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第5話『小笠原諸島/平泉/山本作兵衛コレクション』

 2011年に新しく登録された日本のユネスコ世界遺産「小笠原諸島」「平泉」と、世界記憶遺産「山本作兵衛コレクション」をご紹介。

【小笠原諸島】

 植物では161種、カタツムリなどの陸産貝類では100種にも及ぶ固有種が確認されており、“東洋のガラパゴス”、“北西太平洋の宝石”とも呼ばれる。また、生態系は様々な進化の過程を反映していると“進化の実験場”とも称される。奇跡のような自然はどのように生まれ、そして今どんな危機にさらされているのか。貴重な動植物たちの営みをゆっくりと見ていく。

【平泉~仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群~】

 国宝・金色堂で知られる中尊寺(ちゅうそんじ)、浄土式庭園の典型と言われる毛(もう)越寺(つうじ)、観自在(かんじざい)王院(おういん)跡(あと)、京都の平等院を模して作られた無量光院(むりょうこういん)跡(あと)、そして黄金の鶏伝説が残る金(きん)鶏山(けいさん)周辺が、浄土思想を中心とする価値が認められ文化遺産に登録。京都に匹敵するほどの栄華を誇りながら、わずか100年でその姿を消した一大仏教都市には、誰のどんな思いが込められていたのか。奥州藤原氏の歴史と共に紐解く。

【山本作兵衛コレクション】

 炭鉱記録画家・山本作兵衛(1892~1984)が描いた作品群。福岡県・筑豊の炭坑労働者の日常が墨や水彩で記録されており、一人の労働者が作成した私的記録として非常に希少とされ、国内初の世界記憶遺産として登録。数々の有名書画を差し置いて世界に認められた素朴で美しい炭鉱画は、日本人や世界の人々に何を訴えているのか。

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