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2014年1月24日(金)
いよいよ通常国会開幕 論戦の焦点と戦略は

ゲスト

佐藤勉
自由民主党国会対策委員長 衆議院議員(前半)
漆原良夫
公明党国会対策委員長 衆議院議員(後半)
松原仁
民主党国会対策委員長 衆議院議員(後半)
伊藤惇夫
政治アナリスト

好循環実現国会召集 自民党の国会戦略とは
島田キャスター
「施政方針演説で安倍総理が、今国会で問われているのは経済の好循環の実現であるということでしたが、国対委員長として、今国会、自民党としてはどういう戦略で運んでいくのでしょうか?」
佐藤議員
「デフレの脱却というのが大きな主眼だったわけでありますから、その脱却をするには経済をより一層良くしなければならないというのが総理の考え方だと思います。4月に消費税が上がります。当然、これは、経済的には中折れみたいな話になるということも想定して、5兆5000億円という補正予算を組ませていただいているということでありますから。この5兆5000億円がどういう影響を与えるかというと、96兆円という来年度予算がありますが、その間の、いつもの予算でいきますと、4月、5月、6月はなかなか執行できないというところが出て来ますので、そこを埋める。そして経済がどうなるのかわかりませんけれども、3%を上げた影響に負けないような経済対策をしようということで、5兆5000億円というのをつくっているわけでありますから、従って、今年の予算は15か月予算と位置づけさせていただいて、いろいろな予算が平準化できるという経済対策を含めて、予算が常に世の中に流れるという予算を考えていまして、そこが総理のおっしゃっている好循環の実現国会ということだと思います」
反町キャスター
「24日に始まって、代表質問や何やらかんやらあって、補正(予算)のあがるタイミングというのは2月の上旬あたりが目標となりますか?」
佐藤議員
「それは(2月)中旬まで行きますと、今年度本予算が遅れますので、これは暫定を組むというわけにはいきませんので、なるべく早くあげていただく」

今国会では何を優先させるのか
反町キャスター
「ポイントになってくるのは、4月の本予算成立後、4月、5月、6月の3か月でどういった国会が行われるかという話になってくるのですが、その場面において、石破さんも言っているのですが、順番をよく考えて、この国会をやっていかなくてはいけない。審議の順番ということ。総理は先ほど、好循環実現国会と言いましたが、一方で、施政方針演説の中で、集団的自衛権のこととか、憲法のこととかもちらっと必ず触れている。先の国会をどう見るかというのは、国対委員長はたぶん、そうではないというふうに言うんでしょうけれども、僕らから見ると、成長戦略実現国会と言いながらも何か見た目はNSCだったり、特定秘密保護法案であったり、そちらに気持ちが移っていった部分もあったのではないかと。そういうズレといっていいのか、あっちも、こっちもと言うのではなくて、最終的に外交安全保障が目玉になってしまうような国会になる心配はないですか?」
佐藤議員
「私はないと思います。前回の話、確かに重い法案があったと。特定秘密保護法案というのがありまして、これは本当にあがるかあがらないか。53日でスタートをして、結果的に55日ということになりましたけれど、これであがるかあがらないか。本当に一か八かの国会だったと私は理解をしています。ただ、野党の皆さんも、非常に関心を持っていただいて修正協議を重ねさせていただき、最後は参議院の方に申し訳ありませんけれども、参議院のゴタゴタに衆議院が巻き込まれてしまったというところはありますが、現実論は、我々としては本当にとことん野党の皆さんと話をさせていただいて修正協議をさせていただいたというところまで、本当にやったんです」
反町キャスター
「そうですね。説明席に維新の会やみんなの党が座っていたのですから」
佐藤議員
「そこは理解いただいたのですが、野党の皆さんのまとまりがなかったということ、想いがそれぞれありましたので、特に民主党は情報公開法という法律がありまして、ここに非常に想いがあったんだと思います。従って、最後にはちょっと時間がなくなって、そういう参議員のゴタゴタに巻き込まれてしまったというところはあったと思いますが、想いはそんなに変わらないというところでいろんな協議をしてきたわけであります。一方で、経済の話を主眼にやってきたんです。それがなければ、今度の好循環実現国会という言葉は出てきません。従って、その基本的な準備を臨時国会でさせていただいて、現実的な好循環の経済を活性化させるという予算を、今回、回していくというのが、今度の国会だと私は思いますので、決しておっしゃりたいような主旨で物事が運んだということではない」
島田キャスター
「予算を主軸に回すと言っていますが」
伊藤氏
「現在の安倍政権の高支持率は、大半はまだ期待感だと思っているんです。この国会を通じ、期待感がどこまで実感として広がっていくのかというのが、最大のポイントだろうと思っています。もちろん、消費税の問題もありますけれど、もう1つ、その手前に国会と直接関係ないけれど、春闘の賃上げ問題がある。ここは総理も盛んに企業や経済団体に対し賃上げ要請をされていますが、政治が強制するわけにはいかない。企業が自主的に判断することではありますが、しかし、ここで一時金だけで処理をするという企業が大半で、ベースアップがほとんどないなんてことになると、その先の消費税増税との絡みで考えても一段と腰折れの危険性が増えるということもあるので、注目しているのは、1つ春闘だろうと思うんですね。あと政権の政策部分でいうと、今度成長戦略関連の法案が30本ぐらいですか。ただ、見ていると統一感がないんです。成長戦略の全体像みたいなものがなかなか見えてこない。各省庁がアイデアを出せと言って、出してきたものをあわせたら30本になっちゃったみたいな感じがするので、好循環を生むためには賃上げも必要だし、それから、成長戦略というのが国民の目にも明らかにこれならば期待が持てるなと、あるいは実感がいずれ湧いてくるというふうなものになるはずなのですが、その部分、法案の字面だけ見ていると、ちょっと成長戦略の部分が弱いのではないかなという気がしますね」
佐藤議員
「おっしゃる通りだと思います。成長戦略について言わせていただくと、まだ政治家の息吹が入っていないというふうにご理解をいただきたいと思います。これから、そこは魂を入れていくという作業が、議会の中で行われていくとご理解をいただきたいと思いますし、要は、まだ部会等におろされておりません。従って、我々の意見が全く入っていないというのが現状ですから。先生がおっしゃられたようなことだと、私は理解して、決して言い訳をするつもりはありません」
伊藤氏
「まさにそこがあって、本来の国会の仕事ですからね」
佐藤議員
「ですから、我々の息吹は全く入っていないというところですし、これは役人がつくったものに対して、我々は現場でいろんなことを、いろんな人から聞いてきたものを、そこにエキスとして入れるという作業がこれからですし、先生がおっしゃられたようなことなのだろうと私は思います」

責任野党との連携は
島田キャスター
「(安倍首相の施政方針演説で)連立与党は、政策の実現を目指す『責任野党』とは柔軟かつ真摯に政策協議を行ってまいりますと言ったのですが、この責任野党とは誰のことをいっているのですか?」
佐藤議員
「別に、個別の野党という意味では(ない)」
島田キャスター
「でも、すごく湧いていましたよね。国会が」
佐藤議員
「それは個別の野党ということとの脈略を見ますと、それはちゃんと真摯かつ議論をしてくれる野党ということだと、私は思います」
島田キャスター
「それは、どの党のことを念頭に置いていますか」
佐藤議員
「それは、全ての野党ということだと私は思います」
反町キャスター
「共産党の志位さんは違うと自分で言っているじゃないですか?」
佐藤議員
「それはその時の状態によって違うのかもしれませんが、思いとしては、そういう議論をしてくれる、しっかりと受け止めてくれる責任ある野党という意味だと、私は理解をしておりますけれども」
伊藤氏
「字面から読むと、たとえば、与党と政策が真正面から違う、だから、対立するという野党は責任野党ではないという意味にも取れるわけですよね」
佐藤議員
「取り方でしょうけれども」
伊藤氏
「要するに与党の考え方に近い、あるいは与党に歩み寄る、あるいは十分ベースが一緒で協議に乗る野党は責任野党だけれども、それ以外は、無責任野党だと言っているふうに受け止められなくはないですか」
佐藤議員
「なるほど。そういう考え方もあるでしょうけれども、私としてみれば、いろんな話を積極的に議論をしてくれる野党というふうに理解をしています」
反町キャスター
「法案ごとに、案件ごとにちゃんと話し合える野党と、これは抵抗するだけだなという人達をちゃんと法案ごとに見極める。そのうえで、たとえば、必要な話を、つまり、自公だけでも330(議席)あるわけですから、いけるんだけれども、それに野党の人達を絡める、仲間に引き込むということは、基本的にはこの国会の基本姿勢。なるべく、多くの野党を共同提案の形に巻き込んでいきたいという感じでよろしいですか?」
佐藤議員
「(第)185(回)の臨時国会で、成立した法案のうちの7本は修正協議をしたんです。これは全部が同じ野党ではありません。従って、そういう柔軟な姿勢を持ちつつ、やっているのが、我々の国会運営だというふうにご理解をいただければ、総理が言った、責任野党というのは、当然、反町さんが考えているようなことなのではないかなと」
島田キャスター
「そうすると、法案ごとに責任野党で、この法案は、あなたは責任野党だったけれども、今度は無責任野党だということにもなる」
佐藤議員
「1つ1つ申し上げるつもりはありませんけれども、ただ、我々からしたら、相手が乗って来るものに、そんなのいいですよなんていうことは言うこともないわけですから、乗ってくれることに関しては、真摯に我々も対応するというスタンスで国会運営をしていくということだと思います」
伊藤氏
「反町さんおっしゃったように、数のうえでいうと自公は圧倒的に多数を占めているわけですから、与党側が、あるいは政府側が出してくる法案を通そうと思えば通せる、大多数は。ただ、そこで総理がこういう責任野党と政策協議の話をされたということは、たとえば、前臨時国会の時の特定秘密保護法案ではないですけれど、非常に国民的な議論の対象になる法案であるとか、そういうものに関しては、与党だけではなくて野党も巻き込んでやっていくという、手法を念頭に置いた発言かなという感じもするのですけれども」
佐藤議員
「私は(第)185回の臨時国会を開く時に、数の面では、全く心配ないわけです。それで失敗したのは自民党だと思う、これまで過去においてですね。だとすればしっかりと野党の皆さんのご意見を聞きつつ、数の論理で物事が進みませんということを宣言したうえで、(第)185回国会を乗り切ったと。その1つの大きな証拠といっては失礼ですが、衆議院において国会審議が止まったということは1回もありません。これは自信を持って言える話です。私は国対が長いのですが、これまで国会審議をして国会が止まらなかった国会なんていうのは、ほとんどありません。あの国会だけだと思います。そういう意味では、野党の皆さんの話をとことん聞いたうえで、審議をしてきたという、自信を持って言えるんですけれども、私が集大成として、そういうことをしたいなという思いは(第)185回の臨時国会でぶつけたということをご理解いただければ、今度の国会も決してそんな荒っぽいことをするつもりはない」
島田キャスター
「そうした努力を積み重ねることで定数削減を含む選挙制度改革も国会改革も憲法改正も必ずや前に進んでいくことができると信じていますというようなことを、今回の施政方針演説で文言を組み込み、並列で憲法改正というふうにしたのですが、こういうことは、たとえば、改正に向けた建設的議論を責任野党とともに、今国会では積み上げて方向性を築いていきたいんだというあらわれととって良いのでしょうか?」
佐藤議員
「想いはそうでしょうが、現実論としては、憲法改正というのはおっしゃっている主旨はよく理解したうえで、お答えしているつもりですが、決して今度の国会に間に合うはずがないと私は思っていますので、想いは申し上げましたが、現実、我々が国会の運営をする者としては、憲法改正という、その前の部分は別としてですけれども、皆さんが想いを馳せているものについて、やるという方向には向かないというふうに申し上げていいのではないかと」
反町キャスター
「国民投票法の話があります。これは、自民、公明が今国会に改正案を提出されるのですか。憲法改正の前提になる法案ですけれども」
佐藤議員
「これから党内の手続きをします。船田先生を中心にやっていただいていますので、国対としては、その流れを見据えたうえでどうしようかというのはもちろん、官邸とも相談しつつやっていくということではないかなというふうに思います」

集団的自衛権への対応は
島田キャスター
「今日の総理の施政方針演説で、もう1つ注目したのは、集団的自衛権についての部分です。集団的自衛権や集団安全保障などについては『安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会の報告を踏まえ、対応を検討してまいります』というふうにしているんですが、また、今月の12日に、フジテレビの番組で、国家安全保障担当の磯崎総理補佐官が言ったことなのですが、この(憲法)の解釈の変更について国会が終わってからやるというのではちょっと敵前逃亡な感じがありますから、国会中に何とかしっかりと決めていきたいというのが現在の考え方ですということだったのですが、これは国対として、集団的自衛権の行使を容認する憲法の解釈の変更というのは今国会で議論をされるということでいいのでしょうか?」
佐藤議員
「私はないと思っていただいて結構だと思います。と言うのは、政府部内で、安保法制懇で議論がなされています。磯崎先生がおっしゃったのは、この議論を今国会中に終了をしたいということであって、それからの法案の整理ということになりますと、6月22日までの国会でできるとも思えません。そんないい加減なことを国対としては、受け取れませんので、そういう意味では党内の議論も含めて間に合いませんので、この国会ではないといってもいいのではないかなと、私は思います」
反町キャスター
「与党のパートナー公明党ですが、山口代表が昨日今日、集団的自衛権の議論に関して、昨日の段階では今国会中の時期にはこだわらず政府と与党で協議すべきだというのが昨日の話で、今日は集団的自衛権の行使は認めない前提で、国の能力を活用していくべきだという話をされています」
佐藤議員
「別に私は、初めてこの話を聞きましたので、でも、私は常識論を話しているつもりですから、それは当然、公明党さんの理解も得るというのが、その連立の基本ですし、こういういろんな議論があるとすれば、そこを整理したうえでやらなければいけないということになれば、余計今度の国会でやるということは、非常に厳しいということだと思います」
島田キャスター
「でも、こうやって書かれちゃうと、私達としても注目せざるを得ないので、憲法改正の話が出てくると」
佐藤議員
「その話題としては、テレビ局の皆さんはそれをやっていただいた方がいいんだろうとお思いかもしれませんが、私どもとしてみれば、話題として扱っていただくのは結構ですけれども、現実論としては景気です」
島田キャスター
「国会議員の定数是正、一票の格差是正をまずやってほしいのですが」
佐藤議員
「これは間違いなくやらざるを得ませんし、やるべきだと私自身も思いますので、それは違憲状態がいいわけがないので、これは間違いなく、私どもとしては、進めていくということになろうかと思います」

公明党国対委員長に問う 集団的自衛権へのスタンスは
島田キャスター
「安倍総理の施政方針演説の集団的自衛権や集団安全保障などについてはどのように捉えていますか?」
漆原議員
「ここは総理が相当抑制しておっしゃっていたかなと。ずっと我が党の主張がありますので、相当抑制されたかなという感じで受け止めています」
島田キャスター
「公明党のスタンスとしては?」
漆原議員
「わが党全体としてもこういう重大な問題は国民の理解を得るようにしっかりとした議論が必要ではないかと。この集団的自衛権の問題は、日本としては、権利があるのだけれども、しかし、憲法の要請から行使できないというのは戦後一貫した制度の考え方で、歴代総理も法制局長官も答弁していました。しかも、相当緻密な論理の組立でできているわけですね。それを一内閣だけで、自由に変更してしまうというのは、内閣の憲法解釈についての国民の信頼を失う可能性がある。まず国民もいつまた国がどうなるかわからないということで不安になる。従って、なぜ変える必要があるのか、変えたらどんな日本の国になっていくのか。これは国民の皆様に、総理が考えていらっしゃるのであれば、必要性も含めてどんな具体的な事例に対応する必要があるのかということまで含め、国民の皆様に十分説明して、ご理解いただかないといかんのではないかと私は思っています」

憲法改正も…責任野党連携 公明党はどう対応
島田キャスター
「憲法改正が選挙制度改革、国会改革と並んでいる点については?」
漆原議員
「特段これについて違和感は持っていないんです」
反町キャスター
「憲法改正を視野に責任野党の皆さんとも話し合っていきたい、ここはそう見えるのですが」
漆原議員
「要するに、反対するための反対はしない人達です。それでも総理から見た、与党から見た責任野党というのがあるわけですよね。与党の法案に賛成してくれる。同じ方向を向いてくれる野党を総理は責任野党とおっしゃっているんだと僕は思うんです。従って、どこが頭になるかはわかりません。我々も国会改革やっています。入っている政党もあるし、入らない政党もある。選挙制度(改革)もやっている。それに入る政党もあるし、入らない政党もある。だから、ケースバイケースで枠組みが決まっていくということではないでしょうか。総理は反対のための反対ではない野党という意味でおっしゃっているのではないかと私は思っているんです」

靖国参拝について
島田キャスター
「安倍総理の靖国参拝は、自民党と公明党にしこりを残したと見ていいのですか?」
漆原議員
「残念ですよね。日本の憲法上の問題もある。外交上の問題もある。本当に戦争で犠牲になられた方を追悼したい、不戦の誓いをしたいという気持ちは良くわかります。だけど、それがイコール靖国だということになるのかなと思いますよね。従って、そういう総理の気持ちは、確かに国民の皆様の気持ちはあるんだろうけれども、他の要素もいっぱいあるわけですから、全体を見て判断なさるべきではないのかなというのがわが党の考え方です」

自民党との距離感は
反町キャスター
「景気の動向によっては(消費税を)8%に止めておくという判断もゼロではないというのをどう考えますか?」
漆原議員
「法律がそもそも15年の10月ですけれども、経済状況いかんによっては停止も含めて、総合的な対応をすると書いてありますから、景気上経済状況が悪ければ、停止ということも十分ある得ると思います」
反町キャスター
「公明党さんとしてもそれでよろしいのですか?」
漆原議員
「ただ、必ず景気に影響するわけですから、消費税を上げれば。さらに10%に上がる段階で景気がぐっと落ち込むようなことがあれば、それはもう考えざるを得ません。景気条項を入れろというのはわが党も入れろと言ったんですし、何が何でも来年上げろというのではなくて、景気動向を見なければいけませんねということで条項に入れ込んだのです。それはあり得ると思っています」

今国会について 言いたい事、聴きたい事
八木キャスター.
「公明党は憲法の解釈の変更はあり得ることだと考えますか?」
漆原議員
「我が党も『加憲』という考え方をとっていますので、戦後60数年経った憲法でいろいろな不都合が起きています。もっと人権の問題、加えるべきものがいっぱいあります。さらに地方自治の問題もあると思います。たとえばの話、憲法9条をどうするかという問題については国際貢献ができる状況づくりをすべきではないのかと。現在自衛隊が行けるのか、動けるんだかわからない。自衛隊がきちっと活動できる範囲を憲法できちっと決めるということも大事なのではないかという議論をしています」

民主党国対委員長に問う 好循環実現国会にどう挑む
島田キャスター
「民主党としてはどのような戦略で望もうということですか?」
松原議員
「好循環実現国家を目指すということは、今日もおっしゃっていましたし、何よりも目玉であることは事実だと思うんです。ただ、現実に確かに株価も上がったし、様々な指標が変わったというふうに言われているけれども、実際に、私が地域の中小企業経営者等々に会うと実感していないというのが多いんですよね。つまり、長すぎた春と言うんですかね。もう景気良くなるぞ良くなるぞという話で、来るかもしれないなと皆身構えていたらまだ来ない。長すぎた春が続いて、4月になって消費税がアップされて、長すぎた春からいきなり冬になってしまう。そういうおそれがあると思っているんですよ。そもそも日本という国の、活力や元気というのはどういうふうにして生まれるかというのを考えたなら、日本の場合は、資源は人間しかないわけですよね。人間資源というのはどういう時に活力を持つかというのを考えれば、全ての人がチャンスを持って、アメリカで昔、丸太小屋からホワイトハウスというのがありました。そういうチャンスがあるというのがモチベーションになってくる。そういった意味では現在の日本の社会というのは、特にこの10年来、豊かな人の子供は豊かで良い大学に行ける。貧しい人の子供は貧しく、大学には行けないというふうな貧富の固定化が進み、それがずっと代々続くような、そういった社会になりつつある。このことは日本の一番重要な経済資源である人間資源というものを十分に活かさないことにつながってしまうと思うんですね。わが党はその部分に関して現在のアベノミクスで好循環実現国会でも何でもいいですよ。しかし、実際はその好循環を享受できる層とあまり享受できない層と完全に二分化してしまい、しかも、人口マジョリティがここにある。でも、この人間達がやるぞとなんないとこの国のエネルギーが出てこないとするならば、私は長すぎた春という議論も含めて、非常にあとで見てどうだったのかと。アベノミクスによって貧富の差が開き、固定化し、日本という国がまさに階級制ではないけれど、階層型社会になったと。その決定打になったのがアベノミクスですよ。今だってそうですよ。たとえば、不動産は都心では4倍のバブルになっている。地域の不動産会社は全然関係ないんですよ。一部だけですよ。つまり、一部だけすごく享受している」

今国会について 言いたい事、聴きたい事
島田キャスター
「大企業向けの法人減税が景気回復への呼び水になると思いますか?」
松原議員
「ちょっと難しいかなという感じはしますね。結局、好循環という点では既に先ほども申し上げた通り、不動産などは3倍、4倍に値上がりして、上のところにいるのはすごくいいんですよ。だから、高い料理屋は飛ぶように売れていると言うんですよ。面白いですよね。安い蕎麦屋は売れていないと言うんですよ。つまり、完全に二極分化の構造ができているわけですよね。だから、ダボス会議でおっしゃったような、そういった部分では一番それを享受するのは大企業になってくるんです。大企業が好景気になって下まで来ればいいという、それは当然だと思うけれども、実際はそこが日本の場合うまく流れてないというのが現実だと思うんです。そういった意味では現在の議論で法人税減税がすぐに、そこに大きなインパクトを与えるというのは簡単には考えられない。むしろそこに関してはどういうふうに下支えをするか、どういうふうにやるかというような議論で、中小企業に対してどういうふうなメリットがある減税を、中小企業向けにどこまで打ち込むかということが大事ですね」