一滴の向こう側

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第55回 シャーラ船~中学生たちの夏~

日本海に浮かぶ隠岐諸島・西ノ島に伝わる夏の風物詩「シャーラ船送り」。
毎年、お盆の時期に「シャーラ船」と呼ばれる手作りの船を海に流し、先祖の霊を送り出す伝統行事。
起源は明治中頃まで遡り、100年以上の長い歴史を持つ。浦郷地区では、毎年中学生たちがシャーラ船を作る。今年参加するのは13人。そして中学生たちを指導するのは、島の鮮魚店の主人・中浜肇。
人口がこの50年で半減し、過疎が進む西ノ島。中浜が、シャーラ船に込めるある願いとは…。

中浜肇

隠岐諸島・西ノ島町出身。
大学時代を大阪で過ごすも、
西ノ島に戻り、父の後を継いで、鮮魚店を営む。
その傍らで、100年以上続く島の伝統行事、
「シャーラ船送り」の船作りを
子ども達に指導している。



前編 2016年8月20日(土) 22:00~22:30

 西ノ島・浦郷地区。
今年も中浜の指導の下、中学生たちが
シャーラ船作りを始める。
真夏の炎天下、
手を抜こうとする中学生に中浜の喝が飛ぶ。
「自分たちの先祖の霊を送り出す
神聖な伝統行事の大切さを理解してほしい」。
妥協は許さない。
中浜には、このシャーラ船に対する
ある願いがあった…。



後編 2016年8月27日(土) 22:00~22:30

 西ノ島が1年で最も賑わう、
お盆の時期がやってきた。
「シャーラ船送り」に参加しようと、
およそ1500人が帰省し、
この時期、島の人口は1.5倍にもなる。
そんなシャーラ船づくりもいよいよ大詰め。
用意されたのは、ご先祖様への想いのこもった盆旗。
これは、地区の各家庭がお盆の時に仏壇に
お供えしていたもの。
その数およそ5000枚。
中学生たちは、1枚1枚、その想いをこもった旗を
丁寧にマストにつけていく。
しかし、完成を目前にして突然の悪天候…
作業は難航していた。