一滴の向こう側

今までの放送

軽井沢の隣町、長野県下諏訪群御代田町。浅間山に抱かれた標高838mの高原の町。
そんなこの町の人々が毎晩、家族で楽しみに見ているテレビがある。
それは「西軽井沢ケーブルテレビ」。
映っているのは、この町の出来事、この町の人たち。御代田町約6000世帯の半数が視聴するという人気のテレビ局だ。

このテレビ局を開局したのは石川伸一68歳。1984年の開局以来、33年間この町の記録を残し続けてきた。

「私は町の記録係」。そう話す石川の想いとは…。

石川伸一

1949年生まれ
1984年長野県御代田町に「西軽井沢ケーブルテレビ」を開局。
1993年サントリー地域文化賞を受賞。
33年間、御代田町の記録を撮り続け、
放送し続けている。
今年3月、夜の生放送が1万回を突破。




前編 2017年10月7日(土) 22:00~22:30

 軽井沢から電車で15分の御代田駅。
その駅舎の中にある「西軽井沢ケーブルテレビ」。
6畳ほどのスペースに、スタッフはたったの3人。
“世界一小さなテレビ局”だ。

石川は毎日カメラを持って御代田町の取材に出かける。
この日、やってきたのは幼稚園の運動会。
子どもたちから「しんちゃん」と親しまれる石川は、
子どもたちのすぐそばでカメラを回す。

「運動会じゃなくて子どもたちを撮る」
石川がテレビで放送する子どもたちの笑顔。
それは家族にとって宝物となるのだ。



後編 2017年10月14日(土) 22:00~22:30

 石川が、この日向かったのは町民会館。
4年に1度の町議会議員選挙を
開票所から生中継をするためだ。
翌日、新聞が休刊日のため、選挙結果をいち早く伝える大切な役目があった。

そんな石川は、一度だけテレビ局を諦めようと思ったことがある。
それは、7年前。
自宅で倒れ、心肺停止状態で病院に運ばれたのだ。
その時、多くの人がお見舞いに訪れ、石川を励ましてくれた。

「恩返しが人生」そう語る彼にある依頼が入る。
「結婚式で流すため、幼少時代の映像を貸してほしい。」
依頼したのは地元で生まれ育った女性。
石川は、1万2千本を超える膨大な映像の中から
彼女の姿を探していく…