ドラマスペシャル『北の国から 2002遺言』

7月7日(土) 15:00~20:40



【前編】
 草太(岩城滉一)が事故で亡くなってから4年が経った。草太から引き継いだ牧場の倒産で、純(吉岡秀隆)と正吉(中沢佳仁)は借金を抱え富良野から出て行った。
 螢は3歳になる息子・快(西村成忠)と富良野で暮らしていた。五郎(田中邦衛)にとっては孫の快が唯一の生きがいであった。ある日、和夫(地井武男)の元に娘のすみえ(中島ひろ子)が帰って来た。結婚が決まったというがすでにお腹には子供がいるらしい。すみえの結婚相手の清水正彦(柳葉敏郎)は、五郎が廃棄物で作った雪子の家を見て感動し、自分とすみえの新居を建てて欲しいと頼み込み、五郎は新居作りに着手することになった。そんな時、久し振りにシュウ(宮沢りえ)が五郎を訪ね、近く結婚して神戸に行くことを話し、純にあてた手紙を置いて行った。その時、五郎の下腹部は急に痛みだし、螢に言われ続けた精密検査を受ける決心をする。純はシュウの手紙を、羅臼という漁師町で受け取った。廃棄処理業をしながら暮らす純は、ある日コンビニの店員・高村結(内田有紀)と出会い、魅かれていく。しかししばらくして純は、結が人妻で、その義父・吾平(唐十郎)がトドと呼ばれる気性の激しい男だと聞かされた。ある日螢は、病院でみずえの姿を見つけた。そしてその時、病院の駐車場でみずえを送り届けて戻った和夫の手は小さく震えていた…。

【後編】
 螢(中嶋朋子)の勤める病院にみずえ(清水まゆみ)が入院してきた。肝臓に癌が転移しておりすでに手の施しようがなかった。その日、一緒に新居作りをしていた新吉(ガッツ石松)が「遺言を書いているか?」と切り出してきた。新吉のすすめもあり、五郎は元中学校の校長の山下(杉浦直樹)に習い、遺言を書いてみることにした。
 ひょっこりトド(唐十郎)が五郎を訪ねてやって来た。二人は、仕事や子供のことを語りあったが、五郎は最後までトドの素性を知らなかった。
 そして純(吉岡秀隆)は、流氷を親父さんに見せるようトドに言い渡された。羅臼までの交通手段と同封された費用を受け取った五郎は、この冬の羅臼行きを決めた。その頃、結(内田有紀)の夫・弘(岸谷五朗)が町に戻って来た。呼び出され叩きのめされた純。純は自分の決心を告げに弘のもとに乗り込み、そして結の手には猟銃があった。
 流氷が来て、五郎が羅臼にやって来た。純は富良野に帰ろうと思っていること、結のことを打ち明けた。翌朝、純はトドがトド撃ちに行ったまま戻って来ないことを知らされた。漁船での捜索、巡視船も出された。そんな中、純も弘も迎え火を焚いてトドの帰りをひたすら待つのだった。
 時をほぼ同じくして、富良野からみずえの死の報が入り、純は2年振りに富良野に帰ることになった。そして螢の元には正吉(中沢佳仁)からの手紙が届いた。



<出演者>
黒板五郎:田中邦衛
黒板純:吉岡秀隆
黒板螢:中嶋朋子
小沼シュウ:宮沢りえ
高村結:内田有紀
宮前雪子:竹下景子
中畑和夫:地井武男
北村草太:岩城滉一
水谷涼子:原田美枝子

高村吾平:唐十郎
清水正彦:柳葉敏郎
成田新吉:ガッツ石松
宮田寛次:布施博
中畑みずえ:清水まゆみ
中畑すみえ:中島ひろ子
三沢のじいさん:高橋昌也
三沢夫人:根岸季衣
笠松快:西村成忠
ほか
<スタッフ>
原作・脚本:倉本 聰
音楽:さだまさし
プロデューサー:中村敏夫、杉田成道
撮影:竹越由幸、森田修
デザイン:根本研二
美術:梅田正則
照明:本間利明
音声:三井登
演出:杉田成道
制作協力:フジクリエイティブコーポレーション
制作:フジテレビ