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第10話『知床』初回放送:2014年8月6日(水) 22:00~22:55

 北海道の東の端、オホーツク海に突き出すように伸びる知床半島、長さ約70km、半島の幅約25km。シマフクロウやオオワシなど世界的な絶滅危惧種を含む多様な生物が生息していること、そして流氷がはぐくむ海の生態系と原始的な陸の生態系が相互に繋がり、貴重な自然環境が残る点が評価された。

 知床の旅は、大きく分けて2ルート。オホーツク海側の斜里町と、根室海峡側の羅臼町。今回滝田は、斜里町側を旅する。知床の自然遺産を体験するため、まずはガイドから知床五湖のトレッキングについて説明を受ける。ここは原始の森が残るがヒグマの生息地でもあるため、出発時間から帰着時間が決められてガイドなしには、自由に散策ができない。一画にある高架木道は自由に往来することができる。

 その後、滝田は海上から知床半島の突端をめざす。海から臨む雄大な知床連山。上陸が禁止されている知床岬、そこはまさに地の果て。晴れていれば、国後島が見えることもある。知床の世界遺産は半島の自然だけでなく、沖合3kmまでの海も世界遺産に登録されているのだ。

 そして、アイヌ民族の案内人から、北海道の厳しい自然と共生してきた独自の文化、その自然感、歴史をきく。滝田は断崖絶壁から海へと流れ落ちるフレペの滝へと導かれ、神秘の滝に感嘆する。

 知床は大きな開拓行われたこともあったが、困難を極め、入植者は去っていたったという。乱開発の危機にもさられた。しかし、斜里町長の発案により、保護運動が始まった。滝田は、貴重な自然を目にし、その豊かさを大切にしたいという人々の思いをきいた。

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