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2014年7月29日(火)
舛添要一都知事に問う 2020東京像と首長外交

ゲスト

舛添要一
東京都知事
増田寛也
元総務大臣

韓国・朴大統領との会談
島田キャスター
「先週の金曜日ですが、舛添さんがソウルに行った時に朴槿恵大統領と会談をしました。朴槿恵大統領が冒頭カメラを入れたのですが、『一部の政治家達の不適切な言動によって両国関係は厳しさを増している。お互い正しい歴史認識を共有しながら、両国が安定的に発展していけるように、知事には力を尽くしていただきたい』と発言しています」
舛添都知事
「テレビカメラのほとんどが韓国のカメラですが、それがまわっています。そうすると、そういうことを言わなかったら、韓国国民に総スカンにあっちゃうんですよ。だから、彼女の立場を考えれば、それを言うのは当たり前です。だけど、カメラがいなくなりますと、40分間、和やかな雰囲気でお話をした。日韓関係を、このままの状況にしていていいと思っているならば、私なんかに会わないわけですよ。だから、何とかしないといけない、皆の努力で日韓関係を良くしないといけないという気持ちはひしひしと伝わる。これは報道だからしょうがないんだけれども、朴槿恵大統領と私が会談した話ばかり出ているけれども、ソウルの市長と姉妹都市の会談をやりに行ったわけですよ。北京だって、北京の市長とやりに行った。つまり、都市外交をやっているのであって、それを忘れないでいただきたいということですよ。北京も18年ぶりですよ、都知事が行くのが。公式に。ソウルも実は18年ぶりだった。この前の全国知事会も、6年ぶりに東京都知事が来たと。だから、何年ぶり、何年ぶりだと恥ずかしかないかという感じで、姉妹都市ですよ。姉妹都市というのは毎年交流がある。18年なかったというのが異常だから、異常なところから直していかないとおかしいでしょうと。しかも、隣の国でしょうということでやって、それから、何と言っても、2020年にオリンピック、パラリンピック大会を控えています。その時に近隣諸国から、あんな日本みたいな国に行くものかと言われたら終わりです。だから、国家的な大事業としてやっているわけだから、主催都市の代表として、どうか、皆さん、いらしてくださいと。韓国の大統領にも、中国のトップにも、どうぞ皆さん、歓迎しますので来てくださいねということを言わないといけない」
反町キャスター
「朴大統領との会談を終えたあと、ぶら下がりでも、会見でも舛添さんは日韓関係改善に向けた大統領の気持ちをひしひしと感じたと話しています。先ほどの、朴大統領の文言からは関係改善に向けた気持ちがひしひしと伝わってくるとは、僕には思えないんですよ。カメラなしのところで、何がひしひしだったのかを教えていただきたい」
舛添都知事
「それを言うのならば、日本の政治家なんて来るなで、それで終わっていたわけですよ」
反町キャスター
「本来、会う必要があったのかどうかというところまで含めて、それでも会ったというところに、まずひしひし感があるということですか?」
舛添都知事
「いやいや、会ったということだけだって、大きなことでしょう」
反町キャスター
「そうです。それは大きいと思います」
舛添都知事
「そうでしょう。これまで、国政にいる、政治家は何をやっていたんですか」
反町キャスター
「会っていないんですよ」
舛添都知事
「会っていないわけですよ」
島田キャスター
「断ることもできたけれども、今回、受けたということですよね」
舛添都知事
「そうでしょう。だから、まずそこから変化の兆しを感じ取るというのが、外交的な嗅覚ではないですか」
反町キャスター
「これ以上は聞きませんが、僕らには言えないけれども、何かひしひしと感じる部分は言葉としてあったんですね」
舛添都知事
「だって、これまで朴槿恵さんは、安倍総理と会ったって、誰と会ったって、しかめっ面しか見せていないではないですか」
反町キャスター
「カメラの前ではね」
舛添都知事
「そうでしょう。カメラの前で、にこやかに握手したではないですか。私を見てないの?」
反町キャスター
「見ました」
舛添都知事
「フジテレビはきつい顔しか映さないの?」
島田キャスター
「いや、ばっちりと映っています」
舛添都知事
「映っているでしょう。にこやかに笑っているじゃない。これだって、頭を下げ過ぎるとか、文句を言う人がいるけれども、相手の背が低かったら、頭が下がりますよ、目線を合わせたら。それから、もともと国家元首ですから。たかが、東京都知事で、位が全然違うので、もっと頭を下げてもいいくらいだというふうに思わないと、建設的なことはできない」
反町キャスター
「総理のメッセージを受けとって行ったというのも、1つの要因として、絡んでいるのですか?」
舛添都知事
「いや、密使として行ったとか、特使として行ったとか、まったく北京の時と、ソウルの時、同じではないですか。私が気をつけなければいけないのは日本の国益を守らないといけない。日本の内閣総理大臣である安倍総理がしっかりとした外交をおやりになるのを、いささかでも足を引っ張ったり、国の方針と齟齬をきたすというようなことがあってはいけません。こういう都市外交はやるべきではない。従って安倍総理ときちんと話をして、安倍総理が、是非行ってくださいと。都市外交をやってくれるのは結構だと。自分も日中関係、日韓関係を良くしたいと。そういう話をきちんとして行くわけですから。そうすると、一部の過激な人が何で中国と仲良くするんだ、何で韓国と。だけど、あなたが支持している安倍さんだって行ってくれと言っているんだよと。齟齬をきたしませんよ。帰ってきたら、これだけ、安倍さん、あなたに対して厳しいことを中国が言っているよと。それはちゃんとお伝えする。そうすると、中国にとっても、舛添さんが言うと、あんな厳しいことを言ったって、きちんと翌日には官邸に行って伝えていると。そういうことが、信頼の積み重ねになるわけですよ」
増田氏
「国内的には、東京都も、それから他の自治体も、格という意味では一緒ですが、ただ、相手からどう見えているかということで、たとえば、東京で姉妹都市どこと結んでいるかというと、ソウル、北京、モスクワ、ベルリン、パリ、ローマ、カイロと、皆首都ですよね。一番重要な都市と、相手から見れば、東京都だったら結びましょうと。たぶん、他の名前を言うとあれですが、いろんなところで言ってもたぶん受けないですよ。だから、東京都知事、あるいは東京都ということで、重要なところと都市外交ができる、そういうポジションにあるわけです。それをこれまで東京都はきちんと役割をこなして、そういう都市外交をずっと展開してきた。それがしばらく途絶えていた。途絶えていた時に、国としてもパイプがなくなるみたいになってきている。だから、今回、舛添知事が行かれて、会うというのは、そういう意味で両国間、あるいは相手方から見ても極めて良いチャンスだと見えていたのではないですかね」
舛添都知事
「韓国のメディアも変わってきたんです。驚いたんだけれども、私が帰ったあと、社説が出ますね。その中で、主要紙ですよ、朴槿恵大統領もそんな頑なにならないで、少し柔軟になって、折れたらどうですかというのを、これまで逆にもっと強行にやれという韓国メディアだったのが、そんなに意地を張らないで、もうちょっと、そろそろ折れたらどうですかという社説が出始めたというのが変化の兆しだと思います。これは良いことですよ」
反町キャスター
「足を引っ張るつもりはないんですけれども、昨日、中谷元さん、うちの番組に出演いただいて、『日韓関係は、まさに、外務省の正規ルートでやるべき内容で、大臣とか、次官とか、局長とかが話をしないと解決できない。舛添さんの訪韓は、韓国側のプロセスや外交ルートとは、一線を画しているし、そういった意味においての外交的な前進というのは、あまりなかったのではないか』と発言しました。この都市外交。自治体外交と国際外交の線引きの議論というのは、昨日この番組でも出たのですが、舛添さんは先ほどから、その部分をすごく気を使っていることがよくわかるのですが、こうした言葉が、ある意味、与党、ないしは政府の一部の方からも出て来ることに関しては、都市外交の、ある意味、限界かもしれないし、あるいは、可能性かもしれないし、どのように見ていますか?」
舛添都知事
「いや、都市外交に尽きていますからね。ここは一般的にはおっしゃられるわけですよ。しかし、官邸に行って、総理と話をしてやっていることは、外務省より内閣総理大臣の方がうえではないですか。そんなことをおっしゃるんだったら日韓議連の常任幹事をやっているけれども、日韓議連、何をしていたのですか、国会議員は何をしていたのですか、大臣は何をしていたのですか、お答えくださいというのが私の疑問ですね」

日韓関係の行方
島田キャスター
「国際政治学者でもある舛添さんですが、政治学者として、現在の日韓関係、そして、今後どのように改善をしていくべきか。この点はどのように見ていますか?」
舛添都知事
「まさに、都市外交というのは、首都と首都ですから、ソウルと東京で協定書を結んで、交通渋滞の問題、PM2.5の問題、社会保障の問題で協力しようと。人事交流をやる。お互いに人事交流をやっていけば誤解が解けていきますよ。日本人から見たら、韓国はもう嫌な国で、行けば袋叩きに会うと。とんでもない、行けば皆大歓迎。私達は、韓国の方が来られたら袋叩きにしますか。どうぞいらしてくださいと。おもてなしをやるわけではないですか。そういうことをやって、結果的に良くなっていけばいいので、関係悪化をさせ、物事を壊すのは簡単です。ビルを爆破する時にはバーンと一発で終わるではないですか、爆弾1つで。だけど、再建して積み重ねるというのは一歩一歩煉瓦を積んでいかないといけないし、都知事が1人でやれる話ではありません。政治家もがんばらないといけない。メディアの人達もがんばらないといけない。相手にナショナリズムや、変なショーウビニリズムを煽るようなことをしないで抑える。韓国メディアが現在そうなり始めている。そういうことをやって、一般の人がやって、オールジャパンで、オールコリアンで、オールチャイニーズでやって初めて、新しいビルが再建できるんです。だから、私は過大な期待は持たないでくださいと。やっと一歩ですから。皆で少しずつやっていきましょうと。そういう方向でいいのだろうと思っています」

日中関係の行方
反町キャスター
「日中関係ですが、その障害の1つというのが、尖閣諸島の話ですが、石原さんが都知事時代に、尖閣諸島を都が買うことになって、国に、当時、野田政権に対して揺さぶりをかけたような形になって、最終的に国有化になりました。舛添さんは都が尖閣諸島を買う、買わないという論議。現在はどういうふうに見ていますか?」
舛添都知事
「現在の問題は、まず明確に申し上げておくべきことは、外交安全保障は都知事の管轄ではありません。これは国の専管事項です。だから、私が越権行為をやるわけにはいかない。現在の東京都に関する問題は、あの時に、買いなさい、国有化しなさい、そのためにお役立てくださいということで寄付をたくさんいただいた。それが14億円近く貯まっていますが。その中に誰がいくらくれたというのが、わかるのもありますけれども、匿名がたくさんあります。それでまずそういうことがあるから一律に返還することはできないし、仮に全員がいくら出したと言って名前までわかっていても、簡単に返還できないです。自治体に対する寄付行為ですから戻すわけにはいきません。特定の手続きをしないといけないから。めちゃくちゃややこしいですね。ですから、条例がありまして、これについては、国の政策と連動してしか使えないようになっています。従って、国が政策方針を明確にしない限りは、これは使えないからどうしようもないんです」
反町キャスター
「使いようもないのですか?」
舛添都知事
「だって、何のために寄付をくださったのですか。日本に、尖閣をちゃんとしろというためにくださったのに、そのことを他の目的に使うわけにはいかないではないですか、寄付した方の気持ちは。だから、これは都議会含めて、皆で知恵を働かさないといけないけれども、現在の状況では、1円たりとも動かすことができない状況になっているわけです」
反町キャスター
「今回の尖閣の場合には、自治体が自治体のためではなくて、自治体が国のマター、外交安全保障を1つのテーマにして、全国から寄付を募ってしまった。こういうケース。この後の処理というのはどうしたらいいと考えますか?」
増田氏
「あまり聞かないケースですけど。条例があるわけですから、条例で決められた目的に縛られるわけで、それは現在のこういう状況を想定していなかったと。たぶん条例をつくっているはずなので。ですから、現在のところは、舛添知事の言う通り、条例から逸脱することはできませんし、それから、1回公金として受けたものは、それは会計の中に、きちんと入れている以上は、一銭たりとも動かす時にはきちんとした厳格な手続きがあるし、時期を見て、ずっと本来の目的が達せられないということであれば、国と相談して、それで処理を考えていくと。それが現在の時期なのか、もう少し先なのか。あるとは思いますよね」
反町キャスター
「たとえば、中国に行って、汪洋副首相とも会っているではないですか。日中関係改善に向けて、特に尖閣の問題、日韓と同じような話になるかもしれませんが、日中関係にをどう取り組んでいったらいいと感じていますか?」
舛添都知事
「自治体交流が再開されましたし、民間交流が韓国で増えてきました。こういうことをやっていかないといけない。だけど、ニュースであったように、食品の安全管理(の問題は)、私が厚労大臣の時も毒ギョーザが来たりして、こういうことに中国はもっとしっかりとやってくれないと、イメージが悪くなるし、直接、命にかかわりますからね。だけど、とにかくできるレベルの交流を深めていくしかありません。中国について言うと、11月に北京でAPECがあります。APECの時に習近平首席と安倍総理がきちんと首脳会談できるかどうか。こういうことができるように、いろんな準備というか、環境を整える。それは必要あると思いますので、ある意味で、そういうことに私が都市外交を北京とやることが資すれば、プラスになれば良いと思っています」
島田キャスター
「4月に会った時に、汪洋副首相が『安倍総理の靖国神社参拝については、日中の協力関係を阻害するような動きは慎まなければならない』と言っています。先ほども大変厳しかったと。それは安倍総理に伝えたということですが、安倍総理の反応はどういうものでしたか」
舛添都知事
「ちゃんと聞きますと、要するにお聞きになったということで、お伝えするということですから伝えた。常に中国はこういうことを言うわけですから、お互いに少し柔軟に、両方がなった方がいいような気がしますね」
反町キャスター
「中国の汪洋さんと会った時にも、韓国の朴槿恵さんと同じで、表向きでは、そういうことを言ったけれども、カメラが出ていって、マスコミがいなくなったら、それなりのそれなりなのですか?」
舛添都知事
「それは違いますね。中国の態度は一貫しています。むしろ、だから、そういう話題は喋ってもしょうがないから。特に、汪洋さん、経済強いから、中国の経済政策について議論をするということですから、逆に言うと、皆さん方が思っている印象と逆で、中国よりも韓国の方がより柔軟な印象ですよ。私がやった会談について言うと」
反町キャスター
「中国の対日強硬姿勢に、韓国が引っ張られているような印象ではなくて、韓国は韓国で迷いながら、日韓関係を先に改善した方がいいのではないかという思いの方が強くなってきているのですか」
舛添都知事
「いや、そうではなくて、習近平さんが北朝鮮に行く前に韓国に行きましたでしょう。それで中韓の連携をアピールする。しかし、私はちょっと待てよと。同盟国はどちらだねと。日米韓でしょう。北朝鮮が暴発したら、どうするのですかということです。だから、皆大きな国際社会の中でのパワーバランスを考えないといけないので。そのことはピッしりと釘を刺す必要があるんですよ。つまり、中国に対しては、頼むから、あんたは兄貴分だから、北朝鮮に対しては。北朝鮮の暴発、暴走を止めてくれよ、頼みますよと。韓国に対しては、民主国でしょう、独裁国家ではないでしょう。日韓仲良くしないでどうするのですかと。アメリカと一緒にやらないでどうするのですかと。だから、メッセージは使い分けますよ」
反町キャスター
「朴大統領は、舛添さんのその説明に対しては理解をちゃんとしているわけですよね」
舛添都知事
「当然ですよ。民主国ですから」
反町キャスター
「それは、中国に接近することによって安全保障の問題が出てくるぞというのは、ちゃんと大統領もわかっているという、そこのところが、今回の一番の響いた部分だという理解ですか?」
舛添都知事
「いや、習近平さんが来られて、ありがた迷惑だなという感想も、韓国の中にはあるんです。それを全部、日本人というのは被害者意識で、自分の頭越しに、中韓があれ接近したと。私はソウル大学で講演したんだけれど、その前にやったのが習近平さんです。その時、韓国と中国が連携し日本を叩こうみたいなことを言ったから、私は日本と韓国は仲良くしましょうねと言ってきたわけですよ」

東京五輪会場見直しの狙い
島田キャスター
「2020年の東京オリンピック、準備は進んでいますか?」
舛添都知事
「現在、最大の問題は競技施設の見直しです。これは頭が痛い問題で、組織委員会の会長が森元総理で一生懸命やっていますが、誘致するためにしょうがなかったのかもしれないんだけれど、こちらの水は甘いよと言って、蛍も皆来ちゃったわけですよ。ところが、ちょっと苦かったんじゃないかなと。具体的に言うと、葛西臨海公園ではないけれども、環境問題を考えないといけないから、環境を壊すようなことはやめましょう。それと何と言ってもお金がかかりすぎる。ロンドンオリンピックのあとオープンしましたが、選手村を含め、素晴らしいロンドン市民のための大きな公園に変わったんです。そういうことをできますか。つくったけれどすぐに壊す、つくって壊さないはいいのだけれど、まさにクモの巣が張って誰も使い手がいない、全部無駄だと。しかも、高熱光熱費はかかるわけですから、維持費だけかかっていく。これは見直さないといけないと思います。お金は天から降ってきません。国民が一生懸命働いて支払ってくださる税金ですから、1円たりとも無駄にできないので、都民に説明できる、これだけかけてあの時つくって本当に良かった、と皆が思えるものにしたい、ということで、厳しい見直しを現在やっています。それと、既にいっぱい立派な施設があって、たくさんスタジアムつくったり、体育館つくったり、あんなもの使いようがないでしょう。その犠牲として何をやっているかと言えば、都民、区民が楽しんでいる野球場を潰しちゃって、野球少年はどこでやるのですか。概ね8kmというのはどういう意味かと言うと、だいたい選手村が概ね30分で移動できる距離にということなので。概ね30分で行ければいいんですから、たとえば、50kmの場所に(施設が)あっても時速100kmで行ったら30分で行くじゃないですか。オリンピック専用レーンをつくる。そのことによってそういうことも可能であるし、それから仮にもっと遠いところであったって、前の日に選手の皆さん全部移動して、その場所の近くのホテルで前の日はゆっくりお休みくださいというのも可能なわけです。あくまでもコンパクトというのは、そういう意味だとご理解いただく。IOCが大変結構だと、全面的に支援すると言うのは、こんなことを繰り返し、何兆円もかかりますよというようなことを言ったら、コンパクトではないじゃないですか。これは大規模ではないですか」

東京五輪開催のあり方
反町キャスター
「お台場でトライアスロンを開く計画になっています。前に猪瀬さんが来た時にも聞いたのですが、水の問題は本当に大丈夫かという問題がいろいろなところであがっているのですが、知事としてはどのように考えていますか?」
舛添都知事
「大腸菌の含まれている割合が、基準をオーバーする可能性のある日が出てくる。具体的に言うと大雨、集中豪雨的なのが起こる。そうでなければ全部東京都の下水処理場に行って綺麗な水にしないと海に流さないんです。そのキャパシティを超えた時には一気にまともに流れて行っちゃって、川からそのまま個々に入ってくる。そうすると、その時は数値がガッと上がる。それからいろんな船がたくさん行き来した時に、お手洗いが垂れ流しという船もありますから、それも大腸菌を増やすことになる。もう1つ、このことは全く誘致の時に考えもしていなかったことがあって、手抜かりだったなというのは、ヨットもそうですし、トライアスロンもそうですが、カメラマンとしてどう映しますか。トライアスロンで泳いでいるのを、一緒にカメラを担いでお台場の海から映しますか。上から移すしかないでしょう。羽田の航空管制地域では飛べません。上から撮ろうとすると飛べませんから航空管制に引っかかってできません。若洲の会場も航空管制ギリギリですから、羽田にどんどん飛行機が降りてきている時に、ヨットを映すのにヘリコプターが飛んでクラッシュして大事故が起きたらどうするのですか。誰が責任を持つのですか。そういうことについて、誘致の時に誰が議論をしましたか、そういうことが欠け、抜けているからダメだということを言っているんですよ」
島田キャスター
「下村文科大臣が『新国立競技場の見直し作業にある程度めどがついたら、正式に都へ500億円の負担をお願いしようと思っている』と発言しましたが」
舛添都知事
「まだ私は話を聞いていませんから、答えようがないですよ」
反町キャスター
「前の知事の猪瀬さんが受けたという話もあるんですけれども…」
舛添都知事
「それは全部反故になっています。都議会から反故にしたと聞いています。前の方が言ったのは関係ありません、新しい知事ですから」
島田キャスター
「知事としてはオリンピックの費用の分担をどう考えていますか?」
舛添都知事
「都民に説明できないとダメです」

東京の課題 一極集中の弊害
島田キャスター
「女性減少率が高い自治体があります。東京でも消滅する可能性が高いところが出てくると」
増田寛也
「私どもの予想は控えめです。厚労省の社会保障人口問題研究所はもっと減ると言っていまして、それは地方から東京に行く人の流れが、向こうの方がやがて終息収束するから、もっと減るとなっているのですが、私どもはそんなに減らないだろうと。豊島区はそもそもかつては地元で出産する、出生率は全体的に東京は低いのですが、地方から若い人が来たが故に人口を維持していたんです。それがだんだん地方から出せなくなってきて、それで結局、豊島区自身の出生率が低いから、ここまで下がるのですが、もう1つ言えることは、大事なことを知事がおっしゃったのですが、東京に人がそれだけ来ていたということは何らかの魅力があって、何らかの経済合理性があって東京に人が集まってきていたわけですね。強制的に人を集めていたわけではなく、そういうことで東京都は成り立っていたわけですが、その中でも区によっていろいろ違いがあります。豊島区はそういうことだけでいっぱい人を集めていたのですが、いろいろな意味で移動が激しいですよね。なかなか定着しない。来るんだけれども、すぐに出て行く人もいっぱいいて、そういうことによって地方から来る人の数が減ると、豊島区の全体の人口が減ってしまう。おそらく現在のままですと、間違いなくこの数字、あるいは国立社会保障・人口問題研究所社人研でやっている数字はもっと減りますので、もっとはやく人口が減って行く可能性があるのですが、ただ我々の5月8日に発表したあと、豊島区長さんはじめ、だいぶ危機意識を持って対策を講じているようだから、それで本当に傾向を変えれば、そこは変わってくるし、一言で言うと豊島区なりに豊島区の魅力を高めることをきちんとやれば、ここはもっと抑えられるのではないかと思います」
舛添都知事
「私は、三多摩地域、島嶼部、これに非常に力点を置いて、23区だけが東京ではありませんよと。東京の魅力は島にもあるし、多摩地域にもあるということで、この地域を管轄する副知事を置いたぐらいです」
反町キャスター
「日本の人口の1割以上が東京にいます。東京一極集中については?」
舛添都知事
「憲法で定められているようにた、住所はどこへでも移っていいわけですから。だけど、国家百年の大計を考え、この国のカタチをどうするのですかと。たとえば、道州制という案が出ては消え、出ては消えてしまう。1つは国政選挙が頻繁にあり過ぎるわけですよね。じっくり腰を落ち着けて、そういう議論ができない。そういうことをそろそろやらないと。仮に直下型の大型地震に東京が襲われる可能性が30年以内に70%という数字が出ている。この首都が壊滅的になった場合、どこが代わりに復興を担うのですかということでしょう。危機管理という観点から見ても、必ずしもこの状況はいいとは思いません」

東京の子育て政策
島田キャスター
「東京都の待機児童数の政策はどこまで進んでいるのでしょうか?」
舛添都知事
「4年間で待機児童をゼロにするということで現在その対策の工程表をつくりつつあります。老人介護の施設も同じですが、東京の問題は土地の値段が高い。だから、建物をつくろうにもまず土地の値段が高い、そこで5階建ての都営住宅を綺麗につくり替えて15階建ての3倍にする。そうすると、スペースが空きますから、一階に特養や老健と共に保育所を置く。そして3倍になれば、若い人達がたくさんそこに入る。だから、多摩ニュータウンを現在再生していますけれども、一番人口の伸び率が大きい町の1つが全国的に多摩市ですよ。赤ちゃんの声がどんどん聞こえてくるようなのが再生です。それから、建物をつくっても保育士が足りない。保育士、介護士、看護師含めて、社会福祉に関わる人材の処遇の改善。私が大臣の時も相当がんばりましたけれども、これをもっとやらないといけない。要するに、規制緩和です。つまり、厚生労働大臣として、たとえば、10人の保育士さんがいないとできませんというところを認可保育所と言う。東京都は認証保育所といって10人いなくても7人でもいいのではないですか、スタートしましょうよと。たとえば、地方ならば保育園に庭があって、そこでお遊戯でもできればいいけれども、(都心では)駅前にそんなものはあるはずないから。しかし、ちょっと行けば近くに公園があって代わりにそれが使えればいいではないですか。そういう規制緩和をすることによって認証保育所をつくっていく。だから、あくまで使う人のニーズということで、鉄道の立体交差をしたりしていますから、そういうところの空いた下のスペースでに、保育サービスをやる。あらゆる手を使ってやりたいと思います」
増田氏
「東京都の難しいのは、土地代があまりにも高いことです。いろいろ努力されているのでしょうけれど、土地代にお金を投ずるというのは経済効果も何もありませんのでね。どこまでやるかという問題があって、そこは難しいです。一方でボリュームがでかいから次から次へと待機児童が掘り起こされていく。ですから、基本的にはもう少し周辺のところで子育て環境を良くしないといけないと思うのですが、しかし、非常に重要なことは、これまでケア付きマンションというのをつくってきたのですが、これからは保育所を義務づける。ケア付きではなく保育所を必須の標準装備としていく。それから、規制緩和のような形にして、民間の事業者だとか、東京の置かれている環境から言えば10人保育士さんが必要なのをとりあえずは7人でスタートし、ゆくゆく条件が満たされれば10人まで戻しましょうというようなことをやっていかないとたぶん無理な話ですよね」

舛添要一 東京都知事の提言:『世界一』
舛添都知事
「これは私の公約なので、世界一を目指します。防災も治安も、それから、経済も福祉も文化も、そう思っています。現在全力でそれに向かって走っている。現在、第4位ですから、パリを抜いて3位に、ニューヨークを抜いて2位に、最後はロンドンを抜いて1位に、2020年にはそれを実現したいと思います」

増田寛也 元総務大臣の提言:『多国籍国際文化都市』
増田氏
「東京が国際金融センターを目指すことは大変重要なことだと思います。それを日本の若い人達で、むしろ全世界から人材を求めていく。東京は既に国際化は相当されているのですが、もっといろんな国の人達が、中国や韓国だけではなく、ヨーロッパ、アフリカ、南米等のいろんな国の人達がもっと集うような都市になる実力はあると思いますし、その中で経済については取り上げられたことがあったのですが、もっと文化の蓄積をアピールする。それなりの千年以上に渡って築いてきたいろんな文化の発祥地は、京都だけでなくて、東京からも発信されることが大事なのではないかと思いますね」