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旅・紀行/情報・ドキュメンタリー

<土曜午後スペシャル> 『松下奈緒 光の画家モネと旅するセーヌ』


次回の放送予定

2017年5月20日(土) 15:00~16:55



 19世紀美術に革命を巻き起こした、印象派の旗手クロード・モネ。「光の画家」と呼ばれた巨匠は、いかにして名画を生み出していったのか?モネは若き日よりセーヌを愛し、終生そのほとりに暮らし、光と水、空を描いた。生涯の傑作「睡蓮」連作制作から百年の今、その謎を解き明かすために、印象派の故郷とも言うべきモネゆかりの土地、セーヌ河沿いの風光明媚な町や村を旅する。
 旅のスタートは、芸術の都パリ。モネが生涯貫いた絵画主義、印象派とは何だったのか?パリではまず、モネの遺産とも言える絵画作品群を紹介する。モネの傑作を網羅する近代芸術の殿堂オルセー美術館へ。各時代の主要作品を先輩マネや親友ルノワールらの名画と比較紹介しつつ、モネ生涯の壮大な画業に触れる。さらに、チュイルリー公園内にあるオランジェリー美術館では、最晩年に手がけた最大作にして最高傑作である巨大な壁画パネル群、「睡蓮」連作に出会う。
 そして、モネの若き日の記憶が詰まった故郷セーヌ河口の町々。少年時代を過ごした港町ル・アーブル、憧れの先輩画家ブーダンに出会った港町オンフルールへと旅する。
セーヌ河口を後に上流へと遡ると、愛と人生を物語る町々。パリの近郊アルジャントゥイユは、最初の妻カミーユとの想い出の場所。中世の香りを残すヴェトゥイユの村では、病に倒れた妻カミーユと子供たち、パトロンだったオシュデ一家と、奇妙な大家族生活を送った。 
 また、かつてノルマンディー公国の首府として栄えた古都ルーアンでは、この町の巨大なゴシック様式の大聖堂を前に、モネは光の実験に取り組む。刻々と変わる建物の表情を描いたルーアン大聖堂の連作。
 モネの画業と人生を巡るセーヌの旅の最終地点が、セーヌ河畔の美しい村ジヴェルニー。モネは後半生をこの村で暮らす。広大な邸宅とそれ自体が画のモチーフとなる夢の庭、そこには咲き誇る様々な花と、広大な睡蓮の池があった。まさにこの池こそ、モネが人生の最後に取り組んだ大作「睡蓮」連作の舞台だった。モネの池には浮世絵風の橋がかかっていた。ジヴェルニーの庭の造園には、実はモネがアイディアの源泉としていた日本の浮世絵の影響があった。日本人がどこかで眼にし、その名を知っている、江戸時代を代表する浮世絵師、葛飾北斎、歌川(安藤)広重。その作品群を大量にコレクションし、自らの作品のアイディアの源泉にしていた印象派の巨匠、それがモネだった。「大聖堂」「積みわら」「ポプラ」などの連作、それらの名画には、北斎広重の浮世絵の影響が秘められている。大作「睡蓮」にも、日本の美術の影響「ジャポニスム」が生かされているのだ。
 モネをはじめ、セザンヌ、ゴッホ、印象派の巨匠を虜にした日本の美「ジャポニスム」。番組は、モネ作品を日本美術とも比較し、その豊かな交流の影響を明らかにする。
 進化する女優・アーティスト松下奈緒ならではの視線と感動。ロマンあふれる旅をお届けする。

出演者・スタッフ
<出演>
松下奈緒