一滴の向こう側

今までの放送

全国の中小企業が、その技術力を競い合う大会がある。
それは自社製のコマを製造し、ケンカゴマで戦う「全日本製造業コマ大戦」。
若きコマ職人、佐藤克也(31)は6年前に被災した宮城の工場で働いている。
大会には自社復活をかけていた。
大阪でロボットの試作部品も製造する会社社長、長倉貞雄(71)は今大会の最高齢出場者。
「日本一のコマを作る」と話す長倉が集めたのは、70歳オーバーの設計士たちだった。
直径20mmのコマにかける真剣勝負。

佐藤克也

1984年、宮城県出身。
金属部品メーカー、岩沼精工に勤務。
同社コマ部のリーダーも務める。
2年前に行われた世界コマ大会では、
第3位になるコマを製造する、コマ業界のホープ。


長倉貞雄

1945年、大阪府出身。
経済産業省より「元気なモノ作り中小企業300社」に
選ばれた、試作部品製造会社アスクの創業者。
71歳ながら全日本コマ大会の初出場を決めた。



第1話 2017年4月15日(土) 22:00~22:30

 全日本製造業コマ大戦まで、あと1か月。
地方予選を勝ち抜き、全国大会出場を決めた中小企業の
技術者たちが、動き始めていた。
宮城県の工場で旋盤工として働く佐藤が作る金属部品は、
「まるで魔法のよう」と言われ、息をのむほどの精密さを見せる。
そんな佐藤が全国大会に向け、
新しいコマを作り始めたのだが…

一方、大阪の長倉、70歳を超える熟練設計士たちと
共に考えていたのは…「コンセプトは、ずるいコマ」
それはなんと、回すと形が変形するコマだった!?



第2話 2017年4月22日(土) 22:00~22:30

 全日本製造業コマ大戦まで、あと1週間。

大阪の長倉が作り出したのは、コマを回すと同時に胴体から金属が伸び、羽の様に広がりながらまわる「羽ゴマ」と呼ばれるコマだった。

希少金属・タングステンで作られたコマの製作費は、なんと300万円。超重量金属を使って、何としても日本一になりたいという長倉。そこにある決意が込められていた。

実は、4月1日に開かれるコマ大戦の参加を最後に
現役を引退するのだ。

一方、宮城県の佐藤の元には、仕事終わりに社員が集まっていた。
思い通りのコマが出来上がらない。
会社の仲間とも試行錯誤を重ね、大会直前に出来上がったコマは、
予想もしないモノとなった…



第3話 2017年4月29日(土) 22:00~22:30

 4月1日いよいよ、横浜で「全日本製造業コマ大戦」が開催された。
地元・宮城県岩沼市からの応援団を背に、
順調に勝ち進んでいく佐藤のコマ。
一方、大阪の長倉のコマは、1回戦で予想外の敗退。
不覚にも高校生に破れてしまったのだ。

この敗戦が、両チームを不思議な運命へと導いていく…

震災から6年、助けてもらった人々への感謝のシルシを込めた、
宮城の佐藤のコマか…
50年を超える職人人生の集大成を飾りたい、
大阪・長倉のコマか…
果たして、日本一の称号を得ることはできるのか!?