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    【テーマ】
  • 前半/『ラクイラ・サミット開幕直前
         日本外交の課題とは?』
  • 後半/『シリーズ「総選挙」第1弾
         社民党の存亡をかけた戦い』
    【ゲスト】
  • 前半/宮家邦彦 立命館大学・客員教授
  • 後半/福島みずほ 社民党党首 参議院議員
    【ブレーンキャスター】
  • 中山俊宏 津田塾大学准教授
    【編集長】
  • 若松誠 解説委員長

北朝鮮の拉致・ミサイル・核問題

 反町キャスターは、今回のサミットで北朝鮮の拉致、ミサイル、核の問題を宣言に(日本政府としては)盛り込みたいが、実際にできそうかと宮家教授に質問した。
「政治の話をするG7が1日になってしまったので、おそらく北朝鮮の問題を取り上げられるなら“核拡散”の話の時に議題に上がるでしょう。また拉致問題も文言の中にはいると思います。しかし紙に残っても実際の議論が出来るというは、別の話。議論するとなるとワーキングディナーのときの1時間~1時間半くらいではないでしょうか」

米露の核削減

 反町キャスターは、米露の核削減の議論についてサミットでどのような扱われ方をするのかと、宮家教授に質問した。
「米露の会談の内容がベースとなって何らかの声明が出されると思います。また、米露だけでなくてG8全体として核削減に取り組むという意思表示として非常に意味のあるものだと思います」
中山教授も核削減について次のように語った。
「日本としても積極的な姿勢を示して欲しいと思います。また日本外交というものは、文言が入るか入らないかで外交の成功・失敗が評価されすぎていた。それを打開するために麻生首相は“安全と繁栄を確保する日本外交”という政策演説を行った。そのこと自体はすごく評価できる。しかし国内の基盤が危ういせいで、(国民に)浸透しないですね」

地球温暖化

 宮家教授は、サミットでの地球温暖化に対する議論を次のように語る。
「体重100kgの人が3人いるとします。1人は水ぶくれで100kg。もう一人は筋骨隆々の100kg。最後は栄養失調で3人合わせないと100kgにならない。このカテゴリーに入れるとアメリカなんかは、水ぶくれの100kg。日本はわりと筋骨隆々ですね。途上国なんかは、3人で100kg。だから三種類の100kgの人を一律に減量しろって言っても無理なんです。しかし、日本を含めた先進国全体でCO2の削減を80%と、という目標に合意できれば、異議はあると思います。ただ、アメリカの削減目標と同じ目標を日本がすることは難しいですね」

もはや中国抜きでは、進められないサミット

 宮家教授は、中国抜きではサミットが出来ない状況を次のように語る。
「アメリカが中国をどう見ているかは複雑。経済においては、いずれ日本のGDPを抜いて、世界第二位の経済大国になる国と日本のように内政がメチャメチャになっている国。だったら『話すなら中国と話す』と思っているかもしれません」と、したうえで政治について言及した。
「しかし、政治の話で、米中間で政治協議が行われるかというと、それはないと思います。だからアメリカは、様々な内容や事柄で使い分けると思います」
この発言を受けて八木キャスターは、日本はどのような立ち位置でいるべきかと、質問した。
「私が思うに、日本のエネルギーを内部爆発させないで、外向きに爆発させたほうがいいと思うんです。そうしないと人口1億数千万いる人間のエネルギーが中で浪費されてしまってもったいない。だからもっと内部で合意を取って、新たな戦略をとったほうが良いですね」

日米賀意向の課題

 若松編集長は、アメリカの駐日大使人事について宮家教授に質問した。
「私は、全く心配していません。やはり手続きを踏まないと大統領に連絡できない人よりは、大統領と直接電話ができてる人のほうが良いと思いますね。個人的には知りませんが、(今の駐日大使は)直接電話できると思います。むしろ心配することは、同盟国としてアメリカが望むことが出来るか、というところじゃないですかね。それ際できれば同盟国なんですから日米関係が、すぐにメチャクチャになるとは思えません」

アメリカの北朝鮮への向き合い方

 宮家教授は、米朝関係について次のように語る。
「ん~。人事を見ると立派なんですが、船頭が多すぎて○○という感じに見える。だからやろうとすることは素晴らしいが、それをコーディネートできていないですね。この8年間の無策のツケが回ってきている感じですね」

宮家邦彦 AOI外交政策研究所代表の提言 : 『継続性』

 「私が最初に外務省に入ったときに教えられたのは『外交は継続』。今まで自民党が政権をとっていた時は、そんなことを考えなくても継続していたんですが、これからどうなるか分かりません。しかし(自民・民主)どちらにしても外交というのは、国際情勢の中で日本の国益を最大化してきた。これから政権交代もあるかもしれませんが、『継続性』を忘れずにいてほしいですね」

日本の外交のいいところ

 宮家教授は、日本の外交のいいところを次のように語る 「やはり日本の外交のいいところは、“組織力”ですね。他国の場合はトップがよければ全てが上手くいくが、悪いとどうしようもない。しかし、日本の場合とトップがしっかりしてるかは別にして、関係省庁と連携して外交をしています」

総選挙で社民党が掲げる旗は?

 福島党首は、次の総選挙で国民に掲げる旗となるものを次のように語る。
「雇用・医療・地方をもっと打ち出す必要があると思っています」

宮家教授が見る社民党の存在

 「政権奪取する意欲や妥協するというところが見えない。憲法九条を守ることは非常に良い事だと思うのですが、泥臭く多数派工作をするとかないですね」
この発言に福島党首は、こう反論した。
「確かに社民党の柱は“憲法九条”です。しかし、社会保障の問題。特に医師不足の問題では、福田元首相に国会で質問し医師を1.5倍に増やしました。また、派遣の問題の時でも三党で、話し合い法案を出しました。だから非常に泥臭いんです。野党の要として頑張っています」

社民党の目標議席と選挙戦略

 福島党首は、次期総選挙で目標議席を現在の7議席から10議席以上と言い、こう続けた。
「議席は比例で稼ぎたいですね。また選挙協力をしている地区が半分。していないところが半分くらいなんです。そして小選挙区で民主が立候補していないブロックでは、『今の政治を変える』というテーマで小選挙区を獲っていきたいですね。しかし、基本は比例表ですね」

鳩山代表の献金問題

 反町キャスターは、民主党・鳩山代表の献金問題について質問した。
「社民党としては、“政治と金はダメ”という立場です。そして鳩山代表は説明責任を果たしていないと思います。その理由は、献金が高額だったこと。説明が論理的ではない。動機も分からない。そして何より、“政治献金の虚偽記載”ということは明らかな事実です」

民主党と社民党、連立を組んだ時の安全保障

 反町キャスターは民主党の安全保障と社民党の安全保障の考え方は、絶対合わないのではと、質問した。
「社民党は、国連決議があったから武力行使ができるとことには反対です。また、民主党はイラク特措法とテロ特措法には反対していまし、政府の海賊法にはお互い反対をしました」
この発言に、宮家教授は「野党だから反対できる」と反論し、反町キャスターは「連立与党になった場合は、どこまで妥協できるのか」と質問した。
「どこを妥協できないかというと“自衛隊の海外派遣”、“憲法改正案の作成”だけです」
そして社民党の連立に対する基本的な考えを示した。
「まず自公政権を倒し、社民党が議席数と発言力を強くする。そして民主党と合意できるポイントを探す。その中で民主党と社民党の政策が、折り合いがつかなかったら(連立は)出来ないと思います」

福島みずほ 社民党党首の提言 : 『いのちを大切にする政治』

 「今は、生きること全てが“命がけ”という時代。それを痛感しています。国会では臓器移植が問題になっていますし(2009年6月30日現在)、20歳~30歳代の自殺者が過去最高となっています。“命の底が抜けている”という印象ですね」



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