- 時代劇
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2022年11月14日(月) 18:35~19:30
<時代劇>『鬼平犯科帳 第9シリーズ』
2022年11月14日(月) 18:35~19:30
第4話「闇の果て」(最終回)
毎週(月) 18:35~19:30
大川を小舟で行く密偵の小房の粂八(蟹江敬三)と伊三次(三浦浩一)は、下ってくる舟の中に知り合いの浪人・藤田彦七(船越英一郎)がいるのを見て声をかけた。
しかし粂八はその舟に、左の目に眼帯をかけた大男、渡辺八郎(岡崎二朗)がいるのを見て顔をそむけた。渡辺は冷酷で凶悪な盗賊だった。
彦七は、神田の裕福な袋物問屋和泉屋に手習いの出稽古をして生計を立てていた。そのことを聞いた長谷川平蔵(中村吉右衛門)は、渡辺が彦七を使って和泉屋に押し込む計画だと確信した。
彦七にはおりつ(野村真美)という女房がいて、お弓(池本愛彩)という十歳の娘もいた。だがおりつは貧しさを嫌って、男と上方へ逃げた。彦七はおみね(井上ユカリ)という後妻をもらったが、その後おりつが再び戻ってくる。おりつの体が忘れられない彦七は、吉兵衛(桶浦勉)という男に紹介された家でおりつを抱いた。そこに渡辺が屈強な浪人たちを連れて現れ、おりつを連れ去った。残った彦七も、渡辺が舟に乗せてどこかへ連れて行った。粂八と伊三次が会ったのはその途中だったのだ。
その後、彦七は十日ほど行方不明になっていたが、ある日突然、おみねとお弓が待つ家に戻って来た。
数日後、粂八は彦七を船宿「鶴や」に呼びもてなした。「鶴や」には隠し部屋があり中から平蔵が様子をうかがっていた。行方不明になった理由は語らないまま彦七は、生活のために再び和泉屋で手習いの稽古が出来るよう取りなして貰いたいと粂八に頼んだ。
平蔵は、彦七が渡辺に「和泉屋へ押し込む手引きをすればおりつを返してやる」と脅され、和泉屋への引き込み役を強要されていると見た。和泉屋の主人は碁が好きで、彦七と碁を打つのを楽しみにしていたことから彦七の復帰は叶った。その日から和泉屋の近くに盗賊改めの見張り所が設けられ、同心たちが監視を始めるが…。
- <出演者>
- 長谷川平蔵:中村吉右衛門
- 竹内孫四郎:中村吉三郎
- 山崎国之進:中村吉五郎
- 三井忠次郎:中村吉之助
- 村松忠之進:沼田爆
- 酒井祐助:勝野洋
- 小房の粂八:蟹江敬三
- 伊三次:三浦浩一
- 沢田小平次:真田健一郎
- 藤田彦七:船越英一郎
- おりつ:野村真美
- 渡辺八郎:岡崎二朗
- 吉兵衛:樋浦勉
- ほか
- <スタッフ>
- 原作:池波正太郎(文芸春秋刊)
- 企画:市川久夫、遠藤龍之介(フジテレビ)、武田 功(松竹)
- プロデューサー:能村庸一(フジテレビ)、保原賢一郎(フジテレビ)、佐生哲雄(松竹)、足立公平(松竹)
- 音楽:津島利章
- 脚本:古田求
- 監督:小野田嘉幹
- 制作:フジテレビ、松竹株式会社
中村吉右衛門の当たり役として、平成元年から放送し、好評を得てきた『鬼平犯科帳』。第1~第8シリーズに引き続いて、第9シリーズ(全4話)をお届け。いよいよ最終回!