Ⓒ東映

2024年4月26日(金) 18:00~19:00

<時代劇>『隠密奉行 朝比奈 第1シリーズ』

次回の放送予定

2024年4月26日(金) 18:00~19:00
第2話「萩焼きの女・秋吉台の決闘」

毎週(金)(金) 18:00~19:00

「お呼びでございますか?」
「うむ」
御用部屋に現れた朝比奈にむかい、老中土屋相模守は無言で火鉢の灰に「ハギ」と書いた。
「……長州・萩ですか」
「領内で大規模な一揆が続いている」
「その実状を検分せよと」
ということで、今回の探索先は長州・萩(現在の山口県)。

「萩は魚が美味しいところだとか。お土産は蒲鉾などがよろしいかと……」
「無理だ。江戸まで持たぬだろう」
「では、萩焼きの茶器など。一楽二萩三唐津といわれるほど有名ですからね」
「それも無理だ」
相変わらずお土産フリークの奥方りんには朝比奈もちょっと手を焼いているご様子。

萩に着いた早々、朝比奈は覆面の曲者に襲われていた早見(沢向要士)という若侍を助けた。
彼は同士とともに藩政の不正を暴き藩財政を立て直そうと考えていた。
そして、朝比奈は彼らを側面から支える窯元下働きの女・おえん(五十嵐いづみ)を知る。
「お侍の世界は理不尽です。身分の軽いお侍さんは何を言っても相手にされないんですもの」
そんな中、国家老への嘆願も上手くゆかなかった早見たちは、思いつめたあまり遂に暴発。国家老の娘を誘拐して大照院に立てこもった。
おえんは朝比奈に早見たちを説得するように頼み込んだ。
「それは無理だ。私は縁もゆかりもない旅の素浪人。私の説得など聞いてくれるわけがない」
「いいえ。一つだけ手だてがあります。ご公儀の大目付様と身分を偽って欲しいのです」
「私が、ご公儀の大目付様に?」
「あの人たちを助けると思ってお願いします」
結局朝比奈は、「公儀大目付朝比奈河内守」に化けることを承知させられたのだった。

早見たちを説得に向った朝比奈は、長州藩の蔵元役・兵藤監物(黒部進)と御用商人長門屋(波多野博)が結託し、藩財政を私している事を聞いた。
だが、証拠はなく国家老も手を出せないので、やむなくこのような監禁事件を起こしたのだという。
「不正の動かぬ証拠を見つけることが先決だ」

翌朝、朝比奈はこれまでとは打って変わった姿のおえんに出会う。
おえんの正体とは……
そして、秋吉台~秋芳洞に秘められた秘密とは……

出演者・スタッフ

<出演者>
朝比奈河内守正清:北大路欣也
りん:萬田久子
真鍋平太郎:金田明夫
渡辺弥左衛門:鶴田忍
土屋相模守:船越英二
<ゲスト>
おえん: 五十嵐いづみ
早見新八郎: 沢向要士
村岡数馬: 鷲生功
兵藤監物:黒部進
<スタッフ>
原案:隆慶一郎
音楽:渡辺俊幸
ナレーター:能村太郎
プロデューサー:西渕憲司、河合徹(フジテレビ)
加藤貢、上阪久和、小嶋雄嗣、塚田英明(東映)
脚本:中村勝行
監督:杉村六郎

番組概要

「またお出かけでございますか?」
お土産マニアの愛妻・りん(萬田久子)に特産物を頼まれて、今日も旅立つは大目付・朝比奈河内守正清(北大路欣也)。大名が不穏な動きをしないよう、監察するのが大目付としてのお役目だが、そのやり方は彼独特。老中・土屋相模守(船越英二)の密命を受けると、身分を隠し、諸藩に潜入。事件を探る。ゆえに諸藩は朝比奈を、隠密奉行と呼んで恐れる。

そして、その朝比奈の秘密の行動を探るよう、目付・渡辺弥左衛門(鶴田忍)から命令をされて、どこまでもついてくるのが、御小人目付・真鍋平太郎(金田明夫)。いつも結局、朝比奈にいいように利用されるが、それもまた楽し。

 朝比奈「旅はよいな」真鍋「それはもう、陰気臭い城のなかにいるよりは、はいッ」

 朝比奈は今日も旅空の下。ひそかに、そして大胆に、悪い奴らを斬り伏せる。世はすべて事もなし!

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