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第19話『姫路城』初回放送:2014年12月10日(水) 22:00~22:55

 日本で最初に世界遺産に登録された姫路城。兵庫県姫路市は、北に中国山地、南に瀬戸内・播磨灘を抱え、中国や九州と関西より東を結ぶ交通の要衝。姫路城は西国の監視と戦うために築城されたという。

 今回は、5年にわたる平成の修理を終え、来年春からの一般公開を前に、生まれ変わったばかりの姫路城に俳優・滝田栄が訪れる。

 別名「白鷺城」とも言われる通りの姿に生まれ変わり・・・白すぎる?との声がある。しかし、元々白く美しい城であったそうだ。その歴史は、1346年に築城。小規模な館から始まり、1546年、大河ドラマの主人公となった稀代の戦略家・黒田官兵衛が当時の城主、黒職隆の嫡男として誕生。その後、豊臣秀吉が拡張し三重の城とし、関ヶ原の戦いの武功により、池田輝政が入封。現在の大規模な城郭へと拡張をおこなった。

 滝田は、姫路城改修担当の案内で世界遺産として高く評価された「縄張り」を巡る。400年前の日本最高峰の城郭建築の様子がそのまま残されている。江戸時代、それ以前に建設された現存する天守は日本でわずか12。その中でも姫路城の大天守は最も大きい。最上階は播磨灘まで見渡せるという。様々に工夫されたこの城に、滝田は感嘆の声をもらす。また、大天守の修理とは別に、30年周期で城壁などを順番に修繕することをきき、その大切さを思う。

 姫路の城下町は今、大河ドラマの主人公・黒田官兵衛にちなんだグッズや食べ物で賑わう。

 創業300年の和菓子店では、お城とゆかりの深いお菓子が今も作られている。

 最近始まったという、和船での堀巡り。滝田は船に乗りながら、水上という新たな目線で城を楽しむ。江戸時代から伝わる和船造りのこと、その技術を継承し守っているという若手船頭の思いをきく。この文化財を若い人々が受け継ぎ大切にしている姿に、姫路城のもう一つの宝を感じたのだった。

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