう関わるのか。省庁の会議に出るのか、出ないのかということもかなりいろんなシミュレーションをしました。他方、役所の方は1年通じて、だいたい大臣、副大臣、政務官が手分けをしても出なければいけない会議は決まっています。そこで横出しの国際会議があった時に、事務方を派遣するよりは、大臣の代わりに補佐官が行った方が良い。あるいは専門性の高い人を補佐官に任命して行かせた方が国益に適うことも時にはある。そういうことも視野に入れて、この制度をつくりました。人事の受け皿で、あぶれた人のウェイティングサークルでつくったわけではありませんし、そこは政府も慎重に運用すると思います」
島田キャスター
「テーマによっては、この大臣補佐官は政策に通じている方がなる場合もあるのですか?」
萩生田議員
「それもありますよね。ですから、民間人も使えるようになっています」

安倍政権が目指す方向
島田キャスター
「改造後、安倍政権はどういう運営をしていくべきだと?」
萩生田議員
「これまで順調な運営をしていますので、それを踏襲しながら、さらに実をあげていくという努力をしていただけると思っています。ですから、政策を実現するために人事をやるわけですから、これは1つ1つ結果を出していく。国民の皆さんとの約束を果たしていく。そういう内閣であっていただきたいと思うし、その意気込みでがんばっていただけると思います」
鴨下議員
「これまでアベノミクス、外交、非常に順調にきています。ただ、これから先はその結果を国民の皆さんも求め始めますので、道行きは厳しいと思います。ただ、そういう中で今回いろいろと噂されている方々は、ああなるほどこの人だったら、という人達が大臣になっていくと思いますので、そういう意味で言うと、重厚でなおかつ安倍さんのこれからやるべきことをきちんと全うできる人が揃い始めたのだろうと思いますので、必ず難題を乗り越えてくれるだろうと思っています」

鴨下一郎 自由民主党幹事長特別補佐の提言:『アベノミクスの完成』
鴨下議員
「アベノミクスを完成させてもらいたいということです。それは、国民は経済に非常に関心を持ってみてくれていますので、給料も上がり、地方も少しずつ良くなるということで言うと1番目の矢、2番目の矢はある程度方向が見えてきましたけれども、3本目の矢の成長戦略。こういうものを含めて安倍さんがしっかりと経済を立て直して、国民の皆さんを豊かにしていただく。これが私は一番だと思っています」

萩生田光一 自由民主党総裁特別補佐の提言:『決める政治』
萩生田議員
「これは一次内閣の時から大きなテーマとして進めてきた『決める政治』を引き続き、きちんと結果を出すという努力をしていただきたいと思っています。これは党と政府が一丸となってやっていきたいと思っています。特に自民党の過去、歴史を振り返りますと、玉虫色みたいな政党だったんですよね。結論を先送り玉虫色…先ほど、私が力説したようにこの3年4か月で自民党は変わったと思います。600日間大臣が変わらないというのも過去になかったことですし、昔の自民党でしたら当選順送りで皆が平等に経験するようにという1つの価値観があったのですが、先ほど、鴨下先生がおっしゃったようにもはやそういう政治を自民党はやらない。チーム総合力。大臣は目立つかもしれませんが、地味な仕事ですけれども政治の中では皆が評価している仕事というのはたくさんありますので、野球をよく例にするんですけれど、ベンチ入りできる人やレギュラーになれる人の人数は決まっています。だけど、三塁コーチもスコアをつける人、あるいは警察隊、時にはスタンドで応援する仲間も全員で1つのチームなわけですから、我々自民党もそういうチーム力でしっかりと結果を出していくことができる政治を前に進めていきたいなと思っています」

飯島勲 内閣官房参与の提言:『一体』
飯島氏
「600日近い第二次安倍内閣。総理と官房長官の発言を飛び越えた、不規則な発言はゼロで今日まできている。これは歴代内閣で初めてではないかなと。こういう状態の中でまさに実現力、発信力、諸々考えると政府、与党が一体でとにかく進んでもらいたい。世界の中でデフレ経済の脱却のための経験した政治家、官僚、学者は1人もいない。日本が初めて経験するのを世界から注視されていますね。まさにアベノミクスの完成。決める政治。これはもっともな話で、一体でともかく不協和音が鳴らないようにがんばっていただきたいというのが私の願いです」