＜午後の名作ドラマ劇場＞『お局探偵・亜木子＆みどりの純情事件帳4～復讐のウエディングドレス～』

　西村京太郎サスペンス“お局探偵シリーズ”の第4弾。　
　結婚式場へ体験取材に訪れた亜木子とみどりが、殺人事件に遭遇。持ち前の好奇心と推理好きから犯人を探り始め、その時社長令嬢と挙式していた新郎と新郎側の出席者全員が名前と身元を偽っているのを探り出し、その男にまつわる謎をつきとめる亜木子とみどりの活躍を二人の恋模様とともに描く。挙式直前のみどりが心浮き浮きと衣装選びをする場面での久本雅美のウエディングドレス姿も見どころ。
　雑誌記者の亜木子（斉藤慶子）とカメラのみどり（久本雅美）が体験取材で訪れた結婚式場で刺殺事件が起こった。花婿はベンチャー企業経営者の有田恭一（西村和彦）、花嫁は光洋エロクトロニクスの経営者、中平敬二郎（中野誠也）の娘、真梨子（杉山彩子）。殺されたのは、中平の秘書、徳寺（草川祐馬）だった。
　刑事をはじめとした関係者が顔をそろえた席で亜木子とみどり（久本雅美）はフリーのライター深見（三浦浩一）に出会う。亜木子が尊敬するライターだったが、愛想はよくない。
　翌日、亜木子とみどりは、結婚披露宴のビデオを何回も見て、挙式の集合写真と出席名簿を持って調べ回ったところ、花婿側の出席者がすべてニセ者で、恭一のベンチャー企業も幽霊会社、恭一の名前も一ノ瀬直人だと分かる。知らされた深見は亜木子の取材ぶりを誉めるが、なぜか深入りしてもらいたくないようす。そのころ、みどりは警視庁経理部の田辺祥二（野沢トオル）と電撃婚約し、亜木子をうらやましがらせていたが、祥二のクラブ遊びのひどさに愛想づかししたみどりは、亜木子に協力、恭一こと直人が移った義父の会社、光洋エレクトロニクスに重役秘書として潜り込み、思いがけない事実をつかんだ。