2012年8月10日(金)22:55~23:00

#19 線香花火職人
 夏の夜を彩る風物詩、線香花火。榛名山のふもと、群馬県・吉岡町。ここに、わずか数十秒の趣を作り続ける工房がある。  今回のマエストロは、線香花火職人・斎藤公子。斎藤が手がける「ひかりなでしこ」は、数少ない純国産の線香花火。一日に200本程度の限定生産を貫くこだわりの一品である。足掛け30年という年月を経て完成した「ひかりなでしこ」は、すべてが手作り。夏の最盛期には生産が追いつかないが、斉藤はそれでも手作業にこだわる。  線香花火に注ぐ職人の愛情。そのこだわりゆえ、製作工程も門外不出である。そんな「ひかりなでしこ」には光のストーリーが詰まっている。  最初に吹きだす小さな炎は「牡丹」を表現。すると先端に赤い火玉が現れ、静けさが訪れる。そして最も大きく火花が舞い散る「松葉」へ。その火花は最大30センチにも達する。やがて火花は小さくなり、最後の力を振り絞るかのごとく光の矢となり落ちていく。それは誰もが心を奪われるひととき。  そんな美しくも儚い光の芸術を作り続ける線香花火職人・斎藤公子の普段力。それは、一本一本に真心を込めること!
 職人の探求は続く。