一滴の向こう側

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第56回 人生を変える魔法のイス

大阪府箕面市に、「魔法のイス」と呼ばれる障がい者用の車いすを作る女性がいる。作業療法士の野村寿子。
野村のイスとはこれまでの常識を超えた、車いすで姿勢を整え、体の機能を回復させることを目指しているのだ。
彼女のイスに座れば、寝たきりだった少女が、わずか2か月で、歩行器を使って立って歩けるようになった。
今まで常識を覆す彼女のイスへの想いとは。

野村寿子

1962年東大阪市生まれ。
オーダーメイドの車いすを製造する会社ピーエーエスに勤務。21歳で作業療法士になり、以降支援施設で障がいを持つ子どもたちのリハビリを16年間行っている。
37歳で仲間と共に現在の会社を設立。
座るだけでリハビリ効果があるという車いすを作り始める。



前編 2016年9月3日(土) 22:00~22:30

 野村へのイス作りの依頼は年間300件以上。
依頼者に野村は会いに行く。彼らの体に触れ、
イスの型を作る。

新たな依頼は、脳性麻痺で重い運動障害をもった男性。
体に変形が起き、今の車いすでは
うまく座れないばかりか、病気の進行も予想されていた。
そんな男性に野村が作る、車いすとは?

イスの利用者から「リハビリ界の革命児」とも呼ばれる
野村。そんな彼女の原点とは、
障がいをもった子どもたちと向き合い続け、
病に倒れた医師である、父との約束だった。
亡き父の想いを受け継ぎ、
今日も障がい者に笑顔を与え続ける。



後編 2016年9月10日(土) 22:00~22:30

 新しい依頼に、初めて戸惑いの色を見せる野村。

その依頼者とは脳性麻痺によって体の動きを止めることが
できない高校生の少年。緊張から引き起こされる強烈な
動きは、車イスを壊してしまうほどだった。

野村が目指すのは、少年が自分で緊張をほどき、
体を自分でコントロールできるように助けとなる
車イスの製作。
そのイスが完成した時、
少年の人生が大きく変わり始める。