一滴の向こう側

今までの放送

空と大地に夢を乗せて

 埼玉県秩父市で「龍勢」と呼ばれる手作りロケットを打ち上げるお祭りがある。轟音と共に火を噴き、一瞬にして300メートルも舞いあがるロケットに情熱を注ぐ高野康彦。
 SLのボイラー修復を請け負う日本で唯一の会社。その職人集団のリーダー北川重行。
 今回は4週に渡って、空と大地に夢を乗せる2人の情熱に迫る。

日の本流 棟梁 高野 康彦

埼玉県秩父市吉田町に住む、自称・日本一の龍勢祭りバカ。
棟梁になって今年で2年目。
昨年は、見事なロケットの打ち上げで観客を魅了した。
職業は大工。
長男も大工で、仕事では親方になり龍勢では棟梁となる
親子2代の龍勢バカ。
今年は中学生の夢と願いがこもった落下傘を打ち上げるため、
ロケット作りに情熱を注ぐ。


サッパボイラ 北川 重行

SLボイラー職人。
大阪府北区にあるサッパボイラは、
SLのボイラー修復を手がける日本で唯一の会社。
その職人集団のリーダー。
今回の依頼は、明治13年(1880)
アメリカから輸入されたSL「義経号」のボイラー修復。
設計図も残っていない中、北川の挑戦が始まる。



第1話 2014年11月15日(土) 22:00~22:30

 埼玉県秩父市には、ロケットを使った一風変わったお祭りがある。その名は龍勢祭り。毎年27の流派が様々なロケットを打ち上げる。1年間にわたって各流派が構想を練り、火薬から仕掛けまで全て手作り。27流派の中でも一目置かれているのが日の本流。高野は、日の本流の棟梁になって今年で2年目。本番まで後3週間。
 日本で走るSLのほとんどのボイラーを修復しているサッパボイラ。「SL銀河」「SLやまぐち号」などを復活させてきた職人集団のリーダーが北川重行。ボイラー一筋54年。北川たちが現在修復しているのは、日本で最も古いSLのひとつで約130年前に誕生した7100形「義経号」。復活させることはできるのか。北川の挑戦が始まる。



第2話 2014年11月22日(土) 22:00~22:30

 龍勢祭りまで2週間。高野はロケットと一緒にあげる仕掛けをチェックしていた。中学3年生の夢が描かれた5つの落下傘。人々の願いを天高く奉納するこの龍勢祭りで花開くのか。高野が向かったのは花火工場。ロケットに仕掛けるため、特注品の花火も頼んでいた。各流派は毎年この仕掛けに様々な趣向を凝らしている。どんな仕掛けをどのように出すのかが腕の見せ所だ。
 SL義経号の納期は2ヵ月半後。ボイラーは至るところでサビや腐食が進み問題は山積み。古くなったバルブを取り変えたくても既製品のネジではネジ穴の大きさが合わない。北川は、感覚だけを頼りに自らネジを作り始める。SLボイラーの修復には熟練の腕が欠かせない。



第3話 2014年11月29日(土) 22:00~22:30

 龍勢祭り前日。各流派が趣向を凝らした仕掛けや打ち上げの動力となる火薬筒など各パーツを組み上げていく。棟梁の高野は、特注の花火を自ら装着。高野の構想は、まずロケットが400メートル地点まであがり、その後花火と共に中学生の夢と願いをのせた5つの落下傘が見事に花開くこと。この祭りに全てをかける高野。ロケットの打ち上げは一発勝負。いよいよ明日本番…
 SL義経号のボイラー修復に挑む北川。北川でも見た事のないパイプに悪戦苦闘する。約束の納期まであと10日。ボイラー内に水圧をかけ水漏れを最終チェック。しかし、130年前に作られたボイラー、まさかの水漏れが続出…。

第4話 2014年12月6日(土) 22:00~22:30

 本番当日。朝早くから祭りの準備が始まった。この日の観衆は、約10万6000人。27流派総勢700人が自分たちの出番を待っている。高野率いる日の本流の打ち上げは2番手。棟梁として出来ることは全てやり尽くした高野。それぞれの想いを背負い、いざ導火線に点火。高野の魂のこもったロケットは、大輪の花を咲かせることができるのか。
 ボイラー修復もいよいよ佳境。あとは水圧テストをクリアするだけ。北川は何度もボイラー内部に潜り溶接部分をチェックし何度も溶接をし直す。修復を終えても北川に笑顔はない。果たして、無事に走ることはできるのか。そして、いよいよSL義経号お披露目の日がやってきた。