一滴の向こう側

今までの放送

あの“喜び”をもう一度…

 今回は、足を失った人に再び歩く喜び、走る幸せを感じてもらいたいと願う技術者と身体の障害に合わせてオーダーメイド服を作っているデザイナーに注目。
 義足製作の名手、臼井二美男は30年間で3000人以上の義足を作ってきた。オリンピック招致プレゼンに貢献した佐藤真海を支えてきた人物でもある。
 そして、“全ての人におしゃれを”という考えから、どんな身体の悩みにも対応した服をオーダーメイドで作っている鶴丸礼子。
 身体に障害を持つ人のために挑戦し続ける2人の姿を4週連続でお届けする。

臼井二美男

義肢装具士
・群馬県前橋市 生まれ
・義肢装具サポートセンター勤務 ・義足製作の名手。パラリンピック選手を多数輩出する切断障害者の陸上クラブ「ヘルス・エンジェルス」の代表も務め、スポーツ指導にも尽力。
・あくなき探究心と、労力を惜しまない姿勢から、依頼者からの信頼も厚い。

鶴丸礼子

服飾デザイナー
・鹿児島県 出身
・ジバンシーのアトリエでオートクチュールの腕を磨き、その後独立。
・“全ての人におしゃれを”という考えから、どんな身体の悩みにも対応した服を作る洋服店「服は着る薬」を営む。
・46カ所もの部位を採寸し、確実に依頼者の体型に合ったものに仕上げる「鶴丸式製図法」という独自の製図法を考案。きめ細かく正確な作業に定評がある。

第1話 10月5日(土) 22:00~22:30

 東京都南千住にある義肢装具サポートセンターに勤めている義足製作の名手、臼井二美男。臼井の元を訪れた一人の女性。巨指症に悩んでいた彼女は、臼井と出会い足を切断し、義足を付けることを決意。今回は、1年ぶりに新しい義足を作ってもらうためにやってきた。臼井は、早速作業に取り掛かる。
 大分県大分市にある洋服店「服は着る薬」のオーナー、鶴丸礼子。今回の依頼は、背中が曲がった身体にフィットするおしゃれなブラウス。鶴丸の製図の特徴は、通常20ヵ所ほどしか行わない採寸を46ヵ所以上も測るというもの。注文から1ヵ月半をかけようやく完成。果たして、依頼者の反応は?

第2話 10月12日(土) 22:00~22:30

 義足の定期チェックのため、臼井の元をある顔なじみの女性が訪ねてきた。藤井美穂さん(18歳)。彼女が臼井の作った義足をつけたのは3年前。今年の24時間テレビでは、屋久島登山にも挑戦!見事登りきった彼女を陰でサポートしていたのは臼井だった。
 そしてまた、新たな依頼者が… 4年前に太ももに骨肉腫が発症し、臼井と相談の末、足を切断した女性。傷口も安定したため、義足を作ることに。しかしレントゲン写真をみて、臼井は愕然とする。
 鶴丸の元を訪れた女性。5年前に脳卒中を患い、その後遺症で今も左半身が自由に動かない。彼女が、今回鶴丸にオーダーしたのは特別な日に着るドレス。20代の頃、母親に買ってもらった着物でリメイクしてほしいというもの。早速作業に取りかかるが、依頼者の希望するシルエットを作り出すことに悩んでいた。

第3話 10月19日(土) 22:00~22:30

 2カ月前に足を切断した女性。レントゲンを見ると、骨と骨をつないでいるプレートから6本のボルトが突き出ていた。通常の義足では、骨から突き出たボルトがあたり、激痛を伴う可能性がある。太ももにしっかり固定しながら、それでいて痛くない義足。「車イスではなく、義足で再び歩きたい。」という願いを、臼井は叶えることができるのか?
 脳卒中を患い、左半身が不自由な女性。下がった左肩を目立たなくするボリューム感のある肩のシルエットを希望していた。しかし、鶴丸のイメージするシルエットにはなかなかならない…。オシャレだったあの日をもう一度、味わってもらいたいと納得いくまで作業を繰り返す。実は鶴丸にとって、着物のリメイクには特別な想いがあったのだった。

第4話 10月26日(土) 22:00~22:30

 2カ月前に足を切断した女性。臼井が作った義足を履き、本格的なリハビリが始まる。問題があれば、すぐに臼井が微調整。義足の足首や膝のネジをゆるめたり、固くしたり閉め直すことで、一番歩きやすい義足に近づけていく。臼井の義足で、再び歩く喜びを取り戻せるのか?さらに臼井は、彼女に「走る」ための義足を試してもらう事に。
 思い出の着物をドレスにリメイクして欲しいと依頼していた女性。ドレスが完成したと聞き、早速、鶴丸の店にやってきた。ドレスには簡単に着られるよう鶴丸が様々な工夫を施していた。果たして、おしゃれを楽しんでいたあの頃の気持ちは甦るのか?