＜午後の名作ドラマ劇場＞『間違えられた男』

　自営クリーニング店の耕平(片岡)は、近くに開店した大手チェーン店に押されて商売が苦しく金策に困っていた。ある日、行きつけの信金で融資を断られたため、初めて他の信金をたずねたが、耕平の顔を見て驚いた行員の通報で警察に連行されてしまう。この信金のほかもう一件の強盗事件に関しても犯人に間違いないと行員たちの証言は一致していた。
　二か月前の犯行当日、八月四日と二十五日の行動を証明しろと刑事・冬木(古尾谷雅人)らに責められるが、無実を叫ぶ耕平。その日のアリバイを伝えようにも妻子には知られたくない秘密があった。
　逮捕された耕平のために、妻の悠子(原田美枝子)は結婚前に悠子に求愛していた弁護士・南野に助けを求めるのだが…。