＜午後の名作ドラマ劇場＞『電話オペレーター三人娘のOL事件簿』

　鈴内商事の電話交換オペレーターに転属した明日香（鈴木杏樹）は、通勤途中に出会った同じ課の雪枝（森公美子）や薫子（磯野貴理子）と仲良くなる。明日香は二人から、資料部の浩美（原千晶）を紹介され、みんなで社内で開かれているバーゲンに行ったりするようになる。
　オペレーター一筋の雪枝は、「千人の声を聞き分けられなきゃダメ」と厳しいが、男にはからきし弱い。今も佐藤常務（北見敏之）の命令で、内密に会社のデータを不正で社外に持ち出している社員がいるかどうかを調べる仕事をしている情報管理部の朝比奈（宮迫博之）にメロメロだ。オペレーターから常務秘書へ転属した菊池瑠美（街田しおん）の評判は悪い。しかも脅迫電話がかかってくるほどだ。
　ある日、常務あての電話をつないだ明日香は、かけた人の名前をきちんと聞きわけることができず瑠美に文句を言われた挙げ句、資料室での仕事を頼まれてしまう。翌日、その資料を届けようと瑠美に電話するが、電話はつながったものの、応答はなく、携帯の着メロが聞こえたが、たちまち電話は切られる。そこで直接、資料を常務室へ届けた明日香は、頭を灰皿で殴られて殺されている瑠美を見つける。明日香に疑いがかかるが、資料部の富永（蛍原徹）らの証言で疑いが晴れる。
　が、明日香らオペレーターの三人組は、真犯人探しを始める。その結果、瑠美が妊娠し、相手は社内の男性だと分かる。明日香は瑠美と密談していた朝比奈が怪しいとにらみ、雪枝を怒らせてしまったのだが…。