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第7話『石見銀山』初回放送:2014年7月2日(水) 22:00~22:55

 かつて、世界の3分の1を占めたという石見の銀。1526年の発見から1923年の休山まで、日本だけでなく、アジアやヨーロッパの経済にも大きな影響をもたらした石見銀山の鉱山遺跡は、自然と共生した鉱山運営を行っていたことが特に評価され、2007年、アジアで初めての産業遺産に登録された。

 戦国時代終盤に発見され、銀の産出量を飛躍的に伸ばした釜屋間歩(間歩=坑道)。周辺を歩いていた滝田は、「ハクサンハタザオ」という白い花や、シダの仲間「ヘビノネゴザ」に目を留めた。重金属を好んで吸収・蓄積するため、銀山を発見する手掛かりとされていたという、銀山ならではの風景。また、鉱夫の坑道内での粉塵対策として、殺菌効果が高い梅の実を採取するため植えられた梅の木など、先人の高い知識に滝田は驚く。

 過酷な条件で働いていた鉱夫たち。しかし、洞窟内に染み出した水の排水や、掘った岩の運搬は女性が担当していた。滝田は、そうした女性たちに伝わった鉱山の歌を復刻させようとする婦人コーラス会を訪ね、現代によみがえった「巻き上げ節」の歌声に耳を傾ける。

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