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2014年4月28日(月)
終盤国会構図どうなる 野党幹部に聞く再編論

ゲスト

大畠章宏
民主党幹事長 衆議院議員(前半)
松野頼久
日本維新の会 国会議員団幹事長 衆議院議員(後半)
江田憲司
結いの党代表 衆議院議員(後半)
伊藤惇夫
政治アナリスト

大畠民主党幹事長に問う 衆院鹿児島2区補選
島田キャスター
「4月27日に行われた衆議院鹿児島2区の補欠選挙は、自民党候補が、公明党推薦の金子さんで6万6360票を獲って当選したわけですが、民主党、維新、結い、生活の党が推薦した、打越氏は4万6021票という結果となりました。投票率は45.99%で、2012年の衆院選と比較してみると、その時は60.55%でしたので、14.56ポイントを下回りました。この結果をどのように受け止めていますか?」
大畠幹事長
「一言で言えば、非常に残念な結果でしたが、ただ、2万票差ということですが、実は鹿児島市と指宿市を足しますと、金子候補に1万票上回って民主党が勝っているんですね。しかし、奄美大島の方で、3万票差つけられまして、結果的には2万票差ということになりました。今回、維新の皆さんや、あるいは結いの党、生活の党の皆さんも一生懸命にやっていただきまして、鹿児島から政治と金の問題で辞職することないような形のスタートを切ろうということで、一生懸命本当にやっていただきました。そういう意味では県民の皆さんのご支援をいただいたことに対して感謝を申し上げながら2万票差ということですから、いろいろ反省するところもございます。しかし、いろんなことをこの選挙から私達は学びとって、これからの展開にしていかなければという思いで受け止めました」

野党共闘で争点は
反町キャスター
「たとえば、TPPとか、消費税とか、原発再稼働とか、いろんなテーマが他にもあったと思うのですが、原発と金に絞った理由、狙いはあったのですか?」
大畠幹事長
「これは、できるだけ支援をしていただける政党を多くしたいと思いましたから、共通項として政治と金というところが一番わかりやすいということで、維新の松野幹事長とも話しましたが、この際、政治と金1本に絞って、足並みを揃えてまずスタートしようということで、このことについて足並みが揃わないことはなく、揃うところだからスタートしたということです」
島田キャスター
「政策の違いは、TPPについては、生活は反対で、民主、維新、結いは、賛成なのですが、原発再稼働は、民主だけ賛成、後、維新、結いが未定で、生活が反対。消費税増税は民主賛成、維新が未定、結いが反対、生活も反対。集団的自衛権は、民主は反対、一方で、維新は賛成、結いはちょっとわからない。生活は反対です」
反町キャスター
「たとえば、民主党単独で候補者を立てた場合、要するにTPPにしても、原発にしても、様々な点で自民党との対立軸を示せたと思うんですよ。4党共闘で考えて、あうものは何だろうとなったから結果的に政治と金しかなかったのではないか。その部分の判断というのは、迷いはなかったのですか。最初から4党で行く、連携ありきだったのですか?それとも、勝ちに行かなかった、勝ちに行ったのかどうか」
大畠幹事長
「選挙で勝ちに行かないような選挙はやりませんよ。勝ちに行くためには、現在、自民、公明まで含めると10党ありますから、できるだけ支援する政党を多くしようというのは当然な考えですよね。それで私ども8党の野党の幹事長同士でいろいろと話をしながら、できるだけ。共産党さんにも一緒にやりませんかという話をしたのですが、2週間前に既に候補者を立ててしまいましたからということで、結果的に、ご協力できませんという話になったのですが。当然選挙は勝ちに行くためにどんな陣容を整えるかと」
反町キャスター
「勝ちに行くための4党共闘だと」
大畠幹事長
「そういうことですね」
反町キャスター
「伊藤さんが民主党の選対にもしいたとしたらですよ、この選挙、様々な点で自民党との対立軸を出して民主党単独で候補者を立てるのか、最大公約数、1つしか、政治と金しかないけれども、4党でとりあえず陣立だけ整えようか。どちらが勝てる選挙になりますか?」
伊藤氏
「その時の民主党の党勢にもよるでしょう。ただ、政治と金だけに絞ったというのが果たしてどうなのかなという、ちょっと疑問があるんですね。と言うのは、たとえば、こういう政策の違いを有権者の方が本当に正確に把握して、野党はバラバラだから野党には入れないよと言ったのか、そうでないのか。僕はたぶん政策までは全部頭に入れたうえで判断した人は割と少ないと思うんですね。むしろ、それよりも政治と金だけではなくて、せっかく共闘を組むのであれば共闘の共通のビジョンみたいなものをもうちょっと大きな、ワンイシューではなくて、もうちょっと大きな将来像でもいいですよ。現在の安倍政権と違う政策の方向性でもいいですが、そういう共通ビジョンみたいなものをきちんとわかりやすい形で提示しないと野党共闘としてはあまり効果が上がらないという気がしますよ」
大畠幹事長
「それはおっしゃる通りだと思いますよ。それを提示することは必要だと私は思います」

安倍政権の消費増税
島田キャスター
「消費税は4月から8%になりましたが、増税のやり方、増税の雰囲気、どう見ていますか?」
大畠幹事長
「まず雰囲気ということからが間違いだと思います。だから、8%増税したと。何のために増税したかを皆忘れ始めているんですよ。それは社会保障の充実に、私達は努めました。これは一生懸命、国民の暮らしのもとの年金、医療、介護、子育て、教育問題。こういうところに税金を投入して、国民の暮らしを支えていこうということで、2009年、民主党政権を獲った。ところが、仕分けということでいろいろ一生懸命がんばって、お金を集めたんだけれども、それでも足らない。国民の暮らしを守るために、底上げするためには税財源が必要だということで、社会保障の充実のためになどに使うということで、3%の増税を私達はお願いをしたわけです。ところが、今度自民党に政権交代してみると、私達との約束を忘れて、本当は1兆円というお金を社会保障の充実に使うと約束をしたんです。ところが、半分の5000億円しか投入しないということですよね。それは国会でもすごく攻めましたが、ここらへんの自民党、安倍政権の関心が社会保障からどうやら別のところに移っちゃったんだ、政権を獲った瞬間に。200兆円の国土強靭化というものに、皆関心があって、そちらの方に行き始めていますが、被災地の問題だとか、社会保障の充実だとか、あるいはアベノミクスから取り残された国民はどうするのかという、その議論が非常に欠落し始めているというのが現在」
反町キャスター
「そうすると、税率を引き上げを決めた3党合意があったではないですか、自民、公明、民主の。あの前提は崩壊していると思っていますか?」
大畠幹事長
「私は約束を守っていないという意味では、約束違反だと思いますよ」
反町キャスター
「そうすると、今度7-9(月期)のデータを見て今年の年末には10%に上げるかどうかということを、自民党政権は考えています。10%に上げる時は、民主党はどうするのですか。8%に上げる時は賛成されましたよね。10%に上げる時はどうしますか」
大畠幹事長
「だから、これからそういう心構えを変え、ちゃんと社会保障の充実に使うと。確か私の記憶では消費税増税3%で、5兆1000億円増収になるわけですよね。5兆1000億円増収になるのですが、消費税を3%上げることによって、いろいろ経済的なマイナスの要因になるというので、今回5兆5000億円を、(景気の)腰折れを防ぐために使いましたね。5兆1000億円の増収のために、腰折れを防ぐために5兆5000億円を使うというのは、何か私もよくわからない。それはそれとしながらも、ちゃんと5兆1000億円という増収のものを社会保障にちゃんと使ってくださいよと。ここのところですよね。ここのところが担保されないと、そうですかというわけにはいかないかもしれません。ひょっとしたら。ここのところは特に公明党さんに私はお願いをしているのだけれど、自民党さんと公明党さんで連立政権ですから、安倍さんが暴走する時には、私達も一生懸命がんばっていますが、公明党さんも社会保障問題については非常に関心を持つ政党ですから、公明党さんがまさにキーパーソンですよと。是非ここらへんは国民との約束を果たしてくださいと私はよくお願いをしているんです」
反町キャスター
「その話を聞いていると、まだ何か自公民の枠でその政策を少しいじりたいという気持ちが見える」
大畠民主党幹事長
「いや、いじりたいとかではなくて、約束違反ではないかと言いたい」
反町キャスター
「自公民という枠にいつまでこだわるのかと」
大畠幹事長
「いや、こだわっていないんですよ」
反町キャスター
「現在、野党なんだから、たとえば、鹿児島の選挙において…」
大畠幹事長
「これは法案を通しちゃったからね」
反町キャスター
「4党共通して消費税(増税)反対と打ち上げることができなかったのは、なぜかというと、民主党が賛成しているからですよ」
大畠幹事長
「いや、似ているところがあるでしょう。何も意見が分かれているわけではないですよ」
反町キャスター
「たとえば、野党になったのだから、自公が我々との約束を反故にしたというところまでもし言い切れるのであれば、これから先の消費税(増税)には全部反対ですよというところまで腹を据えるというのも手ではないのですか?」
大畠幹事長
「いや、腹は据えると言ったって、その法案を一緒に通したわけですからね。通した責任はあるけれども」
反町大キャスター
「いや、前提が崩壊していると言うのだったら」
大畠幹事長
「ただし、その状況を見ながら、そういう判断もあり得るかもしれませんよ。だって、国民との約束は、そこですから。社会保障の充実をやりますと。私達もそういうプログラムを組んだわけ。そのための財源がないということでお願いをしたわけだよね。そういう経緯からすれば、自民党さんも公明党さんも約束を守る責任があるわけですよ。その責任を守れないということであれば、そういう選択も私はあるかなと思います」
伊藤氏
「大畠さんの話を聞いていて感じたのは、公明党にそういう要請をされている。逆に言うと、現在安倍政権の抑止力は公明党しかないのかなという感じがしちゃうんですよ。野党が非力だと自らおっしゃっているのかなという感じがしちゃうのですが」
大畠幹事長
「だって、現実問題、ねじれもなくなっていて、そういう意味では国対関係も非常に苦労していますが、おっしゃるようになかなか野党だけでいろいろ主張しても、私達もねじれは随分経験してきました。どちらかがねじれていれば、野党の意見に耳を傾けなければならないし、予算も通らないのですが、現在は多数決でやれば与党の方が多いわけですからね、現実問題」

集団的自衛権 行使容認の是非
島田キャスター
「2月に集団的自衛権を巡る憲法解釈の変更に関する見解というものを出しましたが、集団的自衛権の行使について、憲法第9条に違反し許されないと内閣の解釈を正面から否定し、集団的自衛権の行使一般を容認する解釈に変更することは許されないということで民主党は憲法の解釈変更による集団的自衛権行使容認は反対の立場をとっていますが、それでよろしいのですよね」
大畠幹事長
「その通りです」
反町キャスター
「党の中はそれでまとまるのですか」
大畠幹事長
「まとまるのですかって、これがまとめたものです」
反町キャスター
「そうすると、たとえば、長島副幹事長が訪米した際に、民主党議員の多くは前向きに受け止めることができると、限定行使容認論について。これは自民党案です」
大畠幹事長
「これは長島さんに帰ってきてから聞きましたが、これは言い過ぎでしたと」
反町キャスター
「言い過ぎ?」
大畠民主党幹事長
「言い過ぎでしたと」
反町キャスター
「個人の意見だと多くはない?」
大畠幹事長
「個人の意見で、この表現はお詫びします、撤回しますと、はっきり言っていました」
反町キャスター
「なるほど。そうすると、集団的自衛権に関しては」
大畠幹事長
「これで統一した見解ですよ。その通りです」
反町キャスター
「でも、長島さんは」
大畠幹事長
「だって、全員の議員が賛成しながら決めたやつですからね、これは」
島田キャスター
「この間、この番組に出演して、この発言のあとだったと思うんです。撤回されたことはいいとして、集団的自衛権のことについて聞きましたら個人的には賛成であると。個人的には賛成。限定的な容認論がありますが、それについてもきちんとした歯止めがつくることができるのであれば十分民主党内でも議論に値すると言っていました。これについては」
大畠幹事長
「長島さんともいろいろ話をしましたが、いろんなケースでこれは現憲法下で許されることなのか。あるいは個別的自衛権。そういう区分けをすればどうなるのかという検証をしなければなりませんねという話では合意しています。いろんなケースがあるわけですよ。それが集団的自衛権という形になれば、これは行使できない。これは個別的自衛権ということなら行使できる。それは長島さんも個別にいろいろ話をしながら詰めていくことが必要ですねと。そういうことを申し上げたんです、アメリカでね」
反町キャスター
「よくある民主党の中の意見のバラつきを、与党の時から我々は言ってきたんですけれども」
大畠幹事長
「自民党の中だってバラつきがあるではないですか。いろんな政党に皆ありますよ、それは。個別に連れてきて聞いてください。あなたは全部、自民党の統一見解と同じですか、同じではないですかと聞いてみてください。個人個人ではいろんな意見を持っていますよ」
伊藤氏
「ただ、ちょっと違うのは、僕は自民党も民主党も経験していますから、感じるんですけれど、自民党は確かにいろんな意見あります。ただ、最後になるとしょうがないと言って反対意見、少数意見が黙るんですよ。ところが、民主党の場合は違う意見があると最後までそのままいくんです。だから、まとまらないという認識を与えてしまうんですよ。そこが違うんですよ」
大畠幹事長
「それはそうかもしれませんけれど、村上さんは自民党の中で吠えています」
伊藤氏
「約1名ね」
大畠幹事長
「いや、1人というけど、そういう人がいてもおかしくないんです、それは。それぞれの議員の基本的な考えですから。しかし、それがトータル的にどうするかという時に1つにまとまっていこうというのが非常に大事だと思いますけどね」

野党再編へのスタンス
島田キャスター
「参議院の会派で、維新と結いが一緒になって野党第2党になったわけですけれど、この中で民主とどう協力していくのか。まず維新と結いが会派を一緒にしたということについてどう見ていますか」
大畠幹事長
「これは1つの政治家としての、あるいは集団の判断ですから、現在政治的にたくさんの政党がありますから、できるところは協力していこうというので、1つの塊になったのですから、それはそれで、私は1つの判断だと思いますね」
反町キャスター
「維新は、結いだけではなく、民主にも、みんなにも声をかけるということを言っています。民主党として野党の結集についてはどういうスタンスで臨んでいくのですか?」
大畠幹事長
「今回の、鹿児島の補欠選挙というのが、1つの、私はいい経験になったなと思うのですが、いろいろ政策的に詰めるべきところはあったのではないかとのご指摘ですが、まずは一緒に戦えたということは、非常に私はいい経験になったと思うんです。これから休み明けにでも、維新の皆さんとか、特に国対、あるいは幹事長ベースで、維新とか、結いの党とか、みんなの党、あるいは様々な形で、生活も一緒にいろいろやってきた経験もありますから」
反町キャスター
「生活の党と一緒にやるのですか?小沢さんと一緒にやるのですか?」
大畠幹事長
「そうではなくて。だから、そういうふうに決めつけるのがいけないんです」
反町キャスター
「だって、生活の党は小沢さんのことではないですか?」
大畠幹事長
「だって、みんなだって、結いだって、維新だって、生活だって、1つの政党としてやっているんですから。野党の中でいろんなところと話をして何も悪いことはないではないですか。いろんなところと話をしながら、今後どうするかということは是非今回の時にも一緒に戦わせてもらいましたから、話はしていきたいと思いますね」

代表戦の時期は
島田キャスター
「今後ですが、今年の秋に民主党は代表選をやるのですか?」
大畠幹事長
「わかりません。いや、代表選挙というのは、来年の9月が任期ですから。誰かやると言いました?」
島田キャスター
「でも、海江田さんが1年でと」
大畠幹事長
「それは海江田さんに聞いてください。私が答える話ではない」
反町キャスター
「それは海江田さん自身の気持ちに全てかかっているということですか」
大畠幹事長
「それはそうですよ」

大畠章宏 民主党幹事長の提言:『国民と共に』
大畠幹事長
「アベノミクスに取り残された人がたくさんいるわけです。その人々と共に、民主党は行動をする。そこから始まらないと、ただ単にこの党とこの党が1つになったではなく、まさに現在アベノミクスから取り残された方がたくさんいます。今朝のニュース番組を見ていたら子供の貧困というのがかなり激しい。1か月間もお風呂に入らない小学生の女の子までいるというわけで。近所の人がどうしたらいいかというのですが、こういうところに現在政治の目がいかなくなっているんですよ。だから、アベノミクスから取り残された国民と共に行動を開始するというところに民主党再生の1つの基盤を置きたいと思います」
反町キャスター
「理念はわかるんですけれど、たとえば、イギリスの選挙が日本の政治が当てはまると思いませんよ。たとえば、労働党でブレア氏が党首になってから選挙に勝って首相になるまで3年。保守党にしたってキャメロン氏が党首になってから選挙に勝つまで5年かかっています。3年とか5年、まして労働党、保守党、それぞれの政権を失っている時期は10年ぐらいのスパンで、党勢の回復を考えているんです。現在の民主党は何年計画で政権復帰を視野に入れた計画になっているのですか?」
大畠幹事長
「労働党が最初から10年計画でやったのかどうか」
反町キャスター
「結果的になった?」
大畠幹事長
「そう。毎年毎年政治というのは、そう簡単に、あの10年でこうしましょうという話になりません。毎日毎日ベストを尽くすしかないですよ」

維新&結いに問う 衆院鹿児島2区補選
島田キャスター
「鹿児島の補欠選挙の結果をどのように受け止めていますか?」
江田代表
「私は厳しく受け止めています。政治と金の一点突破ではダメだという、野党はそんな甘いものではないよということだと思いますね」
松野幹事長
「逆に今回のことをもう少し細かく分析すると、たとえば、市内の指宿とか鹿児島市とかの支部は、実は打越さんが勝っているんです。島嶼部は大きく負けている状況。投票率45%で市内が勝っているのを見ると、野党が1つになれば十分戦い得る手応えを感じたと私は思っています」
反町キャスター
「それは、江田さんが先ほど言われたみたいに、政治とカネの一点突破ではダメだったということではないのですか?」
松野幹事長
「今回そこまで摺り合わせる時間がなかったというのはあります。ですから、国政の課題で、たとえば、消費税の対応も若干党によって違う。そこを摺り合わせる時間が正直なかった。ですから、国政の課題よりも地域の課題をメインにやろうということで、政治とカネというのをテーマに掲げましたが、本来であれば、国政の課題をきちんと次の衆議院制度では摺り合わせた形で、できれば現在バラけている野党ができるだけ大きな塊になって選挙戦と戦うという戦略にいけば十分にいい戦いができると思います」

衆院鹿児島2区候補 野党共闘の成果は
反町キャスター
「鹿児島は、生活も維新も、結いもそんな強い選挙基盤があるとは思えないので、それは民主がもともと候補者を出しているし、国会議員もいたところだから、ここは民主の土俵だから民主に乗っかった。仕方ない連立だった程度の話ですか?」
江田代表
「これは国政選挙ですから、皆政治とカネの問題があるにしても原発を再稼働させるのかどうか。来年秋の(消費税)10%をどう考えるのか。4党が街頭演説したって舌を噛んじゃうわけですよ。申し訳なかったですけれども、これは良い教訓として、本当にこれから野党再編をやっていかなければダメなんですよ。維新さんとうちは苦労して基本政策を議論している。しかし、いずれ将来は民主党さんとも、大部分か一部か全部かは知りませんが、政治理念、基本政策を一致させないと国民の選択肢はあり得ませんからね」

集団的自衛権 行使容認の是非
島田キャスター
「集団的自衛権について考え方としては限定的容認論というような方向性ですか?」
松野幹事長
「そう言われれば」
島田キャスター
「これについては」
江田代表
「うちの党は党内で勉強中なのですが、維新さんの限定容認論か、個別的自衛権の解釈を適正化していくというか、私どもは現在のところ、重要なことは国民の生命財産を守る、領土領空領海を守る。そのために、具体的なケースごとに何が支障になっているのか、どこに穴が開いているのか。もっと言えば、日米同盟の効果的運用というのか、自衛隊と米軍の共同オペレーションにあたって、日本防衛のためにどういうところがくびきになっているのか。具体的ケースに則し、まずそれを摘出して、このケースというのはこれまでの個別的集団的自衛権の解釈を多少延長するとか、解釈適正化する範囲で読めるのか、それともルビコン川へ渡って、集団自衛権、限定容認と言えども、集団的自衛権というカテゴリで説明せざるを得ないかということをもう少し精査しないと、観念論とか、机上の空論とか、米国追従論でやるべき話ではないです。となると現在維新さんが出された6要件はまだ狭める余地はあるのですが、かなり限定されてきたし、我が結いの党も慎重と言われていますけれど、そう言う意味での慎重であって」
伊藤氏
「安倍政権の外交姿勢そのものについて、たとえば、集団的自衛権の問題もそうだし、昨年に遡れば、日本版NSC設置もそうだし、特定秘密保護法もそうですけれども、安倍政権はどうもアメリカが歓迎すると思えるような政策を実現することで、一方でいざとなったらアメリカに助けてもらう。尖閣の問題で日米首脳会談でも言ってもらった部分があると思うんですけれど、基本的に安倍政権というのは自主外交、独立独歩を目指しているように見えて、アメリカ依存をむしろ強めているのではないか。もっと言うと、アメリカに対する外交上の甘えみたいなものが背景にあるのではないかという気がしますが」
松野幹事長
「甘えなのかどうかはわかりませんが、ただアメリカがこういう法整備を本当に現在の時点でやるのを歓迎しているのかどうかというのは疑問かもしれないです。要はこういう法整備をやることで、逆にアジアの緊張が高まる。アジアの緊張を高めることは、アメリカはノーだと思うんです」
江田代表
「同盟というのはよく国際政治学者が言うんですけれど、巻き込まれのリスクと見捨てられるリスクと2つあるんです。これまで日本はあまり集団的自衛権でグダグダ言うとアメリカから見捨てられるのではないかというような心配から、集団的自衛権もという発想できたことも事実です。一方で、アメリカの本音は尖閣に巻き込まれたくないんです。アメリカは巻き込まれるリスクをすごく感じている。いろんな意味で助けてもらうのはウェルカムという意味での集団的自衛権はウェルカムなんですよ。だから、本音は、彼らが必要なのは、たとえば、武器弾薬の輸送とか、後方支援のところで、もう少しこれまでの解釈を広げてくれてやってくれればありがたいなと思っているというのが、正直なところではないでしょうか」
松野幹事長
「維新の会の集団的自衛権発動の6要件で特筆したいのは、たとえば、自国と密接な国が攻撃をされ、それによってわが国の平和と安全に重大な影響を及ぼす場合というところまできているわけですよ。これは解釈によっては、個別的自衛権とも読める。個別的自衛権が広がっていって、わが国に影響を及ぼす場合ですから自衛権です。だから、ここの部分では結いの党の皆さんと維新がまとめた集団的自衛権の考え方というのは折り合えるポイントかなと思っています」
伊藤氏
「密接な関係のある国というのはどこまで?」
松野幹事長
「国は決めていません」
反町キャスター
「江田さんは個別の検証だと言っていますが」
江田代表
「現在自民と公明が対立しているように見えるではないですか。うちと維新が対立しているように見えるけれど、実はパラレルであって、自民党、公明党もケースごとに考えたら対応は変わらないんですよ。うちと維新さんもそうです。だから、たとえば、自公連立政権で直面する安全保障は権限を持っているのは与党ですから、深刻な問題ですけれども、ただ、自公も対応は変わらない、要は、公明党が言っているのは現在安倍政権が検討しているケースは個別的自衛権の延長戦で認めあえるか、警察権の範囲ですよと言っている。私どもも同じ状況になっている」
反町キャスター
「限定と言ってもどこまで限定なのか?密接な関係がある国とはどこが限定なのですか?」
江田代表
「密接な関係があるところは、議論して限定する必要があるのですが、放置すれば日本の安全に重大な影響を及ぼす場合というところがミソです。たとえば、個別的自衛権派からすると、武力行使の着手と捉えられるような話なんですよ。たとえば、日本海でアメリカのイージス艦が攻撃された時は日本への武力行使の着手と見て、個別的自衛権の範囲で対応できるという考え方も成り立つわけですから。奇想天外な架空のケースを想定してもしょうがないんです」

維新&結いに問う 憲法改正へのスタンス
反町キャスター
「石原さんは、結いの党を護憲政党と言っていますが」
江田代表
「我々は公党同士でやっているので、石原さん個人が何とおっしゃられようが、私は公党の代表として公党と折衝しているんです。我が結いの党の憲法観というのは戦後日本国憲法が果たしてきた役割というのはしっかり評価しないといけない、基本的人権、三権分流、軽武装で、経済優先で経済復興させてきたわけですから、それを率直に評価をしながら、しかし、憲法というのは不磨の大典ではありませんから、時代の要請に応じて臨機応変に要請に合致した形で改正していかなければならんということが、我々の憲法観です」

松野頼久 日本維新の会 国会議員団幹事長の提言:『再び政権交代』
松野幹事長
「政権交代を繰り返す二大政党制の形。それを選挙で国民が自分達の政策を自分達の手で選ぶという、きちんとした政治状況を日本はつくらないといけないという思いです」

江田憲司 結いの党代表の提言:『原点に戻る』
江田代表
「維新さんは大阪都構想と地域主権改革で発足しました。我々も脱官僚。こういった原点に戻れば、先ほどいろんな議論あるとおっしゃっていましたが、維新とうちは一緒になる。プラス、民主党の中でも同じような方向を向いている人がいる、みんなの党もそうです。となると次の総選挙までに、もしかしたら自民党の中にも現在アベノミクスで隆々として支持率が高いですけれども、これが(支持率)がどんどん下がってくると、自民党の中でももしかしたら、あるかもしれないというところまで視野に入れてやるためには原点に戻る。我々は脱官僚。維新さんは大阪都構想と地方主権改革で国の形を変えていく。要は、民間と地域が主役。もう官僚制度の政治をやめましょうということです」

野党再編の行方
伊藤氏
「現在の一強多弱状態はプラス面もあるんですよね、政治は安定しないと思い切った政策の実現ができない。しかし、マイナス面も大きく、一番大きいのは政治から緊張感が失われてしまうこと。それが続くと政権与党が奢り高ぶりに走っていく。どこかで食い止めなければいけない。ただ、現状は、現在の野党は抑止力がなっていないんですよ。数は次の総選挙まで回復することは難しいかもしれないけれども、その中で与党が緊張感を覚えるような正しい政治勢力が必要だと思うんですよ。それが何なのか。それをたぶんお二方は模索しているんだと思うのですが、少なくとも現在の自公政権はちょっと下手なことをやったら、この連中に負けてしまうかもしれない、次の選挙で…と思わせるような政党なのか、グループなのかは別としてそういうものをつくってもらう。そのための動きが現在始まっているんだとすれば、目標を失わないで進んでもらいたいと思います」