日本人のこころに響く美しい自然の風景

日本人のこころに響く美しい自然の風景


 四季に彩られ自然に恵まれた日本列島。

美しい自然そして風景は、安らぎだけでなく、多くの気付き、恵みを与えてくれます。

 おおいなる自然の息吹。 生き物たちの営み…

 このかけがえのない自然の風景を守り、次の世代へと引き継いでいくため、 1931年に“国立公園法”が定められました。

 多彩な表情をみせる日本の国立公園を通じて、自然を尊び、自然を愛してきた 日本人の「こころの風景」を巡ります。




ナレーター: 村田 博美

第01回 みどころ

富士箱根伊豆国立公園 河口湖 富士山


小笠原国立公園 父島

三原山の火口と富士の四季

<富士箱根伊豆国立公園>
(東京都・神奈川県・山梨県・静岡県)
指定:1936年
面積:121,695 ha

日本の最高峰である富士山と、その裾野に広がる山中湖や河口湖がある富士山地域、火山活動によってできたカルデラ湖である芦ノ湖や箱根関所がある箱根地域、そして、伊豆半島と伊豆諸島までを含む広大な国立公園。日本の国立・国定公園の中で、訪れる人が最も多い。


クジラの子育て 大いなる海 小笠原

<小笠原国立公園>(東京都)
指定:1972年
面積:6,629 ha

オガサワラオオコウモリ、ムニンノボタンなど、独自の進化を遂げた固有種が数多く生息する、小笠原諸島を中心とした大小30余りの島々からなる亜熱帯の国立公園。国立公園の中で最も小さいが、学術的に大変貴重な地域であり「東洋のガラパゴス」と呼ばれている。アオウミガメの産卵観察やホエールウォッチング等も可能。

第02回 みどころ

花の浮島礼文島


オホーツク海の流氷

花の浮島礼文島

<利尻礼文サロベツ国立公園>
(北海道)
指定:1974年
面積:24,166 ha

 多くの高山植物が生息し、多くの登山客が訪れる利尻山(りしりざん)や、レブンソウをはじめとした島固有の高山植物が咲き乱れる礼文島(れぶんとう)、2005年にラムサール条約登録湿地に登録され、日本で唯一地平線が見えるといわれるサロベツ原野を含む日本最北の国立公園。


オホーツク海の流氷

<知床国立公園>(北海道)
指定:1964年
面積:38,636 ha

陸域にはオオワシ、シマフクロウ、エゾシカ、海域にはトド、マッコウクジラ、シャチなど様々な生き物が生息する、自然豊かな国立公園。原生林の中にある5つの湖からなる知床五湖(しれとこごこ)や、そこから眺める知床連山(しれとこれんざん)の眺めは絶景。世界遺産にも登録されている。

第03回 みどころ

神秘の湖 摩周湖 阿寒湖 屈斜路湖


釧路湿原 タンチョウ

神秘の湖 摩周湖 阿寒湖 屈斜路湖

<阿寒国立公園>
(北海道)
指定:1934年
面積:90,481 ha

世界有数の透明度を誇る摩周湖(ましゅうこ)、周囲に強酸性の温泉群のある屈斜路湖(くっしゃろこ)、特別天然記念物のマリモが生息する阿寒湖(あかんこ)、北海道3大秘湖のひとつに数えられているオンネトー等、美しい景色の湖沼が有名。


タンチョウ舞う釧路湿原

<釧路湿原国立公園>(北海道)
指定:1987年
面積:26,861 ha

日本で最初のラムサール条約登録湿地となった日本最大の湿原であり、天然記念物のタンチョウなどの水鳥や、日本最大の淡水魚イトウなど、貴重な野生動植物の生息・生育地となっている。

第04回 みどころ

大雪山 裏大雪


支笏洞爺 羊蹄山

氷河時代のなごり 大雪山

<大雪山国立公園>(北海道)
指定:1934年
面積:226,764 ha

北海道の屋根と呼ばれる一体が全て含まれる、日本最大の国立公園。北海道最高峰・旭岳(あさひだけ)をはじめとした雄大な山並みと高山植物が特徴。氷河時代の生き残りと言われるナキウサギや、クマゲラ、シマフクロウなどの希少な生物の生息地となっている。


平成の噴火と地獄谷

<支笏洞爺国立公園>(北海道)
指定:1949年
面積:99,473 ha

支笏湖(しこつこ)、洞爺湖(とうやこ)の二大カルデラ湖、羊蹄山(ようていざん)、有珠山(うすざん)、恵庭岳(えにわだけ)、樽前山(たるまえさん)など特徴ある火山を有す国立公園。ヒグマ・エゾシカ・キタキツネ・クマゲラなど多くの野生動物が生息している。

第05回 みどころ

磐梯朝日 朝日連邦


尾瀬ヶ原木路道

雲海と修験道の山々

<磐梯朝日国立公園>
(山形県・福島県・新潟県)
指定:1950年
面積:186,404 ha

アクセスの良さから登山、ハイキング、温泉浴、スキーなどの客が多数訪れる、日本で3番目に大きな国立公園。出羽三山、磐梯山、吾妻山をはじめ登山上級者から初心者まで楽しめる多様な山々や、数万年前に磐梯山の噴火により生じたといわれる国内第4位の大きさの猪苗代湖が有名。


尾瀬の湿原

<尾瀬国立公園>
(福島県・栃木県・群馬県・新潟県)
指定:2007年
面積:37,200 ha

特別天然記念物に指定され、ラムサール条約の登録湿地でもある尾瀬や、日本百名山に数えられる至仏山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳を有する、面積約37,200ヘクタールに及ぶ国立公園。百名山、東北地方の最高峰、台形をした傾斜湿原と、多様な風景が広がる。

第06回 みどころ

日光 神橋


秩父多摩甲斐 昇仙峡

日光東照宮とニッコウキスゲの群落

<日光国立公園>
(福島県・栃木県・群馬県)
指定:1934年
面積:114,908 ha

戦場ヶ原(せんじょうがはら)、華厳の滝(けごんのたき)、中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)、鬼怒川(きぬがわ)などに代表される多様な景観要素と、日光東照宮、輪王寺(りんのうじ)、日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)といった神社仏閣などの歴史的建造物が見事に融合した国立公園。


昇仙峡と大河の水源

<秩父多摩甲斐国立公園>
(埼玉県・東京都・山梨県・長野県)
指定:1950年
面積:126,259 ha

日本百名山に数えられる雲取山(くもとりやま)や、金峰山(きんぷさん)、瑞牆山(みずがきやま)などの壮大な山々や、渓谷美で知られる西沢渓谷(にしざわけいこく)、東沢渓谷(ひがしざわけいこく)を抱える国立公園。荒川、多摩川、千曲川などの源流がある。三峯神社(みつみねじんじゃ)や、武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)も有名。

第07回 みどころ

上信越高原 草津湯釜


地蔵ヶ岳オベリスク

志賀高原と避暑地軽井沢

<上信越高原国立公園>
(群馬県・新潟県・長野県)
指定:1949年
面積:188,072 ha

日本で2番目の広さを誇る国立公園。世界有数の活火山・浅間山や、標高は低いがアルペン的な山容を持ちロッククライマーに人気の谷川連峰、スキーリゾートで有名な苗場山、日本を代表する避暑地・軽井沢など、野外レクリエーション要素を多く有す山岳と高原が広がる。


北岳大雪渓とお花畑

<南アルプス国立公園>
(山梨県・長野県・静岡県)
指定:1964年
面積:35,752 ha

富士山に次いで国内で2番目の高さを誇る北岳をはじめ、仙丈ヶ岳、間ノ岳、農鳥岳など3000m級の高峰が連なる。また、日本アルプス屈指の名峰・甲斐駒ヶ岳など、日本百名山のうち10座を擁しているなど、日本有数の山岳公園として知られる。ライチョウやキタダケソウなどの貴重な野生動植物の生息地としても有名。

第08回 みどころ

前穂高岳雪渓


白山 白山山頂ご来光

黒部溪谷と立山

<中部山岳国立公園>
(新潟県・富山県・長野県・岐阜県)
指定:1934年
面積:174,323 ha

飛騨山脈(北アルプス)主要部を区域とする、標高3000m級の山々が連なる日本を代表する山岳公園。白馬岳、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳などからなる後立山連峰、剱岳、薬師岳剱岳などを有する立山連峰、槍ヶ岳を含む穂高連峰が並び、ライチョウをはじめ高山特有の生物が生育・生息する。黒部川や梓川などの河川が作る美しい渓谷や渓流も魅力のひとつ。


信仰の山のお日の出

<白山国立公園>
(富山県・石川県・福井県・岐阜県)
指定:1962年
面積:47,700 ha

富士山、立山とともに日本三名山に数えられる白山の主峰・御前峰を中心に、東西約20km、南北約40kmにわたる国立公園。“花の白山”と呼ばれるほどの高山植物の宝庫で、“ハクサン”を冠した多くの植物を見る事ができ、夏季にはあちこちでお花畑が見られる。白山には、全国三千余社にのぼる白山神社の総本宮、白山比咩神社が鎮座する。

第09回 みどころ

八幡平


浄土ヶ浜

錦秋の十和田湖 奥入瀬渓流

<十和田八幡平国立公園>
(青森県・岩手県・秋田県)
指定:1936年
面積:85,551 ha

二重式カルデラ湖は世界的に有名な十和田湖、特別名勝・天然記念物に指定されている奥入瀬渓流、日本百名山に数えられる八甲田山を含む十和田・八甲田地域と、八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳などを有する山岳地帯、八幡平地域をあわせた国立公園。新緑、紅葉の名所としても知られ、毎年多くの観光客が訪れる。


浄土ヶ浜の夜明けと絶壁の北山崎

<陸中海岸国立公園>
(岩手県・宮城県)
指定:1955年
面積:12,212 ha

南は宮城県気仙沼市から北は岩手県久慈市まで、太平洋に面した南北約180kmにわたる長大な海岸公園。日本有数の水揚げを誇る気仙沼・釜石などの漁港を有す。豪壮な断崖美と南部の繊細なリアス式海岸は“海のアルプス”と称されるほど壮観。ウミネコ、オオミズナギドリなどの海鳥の繁殖地にもなっている。

第10回 みどころ

英虞湾


吉野熊野 熊野灘

神宮と志摩の海

<伊勢志摩国立公園>
(三重県)
指定:1946年
面積:55,544 ha

天照大神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけのおおかみ)が祀られる伊勢神宮を含む、複雑に入り組んだ海岸線を形成する志摩半島に位置する数少ない海の国立公園。典型的なリアス式海岸で有名な英虞湾(あごわん)や五ヶ所湾(ごかしょわん)をはじめとした深い入り江と、大小多数の島々が繊細で優美な景観を見せる。


原始の森大台ケ原

<吉野熊野国立公園>
(三重県・奈良県・和歌山県)
指定:1936年
面積:59,793 ha

紀伊半島の中央部を南北に走る大峰山脈から大台ヶ原(おおだいがはら)にかけての山地と、山間を延々と蛇行して流れる川、そして半島南東部の海岸からなる公園。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録された熊野三山や、春には一目千本と言われるほどに多くの桜が咲き誇る吉野山、今も女人禁制を通している唯一の山・大峰山脈などが広く知られている。

第11回 みどころ

厳島神社


愛媛県中島

瀬戸内海の島々

<瀬戸内海国立公園>
(兵庫県・和歌山県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・  愛媛県・福岡県・大分県)
指定:1934年
面積:66,934 ha

日本で最初の国立公園。登録後、数回にわたり区域が拡張され、現在、紀淡・鳴門・関門・豊予の4つの海峡に区切られた面積の広い海域が公園区域として指定されており、陸域・海域を含めると日本一広大な公園となった。大小1000あまりの密集した島々と静かな海の景色が特徴。そんな中、荒々しい一面を見せる鳴門の渦潮も有名。


鳥取砂丘と千貫松島

<山陰海岸国立公園>
(京都府・兵庫県・鳥取県)
指定:1963年
面積:87,783 ha

奥丹後半島の網野海岸から鳥取砂丘まで、延長約75kmの海岸公園。鳥取砂丘や久美浜海岸などに代表される砂浜地形と、浦富(うらどめ)海岸、但馬御火浦(たじまみほのうら)海岸、香住(かすみ)海岸、竹野海岸、日和山(ひよりやま)海岸などに見られる海水の浸蝕で作られた洞門、洞窟などの海蝕地形が特徴。

第12回 みどころ

国賀海岸


蒜山高原

ツバキの足摺岬と宇和海

<足摺宇和海国立公園>
(愛媛県・高知県)
指定:1972年
面積:11,345 ha

指定区域のほとんどを海岸が占める、南国的な海洋型の国立公園。リアス式海岸特有の黒潮の浸食を受け、高さ80~100mの大きな断崖が連なる四国最南端の足摺岬や、色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ澄み切った海に大小様々な島が浮かぶ宇和海など、豪快さや優美さをはじめとした様々な表情を見せる公園。


大山と出雲神話の舞台隠岐の荒波

<大山隠岐国立公園>
(岡山県・鳥取県・島根県)
指定:1936年
面積:35,053 ha

中国山地の最高峰の大山から蒜山(ひるぜん)にかけての山域、大小180余りの島からなる隠岐諸島、島根半島の海岸部、三瓶山(さんべさん)一帯の4地域からなる。南北及び東面が大きく崩れて荒々しい岩壁となった大山と、高さ120mの出雲赤壁をはじめ断崖が連なる隠岐諸島の景色が代表的。公園には大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る出雲大社も含まれる。

第13回 みどころ

湯布院


雲仙天草 雲仙地獄


井持浦教会

阿蘇のカルデラと由布岳

<阿蘇くじゅう国立公園>
(熊本県・大分県)
指定:1934年
面積:72,678 ha

周囲約100kmに及ぶ世界最大級のカルデラや火山活動で出来た多数の山々を持つ火山の公園。九州本土の最高峰・中岳をはじめとする阿蘇五岳や、新百名山のひとつ由布岳(ゆふだけ)など、火山群と雄大な草原が広がる。


雲仙地獄とミヤマキリシマ

<雲仙天草国立公園>
(長崎県・熊本県・鹿児島県)
指定:1934年
面積:28,279 ha

長崎県島原半島の中央部にそびえる普賢岳(ふげんだけ)を中心とした雲仙地域と、大小120余の島々の美しい景色が特徴の天草諸島からなる公園。火山景観はもちろんのこと、ミヤマキリシマをはじめとした草花や野鳥の宝庫でもある自然豊かな地域。


キリシタンの島 五島列島

<西海国立公園>
(長崎県)
指定:1955年
面積:24,646 ha

多数の小島が密集する九十九島(くじゅうくしま)や五島列島の景色が代表的な、九州西北部に位置する大小400余りの島々からなる国立公園。九十九島周辺のリアス式海岸、五島列島地域に見られる海食崖や溺れ谷などが有名であり、多様な海岸景観を特徴とする。

第14回 みどころ

屋久島千尋の滝


西表石垣 石垣島川平湾

東洋のガラパゴス屋久島

<霧島屋久国立公園>
(宮崎県・鹿児島県)
指定:1934年
面積:60,794 ha

韓国岳(からくにだけ)、新燃岳(しんもえだけ)、高千穂峰(たかちほのみね)など20を超える火山が連なる霧島地域、桜島を中心とする錦江湾地域、そして世界自然遺産に登録され、“東洋のガラパゴス”とも呼ばれる屋久島からなる。

※「霧島屋久国立公園」は2012年3月16日より分割され、以下の2公園となりました。
 「霧島錦江湾国立公園」「屋久島国立公園」



サンゴ礁とマングローブの海

<西表石垣国立公園>
(沖縄県)
指定:1972年
面積:20,569 ha

西表島(いりおもてじま)と石垣島の間に点在する島々、そして広大なサンゴ礁海域を含む日本最南端の国立公園。西表島の河口に広がる日本最大のマングローブ林、竹富島(たけとみじま)から石垣島にかけての海域に見られる巨大なサンゴ礁など、亜熱帯地域特有の豊かな自然に恵まれている。