一滴の向こう側

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2013年 復活に賭けた夏

 東日本大震災による大津波の直撃を受け壊滅状態に陥った、陸前高田市高田町の松原地区。あれから2年半、津波で流された山車を新しくつくり、故郷の祭りを復活させるために奮闘しているのが中里哲(さとる)。
 そして、電気店のない離島で暮らすお年寄りたちのために、3年前から島に渡り壊れた電化製品をボランティアで修理をしている山形県の鶴岡工業高等専門学校の学生たち。
 今回は、失われた祭りの復活に賭ける人と壊れてしまった電化製品を再生している高専の学生たちに注目!
 2013年の夏、それぞれが違う場所で、様々な復活に挑む姿を4週にわたってお届けする。

中里哲

うごく七夕まつり 松原祭組実行委員長
・岩手県陸前高田市 出身
・東日本大震災による大津波の直撃を受け、壊滅状態に陥った陸前高田市高田町の松原地区。あれから3年、津波で流された山車を新しくつくり、故郷の祭りを復活させるために活動。

鶴岡工業高等専門学校の学生達

電器屋の無い離島 「山形県酒田市飛島」で電化製品の修理などのボランティア活動を行う27名の学生達。
学校生活で身に付けた専門的な知識を家電修理という実践の場で活かす事が出来るか奮闘。
平均年齢69.5歳という高齢化社会特有の問題にも立ち向かう。

第1話 9月7日(土) 22:00~22:30

 岩手県陸前高田市の名物、「うごく七夕」は700年以上の歴史があり、毎年新盆にあたる8月7日に高田町にある12の地区が自慢の山車で街を練り歩く。
 しかし、2011年3月11日の東日本大震災により高田町の【松原地区】は祭りに関わる全てのものを失ってしまった。地元を離れバラバラになってしまった人々が再び集う場所をつくりたいという想いから、実行委員長として立ちあがったのは中里哲。中里は、お祭りの復活を決意し動き出した。
 山形県にある離島、飛島。この島には電気店がないため、壊れた電化製品は捨てるかそのまま放置するしかない。そんな島で暮らすお年寄りのために、「自分たちの知識と技術を生かすことができないか」との想いから3年前から飛島に渡りボランティアで家電修理を行っているのが未来のエンジニアを目指す、鶴岡工業高等専門学校の学生たち。しかし、その活動には多くの難題が待ち構えていた。

第2話 9月14日(土) 22:00~22:30

 電子レンジの修理を任された成田洸杜は、直すことができず壊れたまま依頼者のもとへ。落ち込む成田に、突然新たな依頼が…。
 他の学生たちも修理依頼のあったお宅へ家電製品の回収に向かう。依頼品は30年以上大切に使われてきた思い出の扇風機。修理するのは、今年初めて島を訪れた渡部実夢。扇風機を分解し、徹底的に調べるも故障の原因が一向につかめない。渡部は不甲斐ない自分に憤りを感じていた。
 3年ぶりに松原地区の山車を復活させようと奮闘している中里。しかし、準備に携わる人数も少ないため作業が進まない。そこで、元松原地区の住民を探すために仮設住宅を回り祭りのビラを配る。そんな故郷のために頑張る中里たちを見て、徐々に元松原の人が集まり始めた。
 しかし、祭り2日前。突然の地震が…。

第3話 9月21日(土) 22:00~22:30

 学校で習った技術をフルに活用し、新品のヒューズと動力部分をハンダ付けする渡辺実夢。慎重につなぎ合わせ、初めて修理を成功させることができた。続いて、学生たちが向かった先は一人暮らしのおばあちゃんの家。一体どんな依頼なのだろうか?
 お祭り本番まであと2日。ほぼ山車を完成させている地区もあるが、松原の山車は依然骨組みのまま。作業は深夜にまで及んだ。そして、迎えた祭り当日。時間ぎりぎりまで作業を進める中里たち。しかし、雨が降ってきた。お祭りは中止になってしまうのか。

第4話 9月28日(土) 22:00~22:30

 陸前高田名物「うごく七夕」の本番初日はまさかの雨…。結局中止になり、祭りは翌日に持ち越された。そして、迎えた8月7日。3年振りに復活する松原の山車。お囃子の準備も整った。多くの人が見守る中、松原地区の山車が動き出す。
 腰の悪いおばあちゃんのためにハロゲンヒーターを直す佐藤苑子。なんとか原因を突き止めたものの、部品を持ち合わせていなかったため、修理を断念せざるを得なかった。悔しさを噛みしめていた佐藤におばあちゃんから思いがけない一言が…。
 続いての修理依頼は、温まらなくなった暖房便座。担当するのは、粘りが信条の佐藤謙。暖房便座の修理は初めての佐藤。果たして、直すことはできるのか?