一滴の向こう側

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人の命を救う“警察犬”育成に、自らの人生を懸けて挑んでいる訓練士がいる。
彼の名は岩本良二さん(67)
日本では認知症を患う高齢者の徘徊が社会問題に…その捜索に犬の嗅覚は欠かせない。
しかしながら犬の捜索活動により多くの人が助けられている反面、警察犬の数は圧倒的に不足している。
岩本は「警察犬を育てる事で一人でも多くの命を救いたい」その想いからボランティア同然で活動。警察からの依頼で年間約80回出動。
東日本大震災・熊本地震では犬と共に懸命に捜索し、行方不明者の手掛かり発見に貢献した。
なぜ、そこまでして警察犬の育成に励むのか?
そこには犬と人の命を繋げる彼の信念があった。

岩本 良二

警察犬訓練士
1949年 青森県生まれ。
青森市浪岡樽沢にあるNPO北東北捜索犬チーム指導主。
元青森県警科学捜査研究所長。退職後は、警察犬や災害救助犬の育成に励む。相棒の警察犬と共に、日々懸命に行方不明者の捜索活動にあたっている。



前編 2017年7月15日(土) 22:00~22:30

 青森県青森市で人の命を救う「警察犬」を育てる訓練士
岩本良二さん。彼は4頭の飼い犬の内、3頭を警察犬として育てている。
一緒に暮らしているラブラドールレトリバーの文太(12歳)。
実は片目を失いながらも、警察犬として懸命に捜索活動にあたっている。

2011年の東日本大震災で、約1ヶ月間行方不明者を捜索した文太。
遺体の発見はできたが、訓練のように人を見つけられなかった。
その後、文太の体に異変が起き、左目を摘出。一命を取り留めた。
岩本さんは文太の引退の道を考えていた。

しかし訓練に連れていかないと元気がなくなる文太…。
ある日、外に連れて行き、訓練に挑戦させてみると
そこには力いっぱい元気に走り回る文太の姿があった。

そんな犬の成長と警察犬育成に励む、岩本さんの想いとは?



後編 2017年7月22日(土) 22:00~22:30

 ある夜、岩本さんの元に警察から突然の連絡が…
『行方不明になった認知症の男性を探してほしい』
という依頼だった。

深夜の住宅街。岩本さんと警察犬イチゴは
青森県警の捜査員と共に捜索を始める。
果たして、探し出す事はできるのか。

さらに、一カ月後、文太たち警察犬にとって運命を決める試練が迫っていた。

それは毎年受けなければならない『嘱託警察犬の試験』

華々しい実績を挙げてきた文太もこの験に落ちてしまうと
その時点で、警察犬ではなくなってしまうのだ。

他の犬たちが試験に向けて訓練を行っている中、文太は訓練をやめてしまう。

人間の年齢でいえば80歳という老犬の文太。
警察犬の試験をあきらめてしまうのか…。