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2014年6月2日(月)
維新分党・新党の行方 自主憲法と自衛隊論議

ゲスト

石原慎太郎
日本維新の会共同代表 衆議院議員
藤井孝男
日本維新の会国会議員団総務会長 衆議院議員
平川祐弘
東京大学名誉教授 比較文化史家

維新・石原共同代表に問う 分党&新党の行方
反町キャスター
「前回、橋下さんとの合流、向こうは石原さん1人で来てほしいというふうに言われたような経緯もあったと。それでも、石原さんの周りにいた仲間、さらには、平沼さんの周りにいた仲間の皆さんのためにも、選挙ということを考えた時には、維新の会と一緒に組むということが、選挙に向けてプラスになるだろうという気持ちもあって、維新の会と合流したのではないかなと思っていたのですが、そこは違いますか?」
石原共同代表
「いや、選挙というのは1つのプロセスであってね、その前に、私は平沼さん、藤井さんとつくった、たちあがれ日本の、要するに、命名者でもありますよ。それには限界があった。それから、私が国会に戻って一緒に太陽の党というのをつくりました。それだって、いろいろ限界を感じていました。だから、橋下さんと非常に共通するところがあって、特にお互いに支持している時にね、日本の中央官僚が支配している政治体制を変えるために、国家がやらないことを2人でやってきたつもりだし、私がやりだしたことに彼も共感してくれて、会計制度もそうですし、環境対策もそうですけどね、そういう点で一致点を設けていたので…。この仲間とは手を組めるなということで、来ました。その時、藤井さんも来ましたよね。京都に行ってね、なぜかその時にね、いち早く、あそこに駆け込んだのは、松井君という人物が、横に陪席していましたけれどもね。彼もその証人の1人になっていると思いますが、その時にね、橋下さんが、私達がこれから行動する時に必要なのは、石原さんだけでね、あとはいらないと言ったんです。私はそれをちょっとびっくりして聞いた。やはりね、世の中に亀の甲より年の功というけれどね、その人間のキャリアとか、経験は大事ですよ。そういうものを全く評価もしないで、平沼さんというのは有力な自民党総裁の優秀な候補の1人でしたよ。そういう人に対する認識も持たずに、石原さん以外、あなた達はいらないと言うことは相当度胸がいると思って。私は平沼さんに心服した。よく我慢したと思う。それはずっと我慢をしてきた節もあるけどね、私とか、平沼さんとか、藤井さん達は、基本的にこの国について考えていることとの全く一致点を持たないグループと一緒になるということはね、私たちが志を捨てることになりますからね。要するに、一緒に潔く袂を分かとうではないかと申し入れをしたんです」
反町キャスター
「橋下さんが変わったということでよろしいですか。石原さんの気持ちは変わっていないけれども、橋下さんが、ある意味、何か連携を視野に入れた時に、これまでとは違う態度になってしまった。こういう理解でよろしいですか?」
石原共同代表
「野党の再編成というのは必要でしょう。大きな眼目でありますけれどね、なかなか容易にできるものじゃありませんよ。ただその便法としてね、残念ながら、非常に支持が低下して、1%代になったこの維新の会と、存在もわからない支持率を問うたって、1%を切る政党がね、現在一緒になったって、そんなに大きな引き金にならないね。それは永田町の常識だと思うけど、そういう感覚を、残念ながら、国会の経験のない人達、大阪の人達は持ちえないでいるということのもどかしさ。それはちょっと口で言いにくいことですが、彼らを傷つけるつもりはないけれどもね、彼らの認識の限界というのを感じたんだね。私達は志を捨てるわけにいきませんから、私達は陽明学のそれほど信奉者ではないけれどね、かつて吉田松陰とか、大塩平八郎とか、そういう人達がね、自分の志を遂げるために不利だと思っても、自分の身に不幸を請け負っても行動をとった。それは政治家として基本的な姿勢だと思います。ですから、何人の仲間が、要するに、統合してくれるかわかりませんけど、現在の維新の会と一緒に行動をするわけにはいかないでしょう。だけれど、それはこれから至難の道があると思うけれども、それを敢えて行動に移すことがね、私達を信じてくれた国民の皆さんに対する、私達の、要するに、責任の遂行だと思います」

野党再編の行方
島田キャスター
「先週の金曜日、石原さんに近い議員とみんなの党の有志による勉強会『自主憲法研究会』の設立総会が開かれまして、維新の会から18人が参加したようですが、分党が決まって、この動きがすぐあって、この勉強会の狙いはどういうものなのですか?」
石原共同代表
「いや、自主的なものだったと思います。党派を超えているわけですからね。それは皆危機感というかな、国家観というのを持っていて、憲法観を持っていてね、要するに、1つのルーツだと思います」
島田キャスター
「分党とは関係なく?」
石原共同代表
「それはないですね」
藤井議員
「これはみんなの党の松沢参議院議員と、我が党の山田宏衆議院議員。2人の中で、我が国の憲法を変えていくためには自立した自主的な憲法を制定すべきということで、有志が集まりまして、先般の設立総会。石原共同代表も、私も顧問という形の中で、この2人が共同代表ということで、これから勉強会を開催していこうと。31名で発足しました」
反町キャスター
「自主憲法という言葉を1つの軸として永田町に打ち立てたいと思ってよろしいですか?」
石原共同代表
「ありますね。現在の自民党、もうちょっとしっかりしてもらいたいね。何かわけのわからない人間がたくさんいてね、幹部の中にもね。本当にしっかりしてくれと言いたいね。だから、私達はもうちょっと自民党よりしっかりした、保守党でありたいと思っています」
反町キャスター
「それは自主憲法の1点突破で、すぐ数の話にするんですけど、みんなの党と合併して、ある意味自主憲法制定勢力を少しずつ大きくしていきたいという気持ちもあると見てよろしいですか?」
石原共同代表
「それはありますね。自主憲法を制定するために私はあらゆる便法を採択してもいいと思っていますよ。それはこの間、橋下君とも話をしたんだけれども、戦後のマッカーサーによる統治の下でね、自主的に、心情的にも、精神的にも、日本が解体されていくプロセスというのはね、体験した人間と体験していない人間の、思い込みの違いというのはあるわけですよ。私なんて、この間も予算委員会で皆びっくりしたんだけれど、とにかく東京裁判の切符を2枚取ってくれと(言って)。私は2回傍聴しました。こんな経験をしている国会議員はいないのではないかな。あれはとっても忘れられない原体験ですね。こんなに不公平な雰囲気があるかなと、子供心に思った。それはいくら訴えても、1つの情念ですから、なかなか理屈ではわかってもらえない。ただ、橋下さんが自分達の後輩を育成するために研究会に講師で行った時、彼の演説聞いていて怖いなと思ったのは、政治家たらんとするものがフワッとした民意を大事にしなきゃいかんと。これはとっても危険なアドバイスで、そんなもの、要するに、政治家は皆ポピュリストになれるので、これは怖い教育だなと思って、それが、たとえばエネルギー問題、原発の問題についても残念ながら維新の会に蔓延しちゃったね」
反町キャスター
「野党の中でどういう動きを目指していくか。いわゆる橋下さんは統一地方選挙を視野に入れた野党結集を謳っています。それと一線を画したポジションになるのですか?」
藤井議員
「はっきりしていることは目指すものはいわゆる富士山の登頂。頂上を目指す。しかし、それを山梨県側からの登頂を目指すのか、静岡県側から目指すのか。目的は将来一緒であっても、そういった登り方が違うというか、そういう選択もあるのではないかという意見もあって、従って、最終的には28日の日に石原共同代表と橋下共同代表が会って、先ほどの提言を、提案をされて、分党ということになりました。分党は、分裂と全く意味が違いまして、最初みんなの党との再編を進めてきたのですが、みんなの党が、みんなの党と結いの党、これは分裂です。我が党はそういうことではなくて、まさに分党、これは政治的な言葉で正式に言うと、いわゆる政党分割というんですね。ですから、そこでけんか別れするのではない、いろんな党員も抱えている公党として、これの最終的に理解を求めるのは党大会か、あるいはそれに代わる党員の大会、それに代わるものと言われていますから、そういった意味では、お互いにこれからの党員、あるいは試算、様々な手続き、我々は100以上の支部を持っていますし、監査とか、収支報告とか、そういう手続きを1つ1つ踏んでいかなければ、党を解散するわけですから、そういう意味では、1つ1つ丁寧にしっかりとした事務手続きを進めていかなければ。それには2か月ぐらいかかるということでありますから、大変実務的には難しい、いろいろな手続きを踏まないといけません。ただ新党をつくるという簡単なものではありません」
島田キャスター
「ただ頂上を目指すということ?」
石原共同代表
「ただ、頂上は何かはわかりません」
反町キャスター
「頂上とは何ですか?」
石原共同代表
「野党再編というのは1つの大きな目的かもしれないけど、イデオロギーというのが収斂してしまってね、絶対的な価値観の体制がなくなった時代に、昔の社会党みたいな存在ができるわけがないんですよ。ですから、これに対して、考えなくてはいけないと思うし、だから、自民党というのはかなりの勢力を持ちながら存続するでしょう。その間彼に何をやらせるかということ、それを大きく束縛していく存在に私達はなりたいと思う」

安倍政権・自民党との関わり
島田キャスター
「自民党と合流することはあるのですか?」
石原共同代表
「いや、合流なんて考えていません。それは自民党を追い込んでいこうと思います」
反町キャスター
「入閣しなくても、閣外連立の手がありますよね。大臣は出さなくても」
石原共同代表
「政局的なことは言わないの。話が安くなっちゃう」
反町キャスター
「外から言うのでなくて、たとえば、政策とかの意志決定には、1つの輪の中で一緒に相談するけれども、大臣は出さないという。アドバイザリーボードとしては」
石原共同代表
「本当にそうですね。それはね、自民党が大事なことを決める時に、私達がつくるこれからのグループというのは無視できない存在になりたい」

どうする日本国憲法 改正しなかった背景は
島田キャスター
「平川さんの本『日本人に生まれて、まあよかった』で、戦後、憲法というものを日本は変えてこなかったことについては、どう考えますか?」
平川教授
「要するに、アメリカ占領から独立するために、あの憲法を経ていかなければならなった。最初はいろいろ言論統制していましたから、私は第一高等学校というところに入った昭和23年に、ある憲法学者が昭和21年ですか、総司令部に呼ばれ、それで憲法の草案を見てくれと。そうしたら日本語、原文はないけれども、それからの英訳と称するものはあったという。そういう話だったので、皆ゲラゲラ笑って、要するに、この憲法というのは、アメリカから押し付けられたんだということを日本のエリート学生に教えようと。だけれど、だからと言って、この憲法をそう簡単に変えられないなとは思いましたね。要するに、日本が独立した時に日米安保条約と結びついて、それがあるから、独立できたみたいなもので、しかも朝鮮戦争があったでしょう。とても日本は自分達で守れるわけではないと思ったから。しかし、自民党が池田内閣になってから、憲法改正ということを積極的に言わなくなって、あれは良くなかったですね」
石原共同代表
「それは池田さんの罪ではないし、私は吉田茂さんの罪だと思いますね。私も割と若くして世の中に出られたので、ちょうどその頃文壇というサロンがありまして、いろんな行事があった。ちょうどゴルフが盛んで、文壇のゴルフ会でね、白洲次郎さんという、小林秀雄さんと知己のあった不思議な人物が文壇にもよく出入りしていた。それで、ゴルフもご一緒したことがあるので、その時に、白洲さんが、あの人は吉田茂の側近中の側近だったけれども、サンフランシスコ講和条約の時に、彼の随行で行っているんですよ。何かの時に日本人はバカだなと。『石原君、何で憲法を変えないんだ、未だに。あんなもの、とっくに変えなくてはいけない。俺はね、吉田茂の側近と言われたけれども、吉田はね、なかなかの政治家だったけれども、1つ大きな間違いをした。これは自分が随行して行ったサンフランシスコ講和条約を調印した時に、日本は独立国になったあの瞬間に吉田は総理大臣の権限であの憲法を破棄すべきだった、ここで全ては済んだと。それを言わなかった吉田の罪だ、一番大きな罪だと、白洲さんが言ったのがとっても印象的でしたね」
反町キャスター
「いわゆる吉田ドクトリンと呼ばれるものがありますよね。軽武装で、経済成長重視。この方針というのが、日本の戦後を繁栄させた1つの根拠だという、この理論についてはいかがですか?」
石原共同代表
「憲法を破棄できたのではないですか、軽武装でも。僕はちょっと同じことを何回も言ってきたんだけれども、三島由紀夫との共通の友人だった村松剛が、トロントの大学に交換教授で行って、2年か3年を費やしたあと、帰る途中にニューヨークタイムズの本社に寄って、日本が降伏した日と数か月前、同じくドイツが降伏した日の、要するに、ニューヨークタイムズの論説をコピーして持って帰ってきた。僕にくれた。三島さんにも。それは非常に対照的で、ドイツの場合には、この優秀な民族はヒトラーによって道を間違ったけれども、必ず再興して新しい国家をつくるだろうと、立派な国をつくるだろうと。私達は協力してドイツの再興を助けようと書いてある。日本の場合には漫画も添えてありまして、バカでかい、クジラみたいなね、なまずの化け物みたいなものがひっくり返って、大きく開いた口の中にアメリカ兵が鉄兜を被って、やっとこで牙を抜いているんですよ。何て書いてあるかと、この醜い危険な化け物は倒れはしない、まだ生きている。我々は、アメリカの安全のため、世界の安全のために、この怪物を徹底して解体をしなくてはいけない。これは明らかに白人のレイシズムですよ。それでね、日本の統治が始まったんです。考えてみると、中世、近世というのは全部、白人の有色人種に対する統治、収奪ですよ。その中で唯一日本だけが近代国家をつくった。トインビーというたいしたことのない歴史学者が、日本人がやった近代化は、人類の歴史の中で奇跡だなんて、これは本当に有色人種をなめた話でね、日本の江戸時代の成熟を知らない。だけど、私達はそれをやれたと。唯一やった国だ。それを白人は非常に憎んで、恐れた。とにかく日本のような有色人種は、アメリカとイギリスに匹敵するオーシャンネイビーを持ったんでしょ。世界の覇権の、要するに、唯一の手というのはオーシャンネイビーですから。これを持った民族を解体するためにつくったのは憲法ですよ。それを日本人が今日までありがたがって、拝受しているというのはね、本当に情けないというかね。宦官ですよ、宦官」
島田キャスター
「あとにも排除しなかったわけですよね。それはどうしてですか?」
石原共同代表
「たとえば、佐藤栄作という人は、私はなかなかだと思うけれども、たとえば、核の問題で沖縄返還の時に非核三原則を言いながら、その前のジョンソンの時に、核を保有したいという交渉をしている。しかも、沖縄の交渉の時には、その最中にドイツと一緒に共同開発しようと。核というのは世界の先進国で唯一のカードで、これを持っていなかったら現在ロクな口がきけない。そういう世界体制になっちゃった。しかし、日本の核保有に関しては、やろうと思ったら、それは簡単にできますよね。ポテンシャルを持っているんだから。それはここでくどくど言いません、きっと皆さん誤解されるから」
平川教授
「ニューヨークタイムズの話ですが、要するに、1945年までのアメリカとか、そういう国は日本のことをほとんど知っていないんです。だから、日本への理解はナチスドイツとのアナロジーで理解していて、戦争中のイメージが、未だにあとを引いていて、だけど、考えてみると日本はナチスドイツのように悪い国ではない。ヒトラーと昭和天皇と等価値にすることはない。東条英機でもヒトラーとか、スターリンとか、毛沢東のような専制独裁者、大勢人を殺していない。だから、日本という戦後がわかっていなかった。また日本側が説明しないんですね。だから、日本の総理大臣がシンガポールに行った時に、何か戦前に日本の帝国主義、軍国主義が悪かったみたいなことを言うけれども、その時、同時に西洋の植民地支配もあって、シンガポールが栄えて、誠に結構でしたというご挨拶をすればいいのに、そういうご挨拶をしないんですね。外務省で外交官に向かって、そういうレトリックを全く教育していない。だから、それが甚だ私としては不愉快なんですね。外交官は、実はそんなに英語はできないんです。それは東大の外国語の先生もあまり英語はできない。私は東大の外国語の主任室だからよくわかっているんですが、外国に行って間違ったら、面子に関わると思って、かえって萎縮して喋れない。そういう状態。それではもてる国になれるはずはない。日本人はもてないでしょう」

どう見る 現在の中国
島田キャスター
「最近の中国の動きを、具体的にどう見ていますか?」
石原共同代表
「この間のベトナムの事件の映像を見ていても、盗人猛々しいというのが現在の中国です。黒、白と言い張って、世の中に映像があるのに通るわけがないでしょう。私は日本人が持っている危機感というのは全うだと思いますけど、中国は絶対大きな戦争はできませんよ。あれだけの経済大国になって、輸出、輸入、資源の輸入も、それから、製品の輸出も含めてシーレーンの確保はどうやったらできますか。オーシャンネイビーを持っていないなんだから。オーシャンネイビーの一番の基本というのは潜水艦です。中国の持っている潜水艦は非常に拙劣でこんなものは世界的に通用しないと。日本の対潜水艦能力というのは世界一です。(米国)第七艦隊も頼りにしている。それを頼りにしている。私は中国は大きな戦争ができないし、できないと知っている。向こう10年、15年は続くと思いますよ。だから、私ははっきりモノを言った方がいいと思う。嫌な事件が起こる度に、菅官房長官が遺憾の意を表明するから、怒り通りの表明をしたらいい、本当に」
反町キャスター
「モノを言うようになっていると思うのですが、安倍政権の現在の対応、中国に対する姿勢はいかがですか?」
石原共同代表
「経済関係というのを過剰に重視し過ぎていると思いますが、経済関係にシフトしたらいいのではないですか。他に発展途上国がたくさんあるのだから」
反町キャスター
「12億のマーケットがある時に、隣にいて、国家体制が怪しいからこの国と付きあうのはやめようというのはなかなかそうはいかない部分があるのではないですか」
石原共同代表
「安倍総理はその点が本当に見事なセールスマンで、あちこちに日本を売り込んでいる。彼が外交に行っているのを見ていると本当に心配になるぐらい過密ですよ。でも、よくやっていると思いますよ。インドの首相が最初の外国の訪問地を日本にするということはとっても大事なこと」

どう見る 中露接近
反町キャスター
「上海で中露首脳会談が行われて、戦勝70周年式典を中露共同でやろうということをお互いに約束し、中露の連携、プーチン大統領は日本を名指しでは言わないが、その意味においては第二次世界大戦後の世界秩序の中でのいわゆる政治諸国の中での中露の接近。日本に対するジワジワとした圧力をどう感じますか?」
石原共同代表
「それはあまり感じませんね。都知事在任中に全国知事会にプーチン氏が来た時に、彼と話す機会があったんですよ。基本的にロシア人は、中国人が嫌いですね。これは本当に露骨な言い方で嫌っていた。ここで言わない方がいいけれど。なるほどと思った。中ソ国境紛争も随分ありました。ロシア人はシナ人が大嫌い」
反町キャスター
「日本は、そう言う意味で言うとウクライナに対する、アするためにどのような案がありますか?日本の教育を立て直すためにどのような方法がありますか?』とのことですが」
石原共同代表
「きちんとした教科書をつくるべきでしょうね。橋下さんと話して感じることは、戦後日教組の教育を受メリカ、EUの制裁に一応連動する形で経済制裁を課していますし、プーチン大統領が秋に日本に来るかどうかは、現在は日本から何も言わず白紙の状態になっていますけれども、もしかしたらアメリカ、EUと線を引いてでも、プーチン大統領の招聘に踏み込んだ方がいいかどうか?」
石原共同代表
「絶対に呼んだ方がいいですね。もっと突っ込んだ話ができると思います」
平川教授
「70周年を祝おうとしても、アメリカやイギリスが一緒に70周年を祝うわけではないから、その2国が騒いでいてもどうってことはないですね」

石原慎太郎 日本維新の会共同代表の提言:『自立自前』
石原共同代表
「憲法についても、防衛力についてもそうですね。たとえば、日本の航空機産業というのはすごく潜在能力があるけれども、アメリカがこれを封じてきた。航空機の時代ですから、軍需産業というのは非常に裾野が広くて、予算を組んで、思い切って拡張すると経済そのものが台頭してきますよ。そういうことを考えて、本当に自前の防衛力というのは考えるべきだし、それが完備されて初めて自立というのができるわけですから。私は防衛費というのはそういうもので、増やすべきだと思っています」
反町キャスター
「これで石原党に戻るわけではないですか。これまで憲法ということをずっと言い続けてきましたが、たとえば、現在の衆議院任期はあと2年半ぐらいですよね。その間に自主憲法制定というところまではスケジュール的になかなか難しい状況だと正直思います。石原さんは自主憲法制定に至るまで、国会の場において戦い続けるという決意が、今回の分党だったのかどうか。そこはいかがですか?」
石原共同代表
「それまで生きていますかね。私は国会議員の中で最年長になりました。奥野誠亮さんという素晴らしい政治家は91歳までやられた。私はそこまでもつかどうかはわかりませんな。天のみぞ知ることですね」

戦後レジームからの脱却に言いたい事、聞きたい事
島田キャスター
「視聴者からの質問ですが、『戦後レジームの渦中にあり、脱却が最後になると感じるのは国家公務員ではないかと思います。国のために働き、国民の役に立っている実感と成果が感じられる日本になることが、私にとっての戦後レジーム脱却だと考えています。石原さんにとって戦後レジーム脱却は、自主憲法制定と、他に何が必要だと考えますか?』とのことですが」
石原共同代表
「中央官僚の国家支配というのを壊さないといけない。会計制度そのものが間違っている。先進国でこんな国はない。これが何に担保されているのかというのは、憲法の90条です。要するに、国の予算の決算は会計監査員が行う。その結果を内閣が次の年に国会に提出しなくてはいけない。役人がやることの審査、予算の使い方について役人が調べたって本当のボロを突つくわけがないでしょう。こんなものがある限り、ここを直さなかったら日本の国民は税金の無駄使いを全然わからずに済まされてしまう」
反町キャスター
「視聴者から質問ですが、『現在の教育で、私達のように間違った教育を受けないようにするためにどのような案がありますか?日本の教育を立て直すためにどのような方法がありますか?』とのことですが」
石原共同代表
「きちんとした教科書をつくるべきでしょうね。橋下さんと話して感じることは、戦後日教組の教育を受けた世代というのはかなり大きなズレが基本的にありますね。これは言っても詮なきことだけれど、一種の教育の悪い蓄積だからね。どうしようもないですな。教科書を変えることですよ。現在の供達は、自分のお爺さん、お婆さん、ひいお爺さん、ひいお婆さんが何をしていたかを知らない。つまり、日本の近代史、現代史を知らないので、その教科書をつくり直さなければいけない。具体的な手立てを講じていくことは必要だと思います。平川さんみたいな方がいらっしゃるのだから、良い教科書をつくってもらって、子供達にお爺さん、お婆さん、ひいお爺さん、ひいお婆さんが何をしたかということを子供達にわかるようにしてもらいたい。大学生の中で60年前に日本とアメリカが戦争したということを知らないやつがいる、嘘みたいな話だけれども」

これからの日本 もてる国になるためには
島田キャスター
「日本はもてる国になるべきなのですか?」
平川教授
「非常に良い国だと思います。だけど、日本人が外国人に聞かれて日本のことをうまく説明しているかと言うと、まず日本のことを良く知らないでしょう。日本語でも説明できないのだから、まして外国語では説明できない。日本人の悪い癖で、相手にすぐ同調しますね。相手が日本は悪い国だと言うと、それに同調してYESと言っていると会話がもちますよね。反論すると何でだと言われると言えないからつい同調すると。同調しているうちに相手の悪口に同調しているのか、自分は良心的な日本人だと思いだすのがいるわけですね。それは非常に困るわけで、そういうインチキ国際主義は困るから、きちんと自己表現をしてもらいたい。ところが、外交官にしても、東大の外国語の先生にしても、世間が思っているほど実は外国語はできないんだと。その証拠に日本人が外国語でものを書いたことは極めて少ないですね。これは非常によくないわけで、ちゃんと自己表現しろと。そのためには現在みたいな画一的な教育ではダメで、これはエリートコースを再開発しなければダメだと。現在グローバル化で一生懸命お勉強していますけれども、脳内白人化してきて、英語はうまくなるけれども日本のことはよくわからない。だから、一石二鳥の教育方法を開発しなければいけない」

どんな人材を育成すべきか
反町キャスター
「一石二鳥の教育とは?」
平川教授
「明治時代の中村正直は漢学の先生ですけれども、英語を教えて、それを漢文に訳させているんですね。だから、私は英語の教育の時間にアーサー・ウェイリーの源氏物語を教える。英語と日本の古典を同時に習う。ところが、現在縦割りですから、英語の先生にそれをやれと言っても、なかなかやらないんですよ。語学のセンスのある人の方が、古典語を読んでも実はよくわかるんです。そういう教育方法を開発しない限り日本は太刀打ちできない」

平川裕弘 東京大学名誉教授の提言:『教育新幹線』
平川教授
「現在の日本の教育は、各駅停車で行けという感じですね。公明党でも、民主党でも、高校全員入学とか、行きたくもない人もいるのに。その延長線上に出てくるのは、全員大学入学ですね。そんなのはダメなので、皆さん文科省のお役人でも教員組合の指導者のお子さん達でも塾に行けば、能力別に習っていると学力がついて面白いんです。運動会で1等、2等、3等をつけちゃいけないと言う。あれは変なものですね。いつまでたっても終わらない。ああいうことをやっていると、ボンクラ、バカしか出てこない。平和な時はそれでもいいんです。だけど、日本がだんだん危機的な状況に追われてくると英雄待望論になってくるでしょう。格別な能力のある人を養成しなければいけない。日本のために死んでも良いと思えるぐらいの立派な教育を私は授かったという特別コースをつくらないとダメですね。フランスの、エコール・ノルマン・シュベリウールの戦死者というのは、フランスの陸軍士官学校の戦死者よりも率が高いんですよね。第一次世界大戦でオックスフォードやケンブリッジの人は随分亡くなったけれど、自分はこれだけの国民からの付託に応じて仕事をしなければならない。そういう人が現在の大学では出てこないでしょう」