2012年8月3日(金)22:55~23:00

#18 半纏職人
 江戸時代、職人の町として栄えた日本橋浜町。ここに江戸っ子の「粋」を守り続ける職人がいる。今回のマエストロ、高橋欣也(たかはしきんや)。夏祭りに欠かせない半纏を粋な図柄で彩り続けて58年の職人だ。  良い半纏とは、客のイメージが形になること。そのためには、時に客と酒を酌み交わしながら図柄を考えることも。それもまた江戸っ子の粋! こうして決められたデザインが図柄になる。その図柄通りに彫って型紙を作る。この細かい作業を仕上げるまで、わずか1日。そして「紗(しゃ))と呼ばれるものを型紙に貼る。その紗の上からデザイン部分にのりを置いて生地を染めていくと、高橋の粋なデザインが半纏に映し出される。  高橋の仕事は半纏作りだけにとどまらない。手ぬぐいや合財袋といった、昔ながらの小物にはじまり、最近では、タブレット型コンピューターやスマートフォン用の入れ物といった、今の時代に合わせたものまで様々な商品が「粋」なデザインに染められている。  技術と伝統を守りながら進化し続ける高橋にとっての普段力――それは、お客さんとの会話を大切にすること。