いかにして北朝鮮は核を入手したのか?
宇垣氏から北朝鮮の動向について説明が入る。
「国際原子力機関(IAEA)の概要」
・原子力の平和的利用に関する、科学上および技術上の情報の交換を促進する。
・原子力の平和的利用の分野における、科学者および専門家の交換および訓練を奨励する。
「IAEAというのはあくまでも原子力発電の普及、促進という目的で作られた機関です。そこに加入してくる国との間の人材・情報の交流。言ってみれば性善説に立って行われていた。ところが北朝鮮は結果的にIAEAの存在意義を踏みにじるという事をしてしまったのではないでしょうかと。」
核兵器不拡散条約(NPT 核兵器の拡散を防ぐため、米・露・英・仏・中以外の国に対して核兵器の保有を禁止する条約。03年、北朝鮮脱退。)への加入やIAEAへの署名も、技術欲しさなのではと疑ってしまうが?
「機関等を巧みに使い分けて、必要な時に必要な技術開発を進めてきたと。したたかでルールを無視したやり方ですね。」と答える中谷議員。
核とミサイルに対する北朝鮮のこだわりや経緯を見ると、核とミサイルを北朝鮮に放棄させるのは難しいように思えるが。白議員に伺う。
「兵力を補うための核・ミサイルというのは否定できないわけです。核やミサイルを放棄させるには厳しい北朝鮮へのアプローチとそうさせるメッセージが必要だと思います。」
北朝鮮と中国の関係は?
アメリカは北朝鮮と中国の関係をどう見ているのか。
「基本的には一連の動きを警戒していると思います。今回のミサイル、核実験に関してもアメリカ・中国・北朝鮮の三カ国でそれぞれ思惑があり、衝突もし、依存もしあっている。この三国の動きを視野に入れた上で我々はこの問題を考えるべきではないかと思います。さらに韓国・日本・ロシアの思惑も絡み合っている状態です。」本質的に非常に不安定な状況、と宇垣氏。
国家間関係について中谷議員からも意見があがる。
「北朝鮮が核実験をした事に対して中国は怒っていて、圧力をかけようとしています。その証拠として、6月の初めに環球時報という新聞に“今や中朝に血で固められた友情は存在しない”と書いてあった。国民の皆さんもそう思いませんかという呼び掛けをして、国民の力によってこれから圧力をかけるぞという準備をしています。」
日本のとるべき態度と政策は
アメリカ・韓国を巻き込み、日本はどのように行動していけばいいのか。
「日本が外交政策をもっとアピールしていくべきでしょう。世界の冷戦は終わっても東アジアの冷戦は終わっていない。これは非常に不幸な事です。日本には経済力も技術力もある。日本の力で北朝鮮を変えていく実力を持っているわけですから、それを発揮しなければいけません。加えて今のうちから他国との外交、連携をうまく取っていく事です。」
民主党の「敵基地攻撃論」
民主党各議員の「敵基地攻撃論」見解について討論する。
・鳩山由紀夫代表「敵基地攻撃論は慎むべき議論」
・前原誠司副代表「敵基地攻撃は前提条件があれば憲法上、許されている」
・長島昭久副幹事長「敵基地を攻撃できるような能力を持たないと国民の生命財産を守れない」
・浅尾慶一郎ネクスト防衛相「敵基地攻撃を議論することがメッセージとして意味をもつ」
・白眞勲ネクスト外務副大臣「敵基地攻撃論の前に情報収集能力強化を」
民主党の見解を並べると白議員は慎重に見えるが、党内のまとまりはどのような状況なのか。
「色々な議論を積み上げてって一つにまとめていくというのが我々のスタイルであり議論の手法です。途中経過だけ見るとバラバラに見えますが、本会議場で賛否を明らかにする時、造反はほとんどしない。最終的にきちっとまとまるんです。党としての立場を明らかにし国民にメッセージを出すのが我々のやり方です。」
貨物検査特措法案の概略
北朝鮮への制裁の一環にもあたる“貨物検査特措法案”についての議論を伺う。
・北朝鮮特定貨物の検査
対象船舶が北朝鮮特定貨物を積載していると認めるに足りる相当な理由があるとき等は、海上保安官又は税関職員に検査をさせることができる。(領海及び公海においては、船長等の承諾を得る。)
この法案について民主党はどのような審議を進めるのか。
「法案を出す事自体に闇雲に反対をするわけではありません。海上保安庁主体という事についてもいいと思います。一方で、旗国が承諾を得た場合に検査ができるというのが貨物検査の基本ですから、北朝鮮が承諾をするのかという部分において、この法案をあまり意味をなさない。1874国連決議がきちっと作用している中で、威嚇射撃も許されるような決議を通すべきなのかという事です。領海については他の国々との連携で解決すべきです。」
続いて中谷議員は自民党の見解を示す。
「この法案に賛成出来ないとしたら、日本の防衛を担う資格はないと思います。これは非常にゆるい法案。旗国の許可があった場合に検査しますと。さらに船長の同意も付け加えている。民主的に段階を追った、強制力の低い法案です。当初は自衛隊もこれにあたらせるべきだと考えていましたが、国連決議自体が非軍事でありますし、海上保安庁の能力でやれるという事ですから担当する事になりました。」
船舶検査への対応は
相手国に、日本は本気だぞと示すことが重要、と話す金田氏。
「海上保安官は非常に勇敢であり、見えない所で頑張ってもらっている。だからといって無謀な事をする訳でなく、国家の意図を充分に忖度しながら段階的にやっていく。いきなり威嚇射撃なんて事はしません。基本的には警察官職務執行法に基づく正当防衛・緊急避難。今回はそこが認められる事にすぎない訳です。」
中谷元 元防衛庁長官の提言 : 『首脳外交』
「政治家というのは度胸と使命感。失敗は許されないわけで根回しも必要。まずは自分が行って道を開こうという所からはじめていきたいが、拉致問題などの影響で北朝鮮との外交的パイプが切れてきている。平壌宣言というのは包括的に書かれていて、成功したら日朝国交回復まで出来る内容になっています。麻生さんにはぜひお得意の外交で道を開いていただきたいと思います。」
白眞勲 民主党ネクスト外務副大臣の提言 : 『指導力と連携(メッセージ)』
「日中韓の連携。韓国の対応も変わり日米韓の風通しもいい。北朝鮮に対しての日本からのメッセージを発信しながら指導力を発揮していく事が重要だと思っています。さらに色々な側面から経済制裁を行う。確信的なメッセージを持っていくことが大切です。」