一滴の向こう側

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滋賀県草津市に日本全国から多くの飼い主たちが信頼を寄せて集まる動物病院がある。
この病院の院長が、日本で最も多くの犬や猫の脳神経手術を手がけた、獣医師・井尻篤木。

10年前は発見することすら難しかった動物の「脳腫瘍」。
彼は不可能とされていた手術を数々手がけ、ペット脳神経外科のパイオニアと言われている。
「病気から逃げるのは嫌だ。」その想いで、これまで無理だと言われた動物たちを救ってきた。
なぜ井尻は動物の高度医療専門病院を立ち上げたのか?
そこには小さな命を救う彼の信念があった。

井尻篤木

獣医師・アツキ動物医療センター 院長
治療が困難と言われた動物の病気を救う、獣医療の「最後の砦」と言われている。
脳腫瘍や脊髄腫瘍など脳神経外科手術における世界的なパイオニア。
1995年に滋賀県草津市で地域密着型の動物病院を開業。
大学病院で人間の脳神経外科の門を叩き、高度医療部門を立ち上げた。



前編 2017年3月18日(土) 22:00~22:30

 他では治療が困難だと言われた動物を救い、
獣医療の「最後の砦」と呼ばれる井尻院長。
彼の元には全国から病を抱えた動物たちが集まってくる。

この日もある大きな老犬が井尻のもとにやってきた。
1ヶ月程前から手足が震え、歩けなくなったという。
検査をすると、重度の椎間板ヘルニアを発症していた。
放っておくと下半身不随。最悪、死に至ることもある。
家族同然に暮らしてきた飼い主は
「何とか助けたい」と強く願っている。
そして、井尻はこの小さな命を救う手術に臨む。
命を救うことができるのか。

そしてさらに、8歳になるラブラドール・レトリバー。
同じ場所を回転したり、おかしな動きをする犬。
井尻にはこの症状に思い当たる節があった。
それは「脳腫瘍」だった。



後編 2017年3月25日(土) 22:00~22:30

 他では治療が困難だと言われた動物を救う獣医師、
井尻の元を訪れたのは、8歳のラブラドール・レトリバー。
症状は脳腫瘍。

同じ方向に何度もまわり、
右目の上には大きな膨らみができていた。
頭蓋骨の欠損部をカバーするインプラントを
3Dプリンタで作成し、井尻は摘出手術に挑む。
果たして…。

そしてさらにもう1頭、脳腫瘍を患った
ゴールデン・レトリバーがやってきた。
飼い主は我が子のように犬を愛し、
長野から駆けつけていた。
期待を背負い手術に臨む井尻、
命を救うことはできるのか?