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    【テーマ】
  • 『シリーズ「食の未来」第2弾
    日本を養え!美味しくて安全な食を考える』
    【ゲスト】
  • 藤田和芳 大地を守る会会長
  • 永島敏行 俳優・農業コンサルタント
    【ブレーンキャスター】
  • 坂西理絵 料理通信社CEO
    【編集長】
  • 山本周 報道局次長

『大地を守る会』

 「全国におられる生産者の人達が作っている有機農産物を、玄関先まで配達しております」と、まずは大地を守る会の仕組みを説明した藤田氏。
有機栽培にこだわる理由について「まずは、消費者の方たちの健康と“安全なものを食べたい”という思いを考えてですね。これまで生産者が、生産性を上げるためや、効率を良くするため、見かけをよくするために、本来は毒であるものを、毒であるという意識をあまり持たずに必要以上に使ってきました。生産者側にも、そういった問題がありましたので、消費者と生産者との関係が冷たいものにしてしまっていたんですね。・・・そんな形になっていいのかと。有機農業は、そういった問題を解決し、本来の関係を取り戻す、いわば社会の原点があると思ったんですね」と話す。

消費者の意識の変化

 坂西氏は、雑誌の読者の反応について「『どういった特集を読みたいですか?』という質問をすると、『食材の情報』『生産者の方の情報』を知りたいというニーズがすごく増えています。そして、『食材』に関して大きな特集を組むと非常に反響があります。今までですと、食材の情報というのは料理人の方が自分のお店の参考にされていた部分が大きいのですが、一般の方の“美味しいものを選び取るための情報のひとつ”として意識が高まっています」と語る。

『青空市場』の取り組み

 永島氏は「ニューヨークやパリやロンドンに行くと、生産者が売りに来ている市場があるんですよ。いわゆるファーマーズマーケットですね。例えばそこで林檎をそこで1個買うと、なんとなく自分がそこで生活している気分になるんですね。そういう意味で市場って非常にエネルギーがあるし、楽しいんですよね。そこで、“ただそこで物を買う”だけでなく、生産者と語り合って農業のことを知ってもらったり、“価格”ということを知ってもらったりしたくてはじめました」と『青空市場』のはじまりを語る。
また、「“売り子”という代弁者が繋げていくというのは、非常に大事だと思ってきましたね。生産の仕方を語ることで、付加価値を付けたり。そうすることで“安ければいい”という価値観が変わってくるんではないかと思います」と、活動をやっていく上で抱いた思いを語る。

問題点

 藤田氏は「現在の多くの組織の仕組みは、全国から一度東京に食材を集め、そこから各地へ配送しています。例えば、北海道のジャガイモは一度東京へ送っているのにも関わらず、北海道の会員には再び送り返すところが多いです。全部が東京集中型になっているのを改善するというのが、一番の問題点だと思います。また、地方においての農薬を使わない生産の仕方は、農業組合からの批判を招いたり、国の方針に反したりします。ですから、銀行をお金を借りたり、国の力を借りたりすると、われわれのポリシーを歪がませてしまう可能性があります。こういうやり方にすれば、環境問題や安全の問題を解決しながら、ちゃんと食べていくこともできるんだよ!ということを社会に示すためにも、お金を借りずにやっていきたいと思っております」と、有機栽培の現状を語りながら、会として取り組む姿勢について話す。

キューバで見つけたヒント

 「今キューバは世界中で最も有機農業が進んでいる国なんですね。ソ連崩壊後、農業に必要な物資が入ってこなくなり、困窮しそうになっていたキューバは、農薬等を使用しなくてもできる農業の研究を進めたんです。そして、数々の政策を行い、現在の立派な農業体制が出来上がりました。日本に帰ると、学者の一部の人たちが有機農業について批判しておりましたが、キューバの歴史を見ると、日本もやりようによればできるんだと思いました」と、藤田氏はキューバを参考にした有機農業の仕組みを提案する。

藤田和芳 大地を守る会会長の提言 : 『国産のものを食べよう!』

「安全な食べ物も、有機農産物ももちろん大切ですし、化学肥料を使わない農業は必要だと思いますが、しかし、消費者の人たちがどう生きるかが大事です。食糧自給率が低い日本ですが、1%でも上げたい。なるべく国産のものを食べるという人たちが増えれば、普通の農業をしている人たちは価格競争で負けてしまいますから、必然的に安全な農業に変わらざるを得ないと思います」

永島敏行 俳優・農業コンサルタントの提言 : 『生きる』

 「食べることは生きることに繋がっていると思いますし。食べることで、生きるための強さや、人間が持っている幅が広がるのではないかと。人間の多様性が認められる社会に変わってくれば、おのずと農業なんかも変わっていくんじゃないかなと思います。単純に『生きる』ということを実感できるような生活ができればいい」

坂西理絵 料理通信社CEOの提言 : 『ニッポンのお宝食材に注目!』

 「日本は海外からの食材に関しては非常にポジティブで、ワインにせよチーズにせよ、一生懸命勉強して知ろうとします。しかし、いざ自分たちの足元を見て、日本の食材に同じように興味を持っているかというと、そうではないと思います。日本にはいろんな食材や食文化があって、宝の山なんですね。今、そのお宝に気付いていないと、今作っている世代が交代してしまった途端、絶えてしまうものが圧倒的に多いんですよ。食文化のグローバル化の中で言えば、世界中が日本の食文化に注目しているんですね。海外の料理人は、当たり前のように厨房に味噌や醤油を置いたりしている。それは、料理の表現を広げる時に必要だと見られているのに、当の日本人たちが過小評価しているところがあるのかなと。日本のお宝食材に注目していきましょうよ!と私は思います」



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