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第11話『原爆ドーム』初回放送:2014年8月20日(水) 22:00~22:55

 広島は中国地方最大の政令指定都市として、政治経済、文化の中心として栄え、地理的には前に瀬戸内海、後ろに中国山地を抱え、多くの川が流れ、交通の拠点になっている。明治以降は、中国地方の守りの要となり、軍事拠点として発展してきた。

 昔から広島の発展を支えたのが市内を流れる6つの川。滝田は、雁木タクシーと呼ばれる川のタクシーに乗り込み、船頭の案内を楽しむ。雁木とは江戸時代からある階段状の船着き場のことで、昔は各家の前に雁木があったそうだ。

 滝田が訪ねたのは、原爆ドーム。今回、普段は入ることができない原爆ドームの内部へ。

 日本の世界遺産では唯一、人類が忘れてはならない出来事を伝える負の遺産。これまでいくつもの世界遺産を訪ねてきた滝田だが、ここは今までの文化遺産・自然遺産とは違う。原爆と戦争という悲しい歴史を忘れないという特別な意味と重みがある。ドームの下に初めて立ってみて感じる犠牲者の声…。

 さらに平和記念公園に建つ、資料館ではボランティアガイドの被爆体験を聞き、改めて原爆の恐ろしさを感じる。

 今日歩いてきた広島の明るい町とは違う世界。原爆の威力と奪い去ったものの多さを思う。また世界から届けられる千羽鶴の再生に取り組む人々の活動も紹介する。滝田は、原爆ドームを未来へ受け継ぐ人々の思いを知り、平和な未来へ残すべき遺産であることを改めて考える。

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