オバマ大統領の就任について
「時代が作った大統領だと思う」と話し始める宮家代表。黒人としてはじめて大統領に就任したバラク・オバマ氏について「第一に、国民が変化を望んでいたことは間違いないと思います。また、金融危機の直後で有権者の意識が高まる時期であった。それから、“ヒラリーだけは嫌だ”という有権者が減らなかったというのも大きな事実だと思います。そういった数々の要素が重なっていますので、これが何年も続くという保障はないと思います」と厳しい意見を述べた。
オバマというリーダー像
原田理事は「今回の金融危機に対して、非常にスピーディーに色んなことをやっている。これまでの民主党では批判されてきた銀行を助けるという対策などもやって、とにかくこの危機を乗り越えようという強い意志が感じられると思います」と、これまでのオバマ大統領を評価する。
オバマ大統領の対策について
オバマ大統領が行っている「住宅金利対策」について、「雇用」という問題も絡めながら原田理事が分かりやすく解説。また「金融機関の救出」「自動車産業への支援」などについて、イェスパー代表、原田理事、宮家代表が激論を繰り広げる。
アメリカ経済が回復するのは?
原田理事は「7~9月には、前期比でプラスになると思います」とし、その根拠を語る。そして、その成長は「急成長ではない」と付け加える。宮家代表は「もう少し時間がかかるのではないか」と予測する。それに対しイェスパー代表が大反論。「アメリカの自動車産業は今後絶対に復活をする」と断言し、再び大論争がはじまる。
核廃絶宣言について
冷戦時と現在の『核兵器戦略』の違いについて説明した上で「日本の受け止め方と、オバマ氏の意図は少々異なると思います」と中山准教授が語る。
6カ国協議での北朝鮮問題の扱いについて
「どの国も“現状維持をしたい”という思惑を抱いて協議している」と宮家代表。そして、「今後、北朝鮮の兵器開発技術が上がってきた時の話を、そろそろしなくてはならないと思います」と続けた。
宮家邦彦 AOI外交政策研究所代表の提言 : 『成功してほしいが、少なくとも失敗しないで』
「オバマ政権は、アメリカにとって非常に重要な政権だと思います。今のところうまく行っていますが、アメリカの政治はそんなに簡単なものじゃない。2050年に非白人の国になるであろうアメリカにおいて、白人であろうが黒人であろうが、同じように立派な政治ができるという前例を作ってほしい。そのためにも失敗しないでくださいと言いたい」
原田泰 大和総研チーフエコノミストの提言 : 『保護主義反対』
「不況になると各国ともに、自国の産業を保護したいという目先のことばかり見てしまう状態に陥ってしまいます。1930年代の世界大不況の際も保護主義が非常に強くなって、それまであったグローバリゼーションと平和主義がなくなってしまったという経緯があります。ですので、今回はそうならないようにしてほしいですね」